君に逢えてよかった

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えっと

魔石と決意

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自分の魔力を少し濃縮させるようにして、魔石を作ってみた。
そして、あえて自分の瞳と同じ色にしてみた。
これに少し飾りを足して、猫の首輪に付けてやる。
決して邪魔にならないように。華美になりすぎないようにしてみた。


本当は新しいものを作り、それに付けたかったのだが、何故かあの首輪は外せなかった。
無理に外そうとすると、猫の首が絞まるようになっていた。
あの魔女の仕業か……

あの魔女には、色々な問題があった。
よって、直ぐには極刑にせず、特別な監獄に送っていた。

留置中に魔力を行使されたら少し困るからな…
だが、そのせいでこれが外せないのは歯痒かった。


しかし、我ながら良い出来だ。
これのは、自分だけに気配がわかるような仕掛けもしておいた。
それ以外にも付けているが……

以前より、この猫は途中で気配が消えていた。
特に月夜の綺麗な晩だ。
理由はわからないが…

この猫が側にいれば何故か心が落ち着く。
そして、あの者がいれば、なおさら……

探さなければ……
何処にいる?

何故かこの猫が鍵のような気もする。
必ず見つける……手に入れる……
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