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聖女巡礼の旅
聖地巡礼
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彼らが帰って来たのは日が落ちて数刻後だった。
夕食を一緒にと思っていたけれど、報告とかがあるから、先に済ませるようにと部屋に食事が届けられた。
エレンさんの給餌でテーブルにつく。
りんご味のジュースにメロンパンの様な形のパン。ただし形だけが同じで、味とかは全然違った。
外は少し硬め。というか、硬いよね。ちぎれない。
フランスパンの様に専用のナイフで切られて出されていた。
内側は少し柔らかくて、お肉や野菜を乗せて食べるのだとか。
言われた様に乗せて口元に運ぶ。
うん。美味しい。
コーンスープの様なモノも出されて美味しく頂いた。
この地域は果物や野菜が多くとれ、山の恵みでお肉も手に入るのだとか。
西側に行くと海があり、海の幸を頂けるらしい。
この大陸中心、ロザリアン神聖国以外は海に囲まれているからな…
なるほどね…
うん。食べたいよお魚。川魚も良いけど、海のお魚美味しいよね?この世界でもさ。
早く解決させて、日本に戻れないのなら、妹と食の旅に行くのも良い。
あの子はお肉より、魚介類の方が好きだったものね。果物とかも。
元気にしているだろうか…
泣いていないだろうか…
両親を亡くして、二人で協力し、慰め合って頑張った。
祖父母も助けてはくれていたけれど、まぁ色々あったしね。
私一人なら潰れていた。あの子がいたから、姉として頑張らないとって思った。
妹で有るあの子も私を支えなくっちゃって頑張ってくれていたのは知っている。
本当にお互いがお互いを支え合っていたんだ。
私は『聖女』としてこの世界に適合しているらしいけど、あの子は違うから体調を壊して療養させていると説明された。この世界に当たり前に有る『魔素』の吸収が弱いとか。療養地は『魔素』の量が少なめな場所で、徐々に慣れたら普通のこの世界の人と同じになるだろう。だが、この状況悪化が続き、瘴気が増えたり、魔獣被害が増えた場合は、最悪の事になると言われた。
この事は他言してはいけないと念を押されて。
本来あり得ない二人の異世界からの召喚。
妹に危害が及ぶ危険性があるし、この世界の住民が混乱するとも言われた。
脅しのような事実なのだから、自分が頑張るしかない。
窓の外は段々暗くなって行く。
「この後、入浴されますか?」
気分転換したい。
入浴したら、心も体もリフレッシュして落ち着くだろう。
「お願いします」
それだけ言って、食事を終わらした。
夕食を一緒にと思っていたけれど、報告とかがあるから、先に済ませるようにと部屋に食事が届けられた。
エレンさんの給餌でテーブルにつく。
りんご味のジュースにメロンパンの様な形のパン。ただし形だけが同じで、味とかは全然違った。
外は少し硬め。というか、硬いよね。ちぎれない。
フランスパンの様に専用のナイフで切られて出されていた。
内側は少し柔らかくて、お肉や野菜を乗せて食べるのだとか。
言われた様に乗せて口元に運ぶ。
うん。美味しい。
コーンスープの様なモノも出されて美味しく頂いた。
この地域は果物や野菜が多くとれ、山の恵みでお肉も手に入るのだとか。
西側に行くと海があり、海の幸を頂けるらしい。
この大陸中心、ロザリアン神聖国以外は海に囲まれているからな…
なるほどね…
うん。食べたいよお魚。川魚も良いけど、海のお魚美味しいよね?この世界でもさ。
早く解決させて、日本に戻れないのなら、妹と食の旅に行くのも良い。
あの子はお肉より、魚介類の方が好きだったものね。果物とかも。
元気にしているだろうか…
泣いていないだろうか…
両親を亡くして、二人で協力し、慰め合って頑張った。
祖父母も助けてはくれていたけれど、まぁ色々あったしね。
私一人なら潰れていた。あの子がいたから、姉として頑張らないとって思った。
妹で有るあの子も私を支えなくっちゃって頑張ってくれていたのは知っている。
本当にお互いがお互いを支え合っていたんだ。
私は『聖女』としてこの世界に適合しているらしいけど、あの子は違うから体調を壊して療養させていると説明された。この世界に当たり前に有る『魔素』の吸収が弱いとか。療養地は『魔素』の量が少なめな場所で、徐々に慣れたら普通のこの世界の人と同じになるだろう。だが、この状況悪化が続き、瘴気が増えたり、魔獣被害が増えた場合は、最悪の事になると言われた。
この事は他言してはいけないと念を押されて。
本来あり得ない二人の異世界からの召喚。
妹に危害が及ぶ危険性があるし、この世界の住民が混乱するとも言われた。
脅しのような事実なのだから、自分が頑張るしかない。
窓の外は段々暗くなって行く。
「この後、入浴されますか?」
気分転換したい。
入浴したら、心も体もリフレッシュして落ち着くだろう。
「お願いします」
それだけ言って、食事を終わらした。
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