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扉
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あの不思議な空間での出来事。
そして、この世界の二神以外の神にあった事など、出来るだけわかりやすく、短めにして話した。
「それでね、今回、異世界から二人召喚された原因は…神アルメルア達のせいかもしれないし、そうで無いかもしれないとも言われたのよね。まぁ何かあれば少しは助力してくれるらしいし…ただね、助力が私達の望むものかどうかはわからないとも言われたのよ。最終的には良しとなるだろうって。」
「手助けはしてくれるんだ。」
「『捉え方次第だ。まぁ、頑張れば良い。上手く行けばな…』ってね。で、神アルメルアの使わされた者だと思うのが、あのディアブロと名乗る執事服の男性なのよね。」
「そうなんだ…」
あの独特な雰囲気の男性。
執事服を着ているし、本人も『戦闘執事』とか言っていた。
多分、暗器を服の下に隠し持ってるんだろうなって想像をしてみた。
どれだけ隠し持っているのかは知らないけれどね…
能力も計り知れないが、只者ではないとだけは、何となくわかる。
あと、種族がよくわからない。
魔人族かなって思うんだけどね。自分で飛んで移動できるんだよ。竜の翼みたいなので…
だから、竜人族?
まぁ、味方なんだから、そこは追求するのはやめておこう。自分からそのうち言うだろうと期待することにした。
「ほら、三人が降りて来た。えっ、ちょっと、ディアブロ何してるの??」
「嘘でしよ…」
噂をすれば、そのディアブロが扉の開いた隙間を突いてるよ…
その後、頷いて、何か考えてたそぶりをして降りて来た。
もちろん、飛んでだ…
「おやおや、どうしましたか?」
そう言って、目の前に降りて来たディアブロ。
『くふふふっ』って楽しそうに笑ってるよ。
なんか怖い…
妹もそう思ったようだ。チラッとみた表情で大体を察する。
「今、何して来たの?!」
「あぁ、少し触って確認して来ました。向こうで待機してるみたいに居座っているモノをですね。まぁ、アレはどうにかなるでしょうが、問題は別です。さて、どうしたもんだか…」
「その別って?」
エドワードとアルホンスがかけて来てそう問うた。
「はい。向こうのは、まぁ今は十匹ぐらいの悪魔が待機してますね。今か今かと言う感じです。ですが、まだあそこを通り抜ける程の力は有りませんので、大丈夫でしょう。問題は別ですがね。その別が駒にしている者達をどうにか抑える必要性が有りそうです。既にどの者達かご存知でしょう?」
「アイツらか…」
「多分、同じ者達を考えていると思う。」
「そうですね。魔人族では優秀な部類でしょうか?我が主人にもちょっかいを掛ける者達がですから、抹殺したいところですが…多分、邪魔されるでしょう。今回はどこまで出来るからですかね…」
「何か含みがありそうだ。」
「はい。神アルメルアがどこまで手助けしていただけるか次第です。」
「さっき説明してくれた、例の別世界の神か?」
「そうです。アルホンス殿。」
「アルホンスもエドワード殿下に教えてもらったの?私もさっき姉から…」
「アルホンス殿とユウリさんにだけお伝えできるようですね。」
「そうみたい。他の皆んなには教えれなかったのよね…」
「サヤカ、戻って来てたのか。エドワードも」
そう言って、少し離れた場所から、浄化巡礼のメンバーがこちらに向かって歩いて来た。
情報共有は必要だけれど、さて、どこまで話せれるだろうか…
そして、この世界の二神以外の神にあった事など、出来るだけわかりやすく、短めにして話した。
「それでね、今回、異世界から二人召喚された原因は…神アルメルア達のせいかもしれないし、そうで無いかもしれないとも言われたのよね。まぁ何かあれば少しは助力してくれるらしいし…ただね、助力が私達の望むものかどうかはわからないとも言われたのよ。最終的には良しとなるだろうって。」
「手助けはしてくれるんだ。」
「『捉え方次第だ。まぁ、頑張れば良い。上手く行けばな…』ってね。で、神アルメルアの使わされた者だと思うのが、あのディアブロと名乗る執事服の男性なのよね。」
「そうなんだ…」
あの独特な雰囲気の男性。
執事服を着ているし、本人も『戦闘執事』とか言っていた。
多分、暗器を服の下に隠し持ってるんだろうなって想像をしてみた。
どれだけ隠し持っているのかは知らないけれどね…
能力も計り知れないが、只者ではないとだけは、何となくわかる。
あと、種族がよくわからない。
魔人族かなって思うんだけどね。自分で飛んで移動できるんだよ。竜の翼みたいなので…
だから、竜人族?
まぁ、味方なんだから、そこは追求するのはやめておこう。自分からそのうち言うだろうと期待することにした。
「ほら、三人が降りて来た。えっ、ちょっと、ディアブロ何してるの??」
「嘘でしよ…」
噂をすれば、そのディアブロが扉の開いた隙間を突いてるよ…
その後、頷いて、何か考えてたそぶりをして降りて来た。
もちろん、飛んでだ…
「おやおや、どうしましたか?」
そう言って、目の前に降りて来たディアブロ。
『くふふふっ』って楽しそうに笑ってるよ。
なんか怖い…
妹もそう思ったようだ。チラッとみた表情で大体を察する。
「今、何して来たの?!」
「あぁ、少し触って確認して来ました。向こうで待機してるみたいに居座っているモノをですね。まぁ、アレはどうにかなるでしょうが、問題は別です。さて、どうしたもんだか…」
「その別って?」
エドワードとアルホンスがかけて来てそう問うた。
「はい。向こうのは、まぁ今は十匹ぐらいの悪魔が待機してますね。今か今かと言う感じです。ですが、まだあそこを通り抜ける程の力は有りませんので、大丈夫でしょう。問題は別ですがね。その別が駒にしている者達をどうにか抑える必要性が有りそうです。既にどの者達かご存知でしょう?」
「アイツらか…」
「多分、同じ者達を考えていると思う。」
「そうですね。魔人族では優秀な部類でしょうか?我が主人にもちょっかいを掛ける者達がですから、抹殺したいところですが…多分、邪魔されるでしょう。今回はどこまで出来るからですかね…」
「何か含みがありそうだ。」
「はい。神アルメルアがどこまで手助けしていただけるか次第です。」
「さっき説明してくれた、例の別世界の神か?」
「そうです。アルホンス殿。」
「アルホンスもエドワード殿下に教えてもらったの?私もさっき姉から…」
「アルホンス殿とユウリさんにだけお伝えできるようですね。」
「そうみたい。他の皆んなには教えれなかったのよね…」
「サヤカ、戻って来てたのか。エドワードも」
そう言って、少し離れた場所から、浄化巡礼のメンバーがこちらに向かって歩いて来た。
情報共有は必要だけれど、さて、どこまで話せれるだろうか…
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