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旅立ち
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「師匠……僕、やっぱり旅に出ます」
ラセルはリーナが去ったあと、暫く考え込んでから決意したように言う。
「急にどうしたのじゃ?さっきの女の子になにか……」
「いえ、彼女は無関係です……」
本当はそれが一番関係していた。
ここにいる事がバレた以上、オルド師匠に迷惑がかかるのは確定に思われた。
命を狙われるのは自分だけで良い。
リフレクトマントで監視の目から逃れられても、実際に目撃されてしまったら終わりなのだ。
「ごめんなさい、皆に迷惑が掛かると悪いので……」
ラセルはそれだけ言うとそそくさと旅支度をしてしまう。
「おお……」
「短い間ですが今までお世話になりました、お元気で……師匠」
オルドが何か言いかけたが、それを振り切るかのようにラセルは速歩きをして、ついで爆走し始めた。
ドオオオ………
「おお……若いというのは良いものじゃな、ホッホ」
オルドはラセルの思い切りの良さに呆れつつ笑った。
………………………………………………………………………
翌日、リーナは室長からの指示とは無関係に工房を訪ねた。
「こんにちは」
「おや、これは昨日のお嬢さん」
今日はラセルではなく老職人が出てきた。
リーナは昨日少し言い過ぎた事を詫びる為に、手作りのお菓子を持参して訪ねていた。
彼女は昨日の事で彼に合わす顔が無くて、老職人が対応してくれた事に少しホッとする。
「ラセルいますよね?これを彼にお願い出来ますか?もし良ければオジサマもどうぞ」
リーナが手渡す可愛らしい手編み籠には焼菓子が詰まり、良い香りを漂わせていた。
「ホッホ、済まないねぇ……折角来て貰ってのぅ、じゃが……ラセル君は昨日旅に出ると言って出ていってしもうたわ」
「え……?」
「いやなに、急なことでワシにも何がなんだか……」
「か、彼はどこに行ったのですか?」
リーナの声が震えていた。
「行き先はなにも言わずに走って行きおった……急なことでワシにもよく……」
「……」
既に老職人の言葉はリーナに届いてなく、彼女は混乱した頭で呆然とし籠を老職人に押し付けてクルリと踵を返して歩き出す。
「そんな……そんな……」
気がつくとリーナの頬から熱い涙が伝わりおちていた。
「え、なにこれ……」
彼女は何故自分が涙を流していたの判らずに手で顔を擦る。
「なんなの……よ」
彼女は憤慨しながらも止めどなく溢れてくる涙を拭った。
ラセルを失って初めてリーナはようやく自分の本心に気がついたが、既に手遅れだった。
その日、リーナは室長を訪ねて緊急の報告をした。
「ラセルが昨日逃走したようです、行き先は不明であります」
「……そうか、またなにか判ったら報告してくれ」
リーナの報告にレガーは淡々としていて、それがリーナに違和感を覚えさせた。
……こんなに重大な報告なのに、何故あそこまで蛋白なのか……
一方、レガーからすれば厄介事が一人で勝手に消えてくれた事に感謝するほどである。
その温度差がリーナに不信感を持たせた。
……もしかして、室長はラセルを捨て去った気で居るのではないか?
……仮にそうだとすると絶対に許せない……
ラセルへのレガーの対応は冷静に考えてみたら妥当なものであると頭では理解できていたが、リーナの心がそれを許さなかったのだ。
その日、リーナは決心して再度室長を訪ねて辞職願いを提出した。
「今日限りでお暇を頂戴いたします」
「なぜ急に?」
レガーはあまりにも突然の事に髭を触るのすら忘れて、リーナの辞職願いを手にして驚いていた。
「……ラセルを探しに行こうと考えてます」
「なんだ、そんな事か」
「なんだとはなんですか!?」
レガーの言葉にリーナは思わず感情的になってしまう。
それでレガーは彼女の初めて見せるその態度に全てを悟った。
「これは失礼した……うむ、直に行って存分に探すと良い」
「……は、ありがとうございます」
「それと、ここを辞める必要はない、これは仕舞っておくよ」
「なぜですか?私の勝手な振る舞いであるのに……」
「私とて有能なリーナ君を失うのは痛手なのだ……君がラセル君を無くしたくないと思うのと同じように」
「……あ、ありがとうございます!無礼な振る舞いをお詫びいたします」
「構わんよ……若者はそうでなくてはな」
レガーは髭を撫でながらリーナを眩しそうにみて言った。
ラセルはリーナが去ったあと、暫く考え込んでから決意したように言う。
「急にどうしたのじゃ?さっきの女の子になにか……」
「いえ、彼女は無関係です……」
本当はそれが一番関係していた。
ここにいる事がバレた以上、オルド師匠に迷惑がかかるのは確定に思われた。
命を狙われるのは自分だけで良い。
リフレクトマントで監視の目から逃れられても、実際に目撃されてしまったら終わりなのだ。
「ごめんなさい、皆に迷惑が掛かると悪いので……」
ラセルはそれだけ言うとそそくさと旅支度をしてしまう。
「おお……」
「短い間ですが今までお世話になりました、お元気で……師匠」
オルドが何か言いかけたが、それを振り切るかのようにラセルは速歩きをして、ついで爆走し始めた。
ドオオオ………
「おお……若いというのは良いものじゃな、ホッホ」
オルドはラセルの思い切りの良さに呆れつつ笑った。
………………………………………………………………………
翌日、リーナは室長からの指示とは無関係に工房を訪ねた。
「こんにちは」
「おや、これは昨日のお嬢さん」
今日はラセルではなく老職人が出てきた。
リーナは昨日少し言い過ぎた事を詫びる為に、手作りのお菓子を持参して訪ねていた。
彼女は昨日の事で彼に合わす顔が無くて、老職人が対応してくれた事に少しホッとする。
「ラセルいますよね?これを彼にお願い出来ますか?もし良ければオジサマもどうぞ」
リーナが手渡す可愛らしい手編み籠には焼菓子が詰まり、良い香りを漂わせていた。
「ホッホ、済まないねぇ……折角来て貰ってのぅ、じゃが……ラセル君は昨日旅に出ると言って出ていってしもうたわ」
「え……?」
「いやなに、急なことでワシにも何がなんだか……」
「か、彼はどこに行ったのですか?」
リーナの声が震えていた。
「行き先はなにも言わずに走って行きおった……急なことでワシにもよく……」
「……」
既に老職人の言葉はリーナに届いてなく、彼女は混乱した頭で呆然とし籠を老職人に押し付けてクルリと踵を返して歩き出す。
「そんな……そんな……」
気がつくとリーナの頬から熱い涙が伝わりおちていた。
「え、なにこれ……」
彼女は何故自分が涙を流していたの判らずに手で顔を擦る。
「なんなの……よ」
彼女は憤慨しながらも止めどなく溢れてくる涙を拭った。
ラセルを失って初めてリーナはようやく自分の本心に気がついたが、既に手遅れだった。
その日、リーナは室長を訪ねて緊急の報告をした。
「ラセルが昨日逃走したようです、行き先は不明であります」
「……そうか、またなにか判ったら報告してくれ」
リーナの報告にレガーは淡々としていて、それがリーナに違和感を覚えさせた。
……こんなに重大な報告なのに、何故あそこまで蛋白なのか……
一方、レガーからすれば厄介事が一人で勝手に消えてくれた事に感謝するほどである。
その温度差がリーナに不信感を持たせた。
……もしかして、室長はラセルを捨て去った気で居るのではないか?
……仮にそうだとすると絶対に許せない……
ラセルへのレガーの対応は冷静に考えてみたら妥当なものであると頭では理解できていたが、リーナの心がそれを許さなかったのだ。
その日、リーナは決心して再度室長を訪ねて辞職願いを提出した。
「今日限りでお暇を頂戴いたします」
「なぜ急に?」
レガーはあまりにも突然の事に髭を触るのすら忘れて、リーナの辞職願いを手にして驚いていた。
「……ラセルを探しに行こうと考えてます」
「なんだ、そんな事か」
「なんだとはなんですか!?」
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それでレガーは彼女の初めて見せるその態度に全てを悟った。
「これは失礼した……うむ、直に行って存分に探すと良い」
「……は、ありがとうございます」
「それと、ここを辞める必要はない、これは仕舞っておくよ」
「なぜですか?私の勝手な振る舞いであるのに……」
「私とて有能なリーナ君を失うのは痛手なのだ……君がラセル君を無くしたくないと思うのと同じように」
「……あ、ありがとうございます!無礼な振る舞いをお詫びいたします」
「構わんよ……若者はそうでなくてはな」
レガーは髭を撫でながらリーナを眩しそうにみて言った。
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