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青銅の鏡
もう一つの危機…北の国より(ギルベルト)
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「エルが襲われた」と言う情報が入り、父上やレイはすぐさま軍を出されたんだ。
そして私も一緒にと…
だが、私が転移した場所は重厚に聳え立つ城の方でなく、その側に建てられら教会の方だった。
城の方では噴煙が上がり、至所で爆音と炎が燃え盛るのを見た気がしたが…。
炎は一部だけ焼き焦がしているようにも見えたんだ。
そして…。
神殿に飛ばされたのなら何か意味があるはずだ。
俺は精霊達に導かれて…。
来た先は綺麗な庭園か?向こうの方では泉が見える…。
レインの姿が見えた。そしてその側には一人は聖職の服を着ていたから例の…
アシュに対して恋慕している女性か…
すると、レインが不思議な色の水を持っていたんだ。
遠くでも光って見れる水
「それさえあれば、この国は救われるのね。なら私が聖女と言われ敬われる。そうなると、彼の方の妻の座にもつけるは。それを横しなさい!!」
そう言っていきなり駆け寄って来る女性は、この国の第一王女。
元は宝石が散りばめられた豪華なドレスであっただろうが、今は煤けているし、宝石が落ちかけたりもしていた。
真っ赤な唇を何とも言えない弧を描いているであろう者が手を伸ばしていた。
「怖い…」
「私のレインに近づくな!」
そう言って走り寄る女性とレインとの身体を滑り込ませて庇ってくれたのは…
「ギル…」
「レイン、屋敷でいるように言われていたのに、急に気配を感じたから此方に駆けつけてきたよ。怪我はないかい?」
そう言って優しく頬を撫でたら、レイは私に抱きつくべきか考えているようだ。が、我慢して自分の使命を全うしようと頑張るようだ。
「エレナ殿下、何故ここに貴方が来られてるのですか?」
「エレナ殿下?」
「レイチェル様、この者はこの国オーベルムハイム国第一王女殿下「エレナ•オーベルムハイムです。王太子殿下と同母、正妃様のお子です。エレナ様、何故ここに?」
「枢機卿から此方に行くように言われたからよ!国王であるお父様の側妃のくせにいつも神殿にいて巫女のふりを続けているんだから。お父様やお兄様達が大変な時に何をやってるのかと思っていたら、枢機卿がこちらに行けば、聖女としての功績があげられるって言ってくださったのよ。そうすれば私はアシュレイ様の妻の座にもつけれると言う事。もう少しで邪魔な男が兄様の側妃として召し上げられる予定だったのに、『閨の義』に邪魔が入って…そうだ、お前の息子が謀反を起こしたんだ。お前が息子を止めたら良いのよね。そうよ、騎士達、あの者を捕らえよ!そして逆らえば母親を切ると言って脅せば兄様が王に即位できる。お父様はもうダメだもの…。精霊王を怒らせたものね。私はその女からその聖水を奪い取って聖女となるのよ。ん?貴方も素敵ね。私の専属騎士にしてあげるから、その女を捕えなさい!」
ふざけているような発言で驚いた。
第一王女はそう言うと、虚な瞳の騎士が数名剣を構えて近づいてきた。
私はすかさず浄化も含めるために、魔法で浄化の炎を剣に纏わせたんだ。
エルやレインが気に入っている剣技の一つだ。
相手の剣を弾きながら炎で浄化もと…。
戦い挑んだ騎士達は全て薙ぎ倒され…痛みは伴うが、浄化もうまく行った。
「マルシア様、大丈夫でしょうか?」
さっき見た聖騎士と同じ姿の騎士が姿を見せた。
「聖騎士エルン、エレナ王女は御乱心です。捕らえて下さい。」
「エレナ王女殿下?」
聖騎士エルンと呼ばれた騎士は、一旦は驚いたが直ぐにマルシア様の指示に従い拘束した。
いくら王女とは言え、日頃鍛えられた騎士に敵うわけがない。
押さえ込まれたところでマルシア様が癒しの力を使ったのか、眠りの力を使ったのか…
暴れていた王女はガクッと力が抜けたようになった。
「神殿内の牢に連れて行ってください。」
「畏まりました。」
そう言って引きずられて行く王女の姿を見送る。
後から来た数名の聖騎士達は、横たわっている騎士達を拘束して同じように連れて行った。
「お見苦しい所を申し訳ありません。この国の枢機卿も私利私欲で動かれていまして…澱みの影響下でもありましょうが、それでも罪が多く、教皇様に嘆願させて頂いている最中でした。」
「そうなのですね…。」
もうこの国はかなり危険な状態に陥っていたと言うことか。
隣国とはいえ、他国の介入を許してしまう事態なんだろう…。
他国であれば、このような介入をすれば多くを搾取する。
下手すれば吸収されるんだ…
それよりも…。
「レイン、それよりも何をしようとしていたんだ?」
「精霊にも頼まれた事なんだけれど、泉にこの瓶に入った水を…」
私はレインの腕を取り見つめながら問うと、素直に答えてくれた。
その笑顔が眩しく感じながら…。そして触れることでさっき何があったのかなどをスキルで確認したんだ。
これで全てを理解できるから…。
「あぁ成程…。」
「ギル、もしかして…」
「スキルで確認した。精霊王からの指示でもあるのなら大丈夫だと思うが、無理はしないように。おかしいと判断したら止めるからね。」
そう言い、私自身が泉の方に導くようにエスコートしたんだ。
レインは一瞬私に対して微笑んでいた。
そして、素直に従ってそのまま瓶の中の水を泉に注いだんだ。
すると徐々に澄み切ってキラキラ輝きだす。
そこで注ぐ事をやめて、瓶をアイテムバッグにしまった。
すると水源を通って周囲を浄化して行くような感じで一瞬光り輝き収まる。
向こうの城の方の崩壊する音も止まって行くような感じがしたんだ。
なんと言う素晴らしい光景なのだろうと…。
そして私も一緒にと…
だが、私が転移した場所は重厚に聳え立つ城の方でなく、その側に建てられら教会の方だった。
城の方では噴煙が上がり、至所で爆音と炎が燃え盛るのを見た気がしたが…。
炎は一部だけ焼き焦がしているようにも見えたんだ。
そして…。
神殿に飛ばされたのなら何か意味があるはずだ。
俺は精霊達に導かれて…。
来た先は綺麗な庭園か?向こうの方では泉が見える…。
レインの姿が見えた。そしてその側には一人は聖職の服を着ていたから例の…
アシュに対して恋慕している女性か…
すると、レインが不思議な色の水を持っていたんだ。
遠くでも光って見れる水
「それさえあれば、この国は救われるのね。なら私が聖女と言われ敬われる。そうなると、彼の方の妻の座にもつけるは。それを横しなさい!!」
そう言っていきなり駆け寄って来る女性は、この国の第一王女。
元は宝石が散りばめられた豪華なドレスであっただろうが、今は煤けているし、宝石が落ちかけたりもしていた。
真っ赤な唇を何とも言えない弧を描いているであろう者が手を伸ばしていた。
「怖い…」
「私のレインに近づくな!」
そう言って走り寄る女性とレインとの身体を滑り込ませて庇ってくれたのは…
「ギル…」
「レイン、屋敷でいるように言われていたのに、急に気配を感じたから此方に駆けつけてきたよ。怪我はないかい?」
そう言って優しく頬を撫でたら、レイは私に抱きつくべきか考えているようだ。が、我慢して自分の使命を全うしようと頑張るようだ。
「エレナ殿下、何故ここに貴方が来られてるのですか?」
「エレナ殿下?」
「レイチェル様、この者はこの国オーベルムハイム国第一王女殿下「エレナ•オーベルムハイムです。王太子殿下と同母、正妃様のお子です。エレナ様、何故ここに?」
「枢機卿から此方に行くように言われたからよ!国王であるお父様の側妃のくせにいつも神殿にいて巫女のふりを続けているんだから。お父様やお兄様達が大変な時に何をやってるのかと思っていたら、枢機卿がこちらに行けば、聖女としての功績があげられるって言ってくださったのよ。そうすれば私はアシュレイ様の妻の座にもつけれると言う事。もう少しで邪魔な男が兄様の側妃として召し上げられる予定だったのに、『閨の義』に邪魔が入って…そうだ、お前の息子が謀反を起こしたんだ。お前が息子を止めたら良いのよね。そうよ、騎士達、あの者を捕らえよ!そして逆らえば母親を切ると言って脅せば兄様が王に即位できる。お父様はもうダメだもの…。精霊王を怒らせたものね。私はその女からその聖水を奪い取って聖女となるのよ。ん?貴方も素敵ね。私の専属騎士にしてあげるから、その女を捕えなさい!」
ふざけているような発言で驚いた。
第一王女はそう言うと、虚な瞳の騎士が数名剣を構えて近づいてきた。
私はすかさず浄化も含めるために、魔法で浄化の炎を剣に纏わせたんだ。
エルやレインが気に入っている剣技の一つだ。
相手の剣を弾きながら炎で浄化もと…。
戦い挑んだ騎士達は全て薙ぎ倒され…痛みは伴うが、浄化もうまく行った。
「マルシア様、大丈夫でしょうか?」
さっき見た聖騎士と同じ姿の騎士が姿を見せた。
「聖騎士エルン、エレナ王女は御乱心です。捕らえて下さい。」
「エレナ王女殿下?」
聖騎士エルンと呼ばれた騎士は、一旦は驚いたが直ぐにマルシア様の指示に従い拘束した。
いくら王女とは言え、日頃鍛えられた騎士に敵うわけがない。
押さえ込まれたところでマルシア様が癒しの力を使ったのか、眠りの力を使ったのか…
暴れていた王女はガクッと力が抜けたようになった。
「神殿内の牢に連れて行ってください。」
「畏まりました。」
そう言って引きずられて行く王女の姿を見送る。
後から来た数名の聖騎士達は、横たわっている騎士達を拘束して同じように連れて行った。
「お見苦しい所を申し訳ありません。この国の枢機卿も私利私欲で動かれていまして…澱みの影響下でもありましょうが、それでも罪が多く、教皇様に嘆願させて頂いている最中でした。」
「そうなのですね…。」
もうこの国はかなり危険な状態に陥っていたと言うことか。
隣国とはいえ、他国の介入を許してしまう事態なんだろう…。
他国であれば、このような介入をすれば多くを搾取する。
下手すれば吸収されるんだ…
それよりも…。
「レイン、それよりも何をしようとしていたんだ?」
「精霊にも頼まれた事なんだけれど、泉にこの瓶に入った水を…」
私はレインの腕を取り見つめながら問うと、素直に答えてくれた。
その笑顔が眩しく感じながら…。そして触れることでさっき何があったのかなどをスキルで確認したんだ。
これで全てを理解できるから…。
「あぁ成程…。」
「ギル、もしかして…」
「スキルで確認した。精霊王からの指示でもあるのなら大丈夫だと思うが、無理はしないように。おかしいと判断したら止めるからね。」
そう言い、私自身が泉の方に導くようにエスコートしたんだ。
レインは一瞬私に対して微笑んでいた。
そして、素直に従ってそのまま瓶の中の水を泉に注いだんだ。
すると徐々に澄み切ってキラキラ輝きだす。
そこで注ぐ事をやめて、瓶をアイテムバッグにしまった。
すると水源を通って周囲を浄化して行くような感じで一瞬光り輝き収まる。
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