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異世界生活スタートです。
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屋敷に戻る前に所長に相談とも思ったけれど、王都からまだ戻っていなかった。
緊急案件があるからと、二日前に出かけているままだ。その間はルーカスさんが中心になっている。
ルーカスさんには何度か伝えた事はあったが…忙しそうだ。
研究所を後にしながら、隣を歩くアルに相談した。
私に対してとにかく甘いこの竜人族の騎士は、かなり優秀な人材なんだと聞いていた。
侍女さん達や、研究所の人達もよく知っている有名人らしい。
他国の人が知っているなら、物凄い人なんだなぁ~って驚いた。
よく膝の上に乗せられてるけれど…
食事の時とか、その後とか。
その日の出来事なんかも嬉しそうに聞いてくれていたし、相談にものってくれていた。
優しい瞳で…
いゃいゃ、今はそれは良いのよ。
「どうした?」
昨日の夜の甘い雰囲気を思い出し、脳内で必死に黒板消しを想像しながら消していく。
恥ずかしい…
「えっと…」
歩くのをやめ、私の前に片膝をつき覗き込むようにされた。
両手を握られ、促される。
「何かあったんだろう?俺に言ってみろ」
アルはその時々で『私』『俺』と人称が変わる。
でも、違和感がないから…
「……」
なかなか答えられなくても、優しい瞳で待ってくれる。
普通ならイラってくると思うけど…
「あのね。この所、ポーションが沢山必要になってきていて、薬草園だけでは材料が足らなくなってきてるのは知っていると思うんだけど」
「あぁ、どの国でも討伐に必要になってきているし、怪我人も地域によっては増えているからね。材料の産地じたいも被害が出たりして、出荷数が減ってきているとも聞いた」
自分が知っている事を思案しながら話してくれているのだろう。
それも、この世界のことをまだ十分知らない私に分かるように考えながら…
「それでね、私、みんなと一緒に取りに行きたいの。先輩達が時々森に入っているでしょ?護衛兼討伐の騎士の皆さんと一緒に」
「言ってくれれば取ってくるよ?」
そう即答されたけれど…
「一緒に行くか?明日俺と一緒に。ピクニックと採取。両方をしに行こう。屋敷の者に頼んでおこう。それで良い?」
「ピクニック?」
「向こうの森の中に、綺麗な湖があるんだ。前から君に見せたいと思っていたんだ。側に君がよく使っている薬草もあったと思うよ。危険が全然ないとは言わないけれど、俺なら回避も護る事もできる。気晴らしにもいいと思う」
「他の人…」
「二人っきりのデートだ。楽しみだね」
そう言うとスッと立ち上がり、腰に手を回してきた。
歩くように促され、素直について…
「他の者とは許せないよ。君に対しては心が狭いんだ。ごめんね」
耳元で呟かれた。
ふっと息を吹き込まれゾクゾクする。
急に色気を出さないでほしい…
「こんな可愛らしい顔を他の者達には見せれないから」
そう言うと、いきなり膝の裏に腕を入れられ持ち上げられる。
「掴まって」
彼の胸元に頭を預ける形になり、横抱きにされたまま走り出された。
アルの男らしい太い首に両腕を絡ませつかまる。
クスクスと楽しそうに笑いながら
「もっと掴まって。絡みつくように…俺の…」
何か言っているけど、恥ずかしいのがかって、頭の中で小さな私が、わちゃわちゃと走り回る。
一気に加速されて、景色が流れるように…
みてられません。
どうなってるのよ~~~~~!!
緊急案件があるからと、二日前に出かけているままだ。その間はルーカスさんが中心になっている。
ルーカスさんには何度か伝えた事はあったが…忙しそうだ。
研究所を後にしながら、隣を歩くアルに相談した。
私に対してとにかく甘いこの竜人族の騎士は、かなり優秀な人材なんだと聞いていた。
侍女さん達や、研究所の人達もよく知っている有名人らしい。
他国の人が知っているなら、物凄い人なんだなぁ~って驚いた。
よく膝の上に乗せられてるけれど…
食事の時とか、その後とか。
その日の出来事なんかも嬉しそうに聞いてくれていたし、相談にものってくれていた。
優しい瞳で…
いゃいゃ、今はそれは良いのよ。
「どうした?」
昨日の夜の甘い雰囲気を思い出し、脳内で必死に黒板消しを想像しながら消していく。
恥ずかしい…
「えっと…」
歩くのをやめ、私の前に片膝をつき覗き込むようにされた。
両手を握られ、促される。
「何かあったんだろう?俺に言ってみろ」
アルはその時々で『私』『俺』と人称が変わる。
でも、違和感がないから…
「……」
なかなか答えられなくても、優しい瞳で待ってくれる。
普通ならイラってくると思うけど…
「あのね。この所、ポーションが沢山必要になってきていて、薬草園だけでは材料が足らなくなってきてるのは知っていると思うんだけど」
「あぁ、どの国でも討伐に必要になってきているし、怪我人も地域によっては増えているからね。材料の産地じたいも被害が出たりして、出荷数が減ってきているとも聞いた」
自分が知っている事を思案しながら話してくれているのだろう。
それも、この世界のことをまだ十分知らない私に分かるように考えながら…
「それでね、私、みんなと一緒に取りに行きたいの。先輩達が時々森に入っているでしょ?護衛兼討伐の騎士の皆さんと一緒に」
「言ってくれれば取ってくるよ?」
そう即答されたけれど…
「一緒に行くか?明日俺と一緒に。ピクニックと採取。両方をしに行こう。屋敷の者に頼んでおこう。それで良い?」
「ピクニック?」
「向こうの森の中に、綺麗な湖があるんだ。前から君に見せたいと思っていたんだ。側に君がよく使っている薬草もあったと思うよ。危険が全然ないとは言わないけれど、俺なら回避も護る事もできる。気晴らしにもいいと思う」
「他の人…」
「二人っきりのデートだ。楽しみだね」
そう言うとスッと立ち上がり、腰に手を回してきた。
歩くように促され、素直について…
「他の者とは許せないよ。君に対しては心が狭いんだ。ごめんね」
耳元で呟かれた。
ふっと息を吹き込まれゾクゾクする。
急に色気を出さないでほしい…
「こんな可愛らしい顔を他の者達には見せれないから」
そう言うと、いきなり膝の裏に腕を入れられ持ち上げられる。
「掴まって」
彼の胸元に頭を預ける形になり、横抱きにされたまま走り出された。
アルの男らしい太い首に両腕を絡ませつかまる。
クスクスと楽しそうに笑いながら
「もっと掴まって。絡みつくように…俺の…」
何か言っているけど、恥ずかしいのがかって、頭の中で小さな私が、わちゃわちゃと走り回る。
一気に加速されて、景色が流れるように…
みてられません。
どうなってるのよ~~~~~!!
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