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5章 五日目 部活は大変だ
5-1 いつもどおりに戻った朝
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いつものように朝が来た。
窓の外ではチチチと小鳥が鳴いて、枕元ではスマホがピピピピとアラームを鳴らしている。
「Zzz……Zzz……Zzz……」
しかしながら俺の目はまだ覚めてはいなかった。
うっすらとアラームが鳴っているような気はしていたが、意識の9割以上はまだ眠っていた。
そして、そのまましばらくすると……。
ピピピピピ!!! ピピピピピ!!! と、アラームの音がさらに大きくなる。
「ふわ……い……起きてましゅ……」
半分以上の意識が眠ったままで、どうにか俺は活動を開始する。
寝ぼけたままでスマホのアラームを止め、起き上がろうとベッドについた腕に力を込める。
そうして上半身が起き始めたところで、その腕がズルリとベッドから滑り落ちた。
「ぐえっ」
ドスンと半身を回転させながら俺はベッドから落下した。
その衝撃のおかげで、ようやく八割以上の意識が覚醒へと導かれた。
「うー、いてててて」
軽く額を床に打ち付けてしまった。
脱力状態だったのがよかったのか、身体の方はなんともない感じだが、若干ひねったのか首が少しだけ痛い。
もしかするとその前から寝違えていた可能性もないではなかったが。
トントントントンと階段を上がってくる音がした。
どうやら、咲のやつはもううちに来ていたようだ。
(そういえば、昨夜は美沙さんがいたんだっけ。それもあって咲は早起きしてくれたのかもな)
壊滅的に家事がダメな我が家のメンバー。
とーちゃんはそもそも家にいないし、かーちゃんは洗濯だけが唯一まともだがソレ以外がほぼ壊滅的。料理にいたっては焼くと炒めるくらいしか知らないんじゃないかと思えるほどの腕だ。
俺はまあひと通りはできないこともないが、それも人並み程度か、それより少しダメなくらいだ。
それもあって、うちの家事は咲いろいろ取り仕切ってくれることが多い。
かーちゃんや俺でも、手伝いというレベルになればそこそこ役に立つから。
あと、美沙さんみたいなかーちゃんのとこの練習生もそこそこ手伝いにきてくれるし。
「起きてるー? なんかすごい音したからたぶんベッドから落ちたと思うんだけど、ちゃんと起きたよねー。怪我してないー?」
「あー、大丈夫だ。ちょっと寝違えたっぽいけど、そこ以外は問題なしー」
「わかったー。じゃあご飯の支度しちゃうから、着替えたら降りてきてねー」
「おーう」
扉越しに会話をし、俺は軽くひねって首の具合を確かめた。
どうも、右に曲げたままならそんなに痛みは走らないっぽい。
「なんだこりゃ。今日は一日左を向けないってことか?」
首を揉んだり肩を伸ばしたりしてみながら、俺は服を着替えていく。
そのうち平気になるだろうと高をくくっていたが、果たしてどうなることやら。
そんなことを考えながら、俺は部屋を出て咲(ともしかしたら美沙さん)のいるであろう階下へと向かった。
窓の外ではチチチと小鳥が鳴いて、枕元ではスマホがピピピピとアラームを鳴らしている。
「Zzz……Zzz……Zzz……」
しかしながら俺の目はまだ覚めてはいなかった。
うっすらとアラームが鳴っているような気はしていたが、意識の9割以上はまだ眠っていた。
そして、そのまましばらくすると……。
ピピピピピ!!! ピピピピピ!!! と、アラームの音がさらに大きくなる。
「ふわ……い……起きてましゅ……」
半分以上の意識が眠ったままで、どうにか俺は活動を開始する。
寝ぼけたままでスマホのアラームを止め、起き上がろうとベッドについた腕に力を込める。
そうして上半身が起き始めたところで、その腕がズルリとベッドから滑り落ちた。
「ぐえっ」
ドスンと半身を回転させながら俺はベッドから落下した。
その衝撃のおかげで、ようやく八割以上の意識が覚醒へと導かれた。
「うー、いてててて」
軽く額を床に打ち付けてしまった。
脱力状態だったのがよかったのか、身体の方はなんともない感じだが、若干ひねったのか首が少しだけ痛い。
もしかするとその前から寝違えていた可能性もないではなかったが。
トントントントンと階段を上がってくる音がした。
どうやら、咲のやつはもううちに来ていたようだ。
(そういえば、昨夜は美沙さんがいたんだっけ。それもあって咲は早起きしてくれたのかもな)
壊滅的に家事がダメな我が家のメンバー。
とーちゃんはそもそも家にいないし、かーちゃんは洗濯だけが唯一まともだがソレ以外がほぼ壊滅的。料理にいたっては焼くと炒めるくらいしか知らないんじゃないかと思えるほどの腕だ。
俺はまあひと通りはできないこともないが、それも人並み程度か、それより少しダメなくらいだ。
それもあって、うちの家事は咲いろいろ取り仕切ってくれることが多い。
かーちゃんや俺でも、手伝いというレベルになればそこそこ役に立つから。
あと、美沙さんみたいなかーちゃんのとこの練習生もそこそこ手伝いにきてくれるし。
「起きてるー? なんかすごい音したからたぶんベッドから落ちたと思うんだけど、ちゃんと起きたよねー。怪我してないー?」
「あー、大丈夫だ。ちょっと寝違えたっぽいけど、そこ以外は問題なしー」
「わかったー。じゃあご飯の支度しちゃうから、着替えたら降りてきてねー」
「おーう」
扉越しに会話をし、俺は軽くひねって首の具合を確かめた。
どうも、右に曲げたままならそんなに痛みは走らないっぽい。
「なんだこりゃ。今日は一日左を向けないってことか?」
首を揉んだり肩を伸ばしたりしてみながら、俺は服を着替えていく。
そのうち平気になるだろうと高をくくっていたが、果たしてどうなることやら。
そんなことを考えながら、俺は部屋を出て咲(ともしかしたら美沙さん)のいるであろう階下へと向かった。
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