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青銅の鏡
もう一つの危機…北の国より…ジュディオン
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「そうですね。確かあの国の第三皇子殿下と、フィンレイ侯爵家の三男ですね。」
「ほぉ~。そのフィンレイ侯爵家の三男とはどんな感じだ?」
少しふんぞりかえりながらも、興味津々で訊いてきた。
あの時あの少年に興味がある?
何か嫌な予感しかしない…、
「私はクラスが違いましたから、そんなにというか…ほとんど会話をしていませんが、フィンレイ侯爵家から出られた方のお子で、養子として迎えられたと訊いています。そして既に婚約もしているとか…。」
「婚約を?その者はどんな感じだ?」
「どんな感じとは?」
この兄は自分が望めば既婚者であろうが婚約者を持つもにであろうが手に入ると考えているんだ。
自国であればまだ誤魔化せたりもできる?かもしれが、他国に者だ。
一体何をする気だ!?
「ふふふっ、実はな~。向こうの国からその者はを俺の側妃として娶って欲しいと打診して来たんだ。国にとっては害悪らしいが、『緑の目』を持つ者だ。その様な瞳を持つ者は『植物に関する力』を持つとされている。ということは、我が国に秘蔵された書物にある『妖精や精霊とよく似た力、魔力を持つ者』ということだ。ならば私が貰うのもありだろうと思ってな…。魔塔の者もその力を研究したいと早速打診して来た。気が早いとは思うが、この国の有用性で使えれるならな…。それに俺の好みであればたとえ男であろうと孕ませることは可能だしな…。孕ませ産ませた子も研究対象として研究させたり、国のために使うのもありだろう。この前まで所澱みの被害が多く出て来ていたから大至急で『青銅の鏡』と同等の物を多く作らせたんだ。今は落ち着いているが、またどこかで悪化する可能性もあるから対策は必要だ。」
「しかし、相手は確か婚約者とはかなり仲が良いと…。」
「向こうの国がいらぬと判断したのだ。この国に確か第二皇子と共に訪問してくる予定だったか…。その時にそっと受け取るように言われている。侯爵家が大々的に手放すのは傍目からしても良くないと判断したんだろうな…父上は代わりに第一王女の輿入れ先にと考えているらしい。王女が嫁げば政治的にも国交が盛んになるからな…。以前のように聖女を連れてくるのを他国に比べて最後にされたが、そのような繋がりができれば今後な最優先だ。」
コレはかなり国が荒れるか…。
確かあの青年…少年と言っても良いぐらいの男子生徒は可愛らしい見た目と神秘的側面を持っている。
あの時のあの男が手放すとは思えないが…。
そういえば、第二皇子側近候補であったが、兄弟で辞退して悔やまれたとか…
もしかしたらその事で…。
「今から楽しみだ。お前も早く誰か娶れば良い。」
そんな事を言われた後、「まだ仕事が残っているから下がる様に」と言われて素直に部屋を出たが…。
今日はもう遅いからと、諦めて城での与えられている部屋に戻る。
パタンとドアを閉めてから、結界を何重にも張り巡らす。
許可した物以外は入れないし、中の状況を見ることも聞くこともできない様にだ…。
「殿下、お帰りなさいませ。食事と入浴の準備ができておりますが、どちらになさいますか?」
スッと姿を現せたのは、私の専属執事兼護衛であり、影の者だ。
「先に入浴してから食事にする。」
「かしこまりました。」
「先程王太子殿下に不思議なことを聞かされた。」
「あのフィンレイ侯爵家の三男を手に入れるという話ですね。愚策の骨頂。あり得ませんね。あの国を、フィンレイ侯爵家を敵に回す気ですか?戦争になりますよ。」
服を脱ぎ浴室に向かいながらそんな話を続ける。
「あの侯爵家は特殊だ。情報を得ようと潜入させるも上手くいかない。その様な家の『秘宝』とされている者をあの王太子が?無理だな…。だが…我らにとっては好機かもしれない。」
ザザァーっと湯船の湯を沸きまけながら身体を沈める。
「もし王太子があの部屋に連れ込むとする。そうすればきっとフィンレイ侯爵家の精鋭部隊が動くだろうし、当然兄であり婚約者であるあの男が動くだろう。かなりの魔力量を持っていると思うしな…。魔力暴走でも起こしてくれたらあの不快な物の多くが破壊されるかもしれない。そうすれば…国同士の抗争のきっかけに…それに便乗できれば父上を幽閉されている塔から助け出し、国王を引き摺り下ろしての交代劇が可能かもしれない。実質父上が公務をされているんだ。その甘い汁を啜っている王族など不要だろう。他国に対しても迷惑をかけるだけなら排除しておかないとこの国が滅ぶかもしれない…。」
「かしこまりました。ではなくその様に準備しておきます。」
そう言って側についてきていた者は一旦姿を消したんだ。
私の母上は無理やり側妃にされたが、実際は身体をつなげたことはないと言っていた。
幻影魔法を行使して呼ばれても拒否し続けて来たと。
それは国王に連れて来られた当初からずっとだ…。
母上は父上といっしょにこの国から逃げることは…この城から出ることは出来なかったが、幻影魔法や隠匿魔法など色々行使して会いに行っていた。
私もその時に連れて行っていただいた事がある。
会えば大切にされ、そに都度「不甲斐ない父で許して欲しい」とも言われていた。
父上は隷属に近い魔法で塔に繋ぎ止められていたんだ。
あそこでは自由に行動できるが、出ることは出来ない…。
それを解放できる。
そして、私の望みである閉ざされたままの彼を輪廻の中に…
さすれば運命がまた繋がれるんだ。
彼は私の大切な相手だから…。
一部は輪廻の中にと言っていたが…
実際に戻る時にはどうなるかはわからない…。
それに、どこかで気配はするけれど…。
いや、今はあの場で止まっている彼を解放しないと、私の大切な人が…。
ザバっと湯船から出て浄化魔法もかけたからとラフな服装になる。
思考を巡らせて道筋は…構想はできた。
協力者もいる。
後はタイミングだ…
そう考えながら、取り敢えず食事の準備が整うまでゆっくりすることにしたんだ…。
そう考えながら、いつでも行動に移せれる様にだけして、時を待ったんだ。
「ほぉ~。そのフィンレイ侯爵家の三男とはどんな感じだ?」
少しふんぞりかえりながらも、興味津々で訊いてきた。
あの時あの少年に興味がある?
何か嫌な予感しかしない…、
「私はクラスが違いましたから、そんなにというか…ほとんど会話をしていませんが、フィンレイ侯爵家から出られた方のお子で、養子として迎えられたと訊いています。そして既に婚約もしているとか…。」
「婚約を?その者はどんな感じだ?」
「どんな感じとは?」
この兄は自分が望めば既婚者であろうが婚約者を持つもにであろうが手に入ると考えているんだ。
自国であればまだ誤魔化せたりもできる?かもしれが、他国に者だ。
一体何をする気だ!?
「ふふふっ、実はな~。向こうの国からその者はを俺の側妃として娶って欲しいと打診して来たんだ。国にとっては害悪らしいが、『緑の目』を持つ者だ。その様な瞳を持つ者は『植物に関する力』を持つとされている。ということは、我が国に秘蔵された書物にある『妖精や精霊とよく似た力、魔力を持つ者』ということだ。ならば私が貰うのもありだろうと思ってな…。魔塔の者もその力を研究したいと早速打診して来た。気が早いとは思うが、この国の有用性で使えれるならな…。それに俺の好みであればたとえ男であろうと孕ませることは可能だしな…。孕ませ産ませた子も研究対象として研究させたり、国のために使うのもありだろう。この前まで所澱みの被害が多く出て来ていたから大至急で『青銅の鏡』と同等の物を多く作らせたんだ。今は落ち着いているが、またどこかで悪化する可能性もあるから対策は必要だ。」
「しかし、相手は確か婚約者とはかなり仲が良いと…。」
「向こうの国がいらぬと判断したのだ。この国に確か第二皇子と共に訪問してくる予定だったか…。その時にそっと受け取るように言われている。侯爵家が大々的に手放すのは傍目からしても良くないと判断したんだろうな…父上は代わりに第一王女の輿入れ先にと考えているらしい。王女が嫁げば政治的にも国交が盛んになるからな…。以前のように聖女を連れてくるのを他国に比べて最後にされたが、そのような繋がりができれば今後な最優先だ。」
コレはかなり国が荒れるか…。
確かあの青年…少年と言っても良いぐらいの男子生徒は可愛らしい見た目と神秘的側面を持っている。
あの時のあの男が手放すとは思えないが…。
そういえば、第二皇子側近候補であったが、兄弟で辞退して悔やまれたとか…
もしかしたらその事で…。
「今から楽しみだ。お前も早く誰か娶れば良い。」
そんな事を言われた後、「まだ仕事が残っているから下がる様に」と言われて素直に部屋を出たが…。
今日はもう遅いからと、諦めて城での与えられている部屋に戻る。
パタンとドアを閉めてから、結界を何重にも張り巡らす。
許可した物以外は入れないし、中の状況を見ることも聞くこともできない様にだ…。
「殿下、お帰りなさいませ。食事と入浴の準備ができておりますが、どちらになさいますか?」
スッと姿を現せたのは、私の専属執事兼護衛であり、影の者だ。
「先に入浴してから食事にする。」
「かしこまりました。」
「先程王太子殿下に不思議なことを聞かされた。」
「あのフィンレイ侯爵家の三男を手に入れるという話ですね。愚策の骨頂。あり得ませんね。あの国を、フィンレイ侯爵家を敵に回す気ですか?戦争になりますよ。」
服を脱ぎ浴室に向かいながらそんな話を続ける。
「あの侯爵家は特殊だ。情報を得ようと潜入させるも上手くいかない。その様な家の『秘宝』とされている者をあの王太子が?無理だな…。だが…我らにとっては好機かもしれない。」
ザザァーっと湯船の湯を沸きまけながら身体を沈める。
「もし王太子があの部屋に連れ込むとする。そうすればきっとフィンレイ侯爵家の精鋭部隊が動くだろうし、当然兄であり婚約者であるあの男が動くだろう。かなりの魔力量を持っていると思うしな…。魔力暴走でも起こしてくれたらあの不快な物の多くが破壊されるかもしれない。そうすれば…国同士の抗争のきっかけに…それに便乗できれば父上を幽閉されている塔から助け出し、国王を引き摺り下ろしての交代劇が可能かもしれない。実質父上が公務をされているんだ。その甘い汁を啜っている王族など不要だろう。他国に対しても迷惑をかけるだけなら排除しておかないとこの国が滅ぶかもしれない…。」
「かしこまりました。ではなくその様に準備しておきます。」
そう言って側についてきていた者は一旦姿を消したんだ。
私の母上は無理やり側妃にされたが、実際は身体をつなげたことはないと言っていた。
幻影魔法を行使して呼ばれても拒否し続けて来たと。
それは国王に連れて来られた当初からずっとだ…。
母上は父上といっしょにこの国から逃げることは…この城から出ることは出来なかったが、幻影魔法や隠匿魔法など色々行使して会いに行っていた。
私もその時に連れて行っていただいた事がある。
会えば大切にされ、そに都度「不甲斐ない父で許して欲しい」とも言われていた。
父上は隷属に近い魔法で塔に繋ぎ止められていたんだ。
あそこでは自由に行動できるが、出ることは出来ない…。
それを解放できる。
そして、私の望みである閉ざされたままの彼を輪廻の中に…
さすれば運命がまた繋がれるんだ。
彼は私の大切な相手だから…。
一部は輪廻の中にと言っていたが…
実際に戻る時にはどうなるかはわからない…。
それに、どこかで気配はするけれど…。
いや、今はあの場で止まっている彼を解放しないと、私の大切な人が…。
ザバっと湯船から出て浄化魔法もかけたからとラフな服装になる。
思考を巡らせて道筋は…構想はできた。
協力者もいる。
後はタイミングだ…
そう考えながら、取り敢えず食事の準備が整うまでゆっくりすることにしたんだ…。
そう考えながら、いつでも行動に移せれる様にだけして、時を待ったんだ。
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