君に逢えてよかった

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甘やかされながら

えっと…

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あの後、どのくらいいかされたのだろうか…
何度も意識が飛び、いつの間にか癒されて、また翻弄される。

何時しか日が落ち、辺りが薄暗くなり、微かな光が灯されていた。
今度こそ…と思い、ベットから這い出る。

「何処に行こうとしている?」

ヌッと伸びてきた逞しい腕に囚われ、逞しい胸の中に閉じ込められる。
幾度も嗅いだこの匂いに、安堵感を一瞬感じ~~たらダメじゃ無いか!!

「そんなに暴れるな。」

そう言いながら、クスクスと笑われる。

「やっぱり可愛いなぁ。可愛すぎて、もう一度いただきたくなる」
「嘘だろ…」
「嘘じゃ無い。試してみるか?お前を側におき、抱きしめ、味わうと、魔力が落ち着く。逆に、力が湧き出てくるのだが…番いとは、こんなものなのだな…過去の文献などみてきたが…まさかこれほどとは…」

そう言いながら、顔中ついばまれるように、キスを落とされた。

「過去のって何だよ。どう言うことだ?」

確かに、執務中に『番が…』とか言っていたのは知ってるけど…

問いただそうとしたら…
『クゥ~ッ』とお腹がなった。
えっ、今なる?嘘だろ?

クックッと笑われ

「そうだな、腹も減るか…クククッ…」

そう言うと、何やら他のものに合図を送るような素振りをした。
何だ???
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