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依頼をされて
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翌日、俺たちは理事長室にいた。
目の前では椅子に座り、手を組んで、険しい顔で俺たちを見るマーリンの姿があった。そして、彼女の口から本題が話された。
「単刀直入に言うわ。あなたたちに依頼をしたいの」
普段見せる軽い雰囲気ではなく、本気で身を案じているというふうな表情で俺たちを見ながら言い放ってきた。
「なぜ俺たちなんです?」
珍しくアレクが敬語になりながら、マーリンに質問する。
この質問も当然だろう。自分たちは最底辺クラスに所属しており、本来ならば依頼されるこはないはずだからだ。
それが理事長直々となれば尚更だ。
「あなたたちCクラスに模擬戦で勝ったそうじゃない。小耳に挟んだわよ」
また面倒な。後、俺は勝ってない。
そもそも、戦ってすらいない。
「あなたたちには実績ができたわ。少なくとも今回の任務を依頼できる程度はね」
「はぁ、わかりました。任務の内容を教えてください」
「内容は簡単よ、ここ最近、学園が授業に使っている魔の森があるのだけれど、そこの魔獣たちが妙な動きをしているとの報告が入ったから、調査をしてきてほしいの」
「危険度は、どれくらいですか?」
「大丈夫、D以内よ」
「なら、大丈夫です。受けましょう」
「そう、それは良かったわ。早速、明日授業免除で行ってもらうわ」
「分かりました。では、これで失礼します」
「ああ、後。グレイスくん、ここにきみだけ残って」
「ああ、はい」
これまで空気と化していた俺は、戸惑いながら返事をする。
「みんなは、先に帰っていてくれ。後で行くから」
何か言いたそうにしているアレクとカゲミヤを言葉で制しておく。
俺自身の意向なので、二人は反論せずに理事長室を出ていった。
そして、部屋には俺と理事長だけになった。
「なんの話がある?」
砕けた口調で、マーリンに話しかける。
本題を言うために俺を残したのだろうから、さっさと聞いて、帰りたいところだ。
「今回の出来事、【死の団】が一枚噛んでいるかもしれないわ」
「それが本当なら、俺にどうしろと?」
「もし見つけた場合、撃退もしくは捕縛してほしいの」
「なるほど…」
確かに俺なら適任だろう、昔奴らと戦ったことがあるし、知り合いもいるにはいるからな。
でも、それには致命的な誤算がある。
「忘れたのか?今の俺に奴らを止めるほどの力はない」
「・・・」
そう、俺には昔のような力がないのだ。今の俺では奴らの末端構成員でさえ、戦闘になればでも手も足も出ないだろう。
「わかっているわ…それでもあなたに頼みたいの」
「なぜだ?どうしてそこまでこだわる?
なんのメリットもないだろう?」
柄にもなくムキになりながら、マーリンを問い詰める。
「あなたの経験を活かしてほしいの。あなたは数々の戦場で培った経験があるわ、あなたもわかっているでしょう?今回の任務であなた以上の適任者はこの学園にはいないわ」
お願い、と懇願してくるマーリンに対して、ここまで必死になっている人の頼みを断るわけにはいかず、俺は了承することにした。
「はぁ…どうなって知らないからな」
「え?、それって」
「受けてやる、もともとギルド長ってことになってるからな」
「感謝するわ!」
「あ、こら。抱きつくな!」
まったく、どちらが先生かわかったのじゃない。
そんな思いを抱きつつ、俺は理事長室を後にした。
部屋に着くと、俺は制服を投げ捨て、寝巻きに着替え、考えにふけった。
今回のあいつらとの模擬戦でついに俺は負けてしまった。この結果から俺は魔術の必要性を考えさせられている。
この学園の生徒が相手ならば、魔術が使えなくても、なんとかなると踏んでいたが、それはとても甘い考えだった。
これから魔術の使用を視野に入れていくとすると、今のような、銃に魔力を使っている余裕はない。となれば、必要になってくるのは、カートリッジ式の銃だ。明日は休日なので、武器屋に行ってみるとしよう。
これからのことを考えると、昔を思い出す。仲間たちと切磋琢磨しながら戦場を生き抜いてきた、あの頃のことを。確かに苦しいことあったが、それと同時に、楽しいこともたくさんあった。
そのことを考えると自然と口角が上がってしまうので、俺は眠りにつくことにした。
今日は、よく眠れる気がする。
目の前では椅子に座り、手を組んで、険しい顔で俺たちを見るマーリンの姿があった。そして、彼女の口から本題が話された。
「単刀直入に言うわ。あなたたちに依頼をしたいの」
普段見せる軽い雰囲気ではなく、本気で身を案じているというふうな表情で俺たちを見ながら言い放ってきた。
「なぜ俺たちなんです?」
珍しくアレクが敬語になりながら、マーリンに質問する。
この質問も当然だろう。自分たちは最底辺クラスに所属しており、本来ならば依頼されるこはないはずだからだ。
それが理事長直々となれば尚更だ。
「あなたたちCクラスに模擬戦で勝ったそうじゃない。小耳に挟んだわよ」
また面倒な。後、俺は勝ってない。
そもそも、戦ってすらいない。
「あなたたちには実績ができたわ。少なくとも今回の任務を依頼できる程度はね」
「はぁ、わかりました。任務の内容を教えてください」
「内容は簡単よ、ここ最近、学園が授業に使っている魔の森があるのだけれど、そこの魔獣たちが妙な動きをしているとの報告が入ったから、調査をしてきてほしいの」
「危険度は、どれくらいですか?」
「大丈夫、D以内よ」
「なら、大丈夫です。受けましょう」
「そう、それは良かったわ。早速、明日授業免除で行ってもらうわ」
「分かりました。では、これで失礼します」
「ああ、後。グレイスくん、ここにきみだけ残って」
「ああ、はい」
これまで空気と化していた俺は、戸惑いながら返事をする。
「みんなは、先に帰っていてくれ。後で行くから」
何か言いたそうにしているアレクとカゲミヤを言葉で制しておく。
俺自身の意向なので、二人は反論せずに理事長室を出ていった。
そして、部屋には俺と理事長だけになった。
「なんの話がある?」
砕けた口調で、マーリンに話しかける。
本題を言うために俺を残したのだろうから、さっさと聞いて、帰りたいところだ。
「今回の出来事、【死の団】が一枚噛んでいるかもしれないわ」
「それが本当なら、俺にどうしろと?」
「もし見つけた場合、撃退もしくは捕縛してほしいの」
「なるほど…」
確かに俺なら適任だろう、昔奴らと戦ったことがあるし、知り合いもいるにはいるからな。
でも、それには致命的な誤算がある。
「忘れたのか?今の俺に奴らを止めるほどの力はない」
「・・・」
そう、俺には昔のような力がないのだ。今の俺では奴らの末端構成員でさえ、戦闘になればでも手も足も出ないだろう。
「わかっているわ…それでもあなたに頼みたいの」
「なぜだ?どうしてそこまでこだわる?
なんのメリットもないだろう?」
柄にもなくムキになりながら、マーリンを問い詰める。
「あなたの経験を活かしてほしいの。あなたは数々の戦場で培った経験があるわ、あなたもわかっているでしょう?今回の任務であなた以上の適任者はこの学園にはいないわ」
お願い、と懇願してくるマーリンに対して、ここまで必死になっている人の頼みを断るわけにはいかず、俺は了承することにした。
「はぁ…どうなって知らないからな」
「え?、それって」
「受けてやる、もともとギルド長ってことになってるからな」
「感謝するわ!」
「あ、こら。抱きつくな!」
まったく、どちらが先生かわかったのじゃない。
そんな思いを抱きつつ、俺は理事長室を後にした。
部屋に着くと、俺は制服を投げ捨て、寝巻きに着替え、考えにふけった。
今回のあいつらとの模擬戦でついに俺は負けてしまった。この結果から俺は魔術の必要性を考えさせられている。
この学園の生徒が相手ならば、魔術が使えなくても、なんとかなると踏んでいたが、それはとても甘い考えだった。
これから魔術の使用を視野に入れていくとすると、今のような、銃に魔力を使っている余裕はない。となれば、必要になってくるのは、カートリッジ式の銃だ。明日は休日なので、武器屋に行ってみるとしよう。
これからのことを考えると、昔を思い出す。仲間たちと切磋琢磨しながら戦場を生き抜いてきた、あの頃のことを。確かに苦しいことあったが、それと同時に、楽しいこともたくさんあった。
そのことを考えると自然と口角が上がってしまうので、俺は眠りにつくことにした。
今日は、よく眠れる気がする。
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