竜の国のご都合主義?

文字の大きさ
238 / 269
未来に向けて

アカデミーに

しおりを挟む
それからも、ディアブロの不審な行動は続いた。
まぁ、彼のことであるから、僕に対して危害が及ぶ事はないと思うし、僕を裏切る事もないと思う。
もし裏切られたら…ショックは大きいと思うけれども…

両親の時にも姿を現し、僕の両親•親族であるからと手を貸してくれていたらしい。
そんな彼が今更裏切るとは考えられないぐらい信用していた。


ディに相談した方がいいのかも知れないけれど、僕はディアブロを信じてるから相談しなかった。
少し悶々ととはしてたけれどもね…


「どうした?この所浮かない顔をしているが?」

アカデミーでの彼の教授用の部屋で手伝いをしていたら、そう声をかけられた。
手元のある次回資料の整理をしていた僕の手が止まる。

聞いて来た彼の方を見て、とりあえずニッコリと微笑んでみた。

「何でもないよ。それにしても、相変わらずすごい資料だね。次の講義に使うの?」

手に持っている資料を彼の方に見せてそう聞いてみた。
今回の資料は、新たな魔法陣と過去の魔法陣に対しての比較検討だ。
過去のもの…そう、大賢者であるアルストの時代の物が多く現在も残されている。
彼が構築して来た多くに魔法陣に対して、さらなる追求や新たに多くの魔法陣が先人や今代の魔法陣研究家によって多く研究されている。

多くの研究者が居るのは、やはりディール帝国の魔塔ではあるけれど、それ以外の魔術師達も研究者は多くいた。
僕も少し興味があって、アルストと密かに研究していた。
彼は魔法陣やその他の研究をするのも大好きなのだとか。

本来であれば、もう研究出来ないと諦めるべきであろうが、そこは僕と契約している事もあり、とても楽しそうにしている。
実は…時々このアカデミーの非常勤講師として教壇に立っていたりもしていた。
推薦したのはもちろんディ。
過去の英雄、大賢者アルストの子孫と言うふうにしたらしい。

大賢者アルストの子孫は現在も居る。
我が国の魔法師団に居たんだ。たまたま兄の忘れ物を届けに僕が王城に訪れた際に出逢った。
兄が王太子殿下の執務室にいると教えられて、訪れた時に居た。
で、その時に紹介されたんだ。ディもその時居たんだけどね。

彼が殿下の所に新たな魔法陣の報告をしていて、それに興味を持ったアルストが出て来てしまったんだ。
アルストもお茶目なところがあるからね…
でも、あの時は本当に焦った。
僕のスキル、結構隠し通していたんだけどね…王城の一部にはもうバレていた。
バラした張本人が誰かは…うん、想像にお任せするよ。

今まで時々アルストに意見を聞いていた王太子殿下の執務室であるから、油断したのかも知れないけどね。
で、アルストの子孫とご対面。彼はかなり驚いていたけれど、それ以上に目をキラキラさせて喜んでいた。

で、彼からの推薦もありアカデミーの教壇に立つことになったんだ。
名前はそのまま。過去の英雄達の名前を我が子につける事は良くあるからね。ただし、初代聖女の『アカリ』だけは、誰でもつけていい名前ではないらしい。そこは教会からの圧だろう。
『神様の名前を勝手に使ってはいけません』『名乗ってはいけません』的な物だと推測するけどね。

アルストの講義もこれまた大人気で、非常勤講師であるけれども、いつも教室いっぱいに詰め込まれるように人で溢れていた。僕も時々視聴しに行くけど、面白いしわかりやすかった…
ディとはまた別の面白さで興味があるんだ。

「そう言えば、アルスト殿の講義も人気があったな。今度私も覗かせてもらおうと思っているんだ。」
「そうなの?」
「あぁ、カルを通して彼とは何度も話した事はあるけどね。彼の講義は満席だし、私も時間が取れずに視聴できなかったからね。少し国自体も落ち着いて来たから時間が取れるようにもなって来た事だし、大賢者が今の学生にどのように講義をしていくのか興味もある。新たな研究にも参加してるのだろう?本当にカルのスキルがなければこのような体験が出来なかったよ。」

そう言ってクスクス笑っていた。
うん、僕の不安に対しての追求がそれたようだ。
うん、このまま流されたらいい…

「で、何かあった?」

流されてくれなかったようだ…


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

その首輪は、弟の牙でしか外せない。

ゆずまめ鯉
BL
養子ゆえに、王位継承権を持たないオメガで長男のレイン(24)は、国家騎士団として秘密裏に働き、ただ義弟たちを守るためだけに生きてきた。 第一継承権を持つアルファで次男のリオール(19)は、そんな兄に「ごく潰し」と陰口を叩く連中を許せなかった。自分を犠牲にしてまで守る価値はないと思っていた。なにかと怪我の多い国家騎士団を辞めさせたかった。 初めて訪れた発情期のとき。約束をすっぽかされたリオールが不審に思い、兄の部屋へ行くと、国家騎士団の同僚──グウェンソード(28)に押し倒されるところを目撃して激高する。 「今すぐ部屋から出ろ!」 独占欲をあらわにしたリオールは、グウェンソードを部屋から追い出し、兄であるレインを欲望のままに抱いた。 翌朝、差し出されたのは特注の首輪──外せるのはリオールのみ。 「俺以外に触らせるな」 そう囁かれたレインは、何年も首輪と弟の執着に縛られ続けてきた。 弟には婚約者がいるのに、こんな関係を続けてもいいのか。 本当にこのままでもいいのか。 ひたすら執着して独占したがる弟と、罪悪感に苛まれる兄。 その首輪は、いつか弟の牙で血に染まるのか──。 どうにかしてレインを落としたいリオールと、弟との関係に悩むレインのオメガバースです。 リオール・グランケット(19)×レイン・グランケット(24) ※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。 三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

いきなり有能になった俺の主人は、人生を何度も繰り返しているらしい

一花みえる
BL
ベルリアンの次期当主、ノア・セシル・キャンベルの従者ジョシュアは頭を抱えていた。自堕落でわがままだったノアがいきなり有能になってしまった。なんでも「この世界を繰り返している」らしい。ついに気が狂ったかと思ったけど、なぜか事態はノアの言葉通りに進んでいって……?

【Amazonベストセラー入りしました】僕の処刑はいつですか?欲しがり義弟に王位を追われ身代わりの花嫁になったら溺愛王が待っていました。

美咲アリス
BL
「国王陛下!僕は偽者の花嫁です!どうぞ、どうぞ僕を、処刑してください!!」「とりあえず、落ち着こうか?(笑)」意地悪な義母の策略で義弟の代わりに辺境国へ嫁いだオメガ王子のフウル。正直な性格のせいで嘘をつくことができずに命を捨てる覚悟で夫となる国王に真実を告げる。だが美貌の国王リオ・ナバはなぜかにっこりと微笑んだ。そしてフウルを甘々にもてなしてくれる。「きっとこれは処刑前の罠?」不幸生活が身についたフウルはビクビクしながら城で暮らすが、実は国王にはある考えがあって⋯⋯?(Amazonベストセラー入りしました。1位。1/24,2024)

侯爵様の愛人ですが、その息子にも愛されてます

muku
BL
魔術師フィアリスは、地底の迷宮から湧き続ける魔物を倒す使命を担っているリトスロード侯爵家に雇われている。 仕事は魔物の駆除と、侯爵家三男エヴァンの家庭教師。 成人したエヴァンから突然恋心を告げられたフィアリスは、大いに戸惑うことになる。 何故ならフィアリスは、エヴァンの父とただならぬ関係にあったのだった。 汚れた自分には愛される価値がないと思いこむ美しい魔術師の青年と、そんな師を一心に愛し続ける弟子の物語。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【完結】僕の大事な魔王様

綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。 「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」 魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。 俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/11……完結 2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位 2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位 2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位 2023/09/21……連載開始

処理中です...