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酔っ払って……
酔って……やっちゃった……
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世の中、クリスマスイブだクリスマスだとカップルが溢れかえっているのに、現在自宅で飲んだくれてます。
今年28歳。
仕事場で知り合った同い年の彼氏と結婚秒読みか………な~んて思ってたら、振られました。
2人でクリスマスを過ごす約束をして(本当はイヴに会いたかったんだけどね)彼の仕事が忙しいからと、クリスマスに食事をすることになったんだ。
レストランで待ち合わせして、話しがあるからって言うから、頑張ってオシャレもしてみた。
彼の好きそうな淡い色のワンピース。私的にはふんわりとした感じは………って思ったんだけど、彼がそういう感じが好きだから、それに合わせてメイクも頑張ってみた。
少し早めに待ち合わせ場所に行き、待ってたんだけど………
すっぽかされはしなかった。きちんと来たよ。
でも、来て席に着くなり言われてしまった。
「好きな子が出来たんだ。彩花はしっかりしてるしから、俺が居なくても大丈夫だろう。だから、別れよう。」
それだけ言うと、席を立った。
「支払いはしておくから……」
それだけ言って………
ポツンと残された私は、ただ呆然とした。
食事をする気分にもなれず、たまたま店に訪れたカップルに譲った。
「急用ができたので、良かったら食事、食べてください。」
ほぼ無理やり押し付けた。
支払いはしてますから………と言って……
急いでコートを着て、寒空の中、歩いてタクシーを探す。
電車で泣き顔を見られたくなかったから……
見つけたタクシーに乗り込み、マンションに帰った。
自宅マンションについて、玄関を開けたとたんに、涙が止まらなかった。
私は今まで何をしてたんだろう………
カバンをベットの上に放り投げ、服を着替えた。
オシャレしたのが無意味になって、直ぐに脱ぎ捨てたかったから……
室内着に着替え、化粧を落とし、テレビをつける。
幸せそうな映像が流れるが、真剣に見てはいない。聞き流しているだけ……
キッチンに行き、缶ビールとお摘みをもって、リビングに戻る。
「啓太郎のバカやろう!私は強くなんかないんだから……何でいつもこうなるの……」
ビールを煽りながら、考える。
沢山の人と付き合ってきたわけではない。
でも、どの元彼に「彩花は強いから」「アイツには俺がいないとダメなんだ、彩花にはもっと良い男が現れるよ」
何て言われて振られてきた。
ビールを飲むスピードが早くなる。テーブルの上にが数本並んだ。
もう、頭がフワフワして気持ちいい。
もう……どうでもいいや……
そんな気持ちだった。
時刻は0時を回る。
アルコールでボーツとしてたら、スマホが鳴っていた……
もしや………と思ったら、友人の名前が液晶に映し出されていた。
取ろうとしたら、上手くいかず、切れてしまった……
こんな時間にどうしたんだろう……
気になるし、愚痴を聞いて貰いたい気分にもなって、着歴からリダイヤル………したつもりだった。
「もしも~し、香澄?こんな時間にどうしたの?って、それより聞いてよ、また私振られてさ……『彩花はしっかりしてるから、俺なんて必要ないだろう』って言われたよ~~私、そんなにしっかりしてるかなぁ……もう、嫌になっちゃうよ。どうせさ、新人の子の事が気になったんだろうけどさ……恋愛経験もあんまり無いし、面白味もなかっらんだろうけどさ……、確かにデートの時、ちょっと手を繋ぐとか、食事に行って別れたりとかだったけど……………」
もう、酔っ払いの愚痴電話でしか無いよね……
電話口の相手はただ相槌を打って、ず~っと聞いててくれた。
って、あれ?香澄だよね?でも声が違う?
でも、すごく安心できる心地よい声だ……あれ?香澄、声、男の人だよ??
「彩花は頑張ったんだね。よく頑張ったね。大丈夫。大丈夫だよ。大丈夫だから、もうおやすみ」
そう言ってくれる声に包まれて、寝てしまった。
スマホは無意識に切っていた。
恐るべし酔っ払いの…………だった。
翌朝、頭痛で目を覚ました。
昨日の電話は………
スマホを確認するが、香澄にかけた形跡が……………無い…………
あれ?私、一体誰にかけたんだ?
やってしまった迷惑電話。今までこんな事なかったのに……
夢だと言って欲しい………着歴もかけた履歴もない………
あの男性の声を思い出す……でも……
テレビつけてたから、俳優さんか誰かの声を夢の中で聞いたんだ。
そう言うことにしよう……
でも、もし本当にやってしまってたら…………謝ろう……
地よりも深く反省したのだった……
今年28歳。
仕事場で知り合った同い年の彼氏と結婚秒読みか………な~んて思ってたら、振られました。
2人でクリスマスを過ごす約束をして(本当はイヴに会いたかったんだけどね)彼の仕事が忙しいからと、クリスマスに食事をすることになったんだ。
レストランで待ち合わせして、話しがあるからって言うから、頑張ってオシャレもしてみた。
彼の好きそうな淡い色のワンピース。私的にはふんわりとした感じは………って思ったんだけど、彼がそういう感じが好きだから、それに合わせてメイクも頑張ってみた。
少し早めに待ち合わせ場所に行き、待ってたんだけど………
すっぽかされはしなかった。きちんと来たよ。
でも、来て席に着くなり言われてしまった。
「好きな子が出来たんだ。彩花はしっかりしてるしから、俺が居なくても大丈夫だろう。だから、別れよう。」
それだけ言うと、席を立った。
「支払いはしておくから……」
それだけ言って………
ポツンと残された私は、ただ呆然とした。
食事をする気分にもなれず、たまたま店に訪れたカップルに譲った。
「急用ができたので、良かったら食事、食べてください。」
ほぼ無理やり押し付けた。
支払いはしてますから………と言って……
急いでコートを着て、寒空の中、歩いてタクシーを探す。
電車で泣き顔を見られたくなかったから……
見つけたタクシーに乗り込み、マンションに帰った。
自宅マンションについて、玄関を開けたとたんに、涙が止まらなかった。
私は今まで何をしてたんだろう………
カバンをベットの上に放り投げ、服を着替えた。
オシャレしたのが無意味になって、直ぐに脱ぎ捨てたかったから……
室内着に着替え、化粧を落とし、テレビをつける。
幸せそうな映像が流れるが、真剣に見てはいない。聞き流しているだけ……
キッチンに行き、缶ビールとお摘みをもって、リビングに戻る。
「啓太郎のバカやろう!私は強くなんかないんだから……何でいつもこうなるの……」
ビールを煽りながら、考える。
沢山の人と付き合ってきたわけではない。
でも、どの元彼に「彩花は強いから」「アイツには俺がいないとダメなんだ、彩花にはもっと良い男が現れるよ」
何て言われて振られてきた。
ビールを飲むスピードが早くなる。テーブルの上にが数本並んだ。
もう、頭がフワフワして気持ちいい。
もう……どうでもいいや……
そんな気持ちだった。
時刻は0時を回る。
アルコールでボーツとしてたら、スマホが鳴っていた……
もしや………と思ったら、友人の名前が液晶に映し出されていた。
取ろうとしたら、上手くいかず、切れてしまった……
こんな時間にどうしたんだろう……
気になるし、愚痴を聞いて貰いたい気分にもなって、着歴からリダイヤル………したつもりだった。
「もしも~し、香澄?こんな時間にどうしたの?って、それより聞いてよ、また私振られてさ……『彩花はしっかりしてるから、俺なんて必要ないだろう』って言われたよ~~私、そんなにしっかりしてるかなぁ……もう、嫌になっちゃうよ。どうせさ、新人の子の事が気になったんだろうけどさ……恋愛経験もあんまり無いし、面白味もなかっらんだろうけどさ……、確かにデートの時、ちょっと手を繋ぐとか、食事に行って別れたりとかだったけど……………」
もう、酔っ払いの愚痴電話でしか無いよね……
電話口の相手はただ相槌を打って、ず~っと聞いててくれた。
って、あれ?香澄だよね?でも声が違う?
でも、すごく安心できる心地よい声だ……あれ?香澄、声、男の人だよ??
「彩花は頑張ったんだね。よく頑張ったね。大丈夫。大丈夫だよ。大丈夫だから、もうおやすみ」
そう言ってくれる声に包まれて、寝てしまった。
スマホは無意識に切っていた。
恐るべし酔っ払いの…………だった。
翌朝、頭痛で目を覚ました。
昨日の電話は………
スマホを確認するが、香澄にかけた形跡が……………無い…………
あれ?私、一体誰にかけたんだ?
やってしまった迷惑電話。今までこんな事なかったのに……
夢だと言って欲しい………着歴もかけた履歴もない………
あの男性の声を思い出す……でも……
テレビつけてたから、俳優さんか誰かの声を夢の中で聞いたんだ。
そう言うことにしよう……
でも、もし本当にやってしまってたら…………謝ろう……
地よりも深く反省したのだった……
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