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第一章 結婚
閑話 レオナルド
「本当に彼女は訳がわからないな」
レオナルドは自室で水路計画の図案を見ながらしみじみと吐き出す。
だが、その言葉に悪意は欠片も滲んではなく、ただ感想を述べただけの無意なものだった。
「いや、私のほうが訳がわからないか」
レオナルドが自嘲気味に呟く。
男手一つになって、周りはみんな敵だと感情のままに使用人達を全員解雇して、あらゆる社交を絶っていたレオナルドは当時何も考えていなかった。
だから、王族に縁があり、公爵家で育ったレオナルドは、自分の役割さえ果たしていればどうにかなるとたかを括っていた。
だが、そんな先の甘い見通しなどすぐに瓦解し、まず家事に手が回らなくなった。
家がどんどんと汚くなり、着る服がなくなり、食事は満足なものが用意できなくなった。
アンナが見かねて家事をし始めたが、セレナもフィオナも今までやったことがないと全く家事をせず。
かつて多くの人々を迎えてパーティーをしていた屋敷とは似ても似つかぬほどの荒んだ家になってしまった。
だからこそ、レオナルドは新たな妻を迎えようとした。妻に家事や育児を担ってもらおうと考えた。王族に縁のある公爵家なのだから新たな嫁の担い手など引くて数多だろうと、これまたたかを括っていた。
だが実際、縁談は皆無。声をかけても全て断られる始末だった。
愛がない結婚は嫌だ。
子供が三人もいるなんて嫌だ。
使用人が一人もいないなんて嫌だ。
そんな理由で断られるなど微塵も思っていなかったレオナルドは自分の想定があまりに甘いことを悟った。
かと言って、希望を変えるつもりもなかった。
そんなときだ。
アンナが家出をしたのは。
まさに寝耳に水の出来事。アンナが、何でも聞き分けが良かったあの子が家出するはずなどないと思ったが、家中どこを探してもいなかった。
レオナルドはセレナやフィオナに責められた。
お父様のせいだと。
何でも禁止して、何もしてこなかったお父様のせいだと。
だから、アンナが帰ってきたときは安堵した。そして、今までの謝罪と礼として何かしてほしいことがあれば聞くとアンナに言った。
そこでアンナに言われたのが、「新しい母をお探しなら、シア様にお母様になってもらいたいです」だった。
シアとはどんな人物なのか。
アンナに聞けば、以前デビュタントでお世話になった女性だという。女性にしては背丈が高く、溌剌としていて、誰にでも分け隔てなく接し、正義感が強く、特に女性人気が高いらしい。
聞けば聞くほどイメージができなかったが、アンナの望みということでレオナルドには断るという選択肢はなかった。
「ハッサン家の長女シアと申します」
初対面の印象は「悪くない」だった。
行き遅れだというから見栄えが悪いのだと思っていたが、特別醜いわけでもなければマナーが悪いわけでもなく、背丈は確かに多少高い気もしたが、レオナルド自身高身長だったのでさほど気にならなかった。
受け身ではない態度も悪くはない。会話が苦手で、人から敬遠されがちなレオナルドに対しても、臆することなく会話する姿はどちらかと言えば好印象ではあった。顔には一切出さなかったが。
むしろ、どちらかと言えばシアのほうがレオナルドの受け答えに対し、気乗りしない様子であることは明白だった。
(やはりダメか。だが、見合いはしたのだ。アンナには申し訳ないが縁がなかったと諦めてもらうことにしよう)
アンナのワガママとはいえ、相手があることだから仕方ない。アンナの負担を減らしつつ、セレナやフィオナは嫌がるだろうが、なるべく家族で協力してどうにかすればよいかとレオナルドは考えていた。
だが、レオナルドの予想に反してシアはこの見合いを受けてくれた。正直、「本当にいいのか?」と聞きそうになったくらい、レオナルドにとって衝撃であった。
シアは変わった女だった。
物分かりがよくて従順かと思いきや、反抗的だったり鋭い指摘をしてきたり。大人びているようで、表情がコロコロと変わり子供みたいな一面も。また、思ったことは口に出すタイプで、言いたいことはハッキリ言う。
それは人の心の機微に疎いレオナルドにとってはよいことだった。
たまに腹が立つこともあったが、いずれも図星だったため言い返すことはできなかった。
それと、シアは想像以上に働き者だった。
屋敷は日を追うごとに綺麗になり、食事の質は格段に上がり、子供達も文句を言いつつも以前とは比べ物にならないほど自ら行動するようになった。
特に食事に関しての満足度が高く、以前であれば食事はただ義務でしかない味気ないものであったが、最初こそ不要だと言っていた朝食や弁当も、毎日何が出るのか密かに期待するようになっていた。
シアもそれがわかっているのか、レオナルドが何も言わないのをいいことに朝食も弁当も毎日用意してくれていた。
そんなある日だ。違和感に気づいたのは。
(シアの様子がおかしい)
やたらとレオナルドが外出する時間や帰宅する時間を気にするし、以前に比べて念入りに化粧する機会が増えているように思えた。
たまにレオナルドが「どこかへ行くのか?」と尋ねても、「ちょっと古い知人のところへ。でも、家事はきちんとしますからご心配なく」と違った配慮をされてしまう始末。
(まさか……浮気ではあるまいな)
レオナルドは自分の解釈にズキンと大きく胸が痛む。
とはいえ、シアに対する扱いは雑だったと自覚はあった。感謝の気持ちはあれど、言葉にしたことはない。同じ過ちは繰り返したくないと思ってもなかなか思うようにいかず、レオナルドはシアにどう接したらよいかわからなかった。
(夫婦として、親として、はたまた家族として……)
自分で夫婦として暮らすつもりはないと予防線を張ってしまったがために、彼女との立ち位置が自分でもよくわかっていなかった。
だからこそ勝手に疑心を募らせて、モヤモヤとしていた。
だが、指摘するつもりはなかった。
下手に追及したところで自分へのメリットがないのはレオナルドはわかっていた。もし本当に浮気しているのだとしたら、そのときレオナルドはどうすればいいのかわからなかった。
だからあえて見て見ぬフリをしていた。
けれど、日々シアを見ているうちにだんだんと我慢が難しくなっている自分に気づく。無意識に目で追って、彼女が楽しそうにしているのを見ていると、レオナルドは無性にイライラするようになっていた。
(今までこんなことはなかったはずなのに)
それでとうとう言ってしまった。
浮気しているのか、と。
言ったあとすぐに後悔したが、一度吐き出した言葉は戻しようがなかった。
だが、結局レオナルドの勘違いで、そこからは怒涛のシアのターン。
パーティーに行きたいという要求を断ったことに対してのカウンターはとてつもなく大きかった。
図星。図星。図星の嵐。
アンナの一件で反省したつもりになっていたが、自分が全く変わっていなかったこと、それをアンナの一件のことを知らない彼女に指摘されるということが何よりもレオナルドにとって衝撃だった。
(変わらないといけないと思っていたはずなのに)
子供達のことも以前に比べて見ていたつもりが、つもりでしかなかったこと。ずっと疑心暗鬼になっていたレオナルドに、理由はどうであれ子供達をもっと外界に触れさせろというシアの指摘も、自分がどれだけ利己的な考えだったか思い知らされた。
(正直、パーティーはまだ怖い。多くの人と接するのも未だ怖い。だが、いつまでも引きずるわけにもいかないからな)
未だに思い出すのも悍ましいあの一件。
他の誰にも言えない家族だけの秘密。
(いつか、シアに言える日が来るのだろうか)
こんな自分や娘達を見捨てることなく、家族なのだからと受け入れてくれるシアの存在が徐々に自分の中で大きくなっていることにレオナルドも気づいていた。
だからこそ、感じる恐怖もある。
(またあのことみたいなことがあったら)
レオナルドは自室の窓に映った自分を見つめながら、「老けたな」と自嘲気味に吐き出すのであった。
レオナルドは自室で水路計画の図案を見ながらしみじみと吐き出す。
だが、その言葉に悪意は欠片も滲んではなく、ただ感想を述べただけの無意なものだった。
「いや、私のほうが訳がわからないか」
レオナルドが自嘲気味に呟く。
男手一つになって、周りはみんな敵だと感情のままに使用人達を全員解雇して、あらゆる社交を絶っていたレオナルドは当時何も考えていなかった。
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だが、そんな先の甘い見通しなどすぐに瓦解し、まず家事に手が回らなくなった。
家がどんどんと汚くなり、着る服がなくなり、食事は満足なものが用意できなくなった。
アンナが見かねて家事をし始めたが、セレナもフィオナも今までやったことがないと全く家事をせず。
かつて多くの人々を迎えてパーティーをしていた屋敷とは似ても似つかぬほどの荒んだ家になってしまった。
だからこそ、レオナルドは新たな妻を迎えようとした。妻に家事や育児を担ってもらおうと考えた。王族に縁のある公爵家なのだから新たな嫁の担い手など引くて数多だろうと、これまたたかを括っていた。
だが実際、縁談は皆無。声をかけても全て断られる始末だった。
愛がない結婚は嫌だ。
子供が三人もいるなんて嫌だ。
使用人が一人もいないなんて嫌だ。
そんな理由で断られるなど微塵も思っていなかったレオナルドは自分の想定があまりに甘いことを悟った。
かと言って、希望を変えるつもりもなかった。
そんなときだ。
アンナが家出をしたのは。
まさに寝耳に水の出来事。アンナが、何でも聞き分けが良かったあの子が家出するはずなどないと思ったが、家中どこを探してもいなかった。
レオナルドはセレナやフィオナに責められた。
お父様のせいだと。
何でも禁止して、何もしてこなかったお父様のせいだと。
だから、アンナが帰ってきたときは安堵した。そして、今までの謝罪と礼として何かしてほしいことがあれば聞くとアンナに言った。
そこでアンナに言われたのが、「新しい母をお探しなら、シア様にお母様になってもらいたいです」だった。
シアとはどんな人物なのか。
アンナに聞けば、以前デビュタントでお世話になった女性だという。女性にしては背丈が高く、溌剌としていて、誰にでも分け隔てなく接し、正義感が強く、特に女性人気が高いらしい。
聞けば聞くほどイメージができなかったが、アンナの望みということでレオナルドには断るという選択肢はなかった。
「ハッサン家の長女シアと申します」
初対面の印象は「悪くない」だった。
行き遅れだというから見栄えが悪いのだと思っていたが、特別醜いわけでもなければマナーが悪いわけでもなく、背丈は確かに多少高い気もしたが、レオナルド自身高身長だったのでさほど気にならなかった。
受け身ではない態度も悪くはない。会話が苦手で、人から敬遠されがちなレオナルドに対しても、臆することなく会話する姿はどちらかと言えば好印象ではあった。顔には一切出さなかったが。
むしろ、どちらかと言えばシアのほうがレオナルドの受け答えに対し、気乗りしない様子であることは明白だった。
(やはりダメか。だが、見合いはしたのだ。アンナには申し訳ないが縁がなかったと諦めてもらうことにしよう)
アンナのワガママとはいえ、相手があることだから仕方ない。アンナの負担を減らしつつ、セレナやフィオナは嫌がるだろうが、なるべく家族で協力してどうにかすればよいかとレオナルドは考えていた。
だが、レオナルドの予想に反してシアはこの見合いを受けてくれた。正直、「本当にいいのか?」と聞きそうになったくらい、レオナルドにとって衝撃であった。
シアは変わった女だった。
物分かりがよくて従順かと思いきや、反抗的だったり鋭い指摘をしてきたり。大人びているようで、表情がコロコロと変わり子供みたいな一面も。また、思ったことは口に出すタイプで、言いたいことはハッキリ言う。
それは人の心の機微に疎いレオナルドにとってはよいことだった。
たまに腹が立つこともあったが、いずれも図星だったため言い返すことはできなかった。
それと、シアは想像以上に働き者だった。
屋敷は日を追うごとに綺麗になり、食事の質は格段に上がり、子供達も文句を言いつつも以前とは比べ物にならないほど自ら行動するようになった。
特に食事に関しての満足度が高く、以前であれば食事はただ義務でしかない味気ないものであったが、最初こそ不要だと言っていた朝食や弁当も、毎日何が出るのか密かに期待するようになっていた。
シアもそれがわかっているのか、レオナルドが何も言わないのをいいことに朝食も弁当も毎日用意してくれていた。
そんなある日だ。違和感に気づいたのは。
(シアの様子がおかしい)
やたらとレオナルドが外出する時間や帰宅する時間を気にするし、以前に比べて念入りに化粧する機会が増えているように思えた。
たまにレオナルドが「どこかへ行くのか?」と尋ねても、「ちょっと古い知人のところへ。でも、家事はきちんとしますからご心配なく」と違った配慮をされてしまう始末。
(まさか……浮気ではあるまいな)
レオナルドは自分の解釈にズキンと大きく胸が痛む。
とはいえ、シアに対する扱いは雑だったと自覚はあった。感謝の気持ちはあれど、言葉にしたことはない。同じ過ちは繰り返したくないと思ってもなかなか思うようにいかず、レオナルドはシアにどう接したらよいかわからなかった。
(夫婦として、親として、はたまた家族として……)
自分で夫婦として暮らすつもりはないと予防線を張ってしまったがために、彼女との立ち位置が自分でもよくわかっていなかった。
だからこそ勝手に疑心を募らせて、モヤモヤとしていた。
だが、指摘するつもりはなかった。
下手に追及したところで自分へのメリットがないのはレオナルドはわかっていた。もし本当に浮気しているのだとしたら、そのときレオナルドはどうすればいいのかわからなかった。
だからあえて見て見ぬフリをしていた。
けれど、日々シアを見ているうちにだんだんと我慢が難しくなっている自分に気づく。無意識に目で追って、彼女が楽しそうにしているのを見ていると、レオナルドは無性にイライラするようになっていた。
(今までこんなことはなかったはずなのに)
それでとうとう言ってしまった。
浮気しているのか、と。
言ったあとすぐに後悔したが、一度吐き出した言葉は戻しようがなかった。
だが、結局レオナルドの勘違いで、そこからは怒涛のシアのターン。
パーティーに行きたいという要求を断ったことに対してのカウンターはとてつもなく大きかった。
図星。図星。図星の嵐。
アンナの一件で反省したつもりになっていたが、自分が全く変わっていなかったこと、それをアンナの一件のことを知らない彼女に指摘されるということが何よりもレオナルドにとって衝撃だった。
(変わらないといけないと思っていたはずなのに)
子供達のことも以前に比べて見ていたつもりが、つもりでしかなかったこと。ずっと疑心暗鬼になっていたレオナルドに、理由はどうであれ子供達をもっと外界に触れさせろというシアの指摘も、自分がどれだけ利己的な考えだったか思い知らされた。
(正直、パーティーはまだ怖い。多くの人と接するのも未だ怖い。だが、いつまでも引きずるわけにもいかないからな)
未だに思い出すのも悍ましいあの一件。
他の誰にも言えない家族だけの秘密。
(いつか、シアに言える日が来るのだろうか)
こんな自分や娘達を見捨てることなく、家族なのだからと受け入れてくれるシアの存在が徐々に自分の中で大きくなっていることにレオナルドも気づいていた。
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