竜の国のご都合主義?

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反撃?

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テーブルを囲ってみんなで椅子に座り、調べられている洞窟内の地図を見る。
うん、ゲームの中と一緒だ。まるでダンジョンの様な設定にしていたんだ。
上空にあった場合は、魔物達や魔獣が、地を駆け空を飛んでいたらしい。
でも、今回は地上と言うべきか?洞窟内だ。
ゲーム製作時、異世界ダンジョンものが意外と流行っていたから、それに乗っかろうって事になっての設定だ。
完全なダンジョンとは違っていたと思うけれど、その辺りはあやふやにしていた。地図はしっかり作っていたけれどね。
ゲームには必要だから。

で、今広げられている地図。

「現在確認されている物をここに記載している。『異世界の扉』の周辺は、何が起こるかわからないから、これが絶対とは言い切れない。新たな魔物や魔獣が生息している可能性も否定できない。」

地図に書かれている物は、入り口付近は低級のもの。スライムやスケルトン。ゴブリンと言った感じか。
奥に行くほど種類が変わるけれど…

「この辺りには植物系の魔物ですか?暗闇に??」
「あぁ、この辺りは一部天井に亀裂が入ってか、大きな穴が空いている。太陽の光が多少はいるためと、元々山脈であるから、植物の種子が落ちて根付いたりしているからだろう。」

種子が高濃度の魔素に触れて魔物に進化する事も、魔獣化する事もある。そのせいだろう。

「で、この辺りだが…」

ある一点を指し示された。洞窟内の分岐点だ。そして…

「カル、私の家族には伝えてあるの。あのノートに記載されていた事。だからね…」

そんな悲壮そうな顔しなくてもいいのに。うん、わかっているよ。
僕の顔色も多分悪くなっているんだろう。
かなり心配されている…

「そっか。知ってるんだ。そうだよ、ここで闇堕ちした僕は聖女一行と会って交戦するんだ。そしてディ…ジャディール•アステード殿下に殺される。僕を殺害した後、彼は魔力暴走を起こして聖女の力で暴走は抑えられるんだ。そして二人は手を取り合って仲間と共に奥に進み、扉まで到達。到達までに時間がかかり過ぎた場合は、悪魔達が出て来てしまう。小悪魔ぐらいなら討伐して扉を閉めて施錠し、神々の祝福と共に世界は落ち着き、ハッピーエンド。中級の悪魔が出た場合はかなりの被害が出て、仲間の中にも死傷者が出る。上位の悪魔が出ればバッドエンドだ。全滅し、やがて世界は駆逐される。」

一瞬みんなの表情が固まる。
中級や上位種さえ出なければ、まぁこの世界は救われるんだけれどもね。
それに対しての…

「こんな場所でマスターが…」
「拉致されて、散々なぶられ洗脳までされて、『運命の番』に殺されてしまうなんて…」
「哀れと思って、自分の番を殺してしまう方も辛いけれど、殺害されてまだ息があるだろう時に聖女に取られてしまうんだろう?それも何と言うか…」
「息が無くても、共にでないのは何とも言えない。悲しすぎるよ…」

「えっと~、そっち!?いやいや、そっちじゃなくて、扉までの到達時間によって世界がどうにかなる方が…」

皆んながシクシクし出し、叔父はしっかり叔母を抱きしめて慰めている。
ディアブロとディアは、もう凄い顔で泣いている。
そこまで僕のことで泣く??

「えっと…僕は実際は拉致されたけれど無事だし、聖女に色々されたけれど、聖女一行でも~まだあるのかな??」

もう離脱したから、それは違う気がするけれど…

「そっ、そうよね。うん、実際は違うよね~~」
いきなり抱きしめられたのは、僕の見知った香りで…

そっと振り向くと…やっぱり。でもどうして?

「母様?それに父様と兄様達。」

いつの間にか家族一同勢揃いして、しっかり抱きしめられてしまった。
いつの間に??

「カル…カルロス~~~~」

もう母の目が無くなってしまうのではないかというぐらいに泣かせてしまっている。
兄達は涙を堪えているけれど…
姉は…義兄の腕の中で泣いていた。
うん、流石竜人族。家族であっても余り触れさせたくないんだね。あれ?兄も誰かの腕の中で…

「兄上?その人は?」

場違いに思えるその人を、ついつい指差してしまった。
本当は、指差してはいけないんだけれども…

「あぁ、初めましてと言った方が良いか?私はルーズベルト•アステード。アステード王国の王子だよ。そして君の義兄だ。よろしくね。」

「えっと…カルロス•セイクリオンです。よろしくお願いします?」
「ふふふっ、何で疑問系なのかは今は問わないよ。大体は予想つくからね。それにしても凄い面々だ。ディール帝国前皇帝及び皇帝方、この様な場で急に押しかけてしまい申し訳ありません。私も家族の一員となりましたので、今後ともよろしくお願いします。また、国家間でも…」
「あぁ、報告は受けているし、連絡も受けているから大丈夫だ。今は甥っ子を中心とした家族とその仲間達であるから、仰々しい対応は控えよう。」

そう言って笑い合っている。
涙が止まった兄は、殿下の腕から逃れて僕の方に飛びついて来た。

「えっと、おめでとうございます?」
「ふふふっ、疑問系だね。私も何でこうなったのか…逃げて来たんだけれどね~逃げきれなかったよ。竜人族の執着は凄まじいからね。カルも気をつけるように。もう手遅れかもしれないけれどね…」

兄が何とも言えない顔をしている。
確かこの兄は文官として王城に勤めていたからなぁ…
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