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青銅の鏡
学園生活
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ギル達と共に屋敷に戻ったら、一旦自分の部屋に入ってから私も一緒に父様の書斎か執務室に行くのかと思ったけれど、私は待ち構えていた母様に連れられて別の部屋に向かっていた。
「お帰りなさい。今度ダンスの授業もあるでしょう?少しまた背も伸びたと聞いたから、新しくドレスを作ろうと思って待ってたのよ。さぁ行きましょう。」
そう言って、母様先頭に侍女達に囲まれて連れて行かれたんだ。
エル兄様達の方を見て「えっ?えっと?母様?兄様達は?」なんて疑問の声を上げながらほぼ引きづられて…。
確かにダンスの授業もあるけれど…。
侍女が「もう少ししたら作り直しか、新たに新調を…」って言ってたのは知っていたけどね。
このタイミングで?とも思ったんだ。
私に届いたあの手紙は、送り主も判明して学園側から出ていく事になったんだ。
以前にも問題があったみたいだけれど、今回の事は見過ごす事はできないと判断されたのだろう。
エル兄様やオーキッド、マグオートが調べ上げてくれて感謝だ。
でも他にもありそうであったけれど…。
ある伯爵家のご令嬢。
学年では一学年上で、ギルと同じ年齢の女生徒に睨まれたりはしたけれど、学年が違うからかそれ以上はされていないと思うのよね…。
エル兄様の方は何もされていないのだろうか?
この所私が登校するよりも早く教室に入られているから…。
マグオートも何か知っている気がするんだけど
今回、急に屋敷に戻ると言われて、もしやと思ったんだけど…。
連れて行かれた部屋ではデザイナーがいくつか生地をひろげていた。
「まずは生地からよね。ギルの色は入れるけれど、学生であるから派手すぎず、過激に露出していない物で…レインの肌や髪色が綺麗に見えた方がいいわね。ドレスはダンスがしやすく綺麗に裾が広がるものがいいし…。」
そう言って数枚肌に沿わせるように当てられて…。
母様は数点生地を選んだようだ。
次にデザイン。
私は助手だと言う人達にあらゆる場所を採寸されていく。
「身長が伸びられたので手と脚も長くなりましたね。お胸の辺りも…腰回りも細くなられて…女性らしい身体になられていますね。これでは以前の物は窮屈でしょう。」
確かに少し動きづらかったのよね…、
次々と選んでいき母様はとても楽しそうだった。
私も女の子だ。
いつしか母様と一緒にドレス選びを楽しみ出したんだ。
「次はアクセサリーね。持っている物を合わせるのも良いし、新しく購入もありかも…。」
「母様、あくまで授業用ですよね。そうしたら…。」
「アクセサリー選びも大切ですよ。品位もですが、貴族間では将来夫となる者の経済状況を測るのに妻の持ち物…つまり装飾品も見られるんです。大ぶりが良いのではなく、自分らしさを出しながらも夫を立てるように色味を合わせるんです。質も大切ですよ。それには実際に触れて見て見ないとわかりづらいものが多くあります。
下手すれば粗悪品を購入させられて、貴族間で馬鹿にされたりもありますからね。
そう言って、一つ一つ丁寧に確認されていく。
貴族の持ち物を購入する際には、領民からの税もある。
それ以外にも有るけれどね。
それらを上手く活用して世の中の経済を回すのも貴族の仕事の一つだと母様は言われた。
確かにそれもあると思う。
領主がみすぼらしければ、他領の者に自領の者が馬鹿にされる事も、足元を見られる事もある。
女性としての楽しみもあるけれどもね…。
良い物を安く購入する事も必要になる。
女性でも交渉術は必要という事だ…。
そうこうしていると…
「ふふふっ、娘と一緒にドレス選びが出来るようになって嬉しいのもあるのよ。疲れたかしら?」
「いえ、大丈夫です。」
「レイン、男性達は時に妻に内緒で家族を守ろうと動く事もあるの。だから妻となるものは時としてドーンと構えて待つ事も必要なのよ。そして自分でも情報を得るの。お茶会での会話や侍女達の噂話。屋敷内の乱れとかも情報の一つ。しっかりと見極めて、時には男性達を止めるのも仕事よ。」
「はい。」
「さっきのデザイナー達も、今の流行や誰がどこで買ったとか、色々言っていたでしょう?それらでどの地域の特産物が流れているのか、どこにお金が集まっているのか使われてるのか…それらも流通という情報の一つよ。時々嘘を混ぜて話すものもいるし、大袈裟に言って惑わせる者もいるから注意は必要だけれど…そのために信頼できる侍女が側にいるの。彼女達の良き主人になればきちんと教えてくれる。いいわね…」
「はい。母様。」
母様は女性主人としてのあり方や情報の取り方を教えてくれていたんだ。
兄様達とは違った視線で見れれるように。
確かに多方面から見た方がいい事は多い。
なら…。
私はギルや兄様達が側に来るまでそんな事を楽しく会話合いながら学んだんだ。
そして、学んだ事を後でメモしておこう。
忘れないように…。
エル兄様はお疲れで寝てしまったと言っていた。
私の事を気にして色々してくれていたもの。
後でポーションを持っていこう。
オーキッドとマグオートはレイの用事で少し側を離れると聞いて少しだけ寂しかったけれど…
よし、母様をお手本にして、頑張ろう!!
「お帰りなさい。今度ダンスの授業もあるでしょう?少しまた背も伸びたと聞いたから、新しくドレスを作ろうと思って待ってたのよ。さぁ行きましょう。」
そう言って、母様先頭に侍女達に囲まれて連れて行かれたんだ。
エル兄様達の方を見て「えっ?えっと?母様?兄様達は?」なんて疑問の声を上げながらほぼ引きづられて…。
確かにダンスの授業もあるけれど…。
侍女が「もう少ししたら作り直しか、新たに新調を…」って言ってたのは知っていたけどね。
このタイミングで?とも思ったんだ。
私に届いたあの手紙は、送り主も判明して学園側から出ていく事になったんだ。
以前にも問題があったみたいだけれど、今回の事は見過ごす事はできないと判断されたのだろう。
エル兄様やオーキッド、マグオートが調べ上げてくれて感謝だ。
でも他にもありそうであったけれど…。
ある伯爵家のご令嬢。
学年では一学年上で、ギルと同じ年齢の女生徒に睨まれたりはしたけれど、学年が違うからかそれ以上はされていないと思うのよね…。
エル兄様の方は何もされていないのだろうか?
この所私が登校するよりも早く教室に入られているから…。
マグオートも何か知っている気がするんだけど
今回、急に屋敷に戻ると言われて、もしやと思ったんだけど…。
連れて行かれた部屋ではデザイナーがいくつか生地をひろげていた。
「まずは生地からよね。ギルの色は入れるけれど、学生であるから派手すぎず、過激に露出していない物で…レインの肌や髪色が綺麗に見えた方がいいわね。ドレスはダンスがしやすく綺麗に裾が広がるものがいいし…。」
そう言って数枚肌に沿わせるように当てられて…。
母様は数点生地を選んだようだ。
次にデザイン。
私は助手だと言う人達にあらゆる場所を採寸されていく。
「身長が伸びられたので手と脚も長くなりましたね。お胸の辺りも…腰回りも細くなられて…女性らしい身体になられていますね。これでは以前の物は窮屈でしょう。」
確かに少し動きづらかったのよね…、
次々と選んでいき母様はとても楽しそうだった。
私も女の子だ。
いつしか母様と一緒にドレス選びを楽しみ出したんだ。
「次はアクセサリーね。持っている物を合わせるのも良いし、新しく購入もありかも…。」
「母様、あくまで授業用ですよね。そうしたら…。」
「アクセサリー選びも大切ですよ。品位もですが、貴族間では将来夫となる者の経済状況を測るのに妻の持ち物…つまり装飾品も見られるんです。大ぶりが良いのではなく、自分らしさを出しながらも夫を立てるように色味を合わせるんです。質も大切ですよ。それには実際に触れて見て見ないとわかりづらいものが多くあります。
下手すれば粗悪品を購入させられて、貴族間で馬鹿にされたりもありますからね。
そう言って、一つ一つ丁寧に確認されていく。
貴族の持ち物を購入する際には、領民からの税もある。
それ以外にも有るけれどね。
それらを上手く活用して世の中の経済を回すのも貴族の仕事の一つだと母様は言われた。
確かにそれもあると思う。
領主がみすぼらしければ、他領の者に自領の者が馬鹿にされる事も、足元を見られる事もある。
女性としての楽しみもあるけれどもね…。
良い物を安く購入する事も必要になる。
女性でも交渉術は必要という事だ…。
そうこうしていると…
「ふふふっ、娘と一緒にドレス選びが出来るようになって嬉しいのもあるのよ。疲れたかしら?」
「いえ、大丈夫です。」
「レイン、男性達は時に妻に内緒で家族を守ろうと動く事もあるの。だから妻となるものは時としてドーンと構えて待つ事も必要なのよ。そして自分でも情報を得るの。お茶会での会話や侍女達の噂話。屋敷内の乱れとかも情報の一つ。しっかりと見極めて、時には男性達を止めるのも仕事よ。」
「はい。」
「さっきのデザイナー達も、今の流行や誰がどこで買ったとか、色々言っていたでしょう?それらでどの地域の特産物が流れているのか、どこにお金が集まっているのか使われてるのか…それらも流通という情報の一つよ。時々嘘を混ぜて話すものもいるし、大袈裟に言って惑わせる者もいるから注意は必要だけれど…そのために信頼できる侍女が側にいるの。彼女達の良き主人になればきちんと教えてくれる。いいわね…」
「はい。母様。」
母様は女性主人としてのあり方や情報の取り方を教えてくれていたんだ。
兄様達とは違った視線で見れれるように。
確かに多方面から見た方がいい事は多い。
なら…。
私はギルや兄様達が側に来るまでそんな事を楽しく会話合いながら学んだんだ。
そして、学んだ事を後でメモしておこう。
忘れないように…。
エル兄様はお疲れで寝てしまったと言っていた。
私の事を気にして色々してくれていたもの。
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