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第3話 彼女たちの日常
しおりを挟むさて。この世界にきて2年が経過した
そしてこの学園に入って1年が経過している
え?早いって?…まぁ色々あったんだよ…うん。
早いもんだなーと思いつつも隣の先輩をちらっと見る
ちなみに今年の女子の入学者はゼロである
「ん?初夏?どうしたの?」
「なんでもないですよぅタイチョー」
へらりと美少女を見る
美少女と言っているが、先輩のため女子なことはあり得ない
共学になったのは去年なのだから
菖蒲馨
高等部3年S組であり、可憐な美少女に見える彼は列記とした男である
高等部の生徒会長である、金剛院元の親衛隊隊長である
生徒会長に恋愛感情はないが、幼馴染だそうで、隊長になったのも生徒会長が心配だったからだそうだ
え?健気受k「初夏?」
心配そうにオレを覗き込んでくる隊長に慌ててへらっと笑い返事をする
「だいじょぉぶですよぅ~それよりきょーのお茶会のぉお菓子どぉしますぅ?」
「お茶会って…会議だからね?」
少し苦笑する隊長
隠してもなかったけどオレは会長親衛隊の副隊長なのである!
え?だってむさいより可愛い子のがいいじゃん
あと、隊長が親衛隊にあるまじき癒やし系だからな!超かわいい!
桜とのお遊びで男ってことにしてるのとキャラを作ってる
世間一般でのBL王道の親衛隊の口調
今やオレは人を苛立たせる天才かもしれない!
…桜に「元々だよ」っていい笑顔で言われたなんてことはない。…親指立てて言われたなんてことはないんだってば
「あら?七織じゃない?Sクラスの底辺の」
「…あれぇー?女子なのに女子扱いされてない城鐘さぁん?ボクに何かごよぅ?」
「差別がなくて能力主義なんて素敵じゃない?まぁ、能力が低くても守られてるだけの人もいるしね」
「守ってあげようと思われない女子がいるくらいだからねぇ」
「初夏。やめときなよ」
「桜。お前もだ」
嫌味の応酬をしている人物こそマイハニーの桜である
何故険悪な仲かと言うと、そういうキャラ設定である
いや。特に意味はなかったんだけど、桜が「氷の女王」って呼ばれ始めたため、風紀委員になることにした
風紀委員と親衛隊は仲悪いだろうという考えで主立ってはオレと仲悪くみせてる
寮ではこっそり会って仲良くしてるけど
桜を止めたのはこれまたイケメンの萌葱朔弥で風紀委員副委員長である
うっすら緑がかった黒髪に頼れるお兄ちゃん系の顔立ち
そう。苦労性のオカン気質である
不良なのか?と思ったがそうでもないらしい
残念だ。主人公との同室フラグが…
「委員会始まるから行くぞ…桜が悪かったな
」
「べっつにぃ?ボク誰かさんと違ってぇ心広いしぃ?」
「初夏。やめなよ」
「タイチョーが言うならぁ」
渋々といったようにやめた
おい。桜。悶えてたらばれるぞ?
「初夏行くよ?」
「はぁい」
オレは隊長についていったのだった
…今夜桜が部屋に来るらしい
萌え語りかね?
「ほら初夏。お菓子用意しに行こう?」
「わぁい~タイチョー高いお菓子がいいですぅ」
「高くはないけど榊辺りが手作りしてくれてるかもしれないね」
「榊ちゃんの手作りならぁ全然文句ないでぇす」
へらっと笑って隊長ときっとみんなが喜ぶだろうお菓子を考え始めたのだった
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