鬼の華

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2人から

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「勿論、私だよ。君が身につけてくれる物だ。例えそれがお香であっても、私が準備したいよね」

そう言って、彼、章人様にくすくす笑われる。

「材料を調達したのは僕だけどね」

そう言って笑っているのは玲也様だった。

「章人様と玲也様にそこまでしていただくいわれは……」
「『様』はいらない。必要ない」
「でも……会ったのは教室が初めてで、鬼龍院様なんでしょ?ここの家は鬼龍院に仕えるから……」

何がなんだかよくわからない。
混乱して、頭がまわらない……

「僕たちが、君に逢ったのは教室が初めてではないよ。もっと昔。」
「記憶にございません………」
「そうだね。私達と教室で再会しても、君は顔をあわせてもくれなかったしね。ねぇ、綾乃」

いつの間にか、2人には抱き込まれ、匂いを嗅ぐなぁ~~~~
ワタワタしながら、暴れるも離してくれない。

「知ってる?妖の花嫁である番とは、匂いやいろんなものでもわかるんだよ」
「双子の妖の場合、同じ花嫁、番を持つ事もあるんだ。知ってた?」

「しっ……知りません……ていうか、『妖』事態、学校でこの前知ったばかりなのに……」
「君の両親は知ってたのにね……上手く隠されてたけど……」

へっ?両親は知っていた?どういう事?
そんなの、聞いた事ないし……知らない……


「章人様、玲也様、その話はまだ……」
「直政?君はこの神澤家の家長であり、鬼龍院家に使える者だよね。まぁ、正確には、君は父に仕えてるけど、どういう事?もしかして、私達から綾乃を隠すつもり?」

一瞬、空気が冷える。
怖い…………

「そのような事は………」

直政様が両膝を床について、何かに押さえつけられているようだ……
何これ………

「もっ……申し訳ございません。まだ時期……早々かと……」
「あぁ、綾乃の両親が亡くなって、まだそんなにたっていなかったものね」
「綾乃?あぁ、怖い思いをさせたね。ごめん。大丈夫だよ。直政に少し聞いてただけだから」

そう言って、抱きしめられる。

「ふふっ、震えてる。大丈夫だよ。怖がらせてごめんね。そんな顔も可愛いな。でも、僕達は、君の笑顔の方がもっと好きだから、今後、そんな顔させないと誓うよ。ごめんね。」

いつの間にか、冷気も消えて、ホッとする。
この2人、怒らせたら怖い………
関わりたくない………

「そうそう、僕達から離れようとしても無駄だよ。逃げれないし、逃がさない」
「今は覚えてなかったり、知らない事も多いかも知れないけど、いずれ思い出すだろうし、知って行ってくれたら良いよ。」

そう言って、笑っている。

「まずは、少し話そうか」

そう言って、ソファーに2人が座るも、何故2人の膝の上なのでしょうか?
この体制、絶対変だよね。
しかも、背中は章人さんに、もたれるようにされ、脚が落ちないように玲也さんに……って、
どんな羞恥プレイなの?

「降ろしてください!!恥ずかしい……」
「ん~~仕方ないな。わかった。じゃ」

そう言って、降ろしてはもらえたんだけど、2人の間で、しかも両方から腰を抱かれてしまった。

「これ以上は、妥協できないからね」

そう言って、嬉しそうに2人から頬を撫でられる……
羞恥で死ねる……
真剣にそう思ってしまったのは、仕方ないはず!!


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