114 / 269
聖女がやって来るみたいです
聖女がやって来るみたいです
しおりを挟む
まず、この世界の神、そう、この世界を創り上げた光と闇の二神。
この二神に呼び出されて会ったことがあると言う。
この世界では、光と闇の神は、女性や男性の姿で表されているが、実際はどちらとは決められていない。
その都度姿が変わっていると伝えられていた。そして、名前に関しても伝わっていなかった。
だから単に光と闇の神とだけで呼ばれていた。
が、サヤカが言うには、黄金の髪にオパールの様な瞳の神が光の神だと言い、銀色の髪にオパールの瞳の神が闇の神だと伝えてきたらしい。光の神は自身を『リーミエ』と名乗り、闇の神は『カーミエ』と名乗ったそうだ。
だが、その名は誰しにも呼ばせていないし教えてもいないから、あえてそう呼ばなくても良いと言われたそうだ。
その神は、今回起こっていることを予言していたらしい。
そして、サヤカが不完全な封印を施してしまう事も…
実際には不完全だと当時は思わなかったそうだ。
それだけ必死に頑張って行い、実際には平和が訪れたのだから…
だが、僕が生まれる前にその事実が発覚して、神の導き通りに封じることにしたらしい。
僕の生きている今の時代。そう、今この現状下で不利にならないように…
「ちょっと待って、上手く理解できにくいんだけど…」
頭の中がこんがらがる。
冷静になれ…えっと…
「だからね、今の状況から未来はいくつかあるの。私達の時もそうだった。その中で最善を選んで頑張った結果が今なんだけどね。」
「えっと…まだわからない事が多いんだけど、ちょっと話を変えても良い?」
「ん?」
「頭の中の情報を整理するのに、ちょっと話題を変えたくてさ…」
思わず苦笑いしてみた。
ディもアルストも皆んながサヤカの話で混乱しているの見て取れてあるから、いったん別の話に切り替えて、冷静になりたかったんだよね…
「アカリが初代聖女で情報を得るためにロザリアン神聖国に行ったのは理解できたんだけど…サヤカはどうしてディール帝国に?それに母と姉妹なら…」
「あぁ、私が英霊かどうかと言うなら…仮の英霊って感じかな。まだ死んでないし…」
「えっと……」
「う~ん、話せば長くなるから、端的に言うとね、当時は無事に浄化巡礼を終えて、封印はしたのよ。ただね、打ち漏れたんだ…上手く逃れた厄介者がねいたのよ。だから不完全な封印。二神からはそこまでは教えてもらえてなくて、後で教えられたの。で、聖女ってね、基本はロザリアン神聖国の人と婚姻する人が多かったみたいで、絶対じゃないの。でも、神聖国からしたら、自国で召喚したのだから、自国の者とって考えが強くてね。で、私の場合はロザリアン神聖国でヒト族として神殿に入って寿命で亡くなった事になっているの。これは当時の皇太子殿下のはからいでね…でも実際は、ディール帝国の人と結婚して子供ができてるのよね~。まぁ、相手はそのうち分かるよ。で、ヒト族って相手と同じ寿命になるからね。理由はまた調べてみてね。で、可愛い甥っ子が生まれる前にさっき言った神から教えられて、とりあえず甥っ子である君が予言された時まで持ち堪えるために自分の身体を使ってね~」
「それは、元聖女の方だを使って封印してるってことですか?」
アルストもそこまでは知らなかったようだ。
大賢者であるが、全てを熟慮しているわけでもなかったのか?
「そう、二神が直接ね。それも、もう少しまでしかもたない…かなぁ??今後次第だね」
尚更混乱してきた。
「まさか…本当に死んでしまうってことないですよね…」
「ん?多分?」
「多分って…」
「大丈夫。そうならないように頑張ってるから、特にあの人が…」
最後は小声で言っていたけれど…『あの人』も気になるけれど、これは尚更気合を入れないといけない!!
この二神に呼び出されて会ったことがあると言う。
この世界では、光と闇の神は、女性や男性の姿で表されているが、実際はどちらとは決められていない。
その都度姿が変わっていると伝えられていた。そして、名前に関しても伝わっていなかった。
だから単に光と闇の神とだけで呼ばれていた。
が、サヤカが言うには、黄金の髪にオパールの様な瞳の神が光の神だと言い、銀色の髪にオパールの瞳の神が闇の神だと伝えてきたらしい。光の神は自身を『リーミエ』と名乗り、闇の神は『カーミエ』と名乗ったそうだ。
だが、その名は誰しにも呼ばせていないし教えてもいないから、あえてそう呼ばなくても良いと言われたそうだ。
その神は、今回起こっていることを予言していたらしい。
そして、サヤカが不完全な封印を施してしまう事も…
実際には不完全だと当時は思わなかったそうだ。
それだけ必死に頑張って行い、実際には平和が訪れたのだから…
だが、僕が生まれる前にその事実が発覚して、神の導き通りに封じることにしたらしい。
僕の生きている今の時代。そう、今この現状下で不利にならないように…
「ちょっと待って、上手く理解できにくいんだけど…」
頭の中がこんがらがる。
冷静になれ…えっと…
「だからね、今の状況から未来はいくつかあるの。私達の時もそうだった。その中で最善を選んで頑張った結果が今なんだけどね。」
「えっと…まだわからない事が多いんだけど、ちょっと話を変えても良い?」
「ん?」
「頭の中の情報を整理するのに、ちょっと話題を変えたくてさ…」
思わず苦笑いしてみた。
ディもアルストも皆んながサヤカの話で混乱しているの見て取れてあるから、いったん別の話に切り替えて、冷静になりたかったんだよね…
「アカリが初代聖女で情報を得るためにロザリアン神聖国に行ったのは理解できたんだけど…サヤカはどうしてディール帝国に?それに母と姉妹なら…」
「あぁ、私が英霊かどうかと言うなら…仮の英霊って感じかな。まだ死んでないし…」
「えっと……」
「う~ん、話せば長くなるから、端的に言うとね、当時は無事に浄化巡礼を終えて、封印はしたのよ。ただね、打ち漏れたんだ…上手く逃れた厄介者がねいたのよ。だから不完全な封印。二神からはそこまでは教えてもらえてなくて、後で教えられたの。で、聖女ってね、基本はロザリアン神聖国の人と婚姻する人が多かったみたいで、絶対じゃないの。でも、神聖国からしたら、自国で召喚したのだから、自国の者とって考えが強くてね。で、私の場合はロザリアン神聖国でヒト族として神殿に入って寿命で亡くなった事になっているの。これは当時の皇太子殿下のはからいでね…でも実際は、ディール帝国の人と結婚して子供ができてるのよね~。まぁ、相手はそのうち分かるよ。で、ヒト族って相手と同じ寿命になるからね。理由はまた調べてみてね。で、可愛い甥っ子が生まれる前にさっき言った神から教えられて、とりあえず甥っ子である君が予言された時まで持ち堪えるために自分の身体を使ってね~」
「それは、元聖女の方だを使って封印してるってことですか?」
アルストもそこまでは知らなかったようだ。
大賢者であるが、全てを熟慮しているわけでもなかったのか?
「そう、二神が直接ね。それも、もう少しまでしかもたない…かなぁ??今後次第だね」
尚更混乱してきた。
「まさか…本当に死んでしまうってことないですよね…」
「ん?多分?」
「多分って…」
「大丈夫。そうならないように頑張ってるから、特にあの人が…」
最後は小声で言っていたけれど…『あの人』も気になるけれど、これは尚更気合を入れないといけない!!
5
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)
インスタ @yuruyu0
Youtube @BL小説動画 です!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
ヴィル×ノィユのお話です。
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけのお話を更新するかもです。
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる