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扉
扉
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教会内の礼拝堂。
ここにもあの教会と同様の二神と初代聖女様の像が祀られていた。
ゆっくりとあたりを見渡すと…
「いた…」
入って来た入り口とは別の扉から出て行こうとしていた。
急いでついて行こうとして…
「ちょっと待って、なんだか様子が変だ」
ドアに手が触れた途端に
空間が歪んで…
ここは何処??
周りが何とも言えないジメジメした感じがする。
しかも薄暗く…よく見ると岩肌が視界に入って来た。
ピチャンピチャンと水滴が落ちて反響する音が聞こえる。
足元はぬかるんでいて、草も鬱蒼と生えていた。
視界がだんだん慣れて来たのか、次々と見えてくる。
上を見れば、わずかな隙間から月明かり?
嘘でしょ?
だって、追いかけて来たのは、太陽が出ていた日中。
でも、上に見えるのは…
この世界で見慣れた二つの月だった。
ぽんと背後から肩を叩かれてビクッとする。
でも、何故か声が出なかった。
恐怖で声が出ないのとは違う。
そう、ただ空気が漏れるだけ…
『大丈夫か?』
頭の中で慣れ親しんだ声が響く。
でも何で頭の中なんだろうか??
そっと振り向かされて見えたのは…エドワードだった。
だが、彼の口が開いて何かを喋っているはずなのに、それは聞こえず…
どういう事なんだろうか??
どんどん混乱していくが、そっと包み込む温もりと香りで癒される。
『大丈夫だ。何故か声に出しては喋ることはできないが、君の心の声は聞こえている。私の心の声は届いているだろう?』
そう頭の中に響いて来て、コクコクト頷いて返事をしてみた。
ここにもあの教会と同様の二神と初代聖女様の像が祀られていた。
ゆっくりとあたりを見渡すと…
「いた…」
入って来た入り口とは別の扉から出て行こうとしていた。
急いでついて行こうとして…
「ちょっと待って、なんだか様子が変だ」
ドアに手が触れた途端に
空間が歪んで…
ここは何処??
周りが何とも言えないジメジメした感じがする。
しかも薄暗く…よく見ると岩肌が視界に入って来た。
ピチャンピチャンと水滴が落ちて反響する音が聞こえる。
足元はぬかるんでいて、草も鬱蒼と生えていた。
視界がだんだん慣れて来たのか、次々と見えてくる。
上を見れば、わずかな隙間から月明かり?
嘘でしょ?
だって、追いかけて来たのは、太陽が出ていた日中。
でも、上に見えるのは…
この世界で見慣れた二つの月だった。
ぽんと背後から肩を叩かれてビクッとする。
でも、何故か声が出なかった。
恐怖で声が出ないのとは違う。
そう、ただ空気が漏れるだけ…
『大丈夫か?』
頭の中で慣れ親しんだ声が響く。
でも何で頭の中なんだろうか??
そっと振り向かされて見えたのは…エドワードだった。
だが、彼の口が開いて何かを喋っているはずなのに、それは聞こえず…
どういう事なんだろうか??
どんどん混乱していくが、そっと包み込む温もりと香りで癒される。
『大丈夫だ。何故か声に出しては喋ることはできないが、君の心の声は聞こえている。私の心の声は届いているだろう?』
そう頭の中に響いて来て、コクコクト頷いて返事をしてみた。
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