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手放せない
悩み(クロード)
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僕達の休日もあっという間に終わり、仕方なく仕事に出かける。
アイリもついて来ようとしたが、もう少しこの屋敷にいて欲しいと願った。
城内で連れ去られたのだから、心配なのは仕方ないだろう!
それに、他の者達に見せたくないと言う、独占欲が優っていたのもある。
そんな事から、2人とも必死で仕事を終わらせて自宅に戻る。
アイリが出かけている事は、報告を受けている。
本当は屋敷に閉じ込めておきたかったが、窮屈な思いをさせるのも…
そう思って、護衛を付けておいた。
安心して任せていられるものを…
嫉妬はするけどね…
急いで仕事から戻るも、アイリはまだ帰ってきていなかった。
遅い……
思わず待ち構えてしまったのは仕方がないだろう。
「どこに行っていたのですか?」
開口一番、そう声をかけてしまった。
本当は、『楽しめましたか?』『今度は一緒に行きましょう』と言いたかったのだが…
だが、アイリは嫌な顔をせず、にこやかに答えてくれた。
街が綺麗だった事。
いろんなものがあった事。
食べ物が美味しくて、今度は一緒に行きたいなど。
あまりにも楽しそうに、嬉しそうに話すから、嫉妬心が顔に出たかもしれない。
柔かにうなずかなくては…
そして、最後に、プレゼントを渡してくれた。
もうこれは家宝にしよう。
大切に大切に…
だけど、『気になって買った筆記用具』『執務仕事で使って欲しい』話されたら、使うしかない。
『使ってくれたら、いつも2人の側にいるような気持ちになるから』と伝えられたら…
なんて愛らしいんだ。
箱を開けて、喜ぶそぶりで、笑顔がさらにほころんでたまらない。
大切で、愛しいアイリ。
少し重いと思われるかもしれないが、それは許して欲しい。
愛してるんだ。
アイリも私達を愛し、受け入れてほしい。
嫌われてはいないだろうが…元の世界を捨てるまでにはいっていないのだろう。
まだ言わないけど……
『しょせん、この世界では異分子』とよく呟いているのは知っている。
この世界から、アイリがいたであろう向こうの世界に、帰った者はいないとされている。
いきなりここに飛ばされたのだ。ただ知らされていないだけで、いきなり向こうの世界に返される事もあるかもしれないと考えているのかもしれないが…
ごめん。返してあげれない。
もう少し待つから、僕達の腕の中に早く堕ちてきて…
アイリもついて来ようとしたが、もう少しこの屋敷にいて欲しいと願った。
城内で連れ去られたのだから、心配なのは仕方ないだろう!
それに、他の者達に見せたくないと言う、独占欲が優っていたのもある。
そんな事から、2人とも必死で仕事を終わらせて自宅に戻る。
アイリが出かけている事は、報告を受けている。
本当は屋敷に閉じ込めておきたかったが、窮屈な思いをさせるのも…
そう思って、護衛を付けておいた。
安心して任せていられるものを…
嫉妬はするけどね…
急いで仕事から戻るも、アイリはまだ帰ってきていなかった。
遅い……
思わず待ち構えてしまったのは仕方がないだろう。
「どこに行っていたのですか?」
開口一番、そう声をかけてしまった。
本当は、『楽しめましたか?』『今度は一緒に行きましょう』と言いたかったのだが…
だが、アイリは嫌な顔をせず、にこやかに答えてくれた。
街が綺麗だった事。
いろんなものがあった事。
食べ物が美味しくて、今度は一緒に行きたいなど。
あまりにも楽しそうに、嬉しそうに話すから、嫉妬心が顔に出たかもしれない。
柔かにうなずかなくては…
そして、最後に、プレゼントを渡してくれた。
もうこれは家宝にしよう。
大切に大切に…
だけど、『気になって買った筆記用具』『執務仕事で使って欲しい』話されたら、使うしかない。
『使ってくれたら、いつも2人の側にいるような気持ちになるから』と伝えられたら…
なんて愛らしいんだ。
箱を開けて、喜ぶそぶりで、笑顔がさらにほころんでたまらない。
大切で、愛しいアイリ。
少し重いと思われるかもしれないが、それは許して欲しい。
愛してるんだ。
アイリも私達を愛し、受け入れてほしい。
嫌われてはいないだろうが…元の世界を捨てるまでにはいっていないのだろう。
まだ言わないけど……
『しょせん、この世界では異分子』とよく呟いているのは知っている。
この世界から、アイリがいたであろう向こうの世界に、帰った者はいないとされている。
いきなりここに飛ばされたのだ。ただ知らされていないだけで、いきなり向こうの世界に返される事もあるかもしれないと考えているのかもしれないが…
ごめん。返してあげれない。
もう少し待つから、僕達の腕の中に早く堕ちてきて…
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