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第一章 結婚
第二十五話 練習
「そういえば、明日ってダンスあるんですかね?」
「さぁ? だが、パーティーと言ったらダンスはつきものではないか?」
「そうですよね。んー、どうしよう……」
「何か問題があるのか?」
シアの困った様子にすぐさま尋ねるレオナルド。
シアが「いえ、大した話ではないんですけど」と濁すと「そこまで言ったのなら最後まできちんと話せ」と、ごもっともなことを言われる。
「えーっと、私……ダンスは男性役ばかりしてきたので、その……女性側のステップがあまり得意ではなくて……」
「どういうことだ」
「つまりですね……ダンスは踊れるんですけど、女性からの申し込みを受けることが多かったもので、ほとんど男性役しか経験してこなかったんです。恐らく、明日踊るとしたらレオナルドさんと踊ることになると思うんですけど、もしかしたらご迷惑をおかけするんじゃないかと思いまして……」
シアが申し訳なさそうにレオナルドを見つめる。
婚前、シアはそのお節介な性格から女性からモテていたものの男性からは避けられていたため、ダンスの相手として請うてくるのはいつも女性だった。
そのせいで、シアは相手に合わせるべく必然的に男性役であるリードするステップを踏むことが多く、女性側に回ることは滅多になかったのだ。
今回のパーティーでダンスを踊る際は恐らくというか確実にシアは妻としてレオナルドと踊ることになるだろうが、不慣れなためレオナルドに恥をかかせないか心配だった。
「なら、練習するか?」
「え? 今からですか?」
「嫌ならいいが」
「いえ、嫌じゃないですっ」
レオナルドの提案に縋りつくシア。
そんなシアの様子に、自ら提案したはずのレオナルドは目を見開く。
「妻として、レオナルドさんに恥をかかせるわけにはいきませんから、練習します」
「……私の評判など、今更気にするに値しないがな」
レオナルドがぼそりと自嘲気味に呟く。
(もしかして、氷の公爵って呼ばれていること気にしてるのかしら)
つい勢いでそう呼ばれていることをバラしてしまったが、もしかしてレオナルドはそのことを気にしているのではと反省する。
先日のジュダの言葉もあって、傷つけてしまっていたのかもしれないと今更ながらシアは青ざめた。
そして、シアはとにかく妻としてできる限りレオナルドの評判を下げないようにせねばと心の中で密かに誓う。
「そんなことおっしゃらないでください。明日は私、初めてレオナルドさんの妻として人前に出るんですから。このギューイ公爵家に恥じないよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします」
シアの言葉に、「そうか」とだけ言うと、そのまま寝台を降りるレオナルド。すると、「お手をどうぞ」とシアに手を差し伸べた。
「え?」
「するんだろう? ダンスの練習」
「は、はい……っ」
レオナルドが恭しく礼をする。寝間着姿だというのに、あまりに整った姿勢に目を奪われた。
(こんな素敵なエスコートしてもらうなんて初めてだわ)
エスコートしたことはあれど、エスコートされたことなどほとんどないシア。そのため、レオナルドの紳士的な振る舞いに年甲斐もなくときめいた。
(そうか。みんなが喜ぶのはこういう理由だったのね)
かつてのパーティーで、シアが手を差し出すと令嬢達がみんなきゃあきゃあと黄色い声を上げていたことを思い出す。そんな大したことをしたつもりはなかったが、確かに女性らしく優しく丁寧に扱ってもらえたら喜ぶのは当然だと納得した。
「お手柔らかにお願いします」
そっとレオナルドの手にシアは自分の手を重ねる。
以前にも触れたことがあるが、そのときと同様レオナルドの手はとても温かくて大きかった。その手で自分の手を握られると、なんだかドキドキしたが、「夫婦なのだから、一々緊張してどうするの」と自分を内心叱咤し、背筋を正した。
「ゆっくりステップを踏むぞ」
「はい」
一、二、三……声を出しながらステップをゆっくり踏んでいく。レオナルドのリードが上手いからか、今のところまだ彼の足を踏んでいないが、やはりステップを踏む前にどちらの足を先に出せばよいのかを考えてしまうため、どうしてもぎこちなさが抜けなかった。
「随分と力が入っているな」
「そ、そうですか?」
すると強く引き寄せられて、レオナルドの胸板に顔を押しつけるような体勢に。レオナルドの体温を間近で感じて、シアは脳内が真っ白になる。
その後、我に返ったシアが慌てて離れようとするも、グッとレオナルドの腕に押さえられてしまって身動きが取れなかった。
「レオナルドさん……! ち、近いですっ」
「曲によってはこれくらいの距離感が一般的なのも多いだろう。いくつかパターンを練習しておかねば当日困るのではないか?」
「そ、そうですけど……」
「大丈夫だ。何度もすれば自然と身体が覚える」
耳元で聞くレオナルドの声は普段よりも低く甘い。シアは経験したことがないが、まるで情事のときに囁かれているような気分になってきて、羞恥心に今すぐ耳を塞ぎたくなった。
「私がリードするから、ただ流れに身を任せていれば大丈夫だ」
「こうですか?」
「あぁ、上手だ」
抱きしめられながら、ゆっくりとステップを踏む。まるで、恋人同士のような距離感に、シアは鼓動の速さを彼に悟られないようにするので必死だった。
「この辺りで問題ないだろう」
結局一時間程度、あらゆるダンスのステップの練習をしていたシアは色々な意味でヘトヘトだった。
だが、付け焼き刃とはいえ何度も踊ったおかげでステップに関してはだいぶ慣れてきたので、明日のダンスへの不安は解消された。
「ありがとうございます。おかげで助かりました」
「いや。これくらいは大したことない」
「私はもうヘトヘトなので、これでゆっくり寝れそうです。レオナルドさんもそろそろ眠れるんじゃないですか?」
「そうだな。そうかもしれない」
レオナルドが表情を緩める。シアもつられて微笑んだ。
「では、部屋に戻ります。レオナルドさんもしっかり寝てくださいね」
「あぁ。……もし戻るのが面倒であればここで寝てもいいが」
「……え!?」
レオナルドからまさかそんなことを言われるとは思わず、夜更けだというのに大きな声を上げてしまうシア。すると、レオナルドは「冗談だ」と先程とは打って変わって硬い表情に戻っていた。
「レオナルドさんも冗談を言うんですね」
「私を何だと思っているんだ」
「いや、なんて言いますか……。あ、でもそういうレオナルドさんも好きですよ。もっとそういうお茶目な姿を出していただけるとありがたいです」
「おちゃ……っ、善処する」
「はい。そうしてください。では改めて、おやすみなさい」
「あぁ、おやすみ」
シアはにっこりと笑うとそっと部屋を出る。未だにレオナルドの体温のおかげで身体が温かいなと思いながら、シアは自室へと戻るのだった。
「さぁ? だが、パーティーと言ったらダンスはつきものではないか?」
「そうですよね。んー、どうしよう……」
「何か問題があるのか?」
シアの困った様子にすぐさま尋ねるレオナルド。
シアが「いえ、大した話ではないんですけど」と濁すと「そこまで言ったのなら最後まできちんと話せ」と、ごもっともなことを言われる。
「えーっと、私……ダンスは男性役ばかりしてきたので、その……女性側のステップがあまり得意ではなくて……」
「どういうことだ」
「つまりですね……ダンスは踊れるんですけど、女性からの申し込みを受けることが多かったもので、ほとんど男性役しか経験してこなかったんです。恐らく、明日踊るとしたらレオナルドさんと踊ることになると思うんですけど、もしかしたらご迷惑をおかけするんじゃないかと思いまして……」
シアが申し訳なさそうにレオナルドを見つめる。
婚前、シアはそのお節介な性格から女性からモテていたものの男性からは避けられていたため、ダンスの相手として請うてくるのはいつも女性だった。
そのせいで、シアは相手に合わせるべく必然的に男性役であるリードするステップを踏むことが多く、女性側に回ることは滅多になかったのだ。
今回のパーティーでダンスを踊る際は恐らくというか確実にシアは妻としてレオナルドと踊ることになるだろうが、不慣れなためレオナルドに恥をかかせないか心配だった。
「なら、練習するか?」
「え? 今からですか?」
「嫌ならいいが」
「いえ、嫌じゃないですっ」
レオナルドの提案に縋りつくシア。
そんなシアの様子に、自ら提案したはずのレオナルドは目を見開く。
「妻として、レオナルドさんに恥をかかせるわけにはいきませんから、練習します」
「……私の評判など、今更気にするに値しないがな」
レオナルドがぼそりと自嘲気味に呟く。
(もしかして、氷の公爵って呼ばれていること気にしてるのかしら)
つい勢いでそう呼ばれていることをバラしてしまったが、もしかしてレオナルドはそのことを気にしているのではと反省する。
先日のジュダの言葉もあって、傷つけてしまっていたのかもしれないと今更ながらシアは青ざめた。
そして、シアはとにかく妻としてできる限りレオナルドの評判を下げないようにせねばと心の中で密かに誓う。
「そんなことおっしゃらないでください。明日は私、初めてレオナルドさんの妻として人前に出るんですから。このギューイ公爵家に恥じないよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします」
シアの言葉に、「そうか」とだけ言うと、そのまま寝台を降りるレオナルド。すると、「お手をどうぞ」とシアに手を差し伸べた。
「え?」
「するんだろう? ダンスの練習」
「は、はい……っ」
レオナルドが恭しく礼をする。寝間着姿だというのに、あまりに整った姿勢に目を奪われた。
(こんな素敵なエスコートしてもらうなんて初めてだわ)
エスコートしたことはあれど、エスコートされたことなどほとんどないシア。そのため、レオナルドの紳士的な振る舞いに年甲斐もなくときめいた。
(そうか。みんなが喜ぶのはこういう理由だったのね)
かつてのパーティーで、シアが手を差し出すと令嬢達がみんなきゃあきゃあと黄色い声を上げていたことを思い出す。そんな大したことをしたつもりはなかったが、確かに女性らしく優しく丁寧に扱ってもらえたら喜ぶのは当然だと納得した。
「お手柔らかにお願いします」
そっとレオナルドの手にシアは自分の手を重ねる。
以前にも触れたことがあるが、そのときと同様レオナルドの手はとても温かくて大きかった。その手で自分の手を握られると、なんだかドキドキしたが、「夫婦なのだから、一々緊張してどうするの」と自分を内心叱咤し、背筋を正した。
「ゆっくりステップを踏むぞ」
「はい」
一、二、三……声を出しながらステップをゆっくり踏んでいく。レオナルドのリードが上手いからか、今のところまだ彼の足を踏んでいないが、やはりステップを踏む前にどちらの足を先に出せばよいのかを考えてしまうため、どうしてもぎこちなさが抜けなかった。
「随分と力が入っているな」
「そ、そうですか?」
すると強く引き寄せられて、レオナルドの胸板に顔を押しつけるような体勢に。レオナルドの体温を間近で感じて、シアは脳内が真っ白になる。
その後、我に返ったシアが慌てて離れようとするも、グッとレオナルドの腕に押さえられてしまって身動きが取れなかった。
「レオナルドさん……! ち、近いですっ」
「曲によってはこれくらいの距離感が一般的なのも多いだろう。いくつかパターンを練習しておかねば当日困るのではないか?」
「そ、そうですけど……」
「大丈夫だ。何度もすれば自然と身体が覚える」
耳元で聞くレオナルドの声は普段よりも低く甘い。シアは経験したことがないが、まるで情事のときに囁かれているような気分になってきて、羞恥心に今すぐ耳を塞ぎたくなった。
「私がリードするから、ただ流れに身を任せていれば大丈夫だ」
「こうですか?」
「あぁ、上手だ」
抱きしめられながら、ゆっくりとステップを踏む。まるで、恋人同士のような距離感に、シアは鼓動の速さを彼に悟られないようにするので必死だった。
「この辺りで問題ないだろう」
結局一時間程度、あらゆるダンスのステップの練習をしていたシアは色々な意味でヘトヘトだった。
だが、付け焼き刃とはいえ何度も踊ったおかげでステップに関してはだいぶ慣れてきたので、明日のダンスへの不安は解消された。
「ありがとうございます。おかげで助かりました」
「いや。これくらいは大したことない」
「私はもうヘトヘトなので、これでゆっくり寝れそうです。レオナルドさんもそろそろ眠れるんじゃないですか?」
「そうだな。そうかもしれない」
レオナルドが表情を緩める。シアもつられて微笑んだ。
「では、部屋に戻ります。レオナルドさんもしっかり寝てくださいね」
「あぁ。……もし戻るのが面倒であればここで寝てもいいが」
「……え!?」
レオナルドからまさかそんなことを言われるとは思わず、夜更けだというのに大きな声を上げてしまうシア。すると、レオナルドは「冗談だ」と先程とは打って変わって硬い表情に戻っていた。
「レオナルドさんも冗談を言うんですね」
「私を何だと思っているんだ」
「いや、なんて言いますか……。あ、でもそういうレオナルドさんも好きですよ。もっとそういうお茶目な姿を出していただけるとありがたいです」
「おちゃ……っ、善処する」
「はい。そうしてください。では改めて、おやすみなさい」
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