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驚きは急にやってくる
不穏な影…
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カツンカツンと靴音を鳴らしながら歩いて行く。
『長年の望みを、やっと手に入れれる』そう期待しながら、黒いローブ姿の男性だった。
地下に向かう階段を降り、目的地に向かう。
ギィーっと独特な金属音が周りに響き渡り、気にせずさらに奥に向かった。
従来の地下に部屋がある場合、じめじめとした湿気と、独特な空気の重たさを感じるが、この場所は特別な魔法を行使して作り上げた傑作の空間だ。
特別なモノを閉じ込めるために用意した…いわゆる『鳥籠』又は『箱庭』。
ここに送られて来るはずのモノを待ち侘びる。
一度きりの特別仕様の魔法陣。
自ら構築した。
「もう直ぐだ…」
この場所に…
この鳥籠には、特別性の鎖も準備した。
特別なモノが逃げ出さないように、逃げ出す気も起こさせないように、地下室ではあり得ない小さな庭園も作ってみた。
あの時、本当に欲しかったモノは、もはや手の届かないモノになってしまった。
が、その代わりのモノを見つけ、手に入るため、虎視眈々と狙っていた。
可愛らしい、俺の獲物。
俺のモノだ。
魔法陣が起動した事を知らせるように、光り輝いた。
「さぁ、俺の手の中に…」
期待しながら、手を握りしめる。
もう少し…
「なっ…何故だ!!」
光がいきなり揺らぎ、消えた。
「どういう事だ!!どうなっている!!」
背後に密かに控える黒ずくめの者達に激昂する。
背後にいる黒ずくめの者達も、『あり得ない』と、動揺が走った。
なぜだ!?なぜ…
魔法陣に手を翳し、確認する。
一度きりしか発動しないように、あえて構築したのが仇となったのか…
一方通行の魔法陣。
あのモノをここに手繰り寄せる為のもの…
そっと触れると…過去に触れた事のある気配に似ているように感じた。
同じヤツのでは無い。
だが、過去に触れたものと、同族の者。側にいた者か…
まさかと思うが…
「くそッ!!」
今回のために、どれだけ時間と金が動いたのか…
またしても…
いゃ、まだチャンスはあるはずだ。
絶対に諦めない!!
「今回関わったものは、退避させろ。新たな者を送り込む。気取られてはならん。確実に手に入れるのだ!!」
「はっ」
控えていた者達は、すぐさま飛び出すように出ていった。
苛つく心をどうにか抑え込む。
どうしても欲しいモノ。
アレは俺のモノだ。
今度こそ…我が手に…
手のひらに魔力を集め、用無しとなった魔法陣の残滓を消し去る。
まるでそこには最初から何も描かれていなかったように、綺麗な床が現れた。
初めて見たモノは、『聖女召喚の儀式』の時。
魔力枯渇で倒れ込み、うっすらと見えたあの…
あの後、直ぐに動けば、今頃は手に入れれたのかもしれない。
時が悪かった…
『瘴気』が各地に発生し、『異世界の扉』。そう、『悪魔』と呼ばれるものがこの世界に降臨しようとしていた。
混沌の世界にする訳にはいかず、他国と協力し、召喚した『聖女』と共に排除していった。
自分はそのメンバーには入れなかったが、それでも…
あの時、もう一人現れたモノ…
手に入れたかったモノは、トカゲに掠め取られたと言ってもいい…
もう二度と手に入れ慣れないと絶望した。
そして、研究にのめり込んだ…
数年が経ち、手に入れられなかったモノの子息として、この世に生を得た。
『黒髪』と『黒い瞳』を持ち。
その姿を遠目で確認し、魔力に驚き歓喜した。
『今度こそ…手に入れる。手に入れて、自分のものとし、研究し尽くす』
新たな闘志に燃え、扉を閉め、元来た道を戻る。
「クックックッ…待っていろ…」
そう笑い、呟く音が響いていった…
『長年の望みを、やっと手に入れれる』そう期待しながら、黒いローブ姿の男性だった。
地下に向かう階段を降り、目的地に向かう。
ギィーっと独特な金属音が周りに響き渡り、気にせずさらに奥に向かった。
従来の地下に部屋がある場合、じめじめとした湿気と、独特な空気の重たさを感じるが、この場所は特別な魔法を行使して作り上げた傑作の空間だ。
特別なモノを閉じ込めるために用意した…いわゆる『鳥籠』又は『箱庭』。
ここに送られて来るはずのモノを待ち侘びる。
一度きりの特別仕様の魔法陣。
自ら構築した。
「もう直ぐだ…」
この場所に…
この鳥籠には、特別性の鎖も準備した。
特別なモノが逃げ出さないように、逃げ出す気も起こさせないように、地下室ではあり得ない小さな庭園も作ってみた。
あの時、本当に欲しかったモノは、もはや手の届かないモノになってしまった。
が、その代わりのモノを見つけ、手に入るため、虎視眈々と狙っていた。
可愛らしい、俺の獲物。
俺のモノだ。
魔法陣が起動した事を知らせるように、光り輝いた。
「さぁ、俺の手の中に…」
期待しながら、手を握りしめる。
もう少し…
「なっ…何故だ!!」
光がいきなり揺らぎ、消えた。
「どういう事だ!!どうなっている!!」
背後に密かに控える黒ずくめの者達に激昂する。
背後にいる黒ずくめの者達も、『あり得ない』と、動揺が走った。
なぜだ!?なぜ…
魔法陣に手を翳し、確認する。
一度きりしか発動しないように、あえて構築したのが仇となったのか…
一方通行の魔法陣。
あのモノをここに手繰り寄せる為のもの…
そっと触れると…過去に触れた事のある気配に似ているように感じた。
同じヤツのでは無い。
だが、過去に触れたものと、同族の者。側にいた者か…
まさかと思うが…
「くそッ!!」
今回のために、どれだけ時間と金が動いたのか…
またしても…
いゃ、まだチャンスはあるはずだ。
絶対に諦めない!!
「今回関わったものは、退避させろ。新たな者を送り込む。気取られてはならん。確実に手に入れるのだ!!」
「はっ」
控えていた者達は、すぐさま飛び出すように出ていった。
苛つく心をどうにか抑え込む。
どうしても欲しいモノ。
アレは俺のモノだ。
今度こそ…我が手に…
手のひらに魔力を集め、用無しとなった魔法陣の残滓を消し去る。
まるでそこには最初から何も描かれていなかったように、綺麗な床が現れた。
初めて見たモノは、『聖女召喚の儀式』の時。
魔力枯渇で倒れ込み、うっすらと見えたあの…
あの後、直ぐに動けば、今頃は手に入れれたのかもしれない。
時が悪かった…
『瘴気』が各地に発生し、『異世界の扉』。そう、『悪魔』と呼ばれるものがこの世界に降臨しようとしていた。
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自分はそのメンバーには入れなかったが、それでも…
あの時、もう一人現れたモノ…
手に入れたかったモノは、トカゲに掠め取られたと言ってもいい…
もう二度と手に入れ慣れないと絶望した。
そして、研究にのめり込んだ…
数年が経ち、手に入れられなかったモノの子息として、この世に生を得た。
『黒髪』と『黒い瞳』を持ち。
その姿を遠目で確認し、魔力に驚き歓喜した。
『今度こそ…手に入れる。手に入れて、自分のものとし、研究し尽くす』
新たな闘志に燃え、扉を閉め、元来た道を戻る。
「クックックッ…待っていろ…」
そう笑い、呟く音が響いていった…
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