22 / 48
第2章 ドワーフの国〈イルーヴァタール〉
第19話:鉱石採取の旅【前編】
しおりを挟む
俺はトーリンさんについて行った。
ロビンは俺の腕の中で寝息を立てている。
呑気なやつだ・・・・・・。
そして数分後。ドワーフ国の中央あたりに立ちはだかる大きな建物の前に来た。
トーリンさんはそこに慣れたように入っていく。
さすが国に使える地位持つ人だ。
そう思いながらも部屋に案内される。
「ここだ」
トーリンさんの部屋に入る。
鍛治職だけあって部屋は隅のような鉄のような匂いが広がっている。
一つだけ別の材料で作られている扉があった。きっとその扉の奥が鍛冶場なのだろう。
「それでだ。坊主の魔法石を見せてくれ」
「はい」
俺はトーリンさんに言われるがままポケットから取り出した灰色の魔法石を取り出す。
「ほう、これは綺麗な灰色だな」
この世界に来て分かったのだが、色の種類が少ない。実際に存在してないわけではないが、たとえば、黄緑や水色、白、紺色などが知られていない、または別の言い方がある。
たとえば白。俺的にはこの魔法石は白色にしか見えない。
灰色と聞くと、黒と白を混ぜたグレーを想像するのだ。
しかし、この世界の灰色は、白。つまり灰そのものの色を指しているのだ。色々面倒だ。
「なるほど、形も綺麗なだな。問題は」
トーリンさんは、俺の魔法石を観察するなり、立ち上がって何かを選び、持ってきた。
「何するんですか?」
「まあ見てな」
言われるがままに俺は魔法石をみる。
トーリンさんの手には俺の魔法石以外に、ぽっかり穴が空いた鉄の塊を持っていた。多分、額だろう。
トーリンさんは魔法石をその穴に入れた。
サイズがぴったりで綺麗に入った。さすが鍛治氏。見ただけで大きさを暗記するとは、流石だ。
しかしその瞬間、魔法石が大きな音を立てた。
パギン!
魔法石を包む鉄の額がひどい悲鳴をあげて、俺とトーリンさんの間の机に散らばる。
どういうことだろうか。あの立派な鉄の額が割れ散った。だが、あの額に不備があったわけではない。俺でも見ただけでわかる。
「やっぱりな」
トーリンさんは大きくため息をついた。何を予想していたのだろうか。どんな予想が的中したのか。俺は気になった。
「これ、弁償しないといけないですよね」
気にはなったが、それより先に金銭問題の方がもっと気になった。
「そうだな。売ったら、ざっと100G|《ギガ》もするだろうな」
ひゃ、100G|《ギガ》⁉︎つまり100万M|《メガ》もするものだった。やばい、これ一生かけて返す金額だろう。
だって、冒険者登録費の5000倍もするんだぞ。えげつない・・・・・・。
「だが、これは試作品だから安心しろ。もともと売る気なんてねぇよ」
軽い口調でそういう。俺は一生かけて返す事にならなくて安堵する。
「じゃあ、ハリコンを使うしかなさそうだな」
これぞファンタジー。オリハルコン待ってました!。異世界定番の優秀な鉱石、お目にかかれるとは。神様ありがとう!
俺の脳内は大はしゃぎをしているが、外には出していない。
「まず検査をする」
そう言って、立ち上がるトーリンさん。
「ついて来い」
俺は何も考えずロビンを抱えてトーリンさんについていく。
そう何も考えず。自分がこれから試されることも考えずに・・・・・・。
ロビンは俺の腕の中で寝息を立てている。
呑気なやつだ・・・・・・。
そして数分後。ドワーフ国の中央あたりに立ちはだかる大きな建物の前に来た。
トーリンさんはそこに慣れたように入っていく。
さすが国に使える地位持つ人だ。
そう思いながらも部屋に案内される。
「ここだ」
トーリンさんの部屋に入る。
鍛治職だけあって部屋は隅のような鉄のような匂いが広がっている。
一つだけ別の材料で作られている扉があった。きっとその扉の奥が鍛冶場なのだろう。
「それでだ。坊主の魔法石を見せてくれ」
「はい」
俺はトーリンさんに言われるがままポケットから取り出した灰色の魔法石を取り出す。
「ほう、これは綺麗な灰色だな」
この世界に来て分かったのだが、色の種類が少ない。実際に存在してないわけではないが、たとえば、黄緑や水色、白、紺色などが知られていない、または別の言い方がある。
たとえば白。俺的にはこの魔法石は白色にしか見えない。
灰色と聞くと、黒と白を混ぜたグレーを想像するのだ。
しかし、この世界の灰色は、白。つまり灰そのものの色を指しているのだ。色々面倒だ。
「なるほど、形も綺麗なだな。問題は」
トーリンさんは、俺の魔法石を観察するなり、立ち上がって何かを選び、持ってきた。
「何するんですか?」
「まあ見てな」
言われるがままに俺は魔法石をみる。
トーリンさんの手には俺の魔法石以外に、ぽっかり穴が空いた鉄の塊を持っていた。多分、額だろう。
トーリンさんは魔法石をその穴に入れた。
サイズがぴったりで綺麗に入った。さすが鍛治氏。見ただけで大きさを暗記するとは、流石だ。
しかしその瞬間、魔法石が大きな音を立てた。
パギン!
魔法石を包む鉄の額がひどい悲鳴をあげて、俺とトーリンさんの間の机に散らばる。
どういうことだろうか。あの立派な鉄の額が割れ散った。だが、あの額に不備があったわけではない。俺でも見ただけでわかる。
「やっぱりな」
トーリンさんは大きくため息をついた。何を予想していたのだろうか。どんな予想が的中したのか。俺は気になった。
「これ、弁償しないといけないですよね」
気にはなったが、それより先に金銭問題の方がもっと気になった。
「そうだな。売ったら、ざっと100G|《ギガ》もするだろうな」
ひゃ、100G|《ギガ》⁉︎つまり100万M|《メガ》もするものだった。やばい、これ一生かけて返す金額だろう。
だって、冒険者登録費の5000倍もするんだぞ。えげつない・・・・・・。
「だが、これは試作品だから安心しろ。もともと売る気なんてねぇよ」
軽い口調でそういう。俺は一生かけて返す事にならなくて安堵する。
「じゃあ、ハリコンを使うしかなさそうだな」
これぞファンタジー。オリハルコン待ってました!。異世界定番の優秀な鉱石、お目にかかれるとは。神様ありがとう!
俺の脳内は大はしゃぎをしているが、外には出していない。
「まず検査をする」
そう言って、立ち上がるトーリンさん。
「ついて来い」
俺は何も考えずロビンを抱えてトーリンさんについていく。
そう何も考えず。自分がこれから試されることも考えずに・・・・・・。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる