異世界に落ちて、溺愛されました。

この人と

ドキドキ

アルに抱き枕にされてからも、時々たわいもない会話やコミュニケーションが続いた。
そんな毎日を過ごしながらも、近づいていく婚礼の日にドキドキすると共に不安感に見舞われていた。

世の中の花嫁はこんな感じなのだろうか……
婚礼に関しては、故郷とよく似ている事が多々あった。

神殿での挙式だが、ウエディング　チャペルとよく似ていた。

式は真っ白なウエディングドレス。
ベールを着けて祭壇に向かうのもよく似ているが、父親がエスコートするわけではなく、そこは2人で赤の絨毯を歩いて祭壇に向かうらしい。

牧師？じゃないけど、神殿の方々が進行する中、誓いの言葉みたいなのを述べて、誓約書にサインするらしい
その後、2人で塔に登り、鐘を鳴らすのだとか……

そうそう、ライスシャワーは無いけど、ブーケトスはあるらしい。

昔、花嫁のブーケを欲しがった女性がいて、たまたま渡したら、その女性が次に婚姻したとか……
その事から、未婚女性はブーケを欲しがり、トスする事になったとか……
ただ、争奪戦になると危ないにで、同じようなブーケを未婚女性分準備し、トスで取れなかった人にはそれを渡すのだとか…
だったら、みんなそうしたら……とも思ったんだけど、イベントだから楽しみにしているらしい。

そうなんだ～～～～～って思ってしまった。

その後は馬車に乗ってパレードだとか……城下を一周して戻ってくるんだって。
恥ずかしいなぁ……でも、頑張ろう。
その後は祝宴でファーストダンスを踊って……

楽しみでもあり、恥ずかしくて逃げ出したくもなる。
逃げ出したい………なんて言ったら、お仕置きされそうだから内緒だ……