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悪役令嬢回避
緊急事態…その家族は…
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子供達が参加した学園祭行事を家族で観た後、楽しい夕食会に参加し、残念ながらの皇王との謁見予定時間が差し迫っていたから転移でレイと数名の護衛騎士とで向かったんだ。向こうから呼ばれたから行くしかない。こちらとしても用が幾つかあるし…。
抗議文は昨日送ってある。
直ぐに皇王から直筆の謝罪は受けはしたが、それでも怒りが抑えきれていないのが現状だ。
笑顔の下に隠しているだけ。
案内されて入る部屋は、皇王の書斎の方だ。
執務室の方に案内されると思ったが、父親として謝罪するつもりなのか?とも思った。
「あぁ、よく来てくれた。今日は古き友人として、親として詫びさせてもらいたい。あと、こちらでも調べがついた事もあるしね。」
そう言ってレイの方をチラッと見た。
この男もレイの事も優秀さも知っているからね。私とレイ込みで側に欲しいと常々言っているし…。
「グレン、まぁ座ってくれ。レイもだ。こっちもアスバル以外は下がらしてある。」
アスバルは私と同年代の皇王筆頭執事兼護衛だ。学生時代は側近候補でもあったが、どちらかといえば私とレイと似たような関係だ。
レイと共に席につくと
「この度は愚息達が迷惑をかけた。すまない。」
そう言って頭を下げてきた。
友人としてであるから、頭を下げさせるのはマナー違反にならないか…。
執務室では…受けれない行為だがな…。
「あぁ、その件での謝罪は昨日も受けた。今後はこちら側に干渉さえしなければいい。」
そう言ったものの…難しいんだろうなぁ…
そんな疲れた顔をしていた。
「父上からも指摘された。だが、あの子は一途であるから、なかなか難しい。私の時のように別の存在と出逢えれば違うんだろうが…。」
そういえば、こいつもやらかしてたか…。
今の皇妃殿下のおかげなんだが…。
「それで、それだけで呼んだのではないだろう?」
「あぁ。第二皇子シャルルが持ち帰ったものだ。そっちでも調べはついているだろうが、アレは違法な物だった。この国より北、例の揉めている国だ。」
「やはり、『聖女召喚』に関してか?」
「そうだ。この部屋に結界はかけてあるが、事が事だ。契約魔法をかけさせてもらう。この部屋で話す事は他言無用。話せるのはこの内容を知っている者のみ」
「了承した。」
キーンと清んだ音がした。
この男の魔法が作動したと言う事だ。
サインなしでこの魔法をこなせるのは流石だ。
皇王だけあるか…。
そこからの内容は、北の国、オーベルムハイム国が関与していた。
あの国は、この国から国一つ挟んだ向こう側。
土地は広く、鉱脈など多く存在し鉄鉱石や魔石。それ以外の鉱物を多く輩出している。
北であるから雪に閉ざされてしまう事も多く、穀物は取れず、農作物は輸入に頼り気味なんだ。代わりに鉄鉱石などを輸出していたし、北の魔物や魔獣は毛並みの綺麗なものが多く、毛皮やその他の素材も輸出対象として高額で取引され喜ばれていた。
雪で閉ざされている時も、住民達は民芸工芸品を作ったりしていたはずだ。
織物も有名だったはず。
だが、この所気候が厳しく、魔獣や魔物も凶暴化してきているとの報告もある。
隣接国に戦争まではいかないが、いざこざも増えてきているとも聞き及んでいた。
「確か、国から支援物資を多く出していると聞いたが?」
「あぁ、そのような取り決めがあるからね。だが、一部の農民なども暴挙をくりかえしだし、盗賊や夜盗になった者もいれば、被害に遭っている者も多い。今はなんとか他国と協力はしているが…。」
「他国にも出回っているのか?」
「そうだ。アレとほぼ同じ物がね。出回っては消えているから、国としても抑えようがないのが現状だ。だがそれも大きな問題が浮上してきた。古代文字で書かれた書物が発見された。過去に同様な事が起こり、当時は聖女は不在だったようだ。来られて亡くなったのかもしれないし、単に現れてないだけかも知れない。その辺りは文字が薄れていたりで途絶えてて、解読できていないようだが…。『国一つを贄にして多くの命を代償に抑え込む秘術』と『力ある者の命を使う方法』が研究されたらしい。どちらも実際に行われたとされていた。古代文字を使っていた国が滅んだのはそのせいだともな…。」
「国と多くの命とは?」
「国が滅ぶ前に、存在が確認されず、滅んだ国の王が選んだ道だ。住民の大半は逃れさしたが、一緒に滅びの道に進むと言った者とでとあった。当時は聖女召喚ではなく、聖女が存在したとあったから、この世界にいたんだろう。聖女召喚の儀式が構築されたのはその後だ。それまでは成功していない。」
皇家秘蔵所の中に保存されている歴代の書籍にそう書いてあったそうだ。
「自国を贄にした国は、そのオーベルムハイム国より北の地だ。地層研究でも、遥か昔はあの国は今のように閉ざされていなかった。温暖な気候とされているから、当時の魔法影響下にまだあるのかも知れん。わからないがな…。で、もう一つの方法は今回わが国に寄越してきた脅迫文と関与する。特殊な者の命を贄にと言う術式で、聖女召喚をしない場合は、我が国の皇族を誘拐して実行すると送られてきた。これがそうだ。」
そう言って書かれた文面が、なんともいえない高圧的な内容だった。
神の子孫とされるから、この国の皇族は特殊な力があるとされている。特に男子にその血は継承されているらしいから、狙われるのは、皇子達の誰か。もしくは…。
「例の薬で人を惑わせ拉致。儀式を行おうとしているのだろう。あの時側にいた護衛は白に近い黒。家族を盾にされていたようだ。一部洗脳されていた事も判明。神殿で治療中だ。他のもいる可能性があり、急遽洗い出しだ。」
はぁ…………っと大息を吐いてから
「もう、これ以上は足止めができん。残念ながら『聖女召喚の儀式』は執り行うことになる。準備が必要な事はどの国も知っているから、一年の猶予だけだ。それ以上は無理だろう。引き伸ばせない。他国にもそれで話は通したよ。」
「そうか…。」
そこまで追い詰められているということか…。
エルやレインの予想よりは早い未来になりそうであるが…。
攻略者達は全て学園高等部在学中。だが、実際は高等部と中等部になり得るか…。
「グレンの方でも掴んでいる事があるのなら、できるだけ教えて欲しい。国を治めるものとして、最低限の犠牲で収める方向に舵を切る。」
目の前の男は、もう疲れ切った父親ではなく、国に立つ皇王の顔になっていた。
だから、本来であれば全てを伝えて、エルとレインの事も言うべきであろうが、それは私の誓いに背く。
よって…。
「そうか…」
それだけ伝えて席を外した。
肯定も否定もしない。それが今の私の答えだ。
時に咎められる事もなく、屋敷に戻ったが、まさかな…
さっき聴いたことと同じ内容が待ち構えていると誰が思うのだろうか…。
帰宅途中で、ギルから連絡が入り、夜遅いから、書斎の方で聞くと伝えておいた。
屋敷について直ぐに部屋に訪れたのは長男で、遅れて直ぐに次男もやってきた。
エルに魔力を渡し寝かせてから来たと言っていた。
直ぐであるから、先にお茶を飲んだ後聞く大勢になる。
見せられたのはあの時のノートだ。
こちらで預かっている物に複製し、私が預かっていた方の一冊はチリとなり消えた。
同じような物が何冊もあれば漏洩の危険性が高まるからね。
そして新たに見ると、エルが書き加えた箇所が…多いな…。
ギルがそれに対して説明し出し、アシュが不足を足していく。
黒く塗り潰しているところは、ありえない内容だと面白い顔に二人がなっていたが…。
「では、エルは第三皇子が攫われると言っているんだな?」
「はい。それによってなんらかの儀式で魔力を奪われ続けての結果、魔力器官の損傷。助け出されたのは、聖女召喚がなされた翌日です。」
「助けられて、神殿で治療して、記憶は一年間ほど失われたままで、神官職の道に進んだんでしょう。皇族が神官職についた事も過去にありますし…。大きな傷を受けたのなら…。あの時、レインとエルもその道に進む恐れがあった。」
そうだった。傷ついたあの子達を我が家に連れてきたが、もし神殿側の意見を受け入れていたら…。
そうなっていた可能性もある…。
「レインもエルも我が家の大切な家族だ。それにギルとアシュの伴侶予定だろう?ならその道はないだろう…。だが、注意は必要だ。特にエル。精霊王までついているから、大丈夫だと思うが、絶対とは言い切れないし、聖女が来る事はほぼ確定だ。エルやレインの懸念事項が早く訪れる事も可能性の一つとしておこう。で、後の予定はどうなっている?どこまで進んだ?」
「エルの地図からすると、後はこの辺りです。」
「ふむ。だいぶと進んでいるか…。なら、父様の方で一気に方をつける計画を立てておく。ギルとアシュはエルとレインの方を頼む。少し急ピッチになるが、それは仕方ない。レイはポーションのかけ集めと…」
「情報操作とその他を急ぎ進めておこう。」
「父上にもお願いするか。ちょうど帰って来たと連絡が来たしな。」
「お祖父様ですか?」
「あぁ、各地を廻ってきて、戻ったと先程連絡が来ていたようだ。会いたがっていたから、別荘の方に案内しておこう。向こうの地の方が近いからね。」
そう言って、息子達を部屋に戻した。
「レイ、これを頼めるか?」
そう言ってレイに分厚い書簡を渡す。
一冊の本と手紙だ。
「父上に直接渡しておいてくれ。」
「了解しました。」
レイは直ぐに空間魔法で保管し、スーと消えた。
窓から外を眺めると、綺麗な月夜だ。
どうか、御守りくださいと心の中で祈ったのだった。
抗議文は昨日送ってある。
直ぐに皇王から直筆の謝罪は受けはしたが、それでも怒りが抑えきれていないのが現状だ。
笑顔の下に隠しているだけ。
案内されて入る部屋は、皇王の書斎の方だ。
執務室の方に案内されると思ったが、父親として謝罪するつもりなのか?とも思った。
「あぁ、よく来てくれた。今日は古き友人として、親として詫びさせてもらいたい。あと、こちらでも調べがついた事もあるしね。」
そう言ってレイの方をチラッと見た。
この男もレイの事も優秀さも知っているからね。私とレイ込みで側に欲しいと常々言っているし…。
「グレン、まぁ座ってくれ。レイもだ。こっちもアスバル以外は下がらしてある。」
アスバルは私と同年代の皇王筆頭執事兼護衛だ。学生時代は側近候補でもあったが、どちらかといえば私とレイと似たような関係だ。
レイと共に席につくと
「この度は愚息達が迷惑をかけた。すまない。」
そう言って頭を下げてきた。
友人としてであるから、頭を下げさせるのはマナー違反にならないか…。
執務室では…受けれない行為だがな…。
「あぁ、その件での謝罪は昨日も受けた。今後はこちら側に干渉さえしなければいい。」
そう言ったものの…難しいんだろうなぁ…
そんな疲れた顔をしていた。
「父上からも指摘された。だが、あの子は一途であるから、なかなか難しい。私の時のように別の存在と出逢えれば違うんだろうが…。」
そういえば、こいつもやらかしてたか…。
今の皇妃殿下のおかげなんだが…。
「それで、それだけで呼んだのではないだろう?」
「あぁ。第二皇子シャルルが持ち帰ったものだ。そっちでも調べはついているだろうが、アレは違法な物だった。この国より北、例の揉めている国だ。」
「やはり、『聖女召喚』に関してか?」
「そうだ。この部屋に結界はかけてあるが、事が事だ。契約魔法をかけさせてもらう。この部屋で話す事は他言無用。話せるのはこの内容を知っている者のみ」
「了承した。」
キーンと清んだ音がした。
この男の魔法が作動したと言う事だ。
サインなしでこの魔法をこなせるのは流石だ。
皇王だけあるか…。
そこからの内容は、北の国、オーベルムハイム国が関与していた。
あの国は、この国から国一つ挟んだ向こう側。
土地は広く、鉱脈など多く存在し鉄鉱石や魔石。それ以外の鉱物を多く輩出している。
北であるから雪に閉ざされてしまう事も多く、穀物は取れず、農作物は輸入に頼り気味なんだ。代わりに鉄鉱石などを輸出していたし、北の魔物や魔獣は毛並みの綺麗なものが多く、毛皮やその他の素材も輸出対象として高額で取引され喜ばれていた。
雪で閉ざされている時も、住民達は民芸工芸品を作ったりしていたはずだ。
織物も有名だったはず。
だが、この所気候が厳しく、魔獣や魔物も凶暴化してきているとの報告もある。
隣接国に戦争まではいかないが、いざこざも増えてきているとも聞き及んでいた。
「確か、国から支援物資を多く出していると聞いたが?」
「あぁ、そのような取り決めがあるからね。だが、一部の農民なども暴挙をくりかえしだし、盗賊や夜盗になった者もいれば、被害に遭っている者も多い。今はなんとか他国と協力はしているが…。」
「他国にも出回っているのか?」
「そうだ。アレとほぼ同じ物がね。出回っては消えているから、国としても抑えようがないのが現状だ。だがそれも大きな問題が浮上してきた。古代文字で書かれた書物が発見された。過去に同様な事が起こり、当時は聖女は不在だったようだ。来られて亡くなったのかもしれないし、単に現れてないだけかも知れない。その辺りは文字が薄れていたりで途絶えてて、解読できていないようだが…。『国一つを贄にして多くの命を代償に抑え込む秘術』と『力ある者の命を使う方法』が研究されたらしい。どちらも実際に行われたとされていた。古代文字を使っていた国が滅んだのはそのせいだともな…。」
「国と多くの命とは?」
「国が滅ぶ前に、存在が確認されず、滅んだ国の王が選んだ道だ。住民の大半は逃れさしたが、一緒に滅びの道に進むと言った者とでとあった。当時は聖女召喚ではなく、聖女が存在したとあったから、この世界にいたんだろう。聖女召喚の儀式が構築されたのはその後だ。それまでは成功していない。」
皇家秘蔵所の中に保存されている歴代の書籍にそう書いてあったそうだ。
「自国を贄にした国は、そのオーベルムハイム国より北の地だ。地層研究でも、遥か昔はあの国は今のように閉ざされていなかった。温暖な気候とされているから、当時の魔法影響下にまだあるのかも知れん。わからないがな…。で、もう一つの方法は今回わが国に寄越してきた脅迫文と関与する。特殊な者の命を贄にと言う術式で、聖女召喚をしない場合は、我が国の皇族を誘拐して実行すると送られてきた。これがそうだ。」
そう言って書かれた文面が、なんともいえない高圧的な内容だった。
神の子孫とされるから、この国の皇族は特殊な力があるとされている。特に男子にその血は継承されているらしいから、狙われるのは、皇子達の誰か。もしくは…。
「例の薬で人を惑わせ拉致。儀式を行おうとしているのだろう。あの時側にいた護衛は白に近い黒。家族を盾にされていたようだ。一部洗脳されていた事も判明。神殿で治療中だ。他のもいる可能性があり、急遽洗い出しだ。」
はぁ…………っと大息を吐いてから
「もう、これ以上は足止めができん。残念ながら『聖女召喚の儀式』は執り行うことになる。準備が必要な事はどの国も知っているから、一年の猶予だけだ。それ以上は無理だろう。引き伸ばせない。他国にもそれで話は通したよ。」
「そうか…。」
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エルやレインの予想よりは早い未来になりそうであるが…。
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目の前の男は、もう疲れ切った父親ではなく、国に立つ皇王の顔になっていた。
だから、本来であれば全てを伝えて、エルとレインの事も言うべきであろうが、それは私の誓いに背く。
よって…。
「そうか…」
それだけ伝えて席を外した。
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時に咎められる事もなく、屋敷に戻ったが、まさかな…
さっき聴いたことと同じ内容が待ち構えていると誰が思うのだろうか…。
帰宅途中で、ギルから連絡が入り、夜遅いから、書斎の方で聞くと伝えておいた。
屋敷について直ぐに部屋に訪れたのは長男で、遅れて直ぐに次男もやってきた。
エルに魔力を渡し寝かせてから来たと言っていた。
直ぐであるから、先にお茶を飲んだ後聞く大勢になる。
見せられたのはあの時のノートだ。
こちらで預かっている物に複製し、私が預かっていた方の一冊はチリとなり消えた。
同じような物が何冊もあれば漏洩の危険性が高まるからね。
そして新たに見ると、エルが書き加えた箇所が…多いな…。
ギルがそれに対して説明し出し、アシュが不足を足していく。
黒く塗り潰しているところは、ありえない内容だと面白い顔に二人がなっていたが…。
「では、エルは第三皇子が攫われると言っているんだな?」
「はい。それによってなんらかの儀式で魔力を奪われ続けての結果、魔力器官の損傷。助け出されたのは、聖女召喚がなされた翌日です。」
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そうなっていた可能性もある…。
「レインもエルも我が家の大切な家族だ。それにギルとアシュの伴侶予定だろう?ならその道はないだろう…。だが、注意は必要だ。特にエル。精霊王までついているから、大丈夫だと思うが、絶対とは言い切れないし、聖女が来る事はほぼ確定だ。エルやレインの懸念事項が早く訪れる事も可能性の一つとしておこう。で、後の予定はどうなっている?どこまで進んだ?」
「エルの地図からすると、後はこの辺りです。」
「ふむ。だいぶと進んでいるか…。なら、父様の方で一気に方をつける計画を立てておく。ギルとアシュはエルとレインの方を頼む。少し急ピッチになるが、それは仕方ない。レイはポーションのかけ集めと…」
「情報操作とその他を急ぎ進めておこう。」
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「お祖父様ですか?」
「あぁ、各地を廻ってきて、戻ったと先程連絡が来ていたようだ。会いたがっていたから、別荘の方に案内しておこう。向こうの地の方が近いからね。」
そう言って、息子達を部屋に戻した。
「レイ、これを頼めるか?」
そう言ってレイに分厚い書簡を渡す。
一冊の本と手紙だ。
「父上に直接渡しておいてくれ。」
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