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お別れ
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この世界には土地を守護するというレアな土の精霊が居て、この王国もその精霊の縄張りである。その王国の精霊の姿は普段は人に似せていたが、それでも非常に強大な力を持って居る為に光り輝く巨人の姿をしている。
俺の名前はアキ、年齢は35歳。この王国の地下にある精霊殿の守護騎士である。騎士とは言うがそれは名誉称号みたいなもので実際には精霊の下僕だ。精霊が必要というものを用意して面倒を看る。それが俺の仕事。
俺は孤児院から王宮に拾われて下男として子供の頃から長年精霊に仕えてきた。もはや精霊が俺の親と言ってもいい程の存在なのだった。精霊がレアメタルが必要だと言えばどこにでも行って採掘してくるし、精霊が清水が欲しいと言えば山深くまで行って採ってくるのだ。
ある時精霊が俺に言った。
「アキはとても良い子だね、ぼくはアキが大好きだよ」
「ありがとう、俺も土の精霊が大好きだ」
だがそんなある日、王国が先般の戦争での出費が嵩み……つまり王国でリストラが始まり俺は真っ先に王宮から左遷された。
「ごめんね、もう俺はここには居られないみたいだ、これで君とお別れだ……」
「今までありがとう、アキにはコレをあげるね……僕からのお守りだ」
と、いって俺の左手の親指に軽く触れると爪が土色に変わった。
・
・
・
俺の左遷先は、王国の果てにある岬の守護である。守護といってもやる事はほとんどなく日中は時折遠くを通る軍船か商船を眺めているだけだ。だがそんな土地に土と風の精霊が居た。
「アキ、君は精霊が見えるんだね~」と風の精霊がにこにこして言う。
「そうだね、元々土の精霊と付き合いが長かったしね」と、俺もこんな場所で精霊に出会えてうれしかった。
精霊にとって、自分たちを認識してくれる人間というのは珍しい存在だったのもあるが、土の精霊のお守りを持つ俺達は直ぐに仲良くなった。だが、一月が経ったころにそこにも後任がやって来た。それで俺は完全にお払い箱という事なのだ。
「それじゃ、2人とも元気でね」俺が別れの挨拶をすると、風の精霊が嫌だと言う。
「僕はアキと行くよ」と。しかし、土の精霊は基本的にはそこから動けないのだ。
「なら僕からもお守りを上げるよ」と土の精霊が言い俺の左手の人差し指の爪に触れると爪が土色に変化した。
そして、土の精霊に別れを告げ旅立つが特に行く当てが有るわけでは無かった。
「さて……愈々どこにも行くところが無くなってしまったな、どこに行こうか」
「行く先が特にないなら、南の島に行かない?すっごく良い所があるんだ!」
「へー、それは良いかも」
俺たちは早速風の精霊の導く南の島に向かい旅を始めた。
俺の名前はアキ、年齢は35歳。この王国の地下にある精霊殿の守護騎士である。騎士とは言うがそれは名誉称号みたいなもので実際には精霊の下僕だ。精霊が必要というものを用意して面倒を看る。それが俺の仕事。
俺は孤児院から王宮に拾われて下男として子供の頃から長年精霊に仕えてきた。もはや精霊が俺の親と言ってもいい程の存在なのだった。精霊がレアメタルが必要だと言えばどこにでも行って採掘してくるし、精霊が清水が欲しいと言えば山深くまで行って採ってくるのだ。
ある時精霊が俺に言った。
「アキはとても良い子だね、ぼくはアキが大好きだよ」
「ありがとう、俺も土の精霊が大好きだ」
だがそんなある日、王国が先般の戦争での出費が嵩み……つまり王国でリストラが始まり俺は真っ先に王宮から左遷された。
「ごめんね、もう俺はここには居られないみたいだ、これで君とお別れだ……」
「今までありがとう、アキにはコレをあげるね……僕からのお守りだ」
と、いって俺の左手の親指に軽く触れると爪が土色に変わった。
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俺の左遷先は、王国の果てにある岬の守護である。守護といってもやる事はほとんどなく日中は時折遠くを通る軍船か商船を眺めているだけだ。だがそんな土地に土と風の精霊が居た。
「アキ、君は精霊が見えるんだね~」と風の精霊がにこにこして言う。
「そうだね、元々土の精霊と付き合いが長かったしね」と、俺もこんな場所で精霊に出会えてうれしかった。
精霊にとって、自分たちを認識してくれる人間というのは珍しい存在だったのもあるが、土の精霊のお守りを持つ俺達は直ぐに仲良くなった。だが、一月が経ったころにそこにも後任がやって来た。それで俺は完全にお払い箱という事なのだ。
「それじゃ、2人とも元気でね」俺が別れの挨拶をすると、風の精霊が嫌だと言う。
「僕はアキと行くよ」と。しかし、土の精霊は基本的にはそこから動けないのだ。
「なら僕からもお守りを上げるよ」と土の精霊が言い俺の左手の人差し指の爪に触れると爪が土色に変化した。
そして、土の精霊に別れを告げ旅立つが特に行く当てが有るわけでは無かった。
「さて……愈々どこにも行くところが無くなってしまったな、どこに行こうか」
「行く先が特にないなら、南の島に行かない?すっごく良い所があるんだ!」
「へー、それは良いかも」
俺たちは早速風の精霊の導く南の島に向かい旅を始めた。
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