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ないしょ
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螺旋階段を掛け降りて、一階でリリーを捜索する。
クッキー作ってくれるって言ってたからいるとしたら厨房かな。
なんこかの扉と廊下を通り抜けて、厨房の扉を開けると、予想通りそこにリリーを発見した。
と、同時に甘くて美味しい匂いが漂ってくる。
この匂いを嗅ぐだけでお腹が空いてきて心がほかほかするな…。
「リリー。もうお菓子の準備は出来たかしら。」
「ええ。他のメイドにも手伝ってもらって今、クッキーが焼き上がったところです。」
リリーが美しい顔に微笑みを浮かべながらバスケットを手で持ち上げて見せた。
確かにリリーの手元のバスケットには出来立てほかほかのクッキーが綺麗に並べられていた。
…。
甘さと香ばしさがちょうどよくマッチした素晴らしい香り、こんがりときつね色に焼けた美しい焼き色…。
びっくりするほど美味しそう!!
ああ!お腹が空いてくる…。
いいなー。焼き立て食べたいなー。
ひとつだけでも、食べれたりしないかな…。
なんて。
一応今はわたし、貴族のお嬢様だもん。
つまみ食いしたいだなんて、恥ずかしいことよね…。
「…?エミリー様?」
クッキーを見つめている私を見て、リリーは私を覗き込むように顔をぐっと近付けてきた。
すっと通った綺麗な鼻筋。
「っ!」
綺麗な顔が間近に迫って少しドキッとする。
パッと見はびっくりするほどの美人でも、近くで見るとやっぱり男の子に見える。
パッと見はびっくりするほどの美人で、近くで見たらびっくりするほどのイケメン、か…。
ちょっと素敵、かな。
そんなことを考えているとリリーがニヤリとからかうような表情になった。
「もしかしてエミリー様…味見をしたいんですか?」
「……え?」
わたし、そんなに食べたそうな顔してたかな!?
今考えてたのは別のことだけど…!!
「あ、えっと…。」
頬が熱い。
食い意地はってるとか思われたかな…。
大人になる宣言したばっかなのに…!
恥ずかしさで自分でも頬が赤くなっているのがよくわかる。
大人になるとか言いながらつまみ食いしたがってたの即行バレるとか…。
馬鹿みたいだ。
やっぱり子供っぽいって内心思うんだろうな…。
でも、さっき見惚れてた事は気付かれなくて良かった…!
ただ単に味見したいと思ってたんだと思ってくれたみたいだし。
リリアスを見つめてたなんて事がバレてたら憤死ものよ憤死もの。
今の恥ずかしさなんて比べ物にならないわ。
気を付けなきゃ。
火照った頬を冷たい手で抑えて自分を落ち着かせる。
「ふふ。エミリー様?
ひとつお食べになりますか?」
なにがおかしいのか、リリーは表情を緩めながら視線を合わせてそう聞いてきた。
「え!」
食べていいの!?
…ってそうじゃなくて!
焼きたてのクッキー今すぐ1枚だけでも食べてみたいな、。なんて…。思ったけど!
「いっ、いらないわ!つまみ食いをしたいだなんて子供っぽいこと思ってないもの。」
「…。」
リリーが疑わしそうな目で見てくる。
やめて。
ユリウスお兄様もメアリーも待ってるわけだし…。
お姉ちゃんとして妹より先にクッキーをこっそり食べるなんてわけには…。
いかない、し…。
うう…。
「むぐ…!?」
突然リリーの手でなにかがわたしの口の中に押し込まれた。
口の中に広がる、まだ熱めのクッキーの香ばしい甘さ。
焼き立てなのにさくっとした食感はまさにという美味しさだ。
口の中と鼻孔にふんわりと甘く美味しい匂いが満ちている、焼き立てだけの味…。
「お、美味しい…。」
焼き立てクッキーの美味しさに感動するわたしを、リリーはしゃがんだまま凄い至近距離でにこにこと見つめてくる。
そんなに近付かれるのは好きじゃないけど、焼き立てクッキー食べさせてくれたから、まあ良しとするかな…。
にこにこと、本当に嬉しそうに笑うリリアスは少し幼く見えて少年みたいだ。
見慣れないその表情に、胸が甘くなるような、心がとろけるような、不思議な感覚を覚える。
クッキーの甘さと、不思議な感覚が混ざりあって…すごく変な気分。
なんだろう。
この気持ち…。
そんな気持ちを抱えたままゆっくりと味わっていたクッキーの最後の一欠片を飲み込む。
するとわたしが食べ終わるのを見計らってか、目の前にいるリリアスが人指し指をゆっくりとわたしの唇に押し当ててきた。
「っ!」
そのまま、リリアスはにこやかに笑って言った。
「無理に大人になろうとしなくていいんです。
エミリー様。このことは
他の皆には、な い しょ、ですよ。」
クッキー作ってくれるって言ってたからいるとしたら厨房かな。
なんこかの扉と廊下を通り抜けて、厨房の扉を開けると、予想通りそこにリリーを発見した。
と、同時に甘くて美味しい匂いが漂ってくる。
この匂いを嗅ぐだけでお腹が空いてきて心がほかほかするな…。
「リリー。もうお菓子の準備は出来たかしら。」
「ええ。他のメイドにも手伝ってもらって今、クッキーが焼き上がったところです。」
リリーが美しい顔に微笑みを浮かべながらバスケットを手で持ち上げて見せた。
確かにリリーの手元のバスケットには出来立てほかほかのクッキーが綺麗に並べられていた。
…。
甘さと香ばしさがちょうどよくマッチした素晴らしい香り、こんがりときつね色に焼けた美しい焼き色…。
びっくりするほど美味しそう!!
ああ!お腹が空いてくる…。
いいなー。焼き立て食べたいなー。
ひとつだけでも、食べれたりしないかな…。
なんて。
一応今はわたし、貴族のお嬢様だもん。
つまみ食いしたいだなんて、恥ずかしいことよね…。
「…?エミリー様?」
クッキーを見つめている私を見て、リリーは私を覗き込むように顔をぐっと近付けてきた。
すっと通った綺麗な鼻筋。
「っ!」
綺麗な顔が間近に迫って少しドキッとする。
パッと見はびっくりするほどの美人でも、近くで見るとやっぱり男の子に見える。
パッと見はびっくりするほどの美人で、近くで見たらびっくりするほどのイケメン、か…。
ちょっと素敵、かな。
そんなことを考えているとリリーがニヤリとからかうような表情になった。
「もしかしてエミリー様…味見をしたいんですか?」
「……え?」
わたし、そんなに食べたそうな顔してたかな!?
今考えてたのは別のことだけど…!!
「あ、えっと…。」
頬が熱い。
食い意地はってるとか思われたかな…。
大人になる宣言したばっかなのに…!
恥ずかしさで自分でも頬が赤くなっているのがよくわかる。
大人になるとか言いながらつまみ食いしたがってたの即行バレるとか…。
馬鹿みたいだ。
やっぱり子供っぽいって内心思うんだろうな…。
でも、さっき見惚れてた事は気付かれなくて良かった…!
ただ単に味見したいと思ってたんだと思ってくれたみたいだし。
リリアスを見つめてたなんて事がバレてたら憤死ものよ憤死もの。
今の恥ずかしさなんて比べ物にならないわ。
気を付けなきゃ。
火照った頬を冷たい手で抑えて自分を落ち着かせる。
「ふふ。エミリー様?
ひとつお食べになりますか?」
なにがおかしいのか、リリーは表情を緩めながら視線を合わせてそう聞いてきた。
「え!」
食べていいの!?
…ってそうじゃなくて!
焼きたてのクッキー今すぐ1枚だけでも食べてみたいな、。なんて…。思ったけど!
「いっ、いらないわ!つまみ食いをしたいだなんて子供っぽいこと思ってないもの。」
「…。」
リリーが疑わしそうな目で見てくる。
やめて。
ユリウスお兄様もメアリーも待ってるわけだし…。
お姉ちゃんとして妹より先にクッキーをこっそり食べるなんてわけには…。
いかない、し…。
うう…。
「むぐ…!?」
突然リリーの手でなにかがわたしの口の中に押し込まれた。
口の中に広がる、まだ熱めのクッキーの香ばしい甘さ。
焼き立てなのにさくっとした食感はまさにという美味しさだ。
口の中と鼻孔にふんわりと甘く美味しい匂いが満ちている、焼き立てだけの味…。
「お、美味しい…。」
焼き立てクッキーの美味しさに感動するわたしを、リリーはしゃがんだまま凄い至近距離でにこにこと見つめてくる。
そんなに近付かれるのは好きじゃないけど、焼き立てクッキー食べさせてくれたから、まあ良しとするかな…。
にこにこと、本当に嬉しそうに笑うリリアスは少し幼く見えて少年みたいだ。
見慣れないその表情に、胸が甘くなるような、心がとろけるような、不思議な感覚を覚える。
クッキーの甘さと、不思議な感覚が混ざりあって…すごく変な気分。
なんだろう。
この気持ち…。
そんな気持ちを抱えたままゆっくりと味わっていたクッキーの最後の一欠片を飲み込む。
するとわたしが食べ終わるのを見計らってか、目の前にいるリリアスが人指し指をゆっくりとわたしの唇に押し当ててきた。
「っ!」
そのまま、リリアスはにこやかに笑って言った。
「無理に大人になろうとしなくていいんです。
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他の皆には、な い しょ、ですよ。」
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