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聖女と巡礼
闇の先(セイクリオン家)
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「アル…」
ドアを開けて入ってきたのは、私の大切な番であり妻の優里。
二人だけの時は、彼女の国の発音で名前を呼んでいる。
時々、この世界の呼び方『ユウリ』とも呼ぶが。
彼女を怖がらせないように気持ちを落ち着かせて、側に行き抱き締める。
「どうした?」
「姉から連絡が来たの…」
何とも言えない表情で私に縋りつきようにそう呟く。
彼女の姉は、我が家の末の息子が生まれる前に眠るように倒れた。
彼女自身、姉から少しは聞いていたらしく、悲しみはしたが、『亡くなったわけでは無いから』と気丈に振る舞っていた。
この世界に二人で降り立ち、この世界の都合で別れさせられ、お互い家族を持ったために、すぐには会いに行けなくなっていたんだけれども…
「サヤカが?」
「そう…見て。」
そう言って見せられたのは、妻が姉に渡しておいた伝達魔法陣。
それに魔力を注ぐと…
懐かしい彼女の声が…
「ユーリ。元気にしてる?私はさっき目が覚めたよ。どうしても大切な話があるから、そっちに会いに行くね。勿論、エドワードと一緒に。できたら、アルホンスさんも同席してもらいたいから、時間作ってもらってね。そうそう、私の可愛い甥っ子は大丈夫だから。詳しくはそっちに行って話すから、待っててね。」
「サーヤ来るって。エドワード殿下も一緒なのはわかるんだけどね。会えるのは嬉しい。でも、『可愛い甥っ子は大丈夫』って…」
もしや…
「サヤカはもしかしたら、未来視をしていて、この事を知っていた可能性があると言うことか?あの当時も全部は伝えられなかったが…確か、何かの制限で全部は伝えられないと…」
「未来視には多くの分岐点があって、選びようによっては最悪を回避できる可能性があるって、あの時言っていた…もしかして、姉が眠っていた事も…」
「あぁ、もしかしたら、今回の事も未来視の一つにあったのかもしれない。そして、今の現状と、今後の未来について…」
そう考えると、するべき事は…
「まずは皆んなを呼ぼう。家族会議だ。」
「そうね。全部の情報を共有出来るかどうかはあの時のように分からないけれど、それでも共有は大切よね。あの子のためにも…」
そう言って、泣き出した彼女を抱きしめて、慰める。
片手でポケットに忍ばせている伝達魔法陣をそれぞれに器用に飛ばしていく。
カルロス。必ず父達が力になるからね。
ドアを開けて入ってきたのは、私の大切な番であり妻の優里。
二人だけの時は、彼女の国の発音で名前を呼んでいる。
時々、この世界の呼び方『ユウリ』とも呼ぶが。
彼女を怖がらせないように気持ちを落ち着かせて、側に行き抱き締める。
「どうした?」
「姉から連絡が来たの…」
何とも言えない表情で私に縋りつきようにそう呟く。
彼女の姉は、我が家の末の息子が生まれる前に眠るように倒れた。
彼女自身、姉から少しは聞いていたらしく、悲しみはしたが、『亡くなったわけでは無いから』と気丈に振る舞っていた。
この世界に二人で降り立ち、この世界の都合で別れさせられ、お互い家族を持ったために、すぐには会いに行けなくなっていたんだけれども…
「サヤカが?」
「そう…見て。」
そう言って見せられたのは、妻が姉に渡しておいた伝達魔法陣。
それに魔力を注ぐと…
懐かしい彼女の声が…
「ユーリ。元気にしてる?私はさっき目が覚めたよ。どうしても大切な話があるから、そっちに会いに行くね。勿論、エドワードと一緒に。できたら、アルホンスさんも同席してもらいたいから、時間作ってもらってね。そうそう、私の可愛い甥っ子は大丈夫だから。詳しくはそっちに行って話すから、待っててね。」
「サーヤ来るって。エドワード殿下も一緒なのはわかるんだけどね。会えるのは嬉しい。でも、『可愛い甥っ子は大丈夫』って…」
もしや…
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「あぁ、もしかしたら、今回の事も未来視の一つにあったのかもしれない。そして、今の現状と、今後の未来について…」
そう考えると、するべき事は…
「まずは皆んなを呼ぼう。家族会議だ。」
「そうね。全部の情報を共有出来るかどうかはあの時のように分からないけれど、それでも共有は大切よね。あの子のためにも…」
そう言って、泣き出した彼女を抱きしめて、慰める。
片手でポケットに忍ばせている伝達魔法陣をそれぞれに器用に飛ばしていく。
カルロス。必ず父達が力になるからね。
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