乙女ゲーム主人公の"姉"に転生しました!?

アオイカナト

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ティータイムのお誘い

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色々と暴露してくるユリウスお兄様。
「えええ…。なにそれ…。ユリウスおにいさまとおねえさまなにやってるの?」
メアリーの視線が痛い。
ユリウスお兄様も変な人だと思われることになってるけど良いんですかユリウスお兄様。
てか、ユリウスお兄様のお部屋でゆっくりしちゃってるけど…。
もともとはユリウスお兄様をティータイムに誘いに来たんだっけ。

「そんなことより、メアリー。わたし達はユリウスお兄様をティータイムにお誘いするために来たのよ。」
メアリー、ユリウスお兄様のお膝に座って、完全に寛いじゃってる。
「あ、わすれてた!」
うん、知ってた。
まぁエミリーわたしもさっきまで忘れてたんだけどね。
「そうだったんだ。急に部屋に来て何かと思っていたけど…。」
少し驚いたようにユリウスお兄様が言う。
ユリウスお兄様はただわたし達がじゃれに来ただけだと思っていたようだ。
うん。結果、そうなってた。

「うん!おにいさま、一緒にティータイムにしない?」
嬉々としてメアリーが言う。
でも突然お部屋を訪ねて、ユリウスお兄様に迷惑かけちゃったかな?
「急に訪ねてしまってごめんなさい。お兄様と一緒にお茶会をしたかったの。」
ユリウスお兄様はわたしを見て本当にびっくりした顔をした。
「それは全然構わないんだけど…。」
みんなそんなびっくりしなくて良いから。
「ね?おねえさまほんとにおかしいでしょ?」
メアリーもユリウスお兄様に同意を求める。
やめて。
「エミリー、本当に頭でも打ったの?僕も心配なんだけど…。」
恐ろしいものを見るような目でユリウスお兄様が見てくる。
「大人になるって決めただけ。お兄様までそんなこと言わないでください!」
キャラを変えるって大変なのね…。
もういっそ頭をぶつけたことにしたくなってきた。
「もうお茶会の準備はできてると思うからいこー?お腹すいてきた!おにいさま!おねえさま!」
確かにもう準備はできてるかな。
リリーが待ってるかもしれない。
「そうね。」
「いいよ。行こうか。」
ユリウスお兄様はメアリーを膝の上から抱き上げておろすと、ゆっくりと立ち上がった。
「どんなお菓子が出るのか楽しみだなぁ。」
「あのね、あのね、リリーのつくってくれるお菓子はいっぱーいあってね、どれもとってもおいしいの!」
「おすすめのお菓子はなにかある?」
「えっと、クッキーとかーマフィンとかーマカロンとかーシュークリームとか!あと、アップルパイも!」
「ふふ。メアリーはいっつもそんなにたくさん食べてるの?食いしん坊だなぁ。」
「だって!だって!リリーのつくるお菓子おいしいんだもん!!」
廊下を歩きながら、楽しそうにする二人を微笑ましく見守る。
「へえーそれは本当に楽しみだな。」
「おねえさまもね、リリーがお菓子をつくってくれたときはいっぱい食べ過ぎて晩餐会で残すの。それで、おかあさまにおこられるのよ。」
耳が痛い。
「それでね、おねえさまはね…。」
メアリーやめて。
ユリウスお兄様の視線が凄い気になるから。
なんだか逃げたくなってきた。
わたしはいそいそと二人に言う。
「お茶会は、ベランダガーデンでやりましょうか。二人は先にベランダに行ってて。私はリリーに場所を伝えてくるわ。」
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