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第2章 ドワーフの国〈イルーヴァタール〉
第18話:冒険者協会、登録の旅【後編】
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嘘?俺は一体いつどこで何を嘘をついたんだ?
「いくら貴族様とはいえ、属性魔法を嘘を書いてもすぐにバレますから」
属性魔法?え?俺間違えて変なの書いたのか?
用紙をチラ見で確認するが、無属性魔法と書かれてある。
間違っていないことを確認すると、しばらく考え込む。
あの何百年も生きているルイラットさんが無属性魔法を持っているものは俺が初めてと言っていたから、相当、無属性魔法は珍しいのだろう。
だから俺は嘘をついているということになるのか。
んー、この際面倒ごとは避けたいし、嘘っていうことにしておくか。
「はは、バレちゃいましたか。実は魔法属性持ってなくてですね。ははは、冗談にも程がありましたね」
そう言って、文字を消去する。
「え、今どうやって消しました?」
あ、やばい。無意識に魔法使ってしまった。
俺は即座にカウンターから木材を抽出し、薄く紙に加工する。
そして、さっき俺が書いた「無属性」を記憶から念写して
「別の紙の上から書いていたんです。大事な書類ですから変なことをきたら怒られてしまいますし」
「あ、そうなんですか」
美人さんはどこか納得いってない様子で頷き、書類を置くの棚にしまい、その後機械を触っていた。
そしてすぐに
「これが冒険者カードです。冒険者について簡単に説明しますね」
美人さんからの説明は丁寧で見惚れてしまい、あまり話が入ってきてないような気がした。
えっと、確かランクがあった。AからFまでランクがあり、現在俺はFランク。
依頼を達成していくとランクが上がる。
そしてAランクまで上がりさらに高位の成績を残すとSランクとなるそうだ。
依頼を失敗すると罰金が出るから、自分にあった依頼を受けるようにしないといけないそうだ。
「説明は以上です。何か質問はありますか?」
「はい!お姉さんは今、恋人はいますか!」
と、他人のプライバシーを土足で上り込む、バカな発言をしているのは俺ではなく、ロビンだった。
頬を赤くしているのでブドウ酔いしたのだろう。
「すいません。質問は特にないので大丈夫です」
「そ、そうですか。何かあったらいつでも相談してください」
「本当にすいません」
俺は美人さんに頭を下げてこの場を去る。
「お、終わったか?」
だいぶお酒を飲んでいるのにもかかわらず、よっている様子がないトーリンさん。
「なんでロビンに、ブドウジュース飲ませるんですか?」
「いや~、てへ」
「マジでムカつくんで一発殴っていいですか?」
トーリンさんに殴る準備をするところを見せつける。
「か、勘弁してくれ。何か奢ってやるからさ」
苦笑いで両手の掌を俺に見せるトーリンさん。俺はため息を一つ付いてから拳を下ろす。
ロビンは俺の腕の中で酔い寝している。
「それより、手伝って欲しいことって何ですか?」
「お前の属性魔法をルイラットから聞いた。だからその魔法石に合う額を作りたいんだ」
「意味がわからないんですけど。それ俺にしか利益がないような」
「いいや、坊主の属性の額を作っただけで名は大きく変わるだろうな」
そういうことか。先のことを考えての利益なのか。
「まあ、それはこっちとして有難いし、魔法石肌身離さず持つにも入る場所が限られているんで」
今は魔法石はポケットにしまっている。時空収納魔法に収納できたらいいのだが、どうやら魔法石だけは収納することができないみたいだ。
できることはできるんだが、逆に魔法が使えなくなるそうだ。魔導書に書いてあった。
「なら、早速の俺の部屋に行こう」
俺はロビンを片手に、トーリンさんについて行った。
「いくら貴族様とはいえ、属性魔法を嘘を書いてもすぐにバレますから」
属性魔法?え?俺間違えて変なの書いたのか?
用紙をチラ見で確認するが、無属性魔法と書かれてある。
間違っていないことを確認すると、しばらく考え込む。
あの何百年も生きているルイラットさんが無属性魔法を持っているものは俺が初めてと言っていたから、相当、無属性魔法は珍しいのだろう。
だから俺は嘘をついているということになるのか。
んー、この際面倒ごとは避けたいし、嘘っていうことにしておくか。
「はは、バレちゃいましたか。実は魔法属性持ってなくてですね。ははは、冗談にも程がありましたね」
そう言って、文字を消去する。
「え、今どうやって消しました?」
あ、やばい。無意識に魔法使ってしまった。
俺は即座にカウンターから木材を抽出し、薄く紙に加工する。
そして、さっき俺が書いた「無属性」を記憶から念写して
「別の紙の上から書いていたんです。大事な書類ですから変なことをきたら怒られてしまいますし」
「あ、そうなんですか」
美人さんはどこか納得いってない様子で頷き、書類を置くの棚にしまい、その後機械を触っていた。
そしてすぐに
「これが冒険者カードです。冒険者について簡単に説明しますね」
美人さんからの説明は丁寧で見惚れてしまい、あまり話が入ってきてないような気がした。
えっと、確かランクがあった。AからFまでランクがあり、現在俺はFランク。
依頼を達成していくとランクが上がる。
そしてAランクまで上がりさらに高位の成績を残すとSランクとなるそうだ。
依頼を失敗すると罰金が出るから、自分にあった依頼を受けるようにしないといけないそうだ。
「説明は以上です。何か質問はありますか?」
「はい!お姉さんは今、恋人はいますか!」
と、他人のプライバシーを土足で上り込む、バカな発言をしているのは俺ではなく、ロビンだった。
頬を赤くしているのでブドウ酔いしたのだろう。
「すいません。質問は特にないので大丈夫です」
「そ、そうですか。何かあったらいつでも相談してください」
「本当にすいません」
俺は美人さんに頭を下げてこの場を去る。
「お、終わったか?」
だいぶお酒を飲んでいるのにもかかわらず、よっている様子がないトーリンさん。
「なんでロビンに、ブドウジュース飲ませるんですか?」
「いや~、てへ」
「マジでムカつくんで一発殴っていいですか?」
トーリンさんに殴る準備をするところを見せつける。
「か、勘弁してくれ。何か奢ってやるからさ」
苦笑いで両手の掌を俺に見せるトーリンさん。俺はため息を一つ付いてから拳を下ろす。
ロビンは俺の腕の中で酔い寝している。
「それより、手伝って欲しいことって何ですか?」
「お前の属性魔法をルイラットから聞いた。だからその魔法石に合う額を作りたいんだ」
「意味がわからないんですけど。それ俺にしか利益がないような」
「いいや、坊主の属性の額を作っただけで名は大きく変わるだろうな」
そういうことか。先のことを考えての利益なのか。
「まあ、それはこっちとして有難いし、魔法石肌身離さず持つにも入る場所が限られているんで」
今は魔法石はポケットにしまっている。時空収納魔法に収納できたらいいのだが、どうやら魔法石だけは収納することができないみたいだ。
できることはできるんだが、逆に魔法が使えなくなるそうだ。魔導書に書いてあった。
「なら、早速の俺の部屋に行こう」
俺はロビンを片手に、トーリンさんについて行った。
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