番になんてなりたくない!

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国に

封印して…そして

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意を決して話した。
全て……ではないけど……
どう考えてもあり得ない話だから、信じてもらえる自信がなかったから…

でも、ゲームと類似した世界だし…
クロだから、信じてもらえると思って…




クロさんに刺されて、魔法陣が作動し、封印。
これは、クロさん自身途中まで見てたから知っている。

何処に封印したか……までは詳しくはわからない。

あれは、闇の世界への入り口だと思う。
なんとも言えない混沌の世界……

その入り口に封印した。
と思う……

何故思うという曖昧なのか…

気がついたら、別の世界にいたためだ。
何にもないように見える、光の世界。
ただ、眩しすぎて、よく見えなかっただけかも知れないけどね…

そこに、ポツンとたっていた。

しばらくして、何処からともなく、女性のような声がして、そちらに向いたら……
女神だという女性がいた。
目が慣れたのか、はっきりと見えたけど、あまりにも、大きすぎて、驚いた。
私は、彼女の掌の上に、たっていた。

驚きすぎて、腰が抜けたように蹲み込んでしまった。

『こたびは、愚息が迷惑をかけた。』

頭に響く鈴のような声。
嫌ではなく、癒される声だ。

でも、愚息?

『私はこの世界の主。この世界を生み出した者。こたびは、我が愚息共が、其方らの魂の光を欲して、この世界に呼び寄せたようだ。其方がいた世界の主と私は近しきもの。少し2人で楽しくしていたら、その隙を突かれたようだ。』

「どういう事でしょう?」

恐る恐る聞いてみる。

『愚息らが、其方ともう1人をこの世界に呼んだ。まぁ、それだけだ。』

それだけって………
神である主にとっては、些細なことかも知れないが、なんとも言えない……
人を馬鹿にしている!!

『闇と光の世界。表裏一体を任せていた愚息共が、其方たちを欲しただけだ。退屈していたのか、寂しかったのか……ただ単に、力試しをしたかったのか……それぞれの世界に引き込むはずが、その中間世界に落としたようだ。そして、そこに2人が転生した形となった』

て事は、私は闇の世界に落とされる予定だったのか?

思わず身震いする。

『愚息共は、自分の世界から出る事が叶わぬから、力を分散して、中間世界に…色々していたようだ…。心を惑わせたりな…。其方らを再度、自分の世界に引き込むため、儀式をしたのだろう。あの魔法陣は、自分が行けなくても、求めるものを迎え引き込むためのものだ。使いようによっては、そこから出てこれないように封じることも可能。ただし、封じるにあたっては、それを求める者…対価が必要だがな…それが今回其方だ。魔剣を媒介にして無理やり送り返した事になる。対価は消滅するものだが、愚息と、何らかの取引したのであろう?だから、消滅もせず、この世界に其方はやって来れた…』

確かに約束した…
半身とか言っていた、ジュライアスと名乗る者と…
そして、教えてもらった通りに動いて…

『其方の剣は、暗黒世界と中間世界の間に封印媒体として刺さっている。必要時は、具現化して使えるがな…2つの剣の力と、愚息の半身である者の力のおかげだ。』

よくわからないけど、ようは、暗黒神は私を欲した。
私を媒体にして私のいた世界を破壊されそうだったから、クロさんに、私の魔剣で刺させて、奴を元いた世界に戻して、封印媒体として魔剣を突き刺したという事。

私の魔剣は守護の力は強い。
よって、封印にはもってこいだと思ったから…
魔法陣も作動し、元の世界に戻すことに成功し、封印もした。
それから、リリィの短剣の力で浄化の炎を使い、自分を浄化しながら……

それから、どうだった??
そしたら、ここにいたんだよね……
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