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アカデミー
アカデミー生活中です(セイクリオン公爵家)
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セイクリオン公爵家執務室では、慌ただしく情報をかき集めていた。
長男であるルキウスに、ほぼ公爵領の仕事を任せ、妻と優雅に暮らしたいと常々思っていた。
そう、年齢からしたら、まだ引退は早いと言われ続けていたが、子供達も優秀で、もう十分仕事したよねって、妻と相談して、ついつい気を緩めた時に、可愛い末っ子を妻は妊娠した。
その子がまさかの黒髪•黒い瞳。
まぁ、昔の妻の事情を十分に理解している自分は、まぁ『あり得る事ではある』と理解した。
勿論、覚悟もだ。
妻を散々狙ってきた者。我妻としても狙おうとし、何とか諦めさせれる事に成功したと思っていた。
その後は、二人で長男のルキウスをはじめ、ルシウス、シリウスとリカルト、リリアナと竜人族とヒト族の子供ができた。
それぞれが個性的でもあり、兄弟仲も良く幸せで…
この世界自体も『扉』の脅威が去って平和だった。
まぁ、瘴気の発生による魔獣の被害は多少あったが、あの当時に比べると、なんて事はない。
状況に甘んじる事なく、対策は行っているが…
そんな中で生まれた末っ子のカルロス。
子供ができた事に、家族中が喜び、誕生した事に対しても喜んだ。
その色を見て、私と妻、そして昔からいる屋敷のもの達は驚いたが。
妻には大丈夫だと話し、屋敷の者を集めて対策を行なった。
その最中に現れたのは、昔からの親友であり、当時を知る者。
カルロスの部屋に現れた抱いていたんだ。
私より少し若い親友であり、この国の王弟殿下。
『運命の番』がいまだ現れず、継承権を保持しつつ臣籍となった者。
継承権は破棄したいと言っていたが、兄である王が認めなかったらしい。
国王から、ヒト族から単なる『番』を娶るようにも勧められたが拒否し、『運命の番』を待ち侘びていたその男がここにいるという事は…
我が子が彼の求めていた『運命の番』であるという事だと理解した。
彼ならヤツからこの子を護り通せるだろうと確信した。
が、やはり親としては我が子が可愛い。
少しでも側にいてほしいと願う。
まだ、産まれたばかりなのだから尚更だ。
『運命の番』である者に対しての竜人族の執着は凄まじく、常に自分の側におき、離れがたく、触れておきたいと考えてしまうのも理解しているが、まだ赤子だ。
彼、ジャディールはその事も理解してくれ、成人するまで側を離れてくれた。
見守る事は許してあるし、彼の者達が見守る事も許してある。
彼自身が側にいたら、我慢できなくなると言って、距離を置いたのだ。
国王も、それに関して理解を示し、彼は領地に引き篭もる事になった。
それが、前回仇となった。
我が子がヤツに狙われた。
普通に黒目•黒髪の『ヒト族』ならそこまではなかったかも知れない。
妻の子供と言うだけでもだ。
今までの子供達は狙われる事が無かったのだから。
だが、妻の子であり、黒目•黒髪のヒト族と言うのが問題だった。
予想はして、注意もしていたのに、結果が前回の拉致未遂事件。
屋敷に奴の仲間が入り込み、本人に劣等感を刻みつけ…
見つけ出した奴の仲間は、トカゲの尻尾切りのように切り捨てられていた。
子供達と屋敷の者達、領にいる者達と、ジャディールと共にさらなる策を練った。
あの子がアカデミーに入学する事は決まっていたから、それも利用した。
屋敷で子飼いにしている者達と、ジャディールからの情報で、カルロスの驚きの能力を知った時には、尚更奴には渡せないと思った。
あの子自身からも報告してくれたけれどね。
その能力に驚きがあったのであろう。どう伝えたらいいのか悩んでいた様子も窺い知れた。
そんな愛しい私の家族。我が子をこの国や他国に奪われ、能力を搾取させる気もない。
国家に対してはジャディールがどうにかするだろう。
だが、私とて親として、家族としても全ての権力を駆使して護るつもりだ。
子供達には全ての情報を渡しているわけではない。
カルロス自身が隠したがっているのであれば、本人が言い出すまでは能力に関して全て伝える事はしない。
あの子がみんなに自ら伝えたものだけを共有している。
次の長となるルキウス以外はだ。
自分達の可愛い弟を護るのは当たり前だと行動してくれている子供達は、ただ、あの子が伝えた以外では、それが特殊能力であるとだけは伝えている。
何とかアカデミー生活に慣れ出したと思った矢先に、今回の情報。
当事者であるカルロスから、『友人と出かけた先で、怪しい者達に尾行され、その服装や種族からして、大陸北側に位置する魔人の国、ディール帝国の者。拉致未遂事件の者達と同じ可能性が高いとだけ今は報告します』と報告の連絡が来た。ジャディールの方にも同じ報告は送ったとの事も付け加えられ…
「父上!」
部屋に入って来たリカルトは肩で息をしていた。
城勤めのヒト族であるから、かなり急いで疲れが出ているのだろう。
リリアナは夫が止めるのを拒否して飛び出し、夫婦でここに来てくれていた。
ルシウスとシリウスもだ。
長男のルキウスは領内の館から通信機を使用して会話中だ。
視察に夫婦で赴いていたからね。
さっきまで私の妻もいたが、体調が思わしくなく、ベスターに命じて部屋に下がらせた。
ジャディールは、国王の呼び出しで城にいて、情報をもらったとこの屋敷に飛び込んできて、つい今しがたまでいたが、カルロスが心配だと息子の元に飛んで行った。
そうこう混乱しているところに、見た事もない男が現れた。
長男であるルキウスに、ほぼ公爵領の仕事を任せ、妻と優雅に暮らしたいと常々思っていた。
そう、年齢からしたら、まだ引退は早いと言われ続けていたが、子供達も優秀で、もう十分仕事したよねって、妻と相談して、ついつい気を緩めた時に、可愛い末っ子を妻は妊娠した。
その子がまさかの黒髪•黒い瞳。
まぁ、昔の妻の事情を十分に理解している自分は、まぁ『あり得る事ではある』と理解した。
勿論、覚悟もだ。
妻を散々狙ってきた者。我妻としても狙おうとし、何とか諦めさせれる事に成功したと思っていた。
その後は、二人で長男のルキウスをはじめ、ルシウス、シリウスとリカルト、リリアナと竜人族とヒト族の子供ができた。
それぞれが個性的でもあり、兄弟仲も良く幸せで…
この世界自体も『扉』の脅威が去って平和だった。
まぁ、瘴気の発生による魔獣の被害は多少あったが、あの当時に比べると、なんて事はない。
状況に甘んじる事なく、対策は行っているが…
そんな中で生まれた末っ子のカルロス。
子供ができた事に、家族中が喜び、誕生した事に対しても喜んだ。
その色を見て、私と妻、そして昔からいる屋敷のもの達は驚いたが。
妻には大丈夫だと話し、屋敷の者を集めて対策を行なった。
その最中に現れたのは、昔からの親友であり、当時を知る者。
カルロスの部屋に現れた抱いていたんだ。
私より少し若い親友であり、この国の王弟殿下。
『運命の番』がいまだ現れず、継承権を保持しつつ臣籍となった者。
継承権は破棄したいと言っていたが、兄である王が認めなかったらしい。
国王から、ヒト族から単なる『番』を娶るようにも勧められたが拒否し、『運命の番』を待ち侘びていたその男がここにいるという事は…
我が子が彼の求めていた『運命の番』であるという事だと理解した。
彼ならヤツからこの子を護り通せるだろうと確信した。
が、やはり親としては我が子が可愛い。
少しでも側にいてほしいと願う。
まだ、産まれたばかりなのだから尚更だ。
『運命の番』である者に対しての竜人族の執着は凄まじく、常に自分の側におき、離れがたく、触れておきたいと考えてしまうのも理解しているが、まだ赤子だ。
彼、ジャディールはその事も理解してくれ、成人するまで側を離れてくれた。
見守る事は許してあるし、彼の者達が見守る事も許してある。
彼自身が側にいたら、我慢できなくなると言って、距離を置いたのだ。
国王も、それに関して理解を示し、彼は領地に引き篭もる事になった。
それが、前回仇となった。
我が子がヤツに狙われた。
普通に黒目•黒髪の『ヒト族』ならそこまではなかったかも知れない。
妻の子供と言うだけでもだ。
今までの子供達は狙われる事が無かったのだから。
だが、妻の子であり、黒目•黒髪のヒト族と言うのが問題だった。
予想はして、注意もしていたのに、結果が前回の拉致未遂事件。
屋敷に奴の仲間が入り込み、本人に劣等感を刻みつけ…
見つけ出した奴の仲間は、トカゲの尻尾切りのように切り捨てられていた。
子供達と屋敷の者達、領にいる者達と、ジャディールと共にさらなる策を練った。
あの子がアカデミーに入学する事は決まっていたから、それも利用した。
屋敷で子飼いにしている者達と、ジャディールからの情報で、カルロスの驚きの能力を知った時には、尚更奴には渡せないと思った。
あの子自身からも報告してくれたけれどね。
その能力に驚きがあったのであろう。どう伝えたらいいのか悩んでいた様子も窺い知れた。
そんな愛しい私の家族。我が子をこの国や他国に奪われ、能力を搾取させる気もない。
国家に対してはジャディールがどうにかするだろう。
だが、私とて親として、家族としても全ての権力を駆使して護るつもりだ。
子供達には全ての情報を渡しているわけではない。
カルロス自身が隠したがっているのであれば、本人が言い出すまでは能力に関して全て伝える事はしない。
あの子がみんなに自ら伝えたものだけを共有している。
次の長となるルキウス以外はだ。
自分達の可愛い弟を護るのは当たり前だと行動してくれている子供達は、ただ、あの子が伝えた以外では、それが特殊能力であるとだけは伝えている。
何とかアカデミー生活に慣れ出したと思った矢先に、今回の情報。
当事者であるカルロスから、『友人と出かけた先で、怪しい者達に尾行され、その服装や種族からして、大陸北側に位置する魔人の国、ディール帝国の者。拉致未遂事件の者達と同じ可能性が高いとだけ今は報告します』と報告の連絡が来た。ジャディールの方にも同じ報告は送ったとの事も付け加えられ…
「父上!」
部屋に入って来たリカルトは肩で息をしていた。
城勤めのヒト族であるから、かなり急いで疲れが出ているのだろう。
リリアナは夫が止めるのを拒否して飛び出し、夫婦でここに来てくれていた。
ルシウスとシリウスもだ。
長男のルキウスは領内の館から通信機を使用して会話中だ。
視察に夫婦で赴いていたからね。
さっきまで私の妻もいたが、体調が思わしくなく、ベスターに命じて部屋に下がらせた。
ジャディールは、国王の呼び出しで城にいて、情報をもらったとこの屋敷に飛び込んできて、つい今しがたまでいたが、カルロスが心配だと息子の元に飛んで行った。
そうこう混乱しているところに、見た事もない男が現れた。
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