君に逢えてよかった

文字の大きさ
上 下
22 / 31
甘やかされながら

ベットに落ちた…

しおりを挟む
「へっ???」
「………」

思わず、急いで起き上がり、後退りしようとしたんだけど……
ガバッと起き上がられ、抱きしめられた。

「えっ…えっ…え~~~~~っ」
「これは夢なのか?幻なのか?」

ぎゅーと抱きしめられて、身動きができない。
何でどうして、こうなった??

「あぁ、温かい。抱きしめても消えない。なら…」

そう言うと、いきなり唇を奪われる。

「ちょっと待て、俺にはそんな気は……ん……」

息ができない……苦しいって。

一瞬唇が離れた隙に、空気を求めて……って、舌ねじ込んでくるな~~~~!!!
必死でもがいて、体を離そうとするも、さらにがっしりと抑え込まれる。

身体鍛えてる姿は何度も見たけど…
あんな重い剣を振り回しての鍛錬姿は見たことあるけど……

バンバンと背中を叩いて、やっと離してもらった時には、ヘロヘロになった……

艶のある男の色気ダダ漏れで見つめられるけど……

「私の運命の人。やっと私の腕の中に……君の名は?」

『私はアルフレッド・エル・シュナイゼル だ』と耳元で呟かれた。
そんなところで話すな!ゾクゾクする……

頬に、首筋に唇を這わされ、再度きかれた。
『教えないと、このまま…』なんて、半ば脅され……

「山中 暁斗 (ヤマナカ アキト)だ。山中が姓で暁斗が名だ!!」

そう叫んでしまった。
この時は、単に名前の交換だと思ったし、危機だと思ったからフルネームを教えたんだけど、まさかこれがとんでもない事だとは思わなかったんだ……

あの神とか言うの、まさかこんな所に落とすとも思ってなかったから、焦ったのもあったんだけど……
そんでもって、まさか主人がこんな事してくるとも思ってなかったし~~~~
泣きたくなるよ……


しおりを挟む

処理中です...