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これがいわゆる異世界転移?
何でこうなった?
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二匹に着いて行くと、少し霧が立ち込めた場所に出た。
「これはちょっとした結界の様なものです。さっきの場所を守る感じです。で、向こうが…」
霧が晴れた場所に出ると、そこから見えるのは…
自分達が立っているのは、いわゆる崖の上。向こうに広がるのは草原と、大きな川。そして湖だ。
森のようなものも見えるし、田畑の様なものも見えた。そしてもっと遠くに見えるのは人々が暮らしているであろう街だ。
「あのわずかに見える青い場所はもしかして海?」
「そうです。」
「ビルとかないんだ…それに…」
一瞬大きな影が頭上を飛んだ。
思わず見上げると…
「どっ、ドラゴン!?」
空高く飛んでいるのはまさしくゲームで目にしたドラゴンだ。
西洋風の…東洋風の龍ではない。
「あれは竜人族ですね。」
「竜人族って言うからには、種族?人と同じような感じの国家があったり?」
「はい。竜人族は戦闘民族でもあります。かと言って戦いが大好きと言うわけでもありませんが。あと、竜人族の国は竜人族だけが暮らしているわけではありません。他の種族も住んでいますよ。少ないですがね。妖精族の国ではエルフやドアイアドという種族が多いです。獣人族はいろんな獣人が住んでいますよ。あそこは共和国みたいな感じで、鳥族や獣族、魚類族と言った感じで領地を治めていますね。魔人族には鬼神やバンパイヤ族と言った感じでしょうか?ですが、どの種族も生活をする上では基本人型をとります。」
「えっと、ヒト族とかもいるんだよね?」
「いますよ。ご主人様はどちらかと言えばヒト族として生活できると思います。」
「そうそう、大切な事があるのですが、驚かないでしっかり聞いてくださいね。」
そう言ってシオンが目の前でお座りする。
「とっても大切な事です。この世界では同性•異性共に婚姻出来ますし、種族が別でも可能です。種族によっては子供が生まれにくい種族もありますが、どの性別間でも種族間でも子供が出来ます。ただし、魔力の強い者の方が夫、弱い方が妻になる傾向が強いようです。強いものが母子共に守る必要性があるからだと思います。」
「魔力の強さや多さとかの兼ね合いでしょうか?だから、見た目で判断しにくいかも知れません。あと、番とかも。」
「番って、あの漫画設定の?」
「はい。アレです。この世界の憧れ、『運命の番』は魔力感知やお互いのフェロモンでの匂いで分かるみたいなのですが、普通の『番』はフィーリングです。野生の勘?ただ、ヒト族はそれがものすごく鈍いと有名です。」
「何とも言えない世界だね…」
「でも、この世界ではそれが常識なら、それに順応していくしかないのよね…」
「僕達がいますから、無茶振りはさせないつもりです。」
「そこは『させない!』と言い切って欲しいよ…」
はぁ…………と、姉と二人で大きなため息を吐く。
この世界の常識なら仕方ない。
知らずにいきなり囲われるのとは違うのだから、とりあえず良しとしておくか。
したくは無いけれども…
もう一度ため息を吐いて…
「シオン、カノン。この世界が向こうと大いに違うのは何となく理解できたけれど、この格好でも大丈夫か?怪しまれない?」
異世界の服装は向こうと違う設定は多く見られる。
よく有るのは中世ヨーロッパスタイルだ。
「そうですね…アイテムボックスに服とか入っていると思いますよ。多くの種類ではないですが、それに着替えてみては?他の者に見られたりしないように認識阻害とかかけときますね。」
そう言うと、キラキラしたのが頭の上から振りかけられる感じだ。
「向こうの木陰で着替えてきたら良いですよ。僕達も側にいますから。」
そう言われて、姉と二手に分かれて着替えに行く。
「アイテムボックスってどこに有るんだ?」
「欲しい物をイメージして適当に手を突っ込んでみてください。」
よく分からないけれど、言われた通りに…
何も無い空間にズボッと手が入る。
「うぉ~っ!」
驚いて声を上げてしまったが、何か柔らかい布のような物に触れて、引っ張り出す。
うん、漫画とかイラストとかで見かける異世界に一般的な服だ。
シャツとズボン。そしてベスト。靴はブーツタイプか。
下着は…ボクサータイプでゴムではなく紐で縛るタイプ。
いそいそと着替えて脱いだ服は…
「そのままアイテムボックスに収納すると洗浄と補整されます。勝手に綺麗になって、破けていたら修繕されるんです。便利ですよね。誰しもが持っているものでは無いので、大っぴらに見せてはいけませんよ。」
そう言われて頷いてみた。
確かに便利だが、これを悪用されたら困るよな。納得だ。
「これはちょっとした結界の様なものです。さっきの場所を守る感じです。で、向こうが…」
霧が晴れた場所に出ると、そこから見えるのは…
自分達が立っているのは、いわゆる崖の上。向こうに広がるのは草原と、大きな川。そして湖だ。
森のようなものも見えるし、田畑の様なものも見えた。そしてもっと遠くに見えるのは人々が暮らしているであろう街だ。
「あのわずかに見える青い場所はもしかして海?」
「そうです。」
「ビルとかないんだ…それに…」
一瞬大きな影が頭上を飛んだ。
思わず見上げると…
「どっ、ドラゴン!?」
空高く飛んでいるのはまさしくゲームで目にしたドラゴンだ。
西洋風の…東洋風の龍ではない。
「あれは竜人族ですね。」
「竜人族って言うからには、種族?人と同じような感じの国家があったり?」
「はい。竜人族は戦闘民族でもあります。かと言って戦いが大好きと言うわけでもありませんが。あと、竜人族の国は竜人族だけが暮らしているわけではありません。他の種族も住んでいますよ。少ないですがね。妖精族の国ではエルフやドアイアドという種族が多いです。獣人族はいろんな獣人が住んでいますよ。あそこは共和国みたいな感じで、鳥族や獣族、魚類族と言った感じで領地を治めていますね。魔人族には鬼神やバンパイヤ族と言った感じでしょうか?ですが、どの種族も生活をする上では基本人型をとります。」
「えっと、ヒト族とかもいるんだよね?」
「いますよ。ご主人様はどちらかと言えばヒト族として生活できると思います。」
「そうそう、大切な事があるのですが、驚かないでしっかり聞いてくださいね。」
そう言ってシオンが目の前でお座りする。
「とっても大切な事です。この世界では同性•異性共に婚姻出来ますし、種族が別でも可能です。種族によっては子供が生まれにくい種族もありますが、どの性別間でも種族間でも子供が出来ます。ただし、魔力の強い者の方が夫、弱い方が妻になる傾向が強いようです。強いものが母子共に守る必要性があるからだと思います。」
「魔力の強さや多さとかの兼ね合いでしょうか?だから、見た目で判断しにくいかも知れません。あと、番とかも。」
「番って、あの漫画設定の?」
「はい。アレです。この世界の憧れ、『運命の番』は魔力感知やお互いのフェロモンでの匂いで分かるみたいなのですが、普通の『番』はフィーリングです。野生の勘?ただ、ヒト族はそれがものすごく鈍いと有名です。」
「何とも言えない世界だね…」
「でも、この世界ではそれが常識なら、それに順応していくしかないのよね…」
「僕達がいますから、無茶振りはさせないつもりです。」
「そこは『させない!』と言い切って欲しいよ…」
はぁ…………と、姉と二人で大きなため息を吐く。
この世界の常識なら仕方ない。
知らずにいきなり囲われるのとは違うのだから、とりあえず良しとしておくか。
したくは無いけれども…
もう一度ため息を吐いて…
「シオン、カノン。この世界が向こうと大いに違うのは何となく理解できたけれど、この格好でも大丈夫か?怪しまれない?」
異世界の服装は向こうと違う設定は多く見られる。
よく有るのは中世ヨーロッパスタイルだ。
「そうですね…アイテムボックスに服とか入っていると思いますよ。多くの種類ではないですが、それに着替えてみては?他の者に見られたりしないように認識阻害とかかけときますね。」
そう言うと、キラキラしたのが頭の上から振りかけられる感じだ。
「向こうの木陰で着替えてきたら良いですよ。僕達も側にいますから。」
そう言われて、姉と二手に分かれて着替えに行く。
「アイテムボックスってどこに有るんだ?」
「欲しい物をイメージして適当に手を突っ込んでみてください。」
よく分からないけれど、言われた通りに…
何も無い空間にズボッと手が入る。
「うぉ~っ!」
驚いて声を上げてしまったが、何か柔らかい布のような物に触れて、引っ張り出す。
うん、漫画とかイラストとかで見かける異世界に一般的な服だ。
シャツとズボン。そしてベスト。靴はブーツタイプか。
下着は…ボクサータイプでゴムではなく紐で縛るタイプ。
いそいそと着替えて脱いだ服は…
「そのままアイテムボックスに収納すると洗浄と補整されます。勝手に綺麗になって、破けていたら修繕されるんです。便利ですよね。誰しもが持っているものでは無いので、大っぴらに見せてはいけませんよ。」
そう言われて頷いてみた。
確かに便利だが、これを悪用されたら困るよな。納得だ。
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