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第四十三話|おにんぎょうさんなので
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第四十三話|おにんぎょうさんなので
ロトは、タナーのそばに立つ美しい女性に気がついた。
白い肌、整った顔立ち、微動だにしない姿勢。
まるで絵画の中から抜け出してきたかのようだった。
「美しい……」
ロトは、満足そうに口元を歪める。
「どこの貴族令嬢だかは知らんが、私の側室にしてやろう」
その言葉に、周囲の貴族たちが一瞬だけ息を詰める。
だが、当の女性は何も言わない。
ただ、ゆっくりと首を横に振った。
それを見て、タナーが一歩前に出る。
「殿下」
静かな声だった。
「その こ は
おにんぎょう さん なので
お嫁さん には できません」
ロトが眉をひそめる。
「……は?」
タナーは、少し考えるように間を置いてから、続けた。
「お嫁さんごっこの
おままごと なら
おかし できますが……」
一瞬の沈黙。
次の瞬間、城内のあちこちから、くすくすと笑い声が漏れ始めた。
「……おままごと、だと……?」
ロトの顔が、見る見るうちに赤くなる。
「ば、馬鹿な……私は……!」
それ以上、言葉は続かなかった。
王子は踵を返し、そのまま足早に退室していく。
扉が閉まった瞬間――
城内は、抑えきれない大爆笑に包まれた。
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ロトは、タナーのそばに立つ美しい女性に気がついた。
白い肌、整った顔立ち、微動だにしない姿勢。
まるで絵画の中から抜け出してきたかのようだった。
「美しい……」
ロトは、満足そうに口元を歪める。
「どこの貴族令嬢だかは知らんが、私の側室にしてやろう」
その言葉に、周囲の貴族たちが一瞬だけ息を詰める。
だが、当の女性は何も言わない。
ただ、ゆっくりと首を横に振った。
それを見て、タナーが一歩前に出る。
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お嫁さん には できません」
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「お嫁さんごっこの
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一瞬の沈黙。
次の瞬間、城内のあちこちから、くすくすと笑い声が漏れ始めた。
「……おままごと、だと……?」
ロトの顔が、見る見るうちに赤くなる。
「ば、馬鹿な……私は……!」
それ以上、言葉は続かなかった。
王子は踵を返し、そのまま足早に退室していく。
扉が閉まった瞬間――
城内は、抑えきれない大爆笑に包まれた。
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