23 / 65
異世界生活
異世界生活、波乱です
しおりを挟む
「うぬぬぬぬぬっ~。」
現在俺がいる部屋は、この建物内にある図書室だ。敷地内には別に図書館があるらしいが、そこは場内に勤めている誰しもが使用許可があり、落ち着いてゆっくりと調べたいものが調べられないし、持ち出し禁止の禁書と呼ばれるものはこの図書室内にあると訊いたからこの部屋に来た。
この世界に来てありがたい事は、まず会話ができる事。そして文字の読み書きができる事だ。
向こうの世界では簡単な英語ぐらいなら出来る(自称)だが、どう見ても向こうで見た事のない文字だったから、これができる事は超有難い。まるで象形文字か?ってのが、日本語で綴っているつもりがスルスルと向こうの文字として置き換えられていくのだ。しかも自分がその文字を綴っている。本においては…読めない文字ないんじゃないかってぐらいだ。まぁ、余りにも汚すぎて読めないのもあったが、それ以外はスルスルとだ。これが異世界チートってもんだろうって勝手に頷いていた。
で、今唸り声を上げながら悩み抜いているのは…
兄や妹の痕跡がないかって探している物の山だ。書籍、記録の山。
それらしい物を見つけては!あれ違う?なんて感じだ。
何だかよく似た感じで、この世界に紛れ込んでしまっている者たちをちらほら確認した。
で、それをメモ出来るようにクリスに準備してもらった紙に書き綴りながら、これもまた、好きに使って良いと持って来てくれた地図に印をつけていった。
ここに俺と姉が連れて来られた当初は、別の任務で遠方にいたらしいクリスフォード•ユークリックス。俺にのみ強く『クリス』呼びを強調してきた男はロデリック神聖国。この国の特殊部隊団長らしい。現在は副団長に任せ込んでもっから俺の専属執事兼護衛として常に側についていた。特殊部隊って物凄い国家機密を探ったりする超エリートだと思うのだが。しかもその団長がなぜ俺に?まぁ、姉は『聖女』とかで神殿各種の者たちに傅かれ守られてるっぽいけどさ。なぜ俺にって思うわけだ。まぁ、知識豊富だし、フットワークが軽いのは有難いけど。
あの見学以降、身体を動かすトレーニングに付き合ってもらっているし…
「英二様、一旦休憩されてはいかがですか?」
そう言って書籍やメモ用の紙、およびテーブルに拡げてある地図を一旦片付けられた。
クリスが調べ物用に手配してくれたこの部屋。図書室の中にある個室のようなスペースだ。
窓からは広い庭園や遠くは山の峰がうっすらと見える場所。
さっきまで字を追い続けていたからか、目がシバシバして…うん、遠くでも見て目を労ろう。
席を立ち窓側に向かう。向こうに見える白い建物は確か神殿だとか言っていたはずだから、姉は今そこにいるんだろう。
「お茶が入りました。どうぞ。」
テーブルには紅茶とクッキーが載せられた皿が置かれ、「ありがとう。」とお礼を述べて席につき一口頂いた。
うん、ほのかな甘みでホッとする。
「だいぶと調べられたのですね…」
横の片付けられた地図をクリスがのぞいていた。
さっき拡げていたのはこの大陸の地図。向こうの世界地図とはまた違った感じだが、この世界では普通の地図だと言っていた。そこに、いくつかの印。
「まだまだだな…はぁ…………」
そう呟くと、窓辺近くの床で寝そべっていたシオンがぐーんと伸びをして俺の足元に擦り寄って来た。
現在俺がいる部屋は、この建物内にある図書室だ。敷地内には別に図書館があるらしいが、そこは場内に勤めている誰しもが使用許可があり、落ち着いてゆっくりと調べたいものが調べられないし、持ち出し禁止の禁書と呼ばれるものはこの図書室内にあると訊いたからこの部屋に来た。
この世界に来てありがたい事は、まず会話ができる事。そして文字の読み書きができる事だ。
向こうの世界では簡単な英語ぐらいなら出来る(自称)だが、どう見ても向こうで見た事のない文字だったから、これができる事は超有難い。まるで象形文字か?ってのが、日本語で綴っているつもりがスルスルと向こうの文字として置き換えられていくのだ。しかも自分がその文字を綴っている。本においては…読めない文字ないんじゃないかってぐらいだ。まぁ、余りにも汚すぎて読めないのもあったが、それ以外はスルスルとだ。これが異世界チートってもんだろうって勝手に頷いていた。
で、今唸り声を上げながら悩み抜いているのは…
兄や妹の痕跡がないかって探している物の山だ。書籍、記録の山。
それらしい物を見つけては!あれ違う?なんて感じだ。
何だかよく似た感じで、この世界に紛れ込んでしまっている者たちをちらほら確認した。
で、それをメモ出来るようにクリスに準備してもらった紙に書き綴りながら、これもまた、好きに使って良いと持って来てくれた地図に印をつけていった。
ここに俺と姉が連れて来られた当初は、別の任務で遠方にいたらしいクリスフォード•ユークリックス。俺にのみ強く『クリス』呼びを強調してきた男はロデリック神聖国。この国の特殊部隊団長らしい。現在は副団長に任せ込んでもっから俺の専属執事兼護衛として常に側についていた。特殊部隊って物凄い国家機密を探ったりする超エリートだと思うのだが。しかもその団長がなぜ俺に?まぁ、姉は『聖女』とかで神殿各種の者たちに傅かれ守られてるっぽいけどさ。なぜ俺にって思うわけだ。まぁ、知識豊富だし、フットワークが軽いのは有難いけど。
あの見学以降、身体を動かすトレーニングに付き合ってもらっているし…
「英二様、一旦休憩されてはいかがですか?」
そう言って書籍やメモ用の紙、およびテーブルに拡げてある地図を一旦片付けられた。
クリスが調べ物用に手配してくれたこの部屋。図書室の中にある個室のようなスペースだ。
窓からは広い庭園や遠くは山の峰がうっすらと見える場所。
さっきまで字を追い続けていたからか、目がシバシバして…うん、遠くでも見て目を労ろう。
席を立ち窓側に向かう。向こうに見える白い建物は確か神殿だとか言っていたはずだから、姉は今そこにいるんだろう。
「お茶が入りました。どうぞ。」
テーブルには紅茶とクッキーが載せられた皿が置かれ、「ありがとう。」とお礼を述べて席につき一口頂いた。
うん、ほのかな甘みでホッとする。
「だいぶと調べられたのですね…」
横の片付けられた地図をクリスがのぞいていた。
さっき拡げていたのはこの大陸の地図。向こうの世界地図とはまた違った感じだが、この世界では普通の地図だと言っていた。そこに、いくつかの印。
「まだまだだな…はぁ…………」
そう呟くと、窓辺近くの床で寝そべっていたシオンがぐーんと伸びをして俺の足元に擦り寄って来た。
29
あなたにおすすめの小説
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
ざこてん〜初期雑魚モンスターに転生した俺は、勇者にテイムしてもらう〜
キノア9g
BL
「俺の血を啜るとは……それほど俺を愛しているのか?」
(いえ、ただの生存戦略です!!)
【元社畜の雑魚モンスター(うさぎ)】×【勘違い独占欲勇者】
生き残るために媚びを売ったら、最強の勇者に溺愛されました。
ブラック企業で過労死した俺が転生したのは、RPGの最弱モンスター『ダーク・ラビット(黒うさぎ)』だった。
のんびり草を食んでいたある日、目の前に現れたのはゲーム最強の勇者・アレクセイ。
「経験値」として狩られる!と焦った俺は、生き残るために咄嗟の機転で彼と『従魔契約』を結ぶことに成功する。
「殺さないでくれ!」という一心で、傷口を舐めて契約しただけなのに……。
「魔物の分際で、俺にこれほど情熱的な求愛をするとは」
なぜか勇者様、俺のことを「自分に惚れ込んでいる健気な相棒」だと盛大に勘違い!?
勘違いされたまま、勇者の膝の上で可愛がられる日々。
捨てられないために必死で「有能なペット」を演じていたら、勇者の魔力を受けすぎて、なんと人間の姿に進化してしまい――!?
「もう使い魔の枠には収まらない。俺のすべてはお前のものだ」
ま、待ってください勇者様、愛が重すぎます!
元社畜の生存本能が生んだ、すれ違いと溺愛の異世界BLファンタジー!
異世界で聖男と呼ばれる僕、助けた小さな君は宰相になっていた
k-ing /きんぐ★商業5作品
BL
病院に勤めている橘湊は夜勤明けに家へ帰ると、傷ついた少年が玄関で倒れていた。
言葉も話せず、身寄りもわからない少年を一時的に保護することにした。
小さく甘えん坊な少年との穏やかな日々は、湊にとってかけがえのない時間となる。
しかし、ある日突然、少年は「ありがとう」とだけ告げて異世界へ帰ってしまう。
湊の生活は以前のような日に戻った。
一カ月後に少年は再び湊の前に現れた。
ただ、明らかに成長スピードが早い。
どうやら違う世界から来ているようで、時間軸が異なっているらしい。
弟のように可愛がっていたのに、急に成長する少年に戸惑う湊。
お互いに少しずつ気持ちに気づいた途端、少年は遊びに来なくなってしまう。
あの時、気持ちだけでも伝えれば良かった。
後悔した湊は彼が口ずさむ不思議な呪文を口にする。
気づけば少年の住む異世界に来ていた。
二つの世界を越えた、純情な淡い両片思いの恋物語。
序盤は幼い宰相との現実世界での物語、その後異世界への物語と話は続いていきます。
転生悪役弟、元恋人の冷然騎士に激重執着されています
柚吉猫
BL
生前の記憶は彼にとって悪夢のようだった。
酷い別れ方を引きずったまま転生した先は悪役令嬢がヒロインの乙女ゲームの世界だった。
性悪聖ヒロインの弟に生まれ変わって、過去の呪縛から逃れようと必死に生きてきた。
そんな彼の前に現れた竜王の化身である騎士団長。
離れたいのに、皆に愛されている騎士様は離してくれない。
姿形が違っても、魂でお互いは繋がっている。
冷然竜王騎士団長×過去の呪縛を背負う悪役弟
今度こそ、本当の恋をしよう。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる