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悪役令嬢回避
攻略者の家族に引き取られた…その攻略者達は
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神殿につくと、すでに神官達が待ち構えていた。
もちろん、息子達の姿も見える。
馬車からゆっくりと降り、腕の中の子供達の表情を確認する。
安心したのか、規則正しい寝息も感じられた。
そのまま神殿の階段に向かうと、「私達がお運びします。」と告げられた。だが、この温もりを離せず…
そのまま治療室まで自分が運ぶから案内をするように告げた。
一瞬戸惑った表情をしたが、直ぐに了承された。また、子供達の状態を察知したのか、私の箝口令の指示にも直ぐに頷き対応してくれた。
息子達があらかじめ説明し、準備してくれていたのもスムーズな対応に繋がったのだろう。
馬車を馬車止めに移動させて、騎士達は別室で待機。
私とレイモンド、息子達とこの子供達の専属メイドであったエレインも従えて治療室に向かった。
二人を別々のベットに寝かせて、治療が開始される前に体の状態を確認するためと、衣服が脱がされる。
もちろん、シーツを使っての考慮はされるが…
「これは酷い…」
その呟きに、目を開き子供達の体を凝視してしまった。
男の子には、数々の傷跡が新しいものから古いものまで確認された。
治療されたものと、数時間経っての治療をされたものか…
なんとも痛ましい…
どのような理由でついたのかは、はっきりとは…
だが、治療はなかなか受けれなかったのだろう。
「私が出来るだけお守りし、手当てをさせていただきましたが…本邸の仕事も一部行うのが条件で、坊っちゃまとお嬢様の専属とさせていただいていたのです。ですから…」
彼女なりに必死で守って来たのだろう。だが、ただ一人。どうしても無理なことも多々あったのだろう…
それでも…
「こちらも酷い。このような幼子達に…神よ…」
女の子の方は、男の子と同じように古いものから新しいもの…傷はあるが、男の子の方に比べると少ないが…
治療が十分に受けれれば、もっと違ったのだ。
神殿で受けるような治療を施してさえいたら…
そのぐらい自分達の身勝手な行為を行い、身の危険が迫ったことにより、見捨てて逃げ出したのだろう…
あくまでも推測だ。
この後も、しっかりと情報をかき集めて、場合によっては…。
「坊っちゃまもお嬢様も、泣いたり謝ったりとされていましたが、そうすればするほど…運良く隠れれて逃れることができたらましですが…坊っちゃまもお嬢様を庇われて…。」
やはりか…許せない。見つけ次第どうするか…
息子達に見せるべき、聞かせるべき内容で無かったが、見て聞いてしまったのは…私のミスだ。
「これを着せてもらえるか。治療が終われば屋敷に連れて帰りたい。我が家の者達が待っているからね」
そう言って渡したのは、息子達から預かった物だ。それを見て、神殿側が「こちらの寝巻きに着替えて、他の者と同じ療養室に…」と言いかけて、口を閉ざした。
なんとも言えない顔を一瞬見せたが、直ぐに表情を整えて診察治療後、渡した寝衣を着せてくれた。神殿でも女性の者がいるからな。今回は男性神官が一人、後は女性神官だった。
友人の片腕とも言える者と共に…
治療魔法を展開させ、傷跡全てを消し去り、更に癒しの魔法も付与されたとも伝えてきた。
確かに、見える範囲ではあるが、あの痛々しい傷跡など、何ともいえないものは、綺麗に消え去た。
付与されたものは、私には感じられないが、あの者が言うなら間違い無いだろう。
そこでやっと「良かった」と、心底ほっと一息つけれた。
神殿側としては、神殿で準備した寝衣を着せ、そのまま療養室にと考えていたのだろう…このような傷を負った者は、神の身元で癒すべき。自分達が…と考えたとも思われる。だが、私的には直ぐに連れ帰りたかった。だからすぐ、我が家から持ち込んだ寝衣をあえて着せ、連れて帰ることを口にし、アピールしたのだ。
この案は我妻からなのだが、さすがだ…
そうそう、治療前…そう、衣服を脱がされる前に一瞬だが意識が戻ったかのように、二人はゆっくりと瞳を開けて微笑んでいた。その表情を見て、なんとも言えない気持ちが湧き上がって、絶対に連れ帰ると、表情や態度にも出ていただろう。
息子達においては…その微笑みを直視して…どうも心を射抜き過ぎたようだ。
治療後、私が二人を抱き上げようとする前に、兄のギルベルトが女の子のレイチェルを、弟のアシュレイが男の子のエドワルドを愛おしそうに抱き込み、自分達が屋敷の部屋まで連れていくと言い張った。
「絶対に他の者の手に触れさせてなるものか!」なんて言い出しそうな雰囲気を醸し出してだ。
ここで揉めても仕方がないと二人に任せ、神殿には息子達が準備してきた物を寄付として渡しておいた。
ずっしりと重い皮袋を両手に掲げて感謝の意を示していた。
そうして子供達と共に転移魔法を行使して我が屋敷にも戻ったのだった。
息子達の執着が二人の子供達に向けられたのは驚いたが…
まぁ悪いようにはならないだろう。
我が一族特有とも言える執着心。
その対象が絶対に現れる、出逢えるとは限らないのだが…見つけた時には至高の喜びとなるのだ。
まぁ~、その件は後々か…
とりあえず、屋敷内での二人の連れて来た子供達は、今は同室とした。
不安が募って、肉体的にも精神的にも疲労してしまってはいけないからな。
これは妻の考慮の采配だ。
妻は現在妊娠中であるから、屋敷に待機させていた。
私の行動全てを、隠し事なく告げておけば、彼女は快く送り出してくれる。
子供達を引き取ることを前提に行くと告げれば、「絶対に連れ帰ってください。私の大切な愛しむべき子供達ですから!」と詰め寄られたんだ。
残った彼女は、あえて連れ帰る予定の子供達の年齢より少し下の服を準備させていた。
別邸に住まわされている事を聞いての行動だろう。
何か感じ取ったのかも知れない。
だが、思っていた以上に小さく痩せ細っていたのにはかなり驚いていた。
が…直ぐに気を取り直し、侍女長を通して侍女達に、今着させている寝衣以外の服を、すぐに詰めて小さく合うように指示を出していた。後、料理長にもだ。
皆素直に対応し、子供達を快く受けいる体制を作り上げていたのには感謝しかなかった。
もちろん、息子達の姿も見える。
馬車からゆっくりと降り、腕の中の子供達の表情を確認する。
安心したのか、規則正しい寝息も感じられた。
そのまま神殿の階段に向かうと、「私達がお運びします。」と告げられた。だが、この温もりを離せず…
そのまま治療室まで自分が運ぶから案内をするように告げた。
一瞬戸惑った表情をしたが、直ぐに了承された。また、子供達の状態を察知したのか、私の箝口令の指示にも直ぐに頷き対応してくれた。
息子達があらかじめ説明し、準備してくれていたのもスムーズな対応に繋がったのだろう。
馬車を馬車止めに移動させて、騎士達は別室で待機。
私とレイモンド、息子達とこの子供達の専属メイドであったエレインも従えて治療室に向かった。
二人を別々のベットに寝かせて、治療が開始される前に体の状態を確認するためと、衣服が脱がされる。
もちろん、シーツを使っての考慮はされるが…
「これは酷い…」
その呟きに、目を開き子供達の体を凝視してしまった。
男の子には、数々の傷跡が新しいものから古いものまで確認された。
治療されたものと、数時間経っての治療をされたものか…
なんとも痛ましい…
どのような理由でついたのかは、はっきりとは…
だが、治療はなかなか受けれなかったのだろう。
「私が出来るだけお守りし、手当てをさせていただきましたが…本邸の仕事も一部行うのが条件で、坊っちゃまとお嬢様の専属とさせていただいていたのです。ですから…」
彼女なりに必死で守って来たのだろう。だが、ただ一人。どうしても無理なことも多々あったのだろう…
それでも…
「こちらも酷い。このような幼子達に…神よ…」
女の子の方は、男の子と同じように古いものから新しいもの…傷はあるが、男の子の方に比べると少ないが…
治療が十分に受けれれば、もっと違ったのだ。
神殿で受けるような治療を施してさえいたら…
そのぐらい自分達の身勝手な行為を行い、身の危険が迫ったことにより、見捨てて逃げ出したのだろう…
あくまでも推測だ。
この後も、しっかりと情報をかき集めて、場合によっては…。
「坊っちゃまもお嬢様も、泣いたり謝ったりとされていましたが、そうすればするほど…運良く隠れれて逃れることができたらましですが…坊っちゃまもお嬢様を庇われて…。」
やはりか…許せない。見つけ次第どうするか…
息子達に見せるべき、聞かせるべき内容で無かったが、見て聞いてしまったのは…私のミスだ。
「これを着せてもらえるか。治療が終われば屋敷に連れて帰りたい。我が家の者達が待っているからね」
そう言って渡したのは、息子達から預かった物だ。それを見て、神殿側が「こちらの寝巻きに着替えて、他の者と同じ療養室に…」と言いかけて、口を閉ざした。
なんとも言えない顔を一瞬見せたが、直ぐに表情を整えて診察治療後、渡した寝衣を着せてくれた。神殿でも女性の者がいるからな。今回は男性神官が一人、後は女性神官だった。
友人の片腕とも言える者と共に…
治療魔法を展開させ、傷跡全てを消し去り、更に癒しの魔法も付与されたとも伝えてきた。
確かに、見える範囲ではあるが、あの痛々しい傷跡など、何ともいえないものは、綺麗に消え去た。
付与されたものは、私には感じられないが、あの者が言うなら間違い無いだろう。
そこでやっと「良かった」と、心底ほっと一息つけれた。
神殿側としては、神殿で準備した寝衣を着せ、そのまま療養室にと考えていたのだろう…このような傷を負った者は、神の身元で癒すべき。自分達が…と考えたとも思われる。だが、私的には直ぐに連れ帰りたかった。だからすぐ、我が家から持ち込んだ寝衣をあえて着せ、連れて帰ることを口にし、アピールしたのだ。
この案は我妻からなのだが、さすがだ…
そうそう、治療前…そう、衣服を脱がされる前に一瞬だが意識が戻ったかのように、二人はゆっくりと瞳を開けて微笑んでいた。その表情を見て、なんとも言えない気持ちが湧き上がって、絶対に連れ帰ると、表情や態度にも出ていただろう。
息子達においては…その微笑みを直視して…どうも心を射抜き過ぎたようだ。
治療後、私が二人を抱き上げようとする前に、兄のギルベルトが女の子のレイチェルを、弟のアシュレイが男の子のエドワルドを愛おしそうに抱き込み、自分達が屋敷の部屋まで連れていくと言い張った。
「絶対に他の者の手に触れさせてなるものか!」なんて言い出しそうな雰囲気を醸し出してだ。
ここで揉めても仕方がないと二人に任せ、神殿には息子達が準備してきた物を寄付として渡しておいた。
ずっしりと重い皮袋を両手に掲げて感謝の意を示していた。
そうして子供達と共に転移魔法を行使して我が屋敷にも戻ったのだった。
息子達の執着が二人の子供達に向けられたのは驚いたが…
まぁ悪いようにはならないだろう。
我が一族特有とも言える執着心。
その対象が絶対に現れる、出逢えるとは限らないのだが…見つけた時には至高の喜びとなるのだ。
まぁ~、その件は後々か…
とりあえず、屋敷内での二人の連れて来た子供達は、今は同室とした。
不安が募って、肉体的にも精神的にも疲労してしまってはいけないからな。
これは妻の考慮の采配だ。
妻は現在妊娠中であるから、屋敷に待機させていた。
私の行動全てを、隠し事なく告げておけば、彼女は快く送り出してくれる。
子供達を引き取ることを前提に行くと告げれば、「絶対に連れ帰ってください。私の大切な愛しむべき子供達ですから!」と詰め寄られたんだ。
残った彼女は、あえて連れ帰る予定の子供達の年齢より少し下の服を準備させていた。
別邸に住まわされている事を聞いての行動だろう。
何か感じ取ったのかも知れない。
だが、思っていた以上に小さく痩せ細っていたのにはかなり驚いていた。
が…直ぐに気を取り直し、侍女長を通して侍女達に、今着させている寝衣以外の服を、すぐに詰めて小さく合うように指示を出していた。後、料理長にもだ。
皆素直に対応し、子供達を快く受けいる体制を作り上げていたのには感謝しかなかった。
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