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第7話: 森のカフェ開業
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第7話: 森のカフェ開業
魔狼の戦いが終わった翌朝、森は穏やかな朝霧に包まれていた。
私は早起きして、カフェ空間を少し拡張した。昨日はテーブルと椅子が二セットだけだったけど、今朝は四セットに増やし、屋根も葉っぱではなく可愛らしい白木のパーゴラ風に変えた。テーブルの上には小さな花瓶を置き、森で摘んだ青い花を活ける。甘い香りが漂うように、朝限定のシナモンロールとホットミルクティーを並べた。
リオンは少し離れた場所で、昨夜倒した魔狼の素材を剥ぎ取っていた。魔法使いとはいえ、旅人として生活費は必要らしい。
「おはよう。朝食はそっちでいい?」
私が声をかけると、リオンは手を止めて振り返った。
「ああ、ありがたい。昨夜のクッキーのおかげで魔力が満タンだ」
彼は素材の入った袋を肩にかけ、私の隣までやってくる。シナモンロールを一口かじると、目を細めた。
「……朝からこんな幸せな味を食えるなんて、贅沢だな」
「褒めすぎよ。でも、嬉しい」
私は照れながら、ミルクティーを注いであげた。二人の間に、昨夜の戦いを経て生まれた自然な距離感があった。
食事が終わると、リオンが真剣な顔で言った。
「エレナ、今日から本格的にカフェを始めるなら、場所を少し移動したほうがいい。この奥は魔物が出やすい。もう少し外縁の開けた場所なら、冒険者や旅人が通りかかる可能性が高い」
「そうね……でも、私一人で移動できるかしら」
「俺が手伝う。魔法で空間ごと運べるだろ?」
リオンの提案に、私は頷いた。スキルを使ってカフェ全体を光の球に包み、リオンが杖で浮遊魔法をかける。まるで大きなシャボン玉みたいに、カフェがふわりと浮かんだ。
一時間ほど森を歩き、川沿いの開けた草原に出た。ここなら道も近く、木陰もあって日差しが強すぎない。完璧な場所だ。
カフェを地面に下ろし、さらに拡張する。テーブルを八セットに増やし、カウンター風のエリアも作った。メニュー看板も魔法で出現させる。
『森の癒しカフェ ~エレナの甘い魔法~
本日のオススメ:
・ふわふわパンケーキ はちみつ添え 銀貨2枚
・濃厚ガトーショコラ 銀貨3枚
・癒しのハーブティー 銀貨1枚
疲れた冒険者さん大歓迎!』
看板にそう書くと、自分でも少しワクワクしてきた。
「これで準備完了ね」
リオンが感心したように頷いた。
「見た目だけでも客が寄りそうだ。甘い香りが風に乗って広がってる」
開店……というほど大げさなものじゃないけど、初めての本格営業。胸が高鳴る。
最初のお客さんが来たのは、正午少し前だった。
革鎧を着た若い剣士の男性と、弓を背負った女性の二人組。魔物の素材を抱えて、疲れた様子で道を歩いていた。
「あれ……なんか甘い匂いがする」
「ほんとだ。見て、あそこに可愛いカフェみたいなのがあるよ!」
二人がこちらに気づき、興味深そうに近づいてきた。
「ここ、営業してるの?」
剣士が声をかけると、私は笑顔で迎えた。
「はい! 今日からオープンしたばかりです。どうぞお座りください」
二人は少し警戒しながらも、テーブルに座った。メニューを見て目を丸くする。
「パンケーキ? ガトーショコラ? 聞いたことないけど……美味そう」
「じゃあ、パンケーキとハーブティーを二人分」
注文を受け、私は魔法で即座に作る。ふわふわのパンケーキに、森で見つけたベリーソースとはちみつをたっぷり。ハーブティーは疲労回復効果を少し強めに。
料理を運ぶと、二人の反応がすごかった。
「うわっ……なんだこの匂い!」
女性がパンケーキを一口食べ、目を輝かせた。
「美味しい……! 疲れが全部飛んでくみたい!」
剣士もガトーショコラを食べて、うっとりした。
「魔力まで回復してる気がする……これ、魔法の料理?」
「ええ、私の特別なスキルなの。冒険者さんたちを癒せたらと思って」
二人は夢中で食べ、ティーを飲み干した。
「最高だ……こんな店、初めてだよ」
会計のとき、銀貨を払いながら剣士が言った。
「また絶対来る。ギルドの連中にも教えておくよ」
「ありがとうございます!」
二人が去った後、私はリオンの隣に座ってほっと息をついた。
「初めてのお客さん……喜んでくれた」
「ああ。口コミが広がれば、すぐに賑わうぞ」
午後になると、次々とお客さんが来た。
魔物狩り帰りの冒険者パーティー三人組、薬草採取のエルフの女性、商人の馬車の一行――みんな甘い香りに釣られて寄ってくれる。
「こんな森の奥にオアシスがあったなんて!」
「毎日来たいけど、遠いなあ……」
そんな声が聞こえるたび、嬉しさが胸に広がった。
夕方近く、今日一番の大口のお客さんが来た。
重装備の戦士四人と、回復魔法使いの女性一人。みんな傷だらけで、かなり疲労していた。
「ここ、休めそうか?」
「はい! どうぞ。疲れを癒す特別メニューをおすすめします」
私は特製のチーズケーキと、強力回復効果のホットチョコレートを出した。
食べ始めた瞬間、パーティーのリーダーらしい大柄な戦士が声を上げた。
「なんだこれ……傷の痛みが引いてく!」
回復魔法使いの女性が驚いて、私に聞いた。
「あなた、回復魔法使い? でもこの味は……」
「特別なスキルなの。食べ物で癒せる力」
みんなが感動し、追加注文を繰り返した。最後には今日の売り上げの半分近くをこのパーティーが占めた。
「嬢ちゃん、感謝する。また絶対来るぜ。ルミナスの街に支店出したら教えてくれよ!」
戦士たちが去った後、日没になった。
今日の売り上げは銀貨八十枚。元の世界のお金に換算したら、かなりな額だ。
リオンが焚き火を起こしながら、笑った。
「初日でこれだけか。君の才能は本物だ」
「あなたが守ってくれたからよ。ありがとう、リオンさん」
星空の下、二人は焚き火を囲んで座った。
私は今日の出来事を振り返り、胸が熱くなった。
元の世界では、すべてを失った。
でもここでは、新しいものを手に入れ始めている。
お客さんの笑顔、ありがとうの言葉、仲間になってくれそうなリオン――。
そして、いつかこの成功を、あの人たちに見せつけてやる。
その決意が、心の中で静かに燃えていた。
遠くの森から、また甘い香りが風に乗って広がっていく。
明日も、きっとたくさんのお客さんが来てくれる。
魔狼の戦いが終わった翌朝、森は穏やかな朝霧に包まれていた。
私は早起きして、カフェ空間を少し拡張した。昨日はテーブルと椅子が二セットだけだったけど、今朝は四セットに増やし、屋根も葉っぱではなく可愛らしい白木のパーゴラ風に変えた。テーブルの上には小さな花瓶を置き、森で摘んだ青い花を活ける。甘い香りが漂うように、朝限定のシナモンロールとホットミルクティーを並べた。
リオンは少し離れた場所で、昨夜倒した魔狼の素材を剥ぎ取っていた。魔法使いとはいえ、旅人として生活費は必要らしい。
「おはよう。朝食はそっちでいい?」
私が声をかけると、リオンは手を止めて振り返った。
「ああ、ありがたい。昨夜のクッキーのおかげで魔力が満タンだ」
彼は素材の入った袋を肩にかけ、私の隣までやってくる。シナモンロールを一口かじると、目を細めた。
「……朝からこんな幸せな味を食えるなんて、贅沢だな」
「褒めすぎよ。でも、嬉しい」
私は照れながら、ミルクティーを注いであげた。二人の間に、昨夜の戦いを経て生まれた自然な距離感があった。
食事が終わると、リオンが真剣な顔で言った。
「エレナ、今日から本格的にカフェを始めるなら、場所を少し移動したほうがいい。この奥は魔物が出やすい。もう少し外縁の開けた場所なら、冒険者や旅人が通りかかる可能性が高い」
「そうね……でも、私一人で移動できるかしら」
「俺が手伝う。魔法で空間ごと運べるだろ?」
リオンの提案に、私は頷いた。スキルを使ってカフェ全体を光の球に包み、リオンが杖で浮遊魔法をかける。まるで大きなシャボン玉みたいに、カフェがふわりと浮かんだ。
一時間ほど森を歩き、川沿いの開けた草原に出た。ここなら道も近く、木陰もあって日差しが強すぎない。完璧な場所だ。
カフェを地面に下ろし、さらに拡張する。テーブルを八セットに増やし、カウンター風のエリアも作った。メニュー看板も魔法で出現させる。
『森の癒しカフェ ~エレナの甘い魔法~
本日のオススメ:
・ふわふわパンケーキ はちみつ添え 銀貨2枚
・濃厚ガトーショコラ 銀貨3枚
・癒しのハーブティー 銀貨1枚
疲れた冒険者さん大歓迎!』
看板にそう書くと、自分でも少しワクワクしてきた。
「これで準備完了ね」
リオンが感心したように頷いた。
「見た目だけでも客が寄りそうだ。甘い香りが風に乗って広がってる」
開店……というほど大げさなものじゃないけど、初めての本格営業。胸が高鳴る。
最初のお客さんが来たのは、正午少し前だった。
革鎧を着た若い剣士の男性と、弓を背負った女性の二人組。魔物の素材を抱えて、疲れた様子で道を歩いていた。
「あれ……なんか甘い匂いがする」
「ほんとだ。見て、あそこに可愛いカフェみたいなのがあるよ!」
二人がこちらに気づき、興味深そうに近づいてきた。
「ここ、営業してるの?」
剣士が声をかけると、私は笑顔で迎えた。
「はい! 今日からオープンしたばかりです。どうぞお座りください」
二人は少し警戒しながらも、テーブルに座った。メニューを見て目を丸くする。
「パンケーキ? ガトーショコラ? 聞いたことないけど……美味そう」
「じゃあ、パンケーキとハーブティーを二人分」
注文を受け、私は魔法で即座に作る。ふわふわのパンケーキに、森で見つけたベリーソースとはちみつをたっぷり。ハーブティーは疲労回復効果を少し強めに。
料理を運ぶと、二人の反応がすごかった。
「うわっ……なんだこの匂い!」
女性がパンケーキを一口食べ、目を輝かせた。
「美味しい……! 疲れが全部飛んでくみたい!」
剣士もガトーショコラを食べて、うっとりした。
「魔力まで回復してる気がする……これ、魔法の料理?」
「ええ、私の特別なスキルなの。冒険者さんたちを癒せたらと思って」
二人は夢中で食べ、ティーを飲み干した。
「最高だ……こんな店、初めてだよ」
会計のとき、銀貨を払いながら剣士が言った。
「また絶対来る。ギルドの連中にも教えておくよ」
「ありがとうございます!」
二人が去った後、私はリオンの隣に座ってほっと息をついた。
「初めてのお客さん……喜んでくれた」
「ああ。口コミが広がれば、すぐに賑わうぞ」
午後になると、次々とお客さんが来た。
魔物狩り帰りの冒険者パーティー三人組、薬草採取のエルフの女性、商人の馬車の一行――みんな甘い香りに釣られて寄ってくれる。
「こんな森の奥にオアシスがあったなんて!」
「毎日来たいけど、遠いなあ……」
そんな声が聞こえるたび、嬉しさが胸に広がった。
夕方近く、今日一番の大口のお客さんが来た。
重装備の戦士四人と、回復魔法使いの女性一人。みんな傷だらけで、かなり疲労していた。
「ここ、休めそうか?」
「はい! どうぞ。疲れを癒す特別メニューをおすすめします」
私は特製のチーズケーキと、強力回復効果のホットチョコレートを出した。
食べ始めた瞬間、パーティーのリーダーらしい大柄な戦士が声を上げた。
「なんだこれ……傷の痛みが引いてく!」
回復魔法使いの女性が驚いて、私に聞いた。
「あなた、回復魔法使い? でもこの味は……」
「特別なスキルなの。食べ物で癒せる力」
みんなが感動し、追加注文を繰り返した。最後には今日の売り上げの半分近くをこのパーティーが占めた。
「嬢ちゃん、感謝する。また絶対来るぜ。ルミナスの街に支店出したら教えてくれよ!」
戦士たちが去った後、日没になった。
今日の売り上げは銀貨八十枚。元の世界のお金に換算したら、かなりな額だ。
リオンが焚き火を起こしながら、笑った。
「初日でこれだけか。君の才能は本物だ」
「あなたが守ってくれたからよ。ありがとう、リオンさん」
星空の下、二人は焚き火を囲んで座った。
私は今日の出来事を振り返り、胸が熱くなった。
元の世界では、すべてを失った。
でもここでは、新しいものを手に入れ始めている。
お客さんの笑顔、ありがとうの言葉、仲間になってくれそうなリオン――。
そして、いつかこの成功を、あの人たちに見せつけてやる。
その決意が、心の中で静かに燃えていた。
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明日も、きっとたくさんのお客さんが来てくれる。
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