番だと言われて囲われました。

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近寄っていく心

温泉で

お城に向かう間、色んな場所に立ち寄った。

宿場町や、湖の辺り、海岸沿い。温泉にも……
この世界にも温泉があるのには驚いたけどね。

男女別の所もあるし、混浴もある。
ここの温泉は乳白色で、ややトロミを感じる。

この温泉に連れてきたかったらしく、少し遠回りしてるようだ。
白銀は後から入ると言って、今外を散歩しに行っている。
この温泉の湯に浸かっているのは私とカイルのみ。

「アキ、そんなに端っこに行かないで、こちらに来たらどうですか?」
カイルが声をかけてくる。

お互い裸で、同じ湯の中……無理強いはしないという約束ではあるが………でも……
私は今カイルと反対側に腰掛けて浸かっている。
ちょうどいい高さの岩が湯の中の椅子のように座れて、そこに腰掛けて浸かっていた。
肩に湯を掛けながら、ホッとする。

「私はこちらの方がちょうど良いので……」
そう言い訳しながら、離れて浸かっていた。

「気持ちいい……」

ほ~~~~っと溜息をつきながらいると、カイルが近づいてきた。
ボーっとしていたので、目の前に来るまで気がつかなかった。

カイルの影で気がついたが、すでに遅し、抱き上げられ、膝の上に座らされた。

「カ………カイル!?」
「ふふっ、せっかくの湯ですから、そばにいて下さい。この湯では見えないので、安心でしょう?」
「…………」
「それに、湯の温かさで頬を、肌を染めたアキは可愛いですね。食べてしまいたいぐらい……」

舌舐めずりしている………ヒェー
頬に、首筋に、唇に唇が落とされる。

「カイル……あん……ダメ……そんなにしたら……のぼせて……」
「大丈夫ですよ。その時は私がお世話しますから、安心してください。」

口腔内をカイルの舌が這い回る。
上顎を、歯列を…そして、舌を絡めてくる。

この行為にも、だいぶと慣れてきてしまったが…でも……

「はぁ………ん………はぁ…はぁ………」
「ふふっ、見えそうで見えないのもそそられます。早くあなたの全てが欲しい。アキ……まだダメなのですか?」

カイルの色気とのぼせ、快感でボーっとしてしまう。

「アキ………愛しています。アキだけです私を翻弄するのは……」
「何か変だ………気持ちいい……あぁ……カイル……カイル………」

思わずカイルに手を伸ばす。
しっかりと握り締められ、抱きしめられ安堵する自分に驚く。

「カイル……少しだけ……」

思わず小さな声だが出てしまった……
それを聞き逃す彼ではなかった。
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