異世界で聖女活動しています。〜シスコン聖女の奮闘記〜

文字の大きさ
123 / 193

しおりを挟む
あの不思議な空間での出来事。
そして、この世界の二神以外の神にあった事など、出来るだけわかりやすく、短めにして話した。


「それでね、今回、異世界から二人召喚された原因は…神アルメルア達のせいかもしれないし、そうで無いかもしれないとも言われたのよね。まぁ何かあれば少しは助力してくれるらしいし…ただね、助力が私達の望むものかどうかはわからないとも言われたのよ。最終的には良しとなるだろうって。」
「手助けはしてくれるんだ。」
「『捉え方次第だ。まぁ、頑張れば良い。上手く行けばな…』ってね。で、神アルメルアの使わされた者だと思うのが、あのディアブロと名乗る執事服の男性なのよね。」
「そうなんだ…」

あの独特な雰囲気の男性。
執事服を着ているし、本人も『戦闘執事』とか言っていた。
多分、暗器を服の下に隠し持ってるんだろうなって想像をしてみた。
どれだけ隠し持っているのかは知らないけれどね…
能力も計り知れないが、只者ではないとだけは、何となくわかる。

あと、種族がよくわからない。
魔人族かなって思うんだけどね。自分で飛んで移動できるんだよ。竜の翼みたいなので…
だから、竜人族?
まぁ、味方なんだから、そこは追求するのはやめておこう。自分からそのうち言うだろうと期待することにした。

「ほら、三人が降りて来た。えっ、ちょっと、ディアブロ何してるの??」
「嘘でしよ…」

噂をすれば、そのディアブロが扉の開いた隙間を突いてるよ…
その後、頷いて、何か考えてたそぶりをして降りて来た。
もちろん、飛んでだ…

「おやおや、どうしましたか?」

そう言って、目の前に降りて来たディアブロ。
『くふふふっ』って楽しそうに笑ってるよ。
なんか怖い…
妹もそう思ったようだ。チラッとみた表情で大体を察する。

「今、何して来たの?!」
「あぁ、少し触って確認して来ました。向こうで待機してるみたいに居座っているモノをですね。まぁ、アレはどうにかなるでしょうが、問題は別です。さて、どうしたもんだか…」
「その別って?」

エドワードとアルホンスがかけて来てそう問うた。

「はい。向こうのは、まぁ今は十匹ぐらいの悪魔が待機してますね。今か今かと言う感じです。ですが、まだあそこを通り抜ける程の力は有りませんので、大丈夫でしょう。問題は別ですがね。その別が駒にしている者達をどうにか抑える必要性が有りそうです。既にどの者達かご存知でしょう?」

「アイツらか…」
「多分、同じ者達を考えていると思う。」
「そうですね。魔人族では優秀な部類でしょうか?我が主人にもちょっかいを掛ける者達がですから、抹殺したいところですが…多分、邪魔されるでしょう。今回はどこまで出来るからですかね…」
「何か含みがありそうだ。」
「はい。神アルメルアがどこまで手助けしていただけるか次第です。」
「さっき説明してくれた、例の別世界の神か?」
「そうです。アルホンス殿。」
「アルホンスもエドワード殿下に教えてもらったの?私もさっき姉から…」
「アルホンス殿とユウリさんにだけお伝えできるようですね。」
「そうみたい。他の皆んなには教えれなかったのよね…」

「サヤカ、戻って来てたのか。エドワードも」

そう言って、少し離れた場所から、浄化巡礼のメンバーがこちらに向かって歩いて来た。
情報共有は必要だけれど、さて、どこまで話せれるだろうか…




しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

わたしのヤンデレ吸引力が強すぎる件

こいなだ陽日
恋愛
病んだ男を引き寄せる凶相を持って生まれてしまったメーシャ。ある日、暴漢に襲われた彼女はアルと名乗る祭司の青年に助けられる。この事件と彼の言葉をきっかけにメーシャは祭司を目指した。そうして二年後、試験に合格した彼女は実家を離れ研修生活をはじめる。しかし、そこでも彼女はやはり病んだ麗しい青年たちに淫らに愛され、二人の恋人を持つことに……。しかも、そんな中でかつての恩人アルとも予想だにせぬ再会を果たして――!?

処理中です...