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第1章 エルフの町〈アルフ〉
仲間と初めの一歩
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俺とロビンはここ、エルフの町〈アルフ〉を出る準備をしていた。
とはいえ俺が準備する物は凄く少ない。
なんせ私物は調味料と魔導書のみだからだ。
部屋を最後の確認を済ませた後俺はロビンの待つ場所に向かう。
「遅いぞ」
謝ろうとするがロビンが手ぶらなことに気が付き、謝る気を失せた。
そりゃあ、何もいらないならな。
思わず突っ込みたくなるが堪える。
「それじゃ、行ってくる」
ロビンは今まで世話になった人たちにそう告げる。
「今までありがとな」
長のルイラットさんに言う。
ルイラットさんは頷くだけだった。一緒に旅してほしいと言ったルイラットさんは本当は寂しいのだろう。
だからこそ、ルイラットさんは堂々とロビンを見送るのだろう。
子供を持ったことのない俺だが、それぐらいは分かる。
「それじゃあ、タクミ。出発だ!目指すはドワーフ国、〈イルーヴァタール〉だ」
その言葉に反応した俺とルイラットさん。
ドワーフ、あのドワーフ。いい武器を作ってもらえるかな。
呑気に先のことを想像する俺。
「ロビン!」
しかし、俺たちが足を踏む前にルイラットさんが声をかける。
「イルーヴァタールに行くなら顔を見せてあげなさい」
「わかってるよ」
俺には何のことか分からない。
だが、何となく察しは付いている。俺は心配でロビンの表情を伺う。
一瞬、ロビンの顔色が暗くなるが、その暗さを吹き飛ばすほどの笑みを浮かべて
「今度こそ、行ってきます」
ロビンと俺は旅の初めの一歩を踏み出した。
とはいえ俺が準備する物は凄く少ない。
なんせ私物は調味料と魔導書のみだからだ。
部屋を最後の確認を済ませた後俺はロビンの待つ場所に向かう。
「遅いぞ」
謝ろうとするがロビンが手ぶらなことに気が付き、謝る気を失せた。
そりゃあ、何もいらないならな。
思わず突っ込みたくなるが堪える。
「それじゃ、行ってくる」
ロビンは今まで世話になった人たちにそう告げる。
「今までありがとな」
長のルイラットさんに言う。
ルイラットさんは頷くだけだった。一緒に旅してほしいと言ったルイラットさんは本当は寂しいのだろう。
だからこそ、ルイラットさんは堂々とロビンを見送るのだろう。
子供を持ったことのない俺だが、それぐらいは分かる。
「それじゃあ、タクミ。出発だ!目指すはドワーフ国、〈イルーヴァタール〉だ」
その言葉に反応した俺とルイラットさん。
ドワーフ、あのドワーフ。いい武器を作ってもらえるかな。
呑気に先のことを想像する俺。
「ロビン!」
しかし、俺たちが足を踏む前にルイラットさんが声をかける。
「イルーヴァタールに行くなら顔を見せてあげなさい」
「わかってるよ」
俺には何のことか分からない。
だが、何となく察しは付いている。俺は心配でロビンの表情を伺う。
一瞬、ロビンの顔色が暗くなるが、その暗さを吹き飛ばすほどの笑みを浮かべて
「今度こそ、行ってきます」
ロビンと俺は旅の初めの一歩を踏み出した。
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