BL学園のナナメ上!

くりーむそーだ

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第21話 守るものと疑うもの

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「たっだいまぁタイチョー!!」
「初夏!ほんと勝手に行動しちゃダメでしょ!?」
「ほんとですよ!僕何度飛び出して行こうかって!!」

隊長と榊に怒られた

「アレは副会長のしんえーたいですかねぇ~?会計のもぉいた気がしますぅ」

へらへらと笑いながら報告する

「如月センパイに言っといてくださいねぇ?」

隊長の味方が少ない訳ではない。ただ、便乗する輩が多いだけで…
本当に任せていいのは榊と如月先輩くらいである

「如月に?わかったよ」

首を傾げながらも報告のメールを打つ隊長マジ天使

「さぁてとぉ~今からお茶会だからぁ…キミたちもぉおいでよぉ」

へらりへらりと笑うオレに首を傾げるレンレンとカナ
レンレンに至ってはオレに威嚇してきてる

「だってぇ柳クンはぁ巻き込まれただけでしょぉ?被害者の子を更にいぢめる趣味はぁ持ってないよぉ?
あ。代赭クンはオマケだよぉ?番犬なんでしょぉ?」
「ちょ!?副隊長!!」

また榊に怒られちゃった☆

「じゃあいこっかぁ☆」
「まって他の隊員たちが納得するかどうか…」
「やだなぁタイチョー☆今日はきませんよぉ~」
「え?」
「だからぁ、いつも着てるうるさぁいひとたちはぁ今日はきませんよぉ~」
「な、なんで?」
「さぁ?おやすみしたかったんじゃないですかねぇ」

へらりへらりと笑いながら歩き始める
隊室に行ったら…ケーキ食べたいわー…ケーキ…うぅん、ちょっとつらいけどルームサービスと言う名の宅配してもらうかな

オレは電話をかけながら考える

レンレンとカナがデジャヴを感じていて、榊と隊長が少し疑惑のある目をしているのには気づかなかった

「あ~届いてるぅ~」

隊室の会議室にはケーキが並んでいた
ほんとココ仕事早いわぁ

「みんなぁケーキ食べよぉ~?ボク、紅茶いれてくるねぇ」

へらりへらりと笑いながら給湯室と言う名のキッチンに行く
いやーすごいんだぞ!?システムキッチンなんだぜ!?
でも、オレが使えるのは給湯器だけだけどな!

「みんなぁできたよ☆」

あれ?なんかしんみりしてない?大丈夫??

「好きなぁケーキ選んでよぉ?先決めちゃうよぉ?
んー…じゃあボクいちごのケェキ♪」

先に取ってしまうオレにみんな呆れたような顔をする
だって譲り合いなんて似合わないしー?

みんなも取り出したので紅茶も配る
お好みのミルクと砂糖は真ん中に置く

「…本当にいないんだね」
「そぉですねぇ」

苺が落ちる!?こっちから食べるべきか?いや、先に苺食べるべきか!?

「副隊長は、なんで…」
「ん~?」

榊の可愛い声が聞こえた気がして榊を見る
すると、「なんでもないです」と悲しそうに緩く首を振って俯く
え!?苺が食べたかったのか!?

「ふぅー。ケェキも食べたのでぇオハナシしましょっかぁ」

へらりへらりといつも通りに笑う

「まずぅ柳クンは巻き込まれてるだけなのでぇ、セーサイは許しませーん!これは隊員に報告しますぅ~まぁ、番犬がいるんでぇ大丈夫だとはぁ思いますけどねぇ?」
「おい。何でお前がそんな…「でぇ~今はぁ柳クンはぁてんにゅーせークンとどーしつじゃなぁい?」聞けよ!?」

レンレンの話なんて聞くはずないじゃーん

「だからぁその辺はぁ…ホントはすっごく嫌だけどぉふーきいいんの人たちに任せるよぉ…榊ちゃぁん連絡しといてぇ」
「え!?は、はい!!」

榊は隊室についてる電話で話し出した

「ボクにぃできるのはぁここまでかなぁ?」

ケーキの二個目を食べ始める

「初夏…今はどうなってるの?」
「ん~?会長親衛隊以外が動きまわってますねぇ~とばっちりもいいとこですよぉ」

ぷんぷんっと告げる

「…うちは、動いてない?」
「ん~そぉですねぇ~わかんないですぅ」

あいつら尻尾出さないんだもんなぁ
裏の裏で操ってる可能性はなきにしもあらず
それにはもう少し調査が必要だから一概には言えない

「…ねぇ、初夏。何を隠してるの?」
「何もぉ?隠してることなんてぇないですよぉ?」

隊長の言葉に普通に返す
流石隊長だな

「…いい加減にしてよ…初夏は加担するの?」

…そうくるか…

「…さぁ。どうでしょう?」

あぁ。信じてもらえないことがこんなに辛いなんて
オレら年長者の仕事だから



あぁ…無性に桜に会いたい


「やめておけ馨。そいつは口を割らない」
「あ~如月センパイだぁ」

へらりへらりと笑う
如月は隊長と同い年の3年
どっちかというと綺麗系の美人さん
隊長はほんわり系美人だけど如月は大和撫子風だな!
護身術はかなりの腕前で手段は選ばないタイプ

隊長の親衛隊をまとめる手伝いをしてもらってる
ちなみに会長に惚れてはないみたいなんだけど、隊長に惚れてる訳でもないのでなぜこの親衛隊に入ってるのかは謎の人物である
しかし、発言力が大きい人だからみんな言うことを聞く
もちろん如月の親衛隊もあったりはする

「如月センパイ~後は任せて大丈夫ですかぁ?」
「あぁ、任せておけ」

その言葉を聞いてオレは笑う

「初夏!!まだ終わってない!」
「ゴメンねタイチョー。ボクもう行かなきゃぁ~
タイチョー、それにみんなぁ…無理しちゃダメだよぉ?」

ふわりふわりと笑う
オレも隊長みたいにまっすぐ生きたい…なーんてな!!
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