BL学園のナナメ上!

くりーむそーだ

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第20話 救助??

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ピロリンッ

「ねーぇー何してるのぉ?」

携帯を片手にオレはゆっくり歩み寄る
オレの前には少し怯えながら腕を掴まれている隊長とがっちりした体格の男が3人
ウチの親衛隊の奴らだ

「ねぇ?ボクはタイチョーと接触するのぉ許可したぁ?」
「副隊長…」

男の1人がオレを見て驚いている
こいつらは会長親衛隊だが実際は隊長の親衛隊だ
って何で驚いてるんだ?

「初夏…」
「タイチョーもですよぅ!ホイホイついて行かないでくださいねぇってボク言いましたぁ」

ぷくーと頬を膨らませて怒ってみる
呆れたような隊長の雰囲気を感じて、いつも通りの対応でホッとする
オレはさり気なく手を離させて隊長を背中に庇う

「ねーぇ?誰の差し金かなぁ?」
「い、いや、俺たちは別に…なぁ?」
「へぇー?ボクの言うことが聞けないのぉ?」

まぁ、目処はついてるけどな

「…初夏?」
「んー?どうしたんですかぁ?タイチョー?」
「彼らは初夏を見たから連れていってくれるって話をしてたんだよ?」

…純粋すぎないか?

「それにしてはぁごぉいんだったんじゃないですかぁ?」
「確かに腕掴まれた時はびっくりしたけど大丈夫だよ?」
「…タイチョーがそう言うならぁ~」

オレは渋々了承する
しかし、次はないからな

「タイチョー!行きましょぉ?今日はボクケェキ食べたいですぅ~」
「もう…じゃあ僕たちは行くね?」

隊長が男たちに声をかけてオレと一緒にその場を後にする
大事にならなくてよかったよ本当…

「タイチョー、榊ちゃんはどぉしたんですかぁ?」
「部活で…」
「ならぁ、仕方ないですねぇ~でもぉあーゆう時はぁ、ボクを呼んでくださいねぇ?」
「…うん」

大丈夫か隊長?風邪?

「暗い顔してますけどぉ、どうしたんですかぁ?」
「…いや、何でもないよ」

隊長意外と頑固だからな…これ以上聞いても何も答えてくれないな

「あ~さーかきちゃーん~」
「あ!副隊長!それに隊長も!遅くなってすみません!!」
「ん~ん。だいじょーぶー」

へらへら笑いながら榊の頭を撫でる
かわいいなぁーこの2人並ぶと本当聖域だよな!!

「ボクねぇ~隊室に行く前にぃ行きたいところあるんだけどぉ~寄っていーかなぁ?
タイチョーも寄って良いですかぁ?」
「「??」」

2人は首を傾げながら頷いた
るんるん♪と言うように2人の前を歩く

「あ~。2人はぁ物陰に隠れててぇくださいねぇ~」

とある集団を見つけて、物陰に押し込む

「榊ちゃん。タイチョーをしっかり守ってねぇ?」

くしゃりと頭を撫でて、オレは集団の所へ向かう

「あっれぇ?みんな何してるのぉ?」
「生徒会長親衛隊副隊長…」
「ねぇ~?そこのどーしつくんとてんにゅーせーくん囲んでるけどぉ?どぉしたの~?」

へらへらと笑いながら輪に入って行く
ここから隊長たちは見えないから大丈夫だろ

「お前も奏をイジメにきたのか?」
「違うよぅ~ただぁ、穏やかじゃないなぁってぇ~」

レンレンがちゃんと守ってる!さすが!カナの騎士だな!!

「ねぇ?キミたちもやめようよぉ?まだ穏便にすませてあげるからぁ~」

ニコニコと笑うオレに対してどうするか悩むらしい親衛隊のメンツ
といっても、うちのはいないけどね!
多分副会長の親衛隊辺りと、チャラ男の親衛隊だろう
んで、その下についてる各親衛隊所属の親衛隊…ややこしいな!
ガタイがいいのは直接の親衛隊じゃない
うちが特殊で隊長の親衛隊は隊長には知らされてないが、他のところはちゃんと居ることを知ってるらしい

「ふん!知ってるんだよ!会長親衛隊の副隊長は、隊長であり幼馴染の菖蒲馨に気に入られたから副隊長になったんだってね!どうせ実力じゃなくてタラし込んだんでしょ!?」
「そうだよ!一部の会長親衛隊員が言ってたよ!
会長親衛隊の副隊長は庶民で、お金も可愛さも、人望も、賢さも何もない!隊長の後ろをついてまわる金魚のフンだってね!」

うっわー!オレすごい勢いで貶されてるー!

「まぁ別にみんながどぉ思おうと勝手だしぃ?いいんだけどねぇ?」

チラリと隊長がいる方と逆の位置を見る
堂々と喧嘩を売ってこいよな?

「でも、そんな何もない僕を副隊長から引きずり落とせないようじゃ…ボクをそう思ってる子達はボク以下だってことだよねぇ?」

ニッコリと戦線布告を物陰で見てるやつに告げる
わざと挑発してるところはあるけどね
これで隊長に手を出すような奴が減ればいいんだけどなー
あ。隊長にはこの距離は聞こえてないから☆

「オハナシってそれだけぇ?ボクってばキミたちと違って忙しいんだぁー☆もう行くよぉ?

あ、この子は貰ってくからぁ~」

手をつかんでカナを引っ張る
レンレンが後ろで吠えてるけど無視だ無視!

「ぐっ!」
「ちょっと待てよ!お前もしんえーたいなんだな!!」

服の首のとこを引っ張られて死ぬかと思った
何だよ転入生…生きてたのか
すぐに手を離させて距離を取る

「話の流れでわからないのぉ?ボクは生徒会長親衛隊のふくたいちょーだよぉ?」
「オマエみたいなのがいるから元がさびしがってるんだろ!?そういうのやめろよな!」
「はぃ?」

流石宇宙人…日本語がめちゃくちゃだな

「あのねぇ…何をふきこまれてるか知らないけどぉ…少なくともボクたちぃ生徒会長親衛隊はしてないよぉ?
あれはタイチョーがぁ幼馴染でぇ「いいわけなんていらねぇ!」

いや、聞けよ

「蓮夜だってそんな地味な奏とむりやり一緒にいるんだろ?ほんとはおれと一緒にいたいもんな!」
「は?」

レンレンの眉間にシワが寄った
カナの悪口言ったもんな

「おれにはわかってる!それなのにやさしい蓮夜をおどすなんて…奏サイテーだ!!」

え?ってか脅したの?というかカナに脅されるレンレンとかウケるわー
つーか転入生。怒鳴るからカナが怯えてるじゃねーか

「…俺は自分の意思で奏と居るんだ。」
「そんなわけないだろ!?だって蓮夜はおれといっしょにいたいんだから!」
「何で俺の気持ちを勝手に決めるんだ。俺は奏が大切だから一緒にいる」
「蓮くん…」
「奏…」

おいぃぃいいい!そこで甘い雰囲気出すなよ!
やめて!砂糖吐くから!あ!でもお幸せにぃぃぃいい!!

と脳内でプチパニックを起こしながらもへらへらとした笑顔でオレは状況を見ていた

「そんなはずない!だってオレは愛されてんだから!!」

はい。お疲れ様でしたー

「もぅ~いいかなぁ?ボク行くよぉ?キミたちもぉ一緒においでぇ」

ラブラブな雰囲気を出してる2人を連れて隊長と榊ちゃんの所に戻ったのだった
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