私の恋愛事情

文字の大きさ
上 下
46 / 46
亜希子の呟き

会えた。

しおりを挟む
「先輩!!」

ハルトに連れられて、魔王城にやってきた。
来て早々、先輩のところに案内してもらったんだ。

先輩の顔が見えて、かけて行こうとしたら、ハルトに羽交い締めにされた。
何故に?

「なんだかやけますね。お2人が仲良しなのは理解してるのですが……」
「理解してるなら、離して。先輩~~ふがふぐ」

口元を手で押さえられてと思ったら、今度は唇で塞がれた。
離せ!先輩のところに行くのよ!

先輩がこっちに歩いてきた。

「イオから聞いてたけど、2人は仲良しなんだね。よかったよかった。」
「ハルト、離して!先輩。元気そうでよかったです。いつのまにか結婚してるんだもの。超びっくりですよ。」
「それを言うなら、私もびっくりだよ。亜希子がここの世界の人と結婚してるんだもの。」
「そうなんですよ。半分強制ですけどね。今は良いですよ。」
「そうなのね。私も同じ感じかなぁ。ここの住民の執着は凄くてびっくりした。大事にはされてるんだけどね。」
「そうなんですよね~~」

そう話しながら、先輩に勧められて、テーブルにつく。
美味しそうなお菓子や軽食に、紅茶を入れてくれた。

あれ?先輩ってコーヒー派でなかったかなぁ……

「先輩、コーヒー派でなかったですか?」
「ん~~~、そうなんだけどね、どうもできたみたいなのよ。で、コーヒーは、イオに禁止されちゃったんだ。無事に生まれて、少しするまでダメだって。」
「ほほ~~、愛されてますね。」
「そうかも、亜希子もハルトさんに愛されてるじゃない。さっきのキスシーンも、なかなか」
「愛されてますけど、往来でのキスとかハグはどうかと思うんですよね~~、恥ずかしい……」
「そうだよね……」

2人で遠い目をする。
とうの犯人は知らん顔。
愛しい者を見る視線だけ感じます。

まぁ、ここまで愛されたら、まぁいっか。
そんな気持ちになりました。
今度、他の魔王の奥さんや婚約者を集めて女子会しよう!って話が盛り上がり、次の約束をし、時間が許せるまでしっかりだべりました。

帰ってから、抱き潰されるのは……ただ単にヤキモチからみたい。
癒してくれるから、よしとするか。

みんなが幸せなら良いよね。
そう考えて、ハルトに甘えたのでした。






Fine

しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

人質として嫁いだのに冷徹な皇帝陛下に溺愛されています

恋愛 / 完結 24h.ポイント:106pt お気に入り:1,698

潰れた瞳で僕を見ろ

BL / 完結 24h.ポイント:134pt お気に入り:21

恋と鍵とFLAYVOR

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:347pt お気に入り:7

ホロボロイド

SF / 連載中 24h.ポイント:298pt お気に入り:0

憂鬱喫茶

ホラー / 完結 24h.ポイント:468pt お気に入り:0

子供の頃結婚の約束をした男の子は魔王でした。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,192pt お気に入り:328

ほろ甘さに恋する気持ちをのせて――

恋愛 / 完結 24h.ポイント:624pt お気に入り:17

文化祭

青春 / 完結 24h.ポイント:568pt お気に入り:1

俺の妹になってください

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,327pt お気に入り:9

処理中です...