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異世界生活
砂漠のオワシス
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「ここですね…」
外の外壁が一部だけ崩れたりはしているが…でも、十分綺麗に保てられている方だと思う。
建物内部には、明かり取りの窓として使用されていただろう穴があり、そこから柔らかな光が良い感じで差し込んでいた。
何かを祀っていたであろう祭壇。そして、椅子に使っていたのか、もしくは机として使っていたのか?みたいな物もあった。
古びた建物であるから、歩くとどうしても土埃が少し舞う。
建物の外は雑草が茂ってはいたが、思ったよりそんなに背の高いものではなかったからスムーズに散策できた。
当時植えられていただろう花々も、埋もれながらも見えていた。
「多分、この辺りに現れたのでしょうね。何か気になる物でも見つかれば良いのですが…」
そう言いながら歩いていく。
シオンも草むらをかけたり、建物の中をゆっくり歩いたりしていた。
後で毛についた草やその他を払ってやらないとな…
建物から南西に向かって出れそうな場所で何かキラッと光った気がする。
何故か無性に気になって側に行き、屈んでみる。
さっき光った辺りを…
草むらと化している場所を掻き分けて覗くと、そこに見えたのは…
「これは…」
妹の誕生日に俺がプレゼントした髪留め。
一部サビの様なものがあるが、うん、間違いない。
ネットで探して、画面ごしで妹に選ばせたんだ。
届いた時、「写真と少し色が違うねって」って笑っていたから覚えている。
間違いない。
そっと持ち上げて、飲み水として下げていた水筒の水をかけて、汚れを流した。
スカーフで少し拭いてもう一度眺める。
兄の持ち物は…残念ながら今の所見つからないが、妹の物が見つけることができた。
と言う事は、あの記事に妹が…そして、兄も関与している可能性があるかも…
同じ世界ではあるが、時間軸の加減か二十年以上前にこの世界に来たのか?
今はどうしてるのだろうか?
あの当時の記事を見る限りは、酷い目にあった感じではなさそうなのだが…
「英二様、どうされましたか?」
俺の側によってきて、手に持つものを眺めてくる。
「これ、多分妹のだ。妹に俺がプレゼントした髪留め…」
「少し変わった形の留め具がついていますね…この世界の物と少し違うような…なるほど…」
向こうの髪留めは、こちらの物と少し違うのか?
よくわからないけれど、でも…
「とりあえず、痕跡らしい物が見つかって良かったですね。もう日が落ちそうです。一旦宿に戻りましょう。」
見上げると、少し陽が落ちかけていた。
思った以上にこの場所に留まっていたようだ…
外の外壁が一部だけ崩れたりはしているが…でも、十分綺麗に保てられている方だと思う。
建物内部には、明かり取りの窓として使用されていただろう穴があり、そこから柔らかな光が良い感じで差し込んでいた。
何かを祀っていたであろう祭壇。そして、椅子に使っていたのか、もしくは机として使っていたのか?みたいな物もあった。
古びた建物であるから、歩くとどうしても土埃が少し舞う。
建物の外は雑草が茂ってはいたが、思ったよりそんなに背の高いものではなかったからスムーズに散策できた。
当時植えられていただろう花々も、埋もれながらも見えていた。
「多分、この辺りに現れたのでしょうね。何か気になる物でも見つかれば良いのですが…」
そう言いながら歩いていく。
シオンも草むらをかけたり、建物の中をゆっくり歩いたりしていた。
後で毛についた草やその他を払ってやらないとな…
建物から南西に向かって出れそうな場所で何かキラッと光った気がする。
何故か無性に気になって側に行き、屈んでみる。
さっき光った辺りを…
草むらと化している場所を掻き分けて覗くと、そこに見えたのは…
「これは…」
妹の誕生日に俺がプレゼントした髪留め。
一部サビの様なものがあるが、うん、間違いない。
ネットで探して、画面ごしで妹に選ばせたんだ。
届いた時、「写真と少し色が違うねって」って笑っていたから覚えている。
間違いない。
そっと持ち上げて、飲み水として下げていた水筒の水をかけて、汚れを流した。
スカーフで少し拭いてもう一度眺める。
兄の持ち物は…残念ながら今の所見つからないが、妹の物が見つけることができた。
と言う事は、あの記事に妹が…そして、兄も関与している可能性があるかも…
同じ世界ではあるが、時間軸の加減か二十年以上前にこの世界に来たのか?
今はどうしてるのだろうか?
あの当時の記事を見る限りは、酷い目にあった感じではなさそうなのだが…
「英二様、どうされましたか?」
俺の側によってきて、手に持つものを眺めてくる。
「これ、多分妹のだ。妹に俺がプレゼントした髪留め…」
「少し変わった形の留め具がついていますね…この世界の物と少し違うような…なるほど…」
向こうの髪留めは、こちらの物と少し違うのか?
よくわからないけれど、でも…
「とりあえず、痕跡らしい物が見つかって良かったですね。もう日が落ちそうです。一旦宿に戻りましょう。」
見上げると、少し陽が落ちかけていた。
思った以上にこの場所に留まっていたようだ…
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