BL学園のナナメ上!

くりーむそーだ

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第34話 告発

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「さーて、やりますか」
「すごい舞台の整え方したね」

出ていこうとすると、怒鳴り声が会場に響いた

「これはどういうことだ!!!!」
「なんの権限があって学園総会なんて起こしてるんですか?」
「風紀委員長の俺は聞いてないぞ!!」

うるせぇ。

御一行サマ(笑)が来た

「はいはぁ~い。うるさいよぉ?黙ってぇ?」

マイクを入れて舞台に上がる
横には風紀委員モードの桜がいる

「みなさまぁ~お集まりぃありがとうございまぁす!」
「今から、学園総会をはじめます。」

舞台に走って来そうな会長、副会長、風紀委員長、転入生は取り押さえてもらってる
さすが警備隊は仕事が早いなー
ぎゃーぎゃー騒いでる…

「もぅ~うるさいよぉ?1回で聞いてよねぇ~」

ぷんぷんと怒ったように言う
おい、親族席で爆笑しないでくれる?
見えてるからな?

「さて、今回の学園総会についてですが、
まず、この学園の機能が停止寸前なことについて。そして、事件性があったことについて。
順序立てて申し上げて行きます。」

桜がメガネを上げながら説明する

「まず、学園の機能について。この学園の生徒なら誰しも今知っていますよね?会長、副会長、風紀委員長がそこにいらっしゃいます。
さてさて、全員が席に着いた状態で暴れながら入ってきた。保護者もいる中で。
どういうことかわかりますか?」

カツンと1歩前に出て桜が説明をする

「理解していない状態。すなわち、仕事に携わっていませんよね?
何度も同じ生徒会役員や風紀委員に諌められてるのがこちらで証拠として上がっています。
また、諌めてきた方々に暴力を振るったという証拠も出ています。」

「はぁ?暴力?証拠?そんなことがあるはずないだろ!?城鐘、お前舐めた真似してるな!」

風紀委員長が桜に怒鳴る
桜は冷めた目で風紀委員長を見る

「本人達の証言だから?保健室使用の届け出てないから?証拠にはならないって?」
「ばっかだねぇ~」

ケラケラとオレは横で笑った

「何が可笑しい!!」

会長が怒鳴ってくるけど笑いが止まらない
桜もクスクスと笑いながら続けた

「何で監視カメラがないと思ったの?」
「こんな、御曹司ばかりいる学園だよぉ?無いわけ無いじゃん~」
「そう。これが事件性の足がけよ」

桜がスっとオレを見る
並ぶように隣に立つ

音声と映像が流れていく
ある場面では会長が机を蹴り倒したり、ある場面では風紀委員長が諌めてた副委員長を殴ったり
またある場面では場所を選ばずイチャイチャしてたり
あ、もちろん他の今回断罪しない奴らのは映ってないからな?
でも、強姦まがいのことをしたヤツらはバッチリ写してる

「すごいねぇ~出るよ出るよぉ~映像いぃ~っぱい☆」

ニコニコと笑いながらオレが告げると呆然とした顔

「では、検証していくまでもないんですが…これらを全て恐喝などで隠蔽してきましたね?」
「何故…何故七織と城鐘がこんなことを…!」

なんで被害者ぶってるの副会長??

「うぅーん?誰もしないからぁボクたちがぁ議案上げたんだよぉ?
だって、キミたちぃ野放しにぃしてたらぁ被害者が増えてくんだもぉん☆」

ニコニコというようにオレは笑いながら答える

「なんだったっけぇ~?生徒会室の私物化とかぁ、権限の乱用とかぁ~ねぇ~キミたちってば本当に人間のクズだねぇ~」

平凡なオレがやっても仕方ないけど綺麗に笑う

「元副隊長が、何をしてるんです?」
「うわー、でたー、幹部三人衆ぅ~」
「テンプレ通りに来るのね」

桜が横で無表情である
これは笑いを耐えてる顔だな

「な、何言ってるんですか!!濡れ衣は、辞めてください!!」

1年の幹部が進言してくる
えぇ…濡れ衣とは??

「よく言えたものね?七織に他の隊や自分達のいじめ、暴力、恐喝の内容を押し付けたくせにね?」
「キミたちはやりすぎたんだよぉ?ボクを目の敵にしなきゃ~こんなことにならなかったのにねぇー?」

ニコニコと返す

「進めるよぉ?かいちょーもふくかいちょーもしんえーたい作ったのに放置してぇー放棄したよねぇー?
でもねぇ?しんえーたいを公式でぇ作るのって本人のぉ許可がいるんだよねぇ~その許可をした時点でぇ本人のぉ管轄下にぃいるんだよぉ?わかってたよねぇ?その辺の放置してた内容の書類用意してるよぉ?
でぇ~リコールの書類もぉ~出来上がってるんだぁ~」

生徒会役員過半数の署名と生徒会顧問の署名が必要となる
5人中3人の署名があるし、顧問の署名もある

「なので、先輩方…今までお疲れ様でした」

滅多に表情を変えないと有名な桜がとてもいい笑顔をしていた
いやーあっさり終わったなぁー

「何でそんな酷いこと言うんだ!!!!」

うるさっ!!鼓膜破れる!!
結構な距離があるのに大音量で叫んでたのは転入生こと彩色愛
名前すら呼びたくないが

「助けたのにぃ恩を仇で返すお猿さんは用はないですぅ~」
「私は、まだ断罪してないわ。ソレを」
「城鐘ってばぁ過激なんだからぁ~」

すると、スクリーンにこの前助けたのに殴られたシーンが映し出された

「綺麗に撮れてるねぇ~」
「ウチの学園の監視カメラは高性能よ」

フッと口元だけで笑う桜にケラケラオレも笑った

「何言ってんだ!!お前しんえーたいってやつなんだろ!ならわるいやつじゃねぇーか!!
なぐられてとうぜんだ!!」
「失礼しちゃう~!でもぉ今の状況みたらぁ確かにぃ悪役かもねぇ~☆」
「確かにね。それには同意するわ」

頷く桜にぷぅー!と頬を膨らませた

「もういいかなぁ~?
リコールに賛成の方はぁ~ご起立願いますぅ~☆」

オレの声と共にガタガタと音が聞こえた
半分以上は立ってる…あれ?会長の親衛隊のメンバーもちらほら立ってない?

「あれぇ?ボク立つとは思ってなかったよぉ?
如月せんぱぁい」
「お前はずっと目的のために親衛隊にいただろう?」
「やだー!賢い人きらぃぃ~!」

副隊長モードを切らさずにブーイングをする

「でもぉ、如月センパイが居たからぁ離れたってのもあるのでぇ~そこは感謝してますぅ~☆」
「嬉しくないな。」
「ねぇ、転入生くん?」

あ、まって?桜怒ってる

「私ね?まだ、階段から七織を落とした話…忘れてないからね?」

滅多に笑わないと言われる氷の女王の桜が綺麗な笑みを浮かべている
とても綺麗な笑みだけどこの笑顔はかなり怒ってる
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