竜の国のご都合主義?

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反撃?

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家族全員が揃っても、まだまだ余裕があるこの部屋。
何とも言えない気分だ。

両親は叔父達と話し合い、兄弟は従兄達と従姉。
女帝である従姉は最初は城で留守番予定だったけれど、やっぱりと、夫に権限を一任してこっちに来たらしい。
うん、旦那様、ご苦労様です。

容姿は叔父に似ているけれど、行動力は叔母に似てるんだね…

「大丈夫ですか?」

そう言って冷えた水を僕に渡して来たのはディアブロだった。

この男が神の一員だったのには驚いたけれど…となればディアもか…

「マスターのお相手様は大丈夫ですよ。もう少ししたら追いかけてこられるでしょう。」
「神にマスターと呼ばれるのはどうかなぁ~」
「マスターはマスターです。私にとっては唯一の主人。いついかなる場合でもお側に控えさせていただきます。神とかは関係ございません。」
「関係ありません。」

二人がふんぞり返ってそう答える。
何とも言えない感じで、ついつい『ぷっ』と吹いて大笑いしてしまった。
笑っている僕を見て、皆んなが穏やかな表情で見つめてくれた。

僕は、ゲームとかのカルロス•セイクリオンとは違う存在なんだ。
あの孤独でモブの彼ではない。
こんなに皆んなに愛されている。
僕の人生。主役は僕なんだ。
だから…

未来視で見た物の中にも僕が斬られるシーンがある。
斬られるかもしれないけれど…でも、死なない。
絶対に上手く行かせるんだ。

「失礼致します。」

そう言って現れたのは、母の専属侍女件護衛のシルバーだ。
いつも母の側に控える銀髪の女性。

「少し私の話を聞いていただいてもよろしいでしょうか?」

そう言ってテントの外に案内された。
他の者達の視線に触れない様に配慮されて…
いつの間に空は星が見えていたのだろうか…

ちょうど良い岩に腰を下ろして、二人で話し出す。
ほぼ一方的な会話であったが…

彼女は僕の知らない話をし出した。
その内容が少し突飛つしていて…でもって納得出来そうな物で不思議だった。
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