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悪役令嬢回避
嫌な予感
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そして、お約束のピクニック当日だ。
母様が準備してくれた物は侍従や侍女達が持ってくれていた。
護衛も連れてだけれど、彼らは少し離れて追て来てくれていた。
できるだけ家族で楽しんで欲しいとの配慮だろう。
ただ、父であるグレゴリーに仕える専属執事兼、家令、護衛でもあるレイモンド事レイと、私達二人をずっと見守ってくれていたエレインは側にいてくれている。
エレインは私達に仕えてくれる前は、オズワルド伯爵家三女であった為、乗馬はお手のものだった。
女性騎士のような格好で側についてくれていた。
それがまた似合っていて、かっこいいと思ったのよね。
一部の侍女達がキャーキャーと黄色い声をあげていたよ。
エレインが他の人から褒められるのは嬉しい。
で、私達なのだけれど、父が一緒にと、私や兄様に声をかけていたけれど、二人の上の兄様に却下されていた。
私達は、乗馬はした事がない。
亡くなった父がいた時も、小さすぎて乗せてもらえてないと思うのよね。
で、エル兄様と私は…まだ乗馬の訓練もしていないし、もちろん自分の馬を持っているわけでもない。
エル兄様はアシュ兄様と、私はギル兄様と一緒に騎乗することになった。
マナーの先生が、エルの事も兄だからきちんと兄様呼びの方がいいと教えられたんだ。
ついついエルっていつものように呼んでしまうことも多いけど…。
兄様達の馬はとても大きく見えて、しかも毛並みも艶々。
触れていいと言ってくれて、優しい瞳が「触っていいよ」って言ってくれたみたいで、優しく頭を寄せてくれた。
兄様に教えてもらったように、優しく撫でてみた。
うん、可愛い。
「挨拶もしたし、乗ろうか。おいで。」
そう言われて、兄様に先に乗せてもらった。
兄様はその後ひらりと乗られるから、思わず童話の王子様みたいだと思った。
それぐらいかっこよかったの。
思わず頬が熱くなってしまったのは内緒。
向こうでもエル兄様が嬉しそうに微笑んでいたし、アシュ兄様のお顔もすごくご機嫌だった。
うん、楽しみだものね。
乗った時は高さで少しだけ怖かったけれどもね。
父様は少し残念そうにしながら、レイに慰め?られていた。
エレインはそんな私達を微笑んで見てくれていた。
私達が幸せそうにしてるのが嬉しいっていつも言っているものね。
私達の側にいつもいてくれるけど…エレインも幸せになって欲しいな。
今日のピクニック、エレインも喜んでくれたらいいなって思った。
馬に乗るのは本当に初めてで、そうなると見える視界も変わってくる。
高い視線が一瞬怖くて…でも、途中から景色も堪能できるほど楽しかったし、慣れたんだ。
兄様が側にいて、絶えず声をかけてくれていたのもあるだろう。
そして、兄様の馬が、とても気遣いができる賢く優しいお馬さんだった。
どちらの兄様の馬も賢いのね。優しくて、強そう。
私が超初心なのを察知したのか、あまり揺れる事もなく、乗り手の事を考えて走ってくれている感じだ。
目的地に到着した後、頭を撫でさせてもらったよ。
擦り寄る感じの動作を見せてくれたからね。
うん、可愛い。
「繋がなくていいの?」
私も思ったけれど、先にエル兄様が兄様達に聞いてくれた。
アシュ兄様やギル兄様が、馬を自由にしてあげていたから、ついついそう聞いてしまった。
普通、どこかに繋ぐよねって…
「侯爵家の馬は賢いからね。主人の危機に盾になるぐらいなんだ。だから離しても逃げていく事もない。お願いしたら、そこに勝手に行ってもくれるからね。」
「おぉ~っ、めっちゃ賢いです。すごい!」
「賢いのね。」
アシュ兄様のお返事に、思わず私とエル兄様は驚いて、そんなセリフを言っていた。
そのやりとりを、皆んながあたたかいく見守ってくれている視線を感じるよ。
「さて、向こうで釣りができるよ。行ってみよう。」
ギル兄様が声をかけてきて、アシュ兄様がエルの手を握って手を引かれている。
私は…抱き上げられてた。
「足元が危ないからね。」
そう言って連れて行かれたのは、少し座れそうな大きな岩の所。
アシュ兄様とエル兄様がそこに座って釣り竿の針に?
「兄様、餌は?」
私も側に座らせてもらって、エル兄様がそう聞いている方を見ていた。
確か、屋敷にあった本で、「この地域の釣り」みたいなのがあった。
だから、釣りといえば、小さなワームなどを餌でつけると思ったんだけど。
ちょっと私的には抵抗がある姿なんだけど…
「これを付けるんだ。こうやって…」
薄い羽のようものがついている。なんだろう?
「あれは疑似餌だよ。」
耳元でギル兄様がそっと教えてくれた。
兄様も釣竿に同じような餌を付けていたんだ。疑似餌って言うものを。
「ここらの魚は羽虫を食べたりもするんだよ。ほら向こうを見て…」
アシュ兄様が指差す方向を見ると、羽虫が水面側を飛んでいて…
いきなり大きな魚が飛んで…
「「すごい」」
「結構大きかったな。」
「そうだね。大物だ。あのぐらいのが釣れたらいいな…」
兄様達と父様がやる気を出していた。
私達は…
あれほど大きかったら、引っ張られて湖に落ちそうだから、程々でと思った。
エル兄様が小声で呟いているのが聞こえてきて、一緒だと思ったのよ。
エル兄様は疑似餌を教えてもらった通りに付けて…
私は…うん、やっぱり疑似餌でもちょっとと思って、ギル兄様の側で見守ることにした。
見ているのも楽しいもの。
途中で、侍女が呼びにきて、向こうにお嬢様のお好きな花が沢山咲いていますよって言ってくれたから、兄様も行っておいで。こっちは大きいのを釣っておくからって送り出してくれた。
そう言ってくれるならと、「楽しみにしています。」と言って、侍女と共に近くのお花を摘むことにした。
大きなお花ではないけれど、小さな可愛らしいお花の群生だった。
「このお花は、『幸運や幸せを運ぶ』とか言われてるんですよ。」
そう教えられたら、摘んで帰るしかないと思うのよ。
帰って栞にして、私の分と兄様達にプレゼント。
そうそう、母様と父様。あと、お腹の中の赤ちゃんに…
エレインも側に来てくれて、私の侍女達も一緒に摘ではカゴに入れていったのよ。
母様が準備してくれた物は侍従や侍女達が持ってくれていた。
護衛も連れてだけれど、彼らは少し離れて追て来てくれていた。
できるだけ家族で楽しんで欲しいとの配慮だろう。
ただ、父であるグレゴリーに仕える専属執事兼、家令、護衛でもあるレイモンド事レイと、私達二人をずっと見守ってくれていたエレインは側にいてくれている。
エレインは私達に仕えてくれる前は、オズワルド伯爵家三女であった為、乗馬はお手のものだった。
女性騎士のような格好で側についてくれていた。
それがまた似合っていて、かっこいいと思ったのよね。
一部の侍女達がキャーキャーと黄色い声をあげていたよ。
エレインが他の人から褒められるのは嬉しい。
で、私達なのだけれど、父が一緒にと、私や兄様に声をかけていたけれど、二人の上の兄様に却下されていた。
私達は、乗馬はした事がない。
亡くなった父がいた時も、小さすぎて乗せてもらえてないと思うのよね。
で、エル兄様と私は…まだ乗馬の訓練もしていないし、もちろん自分の馬を持っているわけでもない。
エル兄様はアシュ兄様と、私はギル兄様と一緒に騎乗することになった。
マナーの先生が、エルの事も兄だからきちんと兄様呼びの方がいいと教えられたんだ。
ついついエルっていつものように呼んでしまうことも多いけど…。
兄様達の馬はとても大きく見えて、しかも毛並みも艶々。
触れていいと言ってくれて、優しい瞳が「触っていいよ」って言ってくれたみたいで、優しく頭を寄せてくれた。
兄様に教えてもらったように、優しく撫でてみた。
うん、可愛い。
「挨拶もしたし、乗ろうか。おいで。」
そう言われて、兄様に先に乗せてもらった。
兄様はその後ひらりと乗られるから、思わず童話の王子様みたいだと思った。
それぐらいかっこよかったの。
思わず頬が熱くなってしまったのは内緒。
向こうでもエル兄様が嬉しそうに微笑んでいたし、アシュ兄様のお顔もすごくご機嫌だった。
うん、楽しみだものね。
乗った時は高さで少しだけ怖かったけれどもね。
父様は少し残念そうにしながら、レイに慰め?られていた。
エレインはそんな私達を微笑んで見てくれていた。
私達が幸せそうにしてるのが嬉しいっていつも言っているものね。
私達の側にいつもいてくれるけど…エレインも幸せになって欲しいな。
今日のピクニック、エレインも喜んでくれたらいいなって思った。
馬に乗るのは本当に初めてで、そうなると見える視界も変わってくる。
高い視線が一瞬怖くて…でも、途中から景色も堪能できるほど楽しかったし、慣れたんだ。
兄様が側にいて、絶えず声をかけてくれていたのもあるだろう。
そして、兄様の馬が、とても気遣いができる賢く優しいお馬さんだった。
どちらの兄様の馬も賢いのね。優しくて、強そう。
私が超初心なのを察知したのか、あまり揺れる事もなく、乗り手の事を考えて走ってくれている感じだ。
目的地に到着した後、頭を撫でさせてもらったよ。
擦り寄る感じの動作を見せてくれたからね。
うん、可愛い。
「繋がなくていいの?」
私も思ったけれど、先にエル兄様が兄様達に聞いてくれた。
アシュ兄様やギル兄様が、馬を自由にしてあげていたから、ついついそう聞いてしまった。
普通、どこかに繋ぐよねって…
「侯爵家の馬は賢いからね。主人の危機に盾になるぐらいなんだ。だから離しても逃げていく事もない。お願いしたら、そこに勝手に行ってもくれるからね。」
「おぉ~っ、めっちゃ賢いです。すごい!」
「賢いのね。」
アシュ兄様のお返事に、思わず私とエル兄様は驚いて、そんなセリフを言っていた。
そのやりとりを、皆んながあたたかいく見守ってくれている視線を感じるよ。
「さて、向こうで釣りができるよ。行ってみよう。」
ギル兄様が声をかけてきて、アシュ兄様がエルの手を握って手を引かれている。
私は…抱き上げられてた。
「足元が危ないからね。」
そう言って連れて行かれたのは、少し座れそうな大きな岩の所。
アシュ兄様とエル兄様がそこに座って釣り竿の針に?
「兄様、餌は?」
私も側に座らせてもらって、エル兄様がそう聞いている方を見ていた。
確か、屋敷にあった本で、「この地域の釣り」みたいなのがあった。
だから、釣りといえば、小さなワームなどを餌でつけると思ったんだけど。
ちょっと私的には抵抗がある姿なんだけど…
「これを付けるんだ。こうやって…」
薄い羽のようものがついている。なんだろう?
「あれは疑似餌だよ。」
耳元でギル兄様がそっと教えてくれた。
兄様も釣竿に同じような餌を付けていたんだ。疑似餌って言うものを。
「ここらの魚は羽虫を食べたりもするんだよ。ほら向こうを見て…」
アシュ兄様が指差す方向を見ると、羽虫が水面側を飛んでいて…
いきなり大きな魚が飛んで…
「「すごい」」
「結構大きかったな。」
「そうだね。大物だ。あのぐらいのが釣れたらいいな…」
兄様達と父様がやる気を出していた。
私達は…
あれほど大きかったら、引っ張られて湖に落ちそうだから、程々でと思った。
エル兄様が小声で呟いているのが聞こえてきて、一緒だと思ったのよ。
エル兄様は疑似餌を教えてもらった通りに付けて…
私は…うん、やっぱり疑似餌でもちょっとと思って、ギル兄様の側で見守ることにした。
見ているのも楽しいもの。
途中で、侍女が呼びにきて、向こうにお嬢様のお好きな花が沢山咲いていますよって言ってくれたから、兄様も行っておいで。こっちは大きいのを釣っておくからって送り出してくれた。
そう言ってくれるならと、「楽しみにしています。」と言って、侍女と共に近くのお花を摘むことにした。
大きなお花ではないけれど、小さな可愛らしいお花の群生だった。
「このお花は、『幸運や幸せを運ぶ』とか言われてるんですよ。」
そう教えられたら、摘んで帰るしかないと思うのよ。
帰って栞にして、私の分と兄様達にプレゼント。
そうそう、母様と父様。あと、お腹の中の赤ちゃんに…
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