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扉
反撃?
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「あれ?ここは?」
温かく包み込まれた優しい温もりと、安心できる大切な人の匂いで目を覚ます。
えっと…
そっと身じろいで、身体に回された腕の檻から抜け出ようとして、グッと捉えられた。
「ん…カル…」
「ディ…」
ゆっくりと開かれた瞳は僕の大好きな大切な人の…
その瞳の中に自分が映し出されているのを確認して、思わず微笑んでしまう。
「大丈夫そう。助けてくれてありがとう。ほんと嬉しい~。」
ついつい擦り寄ってしまう。
彼の逞しい胸元に擦り寄って、彼のトクトクと聴こえて来る心音を確認して…
「あぁ、魔力暴走したと聞いて心配したんだよ。僕には気配を追うこともできなかったし…あの男に…。」
そこまで言って、急いで周りを見回す。
愛しい人の腕の中で、ついつい夢みがちにもときめいてしまっていたけれども、僕はあの男の元に転移させられて、あの植物系の魔物に無理やり媚薬を注ぎ込まれて…あの男に…
最後まではされなかったと思うけれども、唇もそうだし、身体中蹂躙されていって…
「御免なさい。逃げ切れなかっやとはいっても、僕は…」
両手を突っぱねて彼から距離を置こうと頑張ってみる。
彼と僕は、見たことのない衣装に身を包んでいて、あの魔物やあの男が僕に与えた跡は…
「あれ?こんな衣装、見たこともないなとは思ったけれど、あの魔物が僕につけた傷跡が無い。それ以外も…」
ヒラヒラのまるでギリシャ神話に出て来そうな神秘的な衣装も驚いたけれども、腕にも足にも跡が見つけれなかった。
それに…
「あぁ、私が与えた所有印も消えたな。せっかくいくつも贈ったのに。」
そう言って僕の頬に唇を這わせて、そのまま下に滑り落とされていく。
抵抗されないように、両手はしっかりと僕より大きな手で包み込まれるように拘束されて…
首筋にたどりついた唇から、チクっとした痛みから、グッと歯をたてられた圧痛を感じた。そこから温かい彼の魔力が背中の方に降りていく感じだ。あの時彼が僕に送ってくれた模様に沿うように…
「とりあえず、今はこれでよしとしよう。それよりも、不思議な衣装だ。それと…」
ディの身体の側に不思議な模様?記号?文字?が刻まれた短剣が見えた。
「あぁ、これは名も知らぬ神から頂いた物だろう。この柄のところに嵌め込まれた魔石は」
「僕のこれと似てる…」
シルバーから預かったネックレスのペンダントヘッド。その装飾品の中央に鎮座している魔石とディが手にした短剣の魔石が共鳴しているように感じた。
不思議な感じだ…
「それは?」
「これは『月の涙』と言われる魔石。シルバーから渡されたんだ。扉を閉じて封印するのに役立つと言われて…その短剣の魔石に似ている。」
輝きも色も一緒だ。向こうの世界のアクアマリンとよく似た魔石…
思わず二人で見つめあってお互いのものを見比べる…
「お目覚めになられましたか?マスター。」
そう言って、いつのまにか見知った執事服の男がうやうやしく首を垂れて跪いていた。
「我が主人。そして御夫君。お召し物をお持ちしました。どうぞお着替えを。その後、食事としましょう。あちらに準備できております。」
いきなりディアブロからの声掛けでドキドキしてしまったけれども…
周りを見ると、僕達は泉の手前でお互い抱き合っていたようだ。
あの時、微かな記憶だけれども泉に入って向こう岸に渡ったと思ったのに…
一瞬そう思ったけれども、ディアブロの早技のような着替えを手伝ってもらい、ディもディアブロが準備した服に着替えていた。
いつも着こなしている服によく似ている。
それに、軽いが丈夫な武具も…身体に物凄くフィットしていた。
テーブルについて、促されるように軽食をつまむ。
「あれ、ディアは?」
「あの者は、大切な役目の為、当面席を外しています。それに、あのゴミ虫の始末も兼ねてますので…」
「ゴミ虫?」
「はい。大切な我が君のお身体を穢すようなごみ虫は、さっさと始末する必要性がありますからね。それに、あの者…ディアは幼少の頃の私です。生まれ変わったばかりの私に名前を付けていただき、契約もして頂いた。これは世界の意思でもあります。私は貴方様の忠実な下部。そしてバトラーであり、烏滸がましいですが守護者。貴方様のために次元と時空を渡り歩き、いつもお側に居させて頂くものです。」
少し小難しい。
うん、今後のことを片付けてからじっくりと考える事にしよう。
今は考えることをやめる事にした。
「この後、皆様のところへ合流する予定です。この場と向こうでは少し時間軸が違いますので直ぐに移動いたしましょう。」
「時間が違うとは?」
「はい。ここの数日は向こうでは数秒であったり数時間と言ったところでしょうか。その時の状態によって違うのです。神がお許しになった者しか本来この場所には来られません。あのゴミ虫は、この地の側までは入って来られたようですがね。あの神が面倒事を引き起こしたおかげで…本当に忌々しい。」
『あの神』は、きっと神シルメールの事だろう。
でも今は…黙っとこう。
温かく包み込まれた優しい温もりと、安心できる大切な人の匂いで目を覚ます。
えっと…
そっと身じろいで、身体に回された腕の檻から抜け出ようとして、グッと捉えられた。
「ん…カル…」
「ディ…」
ゆっくりと開かれた瞳は僕の大好きな大切な人の…
その瞳の中に自分が映し出されているのを確認して、思わず微笑んでしまう。
「大丈夫そう。助けてくれてありがとう。ほんと嬉しい~。」
ついつい擦り寄ってしまう。
彼の逞しい胸元に擦り寄って、彼のトクトクと聴こえて来る心音を確認して…
「あぁ、魔力暴走したと聞いて心配したんだよ。僕には気配を追うこともできなかったし…あの男に…。」
そこまで言って、急いで周りを見回す。
愛しい人の腕の中で、ついつい夢みがちにもときめいてしまっていたけれども、僕はあの男の元に転移させられて、あの植物系の魔物に無理やり媚薬を注ぎ込まれて…あの男に…
最後まではされなかったと思うけれども、唇もそうだし、身体中蹂躙されていって…
「御免なさい。逃げ切れなかっやとはいっても、僕は…」
両手を突っぱねて彼から距離を置こうと頑張ってみる。
彼と僕は、見たことのない衣装に身を包んでいて、あの魔物やあの男が僕に与えた跡は…
「あれ?こんな衣装、見たこともないなとは思ったけれど、あの魔物が僕につけた傷跡が無い。それ以外も…」
ヒラヒラのまるでギリシャ神話に出て来そうな神秘的な衣装も驚いたけれども、腕にも足にも跡が見つけれなかった。
それに…
「あぁ、私が与えた所有印も消えたな。せっかくいくつも贈ったのに。」
そう言って僕の頬に唇を這わせて、そのまま下に滑り落とされていく。
抵抗されないように、両手はしっかりと僕より大きな手で包み込まれるように拘束されて…
首筋にたどりついた唇から、チクっとした痛みから、グッと歯をたてられた圧痛を感じた。そこから温かい彼の魔力が背中の方に降りていく感じだ。あの時彼が僕に送ってくれた模様に沿うように…
「とりあえず、今はこれでよしとしよう。それよりも、不思議な衣装だ。それと…」
ディの身体の側に不思議な模様?記号?文字?が刻まれた短剣が見えた。
「あぁ、これは名も知らぬ神から頂いた物だろう。この柄のところに嵌め込まれた魔石は」
「僕のこれと似てる…」
シルバーから預かったネックレスのペンダントヘッド。その装飾品の中央に鎮座している魔石とディが手にした短剣の魔石が共鳴しているように感じた。
不思議な感じだ…
「それは?」
「これは『月の涙』と言われる魔石。シルバーから渡されたんだ。扉を閉じて封印するのに役立つと言われて…その短剣の魔石に似ている。」
輝きも色も一緒だ。向こうの世界のアクアマリンとよく似た魔石…
思わず二人で見つめあってお互いのものを見比べる…
「お目覚めになられましたか?マスター。」
そう言って、いつのまにか見知った執事服の男がうやうやしく首を垂れて跪いていた。
「我が主人。そして御夫君。お召し物をお持ちしました。どうぞお着替えを。その後、食事としましょう。あちらに準備できております。」
いきなりディアブロからの声掛けでドキドキしてしまったけれども…
周りを見ると、僕達は泉の手前でお互い抱き合っていたようだ。
あの時、微かな記憶だけれども泉に入って向こう岸に渡ったと思ったのに…
一瞬そう思ったけれども、ディアブロの早技のような着替えを手伝ってもらい、ディもディアブロが準備した服に着替えていた。
いつも着こなしている服によく似ている。
それに、軽いが丈夫な武具も…身体に物凄くフィットしていた。
テーブルについて、促されるように軽食をつまむ。
「あれ、ディアは?」
「あの者は、大切な役目の為、当面席を外しています。それに、あのゴミ虫の始末も兼ねてますので…」
「ゴミ虫?」
「はい。大切な我が君のお身体を穢すようなごみ虫は、さっさと始末する必要性がありますからね。それに、あの者…ディアは幼少の頃の私です。生まれ変わったばかりの私に名前を付けていただき、契約もして頂いた。これは世界の意思でもあります。私は貴方様の忠実な下部。そしてバトラーであり、烏滸がましいですが守護者。貴方様のために次元と時空を渡り歩き、いつもお側に居させて頂くものです。」
少し小難しい。
うん、今後のことを片付けてからじっくりと考える事にしよう。
今は考えることをやめる事にした。
「この後、皆様のところへ合流する予定です。この場と向こうでは少し時間軸が違いますので直ぐに移動いたしましょう。」
「時間が違うとは?」
「はい。ここの数日は向こうでは数秒であったり数時間と言ったところでしょうか。その時の状態によって違うのです。神がお許しになった者しか本来この場所には来られません。あのゴミ虫は、この地の側までは入って来られたようですがね。あの神が面倒事を引き起こしたおかげで…本当に忌々しい。」
『あの神』は、きっと神シルメールの事だろう。
でも今は…黙っとこう。
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