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5.El Dorado(エルドラード)
絶頂の罪、倒錯の罰
1
ズプッ……ゴリュッ……
「かはッ!?❤︎……あァううッ!!❤︎」
一切の迷いなき挿入。
ケイは再び、腰を力強く振り始めた。
グチュッ❤︎ドチュッッ❤︎ブチュッ❤︎
「くッ!❤︎……ガマンッ❤︎……あッ❤︎あぐッ❤︎おッ❤︎おォォッ❤︎んォォォッ❤︎」
まるでストレートパンチのような、重く、早いケイのピストン。
たった3突きで、愛理の全身が電流を浴びたようにビクンッと大きく仰け反る。
「イクなッ!耐えなさいッ!!」
パァンッ
「ひぎッ……」
仰向けの愛理の上で豊かに揺れ動く柔らかな乳房に、ケイの張り手が飛ぶ。
痛み、快感、悔しさ、悦び……。
愛理を支配する様々な感覚が、ケイの〝力〟ひとつによってすべてねじ伏せられる。
「イギッ❤︎ひィギッ❤︎あ"ぁ"ぁ"イ"ッぢゃう"ゥ"ゥ"……!!❤︎」
食い縛った歯が唾液の柱を引きながら大きく開かれ、情けない悲鳴が部屋に響く。愛理の肉体は、もはや限界を超えていた。
それでもケイは絶頂を許可することは無い。
「ダメよッ!イクなッ!泣いても、叫んでも、失禁しても構わないッ!でも絶対にイクなッ!!」
愛理の喘ぎがかき消される程の大声で、ケイが愛理を叱咤する。
「あ"ィッ!❤︎くっふッ❤︎んァァァァァッ❤︎……まッ❤︎まけッ❤︎まけなィッ❤︎」
その声が届いたか、愛理は再び歯を食い縛り、ありったけの力を振り絞って全身の筋肉を硬直させる。
「おッ!?くぅッ、締まるッ❤︎」
ケイの声が思わず上擦った。
愛理の膣が、まるで別の意思を持つ生き物のようにケイのペニスにガッチリと噛み付いた。
(すごい膣圧ッ……喰いちぎられそうッ)
「ゔッ❤︎お"ッ❤︎お"ォォォッ❤︎❤︎イグゥゥゥゥッ❤︎❤︎無理無理無理ィィイグイグイグイグイグゥゥゥゥッ❤︎❤︎❤︎」
だがそれでも、脆弱な意志を嘲笑うかのように、最大レベルの性感が愛理の肉体を襲う。
迫り来る〝快楽の大津波〟に、愛理は目を剥いて絶叫し、頭や手足を半狂乱に振り乱す。
それを見て、ケイが愛理に叫ぶ。
「よしッ!イけッ!!愛理イけッ!イけイけイけイけイけイけイけイけイけぇぇッ!!!」
ケイは叫びながら、ピストンの速度を急襲的に加速させた。
両腕で愛理の腰をしっかりと固定し、体重を乗せて〝愛理の最深部〟をペニスの先で叩きまくる。
ゴッ❤︎ゴリュッ❤︎ゴチュッ❤︎ブチュッ❤︎
突如許された性的絶頂の許可に、愛理の堰き止められていた感情は一気に決壊した。
「あ"ァ─────ッ❤︎イグのッ❤︎おマンコイグッ❤︎マンコイグッ❤︎あッ❤︎おッ❤︎おォォッ❤︎ほォォッ❤︎チンポヤバいヤバいヤバいッ、イッ❤︎イグイグイグッ❤︎イッッグぅぅぅ─────ッッ❤︎」
2
汗に濡れた黒髪を振り乱しながら、狂ったように吠えまくる愛理。
体裁などまるで気にしない、本能のままの大昇天。
理性で抑え込んでいた、本来得たはずの大小合わせて10数回分の絶頂感。
愛理は今、それを一身に浴びていた。
小さな身体がガクガクと痙攣し、白目を剥いてひっくり返る。
「派手にイッたわね……まるで獣……」
ズルルッ……チュポッ❤︎
「おンッ……❤︎」
膣内から引き摺り出されたケイのペニスが完全に抜けると、愛理は小さく喘いで完全に気を失ってしまった。
「少しトバし過ぎた?まぁいいわ、少し休んだらまた続きよ」
ケイは気絶したままの愛理をベッドに残したまま、ソファへと移動する。
そしてまた、ひと仕事終えた後のように煙草に火を着けて天井を仰いだ。
(私は言われたとおりにするだけ……愛理の〝本性〟を呼び起こすために……)
ケイは振り向き、背後のベッドに目線をやる。
「はぁッ❤︎はぁッ❤︎あゥン……❤︎おッ……❤︎ぉぅ……ぅ……んぉッ……❤︎」
愛理は未だに倒れ込んだまま、時折身体を捩っては掠れた呻き声で何事かを喘いでいる。
呼吸をするたび、水を浴びたように汗に濡れた身体が大きくベッドに浮き沈みする様は、まるでフルマラソンでも走り終えたような様相だ。
対照的に、ケイはあれだけの激しいピストンをこなしても息が上がらぬどころか、汗の一滴すらも掻いていない。
「……セックスの天才、ね」
ベッドの上で無様に悶える女を見ながら、ケイはどこか嘲りをもって呟く。
愛理に対する〝絶対女王の評価〟に、ケイは以前から懐疑的でいた。
(確かに愛理はイイ女……だけど、それ以上でも以下でもない。典型的な〝顔とカラダだけ〟の女。とても今の彼女では、El Doradoで勝ち上がれない)
身体を重ねて、たった今それは確信に変わった。
セックスの、圧倒的な実力不足──。
「あと2日で何とかなるものではなさそうだけど……ARISAに頼まれちゃあね」
ケイは今回、愛理とのセックスに挑むにあたり、ARISAから〝一つの指令〟を預かっていた。
『愛理を、極限まで追い詰めなさい』
3
昨日の試合後……。
愛理が帰路に着いた後、ケイはARISAの移動車に同乗していた。
「なかなか良かったんじゃない?愛理の戦いっぷり❤︎」
ARISAは革張りのアームレストに頬杖をつきながら、意外にもご機嫌な様子で話し出す。
「最後の必死な叫びなんて最高に官能的だったわ……私、そつなくプレイする娘より愛理みたいなガムシャラな娘が好き!やはりポテンシャルは私が見込んだ通りね……」
興奮気味に熱弁するARISAを、ケイは訝しげに見つめる。
「よく史織の身勝手を許したわね?あれだけ反対していたのに」
「許したワケじゃないわよ?史織の狙いと、私の推理が一致するか確かめたくなっただけ。そして、どうやら〝ビンゴ〟だったみたいね❤︎」
ARISAはペロッと舌を出し、肩を竦めて戯けてみせると、車外の景色に目を移して、小さく溜息をついた。
「はぁ~ぁ、ホントはもっとじっくり、愛理をハダカに剥いてあげたかったけど……あのせっかちオバさん、情緒ってモンを知らないのよね~?」
史織はARISAを「小娘」と呼び、ARISAは史織を「オバさん」と吐き捨てる。
ARISAもまた、史織に対する敵意を隠さなかった。
「私が何も知らないと思ったら大間違いよ?」
サークルの絶対女王は、No.2の暴走をただ静観しているだけではなかったのだ。
「まぁでも、私と史織……アプローチの仕方に違いはあるけど、結局のところ愛理に求めるモノは同じ……って事よ」
「愛理の〝淫乱性〟の覚醒……?」
ケイがARISAに問い掛ける。
それを聞いたARISAは不意に真顔になり、ケイの膝に手を置いて耳打ちする。
「ケイ、この2日間で愛理を完全に〝目覚めさせて〟ちょうだい。史織に壊される前に、こちらから愛理の本気を導き出すのよ」
普段は見せないARISAの真剣な眼差しにケイは一瞬戸惑うものの、真意を確かめるために聞き返す。
「それはつまり、愛理を〝究極のマゾ〟に……」
「ううん、それだけじゃない」
ARISAは強く首を横に振ると、正面を向いて座り直し、腕組みをして語り始めた。
「史織は勘違いしてるのよ。愛理を単なる〝上質なマゾ〟程度にしか換算できてないんでしょうね。だから彼女を未熟なままEl Doradoの舞台に立たせて、精神を殺してしまおうとしているのよ」
愛理の気高いプライドと負けず嫌いな性格を逆手取り、公衆の面前で徹底的に辱める。
「でも、史織のそのやり方では凡庸な〝マゾ豚奴隷〟にしかならない。私は愛理を、そうはさせない。だから……」
好戦的にギラつく眼光。舌舐めずりする真っ赤な唇。
獲物を目の前にした、〝絶対女王〟がそこにはいた。
「生かさず、殺さず……愛理を、極限まで追い詰めなさい。追い込んで、突き落として……愛理が自ら這い上がってくるまで、ね」
淫乱覚醒のために愛理を投げ落とす、それはまるで〝千尋の谷〟──。
4
「ぅ……ん……?」
曖昧な意識の中に、真っ白な光が飛び込んでくる。
「!?……うっ……く……」
愛理は勢いよく上体を起こすが、全身の気怠さにすぐさま崩れてしまった。
「ぁ……私……?」
視界に映るのは、ソファに座ったままテレビを眺める女の後頭部。
「あら、お目覚め?眠り姫サマ」
ベッドの気配に気付いた後頭部が振り返る。
「待ちくたびれたわ。イキ死んだかと思った」
ケイの言葉に、愛理はベッドボードの卓上時計を見た。
13時10分。
約2時間以上、気絶していた事になる。
「そんな……」
愛理は二の句が出ないまま、デジタルの無機質な秒数の刻みをただ呆然と見つめる事しかできなかった。
残酷すぎる現実。突きつけられた己の〝実力〟──。
普段の愛理ならばあからさまに悔しがり、強がりの言葉を口にしたりもしただろう。
そんな自らを納得させるための威勢の良い言葉さえ出てこない。
小細工の一切効かない、真正面からの本気セックス。
なす術もなく、一方的に犯されて失神した。
屈辱すら感じない。涙さえ出ない。
「……食事にでもする?」
魂が抜けたように虚空を見つめる愛理に、ケイがソファから立ち上がり提案する。
愛理は無言のままベッドから降り、フラついた足取りでリビングへと向かう。
「う……くッ……」
膝が震え、股間には痛いほどのケイの余韻が残る。
肉体に確かに刻まれた敗北の証、弱さの証──。
前屈みに内股で歩く愛理は、戦いにおける〝弱者の罪〟を噛み締めていた。
5
テーブルの上には昼食が並べられる。
ウッドボウルに盛られた色彩豊かなサラダと、スライスされたバゲット、個々の皿にはスクランブルエッグとグリルされたチキン、茹でたポテトと、インゲン豆。
ミルクを注いだ大きめのグラスに、愛理はじっとりとした目線を落としている。
「朝の残り……というか、手付かずだから朝食そのものね。あまりこだわり無いのよ、食事に」
ケイはバゲットにバターを塗り、大きく頬張りながら不興気に話す。
愛理はミルクを一口飲むと、無言で窓の側を向いたままだ。
2人の女が全裸のまま向かい合って昼食をとる様は滑稽さを孕みつつ、それでいて何処か生々しい官能性も併せ持っていた。
「いつまでそうやって拗ねてるつもり?」
未だに黙ったままの愛理に、ケイが問いかける。
愛理は眉間に皺を寄せ、唇を尖らせて恨めしそうにケイを睨んだのちに、再び目線を落としてぼそりと呟いた。
「別に拗ねてなんかないわよ……自分の弱さにウンザリしてるだけ。周りにチヤホヤされて、一人で舞い上がって……私、バカみたい」
ウリをやっていた頃も、サークルへ加入してからも、過剰なまでの自己肯定感と高慢なプライドを武器に渡り歩いてきた愛理が、初めて〝弱さ〟を自認した。
ケイは愛理の独白に耳を傾けながら黙々と食事を続けていたが、弱気な愛理の態度に肝を煮やして不意に言葉が口をつく。
「あなたが弱かろうが何だろうが、自分で決めた道なんでしょ?なら、自分で強くならないと。私は単なるお手伝いなの」
突き放すような物言いをするケイに、愛理は表情を変えずに下を俯く。
だが内心、ケイ自身も初めて愛理と肉体を重ね、その〝秘めた無限の可能性〟には気付いていた。
「さ、少し休憩したら続きよ。まだまだ、さっきのプレイなんて序の口なんだから」
ケイはさっさと食事を済ませると、洗面所へと姿を消す。
「強く、ね……分かってるわよ、そんなことくらい……」
愛理はケイの後ろ姿を、妬ましげな目つきで睨んだ。
6
時間は午後2時を回っていた。
ケイと愛理は再びベッドに上がり対峙する。
ケイのペニスは、早くも臨戦態勢の構えだが、ケイからは意外な言葉が出る。
「愛理、今度はあなたが全力で責めてみなさい。私は一切責めない、我慢の状態を続けるから、あらゆる性技を尽くして私をイカせてみて」
「……私がケイをイカせればいいのね?」
「そう、ただし……」
ケイは右手を愛理に差し出す。
彼女の手には、黒い革製の貞操帯に似た装具が握られていた。
「これを着けながら、ね」
愛理はケイから装具を受け取ると、興味深そうにまじまじと細部を凝視する。
「ペニバン……?」
「違う、それは内側」
装具の内側、ちょうど愛理の陰部が当たる箇所には、表面に複雑な凹凸のある、屈曲したディルドが突起していた。
「これ……挿入る、ってこと……?」
「そう。私が責めない代わりに、あなたはディルドの刺激に耐えながら責め続けるの。簡単でしょ?」
「それは……分からないけど……」
たしかに、ケイの卓越したセックス・テクニックによる責めを耐えるよりは幾分かマシに思えた。
愛理は膝立ちになり、ディルド部分を口に含んで唾液で濡らすと、陰裂に当てがい躊躇いなく挿入を試みる。
クチュ……ツプ……ッ
「んッ❤︎……はぁ……❤︎」
ディルドはすんなりと抵抗なく、ツルンと膣内に収まった。
愛理は浅く呼吸をしながら、装具のベルトを引き締めて固定する。
硬い革の感触が愛理の柔らかい肌に強く食い込み、同時に愛理の覚悟も決まる。
「じゃあ……愛理が思い描くままに、私のカラダを愛してみて❤︎」
ケイは愛理の肩に寄り添うように座り直すと、目を瞑ってグッ、と愛理に顔を近づける。
(うッ……)
このケイという女、初対面からプライドの高さを窺わせる物言いと、愛想笑いの一つすら浮かべない無感動ゆえに〝鉄の女〟かと思われたが……。
(なんて表情するのよ……ッ❤︎)
キスを求めて差し出されたケイの顔は幻想的なほどに麗しく、彫りの深い美術品のような端正な顔立ちに、愛理は思わず唾を飲み込んだ。
(抱きたい……このオンナ、鳴かせてやりたい……❤︎)
「ケイ……おいでっ❤︎」
愛理はケイの肩を抱き寄せ、そっと震える唇を重ね合わせる。
チュ……チュッ……❤︎
「んッ❤︎……ふッ……❤︎」
「んふゥ……❤︎愛理ィ……❤︎」
ただ強いだけではない、〝愛される術〟も心得ている一流のオンナ──。
愛理は、ケイの持つ淫猥な魔力に魅せられ始めていた。
7
深いキスから流れるように、細い首筋にゆっくりと舌を這わせると、ケイが甘い吐息を漏らす。
「んッ……あゥ……❤︎」
愛理はケイの反応を窺いながら、指先で乳房に触れる。
優しく、柔らかく、陶器を羽毛で撫で付けるように、肌の表面を微細な加減でなぞってゆく。
「あッ❤︎、あンッ……んァ……❤︎」
先程までとは別人のような、ケイの甘やかな嬌声。
冷淡さを秘めていた瞳は濡れ、真一文字に結ばれた口元は、だらしなくぽっかりと開かれた。
「ふふ……ケイ、素敵……可愛いわ……❤︎」
愛理が耳元で囁くと、ケイはピクッと首を竦めて反応する。
「今からじっくり、ケイの気持ちいいトコ見つけてあげる……❤︎」
「あぁ……❤︎」
ケイは抱かれた愛理の腕を強く握り直し、決意を伝える。
ジュルッ……❤︎
「おッ❤︎くぅッ❤︎」
愛理が乳房にしゃぶりつく。
愛理の肉厚な舌が、ケイの肉体の急所を探しながら這いずり回る。
小ぶりながらも張りと弾力を秘めた白い2つの膨らみ。
口周りを唾液にべっとりと濡らしながら一心不乱にそれを貪る愛理の姿は、まるで獲物の臓腑に食らいつく肉食動物のようであった。
ケイのペニスは筋を浮かせて極限までに勃起し、先端の鈴口からはカウパー液が水飴のように輝きながら下腹へと滴り落ちる。
〝イイ女の身体を、好きなように責める〟
一時の間、愛理は欲望のままに、ケイの肉体を愉しんでいた。
8
「あンッ❤︎カッチカチ……❤︎チンポが苦しそうね?咥えてほしい?」
愛理は悪戯な笑みを浮かべてケイに問い掛ける。
はち切れそうな程に硬化したペニスの裏筋を人差し指で甘く引っ掻いてやると、刺激に呼応するように重たげな亀頭がピクリと揺れ動く。
「言ったでしょ?好きに責めなさい、って。私の意思じゃない、愛理の判断で責めなさい?」
ケイは浅く呼吸しながら、言葉を返す。
「ふぅん、それなら……」
責められながらも余裕を感じる口調。愛理はそれが気に食わなかった。
「このご立派なチンポ、とことんまでイジメてあげる……❤︎」
愛理は横髪を掻き上げると、腹這いになってケイのペニスに顔を近づける。
(うッ……おっきぃ……❤︎)
力強く隆起するペニスは圧倒的な質量で愛理の眼前に聳え立ち、息苦しいほどの存在感で迫りくる。
(信じられない、これが……さっきまで膣内に……?)
改めて驚嘆する愛理だが、その胸中に恐怖の曇りは一切なかった。
あるのは期待と興奮、そして肉欲──。
愛理はペニスの根元を右手で握る。
硬く、太く、ゴリゴリと筋肉質な感触。
ベロォォ……
舌を目一杯に出して、握った根元から亀頭へと舐め上げる。
垂れ落ちるカウパー液を救い取るように、ゆっくりと、下から上へ、舌の表面を擦り付ける。
口内に広がるケイの味と、幾ばくか感じる愛理自身の味……。
「美味し……❤︎」
愛理は濡れた唇を指で拭うと、間髪入れずに再びペニスを舐め上げる。2度、3度、何度となくケイのペニスの味を堪能する。
舐めるたびにケイのペニスは握った愛理の手のひらの中でますます膨張し、強い生殖力を誇示するようにヒクヒクと脈打つ。
チュッ❤︎チュパッ❤︎
さらには吸い付くようなキスの連続を、ペニス全体、果ては陰嚢にまで浴びせてゆく。
愛おしげに唇を寄せ、恋人に捧げるような甘い接吻を、あろう事か〝他人のペニス〟に乱れ打つ。
「んちゅッ❤︎むゥッ❤︎んンッ❤︎」
鼻息荒く、ペニスへの愛撫を施す愛理。
上目遣いにケイの反応を窺いながら、時折激しくペニスを上下に扱く。
「ふゥンッ……❤︎」
一瞬、ケイが眉を顰めたのを、愛理は見逃さなかった。
ケイの陰嚢は窮屈そうに張り詰め、皮袋の中の睾丸は〝発射の号令〟を今か今かと待ち構えている事は明白だった。
(そろそろね……)
「んンンッ!❤︎」
ジュルッ❤︎グポッ❤︎グポッ❤︎
愛理は口を大きく開き、ケイのペニスを勢いよく音を立てて咥え込む。
硬く張り詰めた肉の棒は弾力の中央に確かな芯があり、精一杯の力を舌に込めて、押しつけるように舐りあげてゆく。
(小細工なんていらない、このまま射精に導く……!)
9
ジュルッ❤︎ゴプッ❤︎ガッポ❤︎ズルル……❤︎
「んむッ……ぷはァッ!❤︎……あはっ❤︎しゃぶり応えのあるチンポ❤︎今ラクにしてあげる❤︎」
唇、舌と頬、喉奥すべてを用いて繰り出す愛理の大蛇口淫は、自他共に認める〝必殺の大技〟だ。
出し惜しみできる相手ではない。ここでケイを射精に導く──!
亀頭の膨張、カウパー液の量、陰嚢の収縮……愛理は射精に対する確かな確信を持って勝負に出た。
だが、愛理の身体に異変が起こる。
「うんッ……!?❤︎」
股間に感じる圧迫感。先程までとは明らかに異なる、強い快感。
(なに?……ディルド……食い込んで……!?)
「あッ!?❤︎ふゥンッ❤︎あンッ……❤︎」
挿入されたディルドを膣がみっちりと咥え、柔らかな膣壁に硬い凹凸が食い込んで刺激する。
(なんで急に……ダメッ❤︎気持ちい……❤︎)
「くッ❤︎んぁぁ……ッ❤︎」
一方的に責めていた愛理は、突如として弱々しく喘ぎながら尻餅を着いてしまった。
一度意識してしまうと、もはやフェラチオどころではない。快感の波が、ますます大きくなってゆく。
「どうしたの?早く責めなさい。私を射精させるんでしょ?」
ケイはまるで何事もないように愛理を急かせる。
「ケイ、あなた……何を……!?」
愛理は震える声でケイに問う。
ディルドに何か細工をされたに違いない。愛理はそう解釈した。
ケイは愛理の意を汲み、答える。
「私は何もしていないわ。渡したディルドもただの張り型。愛理、あなたまだ分からないの?」
「へ……?」
「キツいのはディルドのせいじゃない。あなたの膣内が、ディルドの形状に変化したの」
10
「わ……私の……?」
ケイの説明に、愛理の理解は追いつかない。
「膣内はペニスを挿入されると、射精を促す為に緊縮するの。それは無意識に起こる生理反応で、個人差はあるのだけれど……」
「そんなのッ……あッ❤︎ダメッ❤︎あッ❤︎あッ❤︎あッ❤︎イッ……!……くゥゥッ❤︎❤︎❤︎」
ケイとの会話を遮るように嬌声を上げた愛理は、ピクンと肩を震わせて、ケイの腹の上に崩れ落ちてしまった。
「愛理?勝手にイッたわね?ルールすら守れない、節操ナシのカラダ……」
ピシャッ!ピシャッ!
「あうッ!?あぐッ!!❤︎」
ケイは愛理の尻を平手で強かに打つ。愛理は痛みに悶えるも、身体に力が入らずモゾモゾと動くだけだ。
「……ったく、早くどきなさい!マゾ女!」
「きゃっ!」
痺れを切らしたケイは力尽くで愛理を押し除けベッドの上に立ち上がると、愛理の履いている装具を無理やりに引き剥がそうとする。
「あァッ❤︎ダメッ❤︎引っ張っちゃダメぇぇぇ❤︎」
「このッ……うッ!?」
ベルトを外しディルドを膣内から引き抜こうとするも、膣肉がディルドをガッチリと咥え込んでビクともしない。
その驚異的な膣圧に、さすがのケイも驚きを隠せない。
「ふふ、愛理……あなたバケモノね!こんな凶暴な女陰、初めてよ!」
ケイが再び力を込めてディルドを引っ張ると、濡れた陰裂を押し拡げながら、シリコンの赤い突起が勢いよく顔を覗かせた。
チュポンッ!❤︎
「お"ォォォッ❤︎」
うつ伏せの愛理は野太く叫ぶと、腰を跳ね上げてまたもや絶頂に至る。
「この……!またイッて……!」
もはやケイの表情には、先程までの〝冷徹で無感情な女〟の影は無かった。
ケイは手に持った装具をベッド下に雑に放り投げると、倒れ込んだ愛理の後ろ髪を掴んで無理矢理に顔を上げさせる。
「いッ、痛いッ!!やめてッ!!」
痛がる愛理を気にする素振りすら見せず、ケイは正面から愛理の口元を鷲掴んで押さえ込む。
その尋常ではない気迫に、愛理も瞬時に黙り込んでしまう。
「ここまで我慢の効かないバカマンコだとは思わなかった……口で言って分からないなら、身体で分からせるしかないわね」
「ハァ……ハァ……待って……ゴメンなさい……今度は……ちゃんと……きゃあッ!?」
ケイは髪を掴んだまま、ベッドから愛理を降ろす。
「こっちへ来なさいッ」
「いやッ!離してッ!痛い!痛いッ!!」
部屋を引きずり回されながら愛理は痛みに泣き叫ぶが、ケイは愛理を連れたままそのままリビングへ向かうと、ベランダへの窓を開け放つ。
「さぁ、出なさいッ」
「なに!?何をする気!?」
及び腰の愛理の腕を掴んでベランダへと出た2人。
外気は冷たく、傾き始めた西日に照らされた2人の女の肌が白く光る。
「あなたにベッドなんて贅沢だったみたい。外で立ったまま、野良犬みたいなセックスで充分」
「なっ……!?」
怯える愛理。だがケイの目は本気だ。
「愛理、あなたが反省するまで部屋には入れさせない。ここがあなたの〝贖罪の檻〟よ……」
口を開いたまま絶句する愛理。
裸足に染みるコンクリートの冷たさが、残酷な現実を告げていた。
ズプッ……ゴリュッ……
「かはッ!?❤︎……あァううッ!!❤︎」
一切の迷いなき挿入。
ケイは再び、腰を力強く振り始めた。
グチュッ❤︎ドチュッッ❤︎ブチュッ❤︎
「くッ!❤︎……ガマンッ❤︎……あッ❤︎あぐッ❤︎おッ❤︎おォォッ❤︎んォォォッ❤︎」
まるでストレートパンチのような、重く、早いケイのピストン。
たった3突きで、愛理の全身が電流を浴びたようにビクンッと大きく仰け反る。
「イクなッ!耐えなさいッ!!」
パァンッ
「ひぎッ……」
仰向けの愛理の上で豊かに揺れ動く柔らかな乳房に、ケイの張り手が飛ぶ。
痛み、快感、悔しさ、悦び……。
愛理を支配する様々な感覚が、ケイの〝力〟ひとつによってすべてねじ伏せられる。
「イギッ❤︎ひィギッ❤︎あ"ぁ"ぁ"イ"ッぢゃう"ゥ"ゥ"……!!❤︎」
食い縛った歯が唾液の柱を引きながら大きく開かれ、情けない悲鳴が部屋に響く。愛理の肉体は、もはや限界を超えていた。
それでもケイは絶頂を許可することは無い。
「ダメよッ!イクなッ!泣いても、叫んでも、失禁しても構わないッ!でも絶対にイクなッ!!」
愛理の喘ぎがかき消される程の大声で、ケイが愛理を叱咤する。
「あ"ィッ!❤︎くっふッ❤︎んァァァァァッ❤︎……まッ❤︎まけッ❤︎まけなィッ❤︎」
その声が届いたか、愛理は再び歯を食い縛り、ありったけの力を振り絞って全身の筋肉を硬直させる。
「おッ!?くぅッ、締まるッ❤︎」
ケイの声が思わず上擦った。
愛理の膣が、まるで別の意思を持つ生き物のようにケイのペニスにガッチリと噛み付いた。
(すごい膣圧ッ……喰いちぎられそうッ)
「ゔッ❤︎お"ッ❤︎お"ォォォッ❤︎❤︎イグゥゥゥゥッ❤︎❤︎無理無理無理ィィイグイグイグイグイグゥゥゥゥッ❤︎❤︎❤︎」
だがそれでも、脆弱な意志を嘲笑うかのように、最大レベルの性感が愛理の肉体を襲う。
迫り来る〝快楽の大津波〟に、愛理は目を剥いて絶叫し、頭や手足を半狂乱に振り乱す。
それを見て、ケイが愛理に叫ぶ。
「よしッ!イけッ!!愛理イけッ!イけイけイけイけイけイけイけイけイけぇぇッ!!!」
ケイは叫びながら、ピストンの速度を急襲的に加速させた。
両腕で愛理の腰をしっかりと固定し、体重を乗せて〝愛理の最深部〟をペニスの先で叩きまくる。
ゴッ❤︎ゴリュッ❤︎ゴチュッ❤︎ブチュッ❤︎
突如許された性的絶頂の許可に、愛理の堰き止められていた感情は一気に決壊した。
「あ"ァ─────ッ❤︎イグのッ❤︎おマンコイグッ❤︎マンコイグッ❤︎あッ❤︎おッ❤︎おォォッ❤︎ほォォッ❤︎チンポヤバいヤバいヤバいッ、イッ❤︎イグイグイグッ❤︎イッッグぅぅぅ─────ッッ❤︎」
2
汗に濡れた黒髪を振り乱しながら、狂ったように吠えまくる愛理。
体裁などまるで気にしない、本能のままの大昇天。
理性で抑え込んでいた、本来得たはずの大小合わせて10数回分の絶頂感。
愛理は今、それを一身に浴びていた。
小さな身体がガクガクと痙攣し、白目を剥いてひっくり返る。
「派手にイッたわね……まるで獣……」
ズルルッ……チュポッ❤︎
「おンッ……❤︎」
膣内から引き摺り出されたケイのペニスが完全に抜けると、愛理は小さく喘いで完全に気を失ってしまった。
「少しトバし過ぎた?まぁいいわ、少し休んだらまた続きよ」
ケイは気絶したままの愛理をベッドに残したまま、ソファへと移動する。
そしてまた、ひと仕事終えた後のように煙草に火を着けて天井を仰いだ。
(私は言われたとおりにするだけ……愛理の〝本性〟を呼び起こすために……)
ケイは振り向き、背後のベッドに目線をやる。
「はぁッ❤︎はぁッ❤︎あゥン……❤︎おッ……❤︎ぉぅ……ぅ……んぉッ……❤︎」
愛理は未だに倒れ込んだまま、時折身体を捩っては掠れた呻き声で何事かを喘いでいる。
呼吸をするたび、水を浴びたように汗に濡れた身体が大きくベッドに浮き沈みする様は、まるでフルマラソンでも走り終えたような様相だ。
対照的に、ケイはあれだけの激しいピストンをこなしても息が上がらぬどころか、汗の一滴すらも掻いていない。
「……セックスの天才、ね」
ベッドの上で無様に悶える女を見ながら、ケイはどこか嘲りをもって呟く。
愛理に対する〝絶対女王の評価〟に、ケイは以前から懐疑的でいた。
(確かに愛理はイイ女……だけど、それ以上でも以下でもない。典型的な〝顔とカラダだけ〟の女。とても今の彼女では、El Doradoで勝ち上がれない)
身体を重ねて、たった今それは確信に変わった。
セックスの、圧倒的な実力不足──。
「あと2日で何とかなるものではなさそうだけど……ARISAに頼まれちゃあね」
ケイは今回、愛理とのセックスに挑むにあたり、ARISAから〝一つの指令〟を預かっていた。
『愛理を、極限まで追い詰めなさい』
3
昨日の試合後……。
愛理が帰路に着いた後、ケイはARISAの移動車に同乗していた。
「なかなか良かったんじゃない?愛理の戦いっぷり❤︎」
ARISAは革張りのアームレストに頬杖をつきながら、意外にもご機嫌な様子で話し出す。
「最後の必死な叫びなんて最高に官能的だったわ……私、そつなくプレイする娘より愛理みたいなガムシャラな娘が好き!やはりポテンシャルは私が見込んだ通りね……」
興奮気味に熱弁するARISAを、ケイは訝しげに見つめる。
「よく史織の身勝手を許したわね?あれだけ反対していたのに」
「許したワケじゃないわよ?史織の狙いと、私の推理が一致するか確かめたくなっただけ。そして、どうやら〝ビンゴ〟だったみたいね❤︎」
ARISAはペロッと舌を出し、肩を竦めて戯けてみせると、車外の景色に目を移して、小さく溜息をついた。
「はぁ~ぁ、ホントはもっとじっくり、愛理をハダカに剥いてあげたかったけど……あのせっかちオバさん、情緒ってモンを知らないのよね~?」
史織はARISAを「小娘」と呼び、ARISAは史織を「オバさん」と吐き捨てる。
ARISAもまた、史織に対する敵意を隠さなかった。
「私が何も知らないと思ったら大間違いよ?」
サークルの絶対女王は、No.2の暴走をただ静観しているだけではなかったのだ。
「まぁでも、私と史織……アプローチの仕方に違いはあるけど、結局のところ愛理に求めるモノは同じ……って事よ」
「愛理の〝淫乱性〟の覚醒……?」
ケイがARISAに問い掛ける。
それを聞いたARISAは不意に真顔になり、ケイの膝に手を置いて耳打ちする。
「ケイ、この2日間で愛理を完全に〝目覚めさせて〟ちょうだい。史織に壊される前に、こちらから愛理の本気を導き出すのよ」
普段は見せないARISAの真剣な眼差しにケイは一瞬戸惑うものの、真意を確かめるために聞き返す。
「それはつまり、愛理を〝究極のマゾ〟に……」
「ううん、それだけじゃない」
ARISAは強く首を横に振ると、正面を向いて座り直し、腕組みをして語り始めた。
「史織は勘違いしてるのよ。愛理を単なる〝上質なマゾ〟程度にしか換算できてないんでしょうね。だから彼女を未熟なままEl Doradoの舞台に立たせて、精神を殺してしまおうとしているのよ」
愛理の気高いプライドと負けず嫌いな性格を逆手取り、公衆の面前で徹底的に辱める。
「でも、史織のそのやり方では凡庸な〝マゾ豚奴隷〟にしかならない。私は愛理を、そうはさせない。だから……」
好戦的にギラつく眼光。舌舐めずりする真っ赤な唇。
獲物を目の前にした、〝絶対女王〟がそこにはいた。
「生かさず、殺さず……愛理を、極限まで追い詰めなさい。追い込んで、突き落として……愛理が自ら這い上がってくるまで、ね」
淫乱覚醒のために愛理を投げ落とす、それはまるで〝千尋の谷〟──。
4
「ぅ……ん……?」
曖昧な意識の中に、真っ白な光が飛び込んでくる。
「!?……うっ……く……」
愛理は勢いよく上体を起こすが、全身の気怠さにすぐさま崩れてしまった。
「ぁ……私……?」
視界に映るのは、ソファに座ったままテレビを眺める女の後頭部。
「あら、お目覚め?眠り姫サマ」
ベッドの気配に気付いた後頭部が振り返る。
「待ちくたびれたわ。イキ死んだかと思った」
ケイの言葉に、愛理はベッドボードの卓上時計を見た。
13時10分。
約2時間以上、気絶していた事になる。
「そんな……」
愛理は二の句が出ないまま、デジタルの無機質な秒数の刻みをただ呆然と見つめる事しかできなかった。
残酷すぎる現実。突きつけられた己の〝実力〟──。
普段の愛理ならばあからさまに悔しがり、強がりの言葉を口にしたりもしただろう。
そんな自らを納得させるための威勢の良い言葉さえ出てこない。
小細工の一切効かない、真正面からの本気セックス。
なす術もなく、一方的に犯されて失神した。
屈辱すら感じない。涙さえ出ない。
「……食事にでもする?」
魂が抜けたように虚空を見つめる愛理に、ケイがソファから立ち上がり提案する。
愛理は無言のままベッドから降り、フラついた足取りでリビングへと向かう。
「う……くッ……」
膝が震え、股間には痛いほどのケイの余韻が残る。
肉体に確かに刻まれた敗北の証、弱さの証──。
前屈みに内股で歩く愛理は、戦いにおける〝弱者の罪〟を噛み締めていた。
5
テーブルの上には昼食が並べられる。
ウッドボウルに盛られた色彩豊かなサラダと、スライスされたバゲット、個々の皿にはスクランブルエッグとグリルされたチキン、茹でたポテトと、インゲン豆。
ミルクを注いだ大きめのグラスに、愛理はじっとりとした目線を落としている。
「朝の残り……というか、手付かずだから朝食そのものね。あまりこだわり無いのよ、食事に」
ケイはバゲットにバターを塗り、大きく頬張りながら不興気に話す。
愛理はミルクを一口飲むと、無言で窓の側を向いたままだ。
2人の女が全裸のまま向かい合って昼食をとる様は滑稽さを孕みつつ、それでいて何処か生々しい官能性も併せ持っていた。
「いつまでそうやって拗ねてるつもり?」
未だに黙ったままの愛理に、ケイが問いかける。
愛理は眉間に皺を寄せ、唇を尖らせて恨めしそうにケイを睨んだのちに、再び目線を落としてぼそりと呟いた。
「別に拗ねてなんかないわよ……自分の弱さにウンザリしてるだけ。周りにチヤホヤされて、一人で舞い上がって……私、バカみたい」
ウリをやっていた頃も、サークルへ加入してからも、過剰なまでの自己肯定感と高慢なプライドを武器に渡り歩いてきた愛理が、初めて〝弱さ〟を自認した。
ケイは愛理の独白に耳を傾けながら黙々と食事を続けていたが、弱気な愛理の態度に肝を煮やして不意に言葉が口をつく。
「あなたが弱かろうが何だろうが、自分で決めた道なんでしょ?なら、自分で強くならないと。私は単なるお手伝いなの」
突き放すような物言いをするケイに、愛理は表情を変えずに下を俯く。
だが内心、ケイ自身も初めて愛理と肉体を重ね、その〝秘めた無限の可能性〟には気付いていた。
「さ、少し休憩したら続きよ。まだまだ、さっきのプレイなんて序の口なんだから」
ケイはさっさと食事を済ませると、洗面所へと姿を消す。
「強く、ね……分かってるわよ、そんなことくらい……」
愛理はケイの後ろ姿を、妬ましげな目つきで睨んだ。
6
時間は午後2時を回っていた。
ケイと愛理は再びベッドに上がり対峙する。
ケイのペニスは、早くも臨戦態勢の構えだが、ケイからは意外な言葉が出る。
「愛理、今度はあなたが全力で責めてみなさい。私は一切責めない、我慢の状態を続けるから、あらゆる性技を尽くして私をイカせてみて」
「……私がケイをイカせればいいのね?」
「そう、ただし……」
ケイは右手を愛理に差し出す。
彼女の手には、黒い革製の貞操帯に似た装具が握られていた。
「これを着けながら、ね」
愛理はケイから装具を受け取ると、興味深そうにまじまじと細部を凝視する。
「ペニバン……?」
「違う、それは内側」
装具の内側、ちょうど愛理の陰部が当たる箇所には、表面に複雑な凹凸のある、屈曲したディルドが突起していた。
「これ……挿入る、ってこと……?」
「そう。私が責めない代わりに、あなたはディルドの刺激に耐えながら責め続けるの。簡単でしょ?」
「それは……分からないけど……」
たしかに、ケイの卓越したセックス・テクニックによる責めを耐えるよりは幾分かマシに思えた。
愛理は膝立ちになり、ディルド部分を口に含んで唾液で濡らすと、陰裂に当てがい躊躇いなく挿入を試みる。
クチュ……ツプ……ッ
「んッ❤︎……はぁ……❤︎」
ディルドはすんなりと抵抗なく、ツルンと膣内に収まった。
愛理は浅く呼吸をしながら、装具のベルトを引き締めて固定する。
硬い革の感触が愛理の柔らかい肌に強く食い込み、同時に愛理の覚悟も決まる。
「じゃあ……愛理が思い描くままに、私のカラダを愛してみて❤︎」
ケイは愛理の肩に寄り添うように座り直すと、目を瞑ってグッ、と愛理に顔を近づける。
(うッ……)
このケイという女、初対面からプライドの高さを窺わせる物言いと、愛想笑いの一つすら浮かべない無感動ゆえに〝鉄の女〟かと思われたが……。
(なんて表情するのよ……ッ❤︎)
キスを求めて差し出されたケイの顔は幻想的なほどに麗しく、彫りの深い美術品のような端正な顔立ちに、愛理は思わず唾を飲み込んだ。
(抱きたい……このオンナ、鳴かせてやりたい……❤︎)
「ケイ……おいでっ❤︎」
愛理はケイの肩を抱き寄せ、そっと震える唇を重ね合わせる。
チュ……チュッ……❤︎
「んッ❤︎……ふッ……❤︎」
「んふゥ……❤︎愛理ィ……❤︎」
ただ強いだけではない、〝愛される術〟も心得ている一流のオンナ──。
愛理は、ケイの持つ淫猥な魔力に魅せられ始めていた。
7
深いキスから流れるように、細い首筋にゆっくりと舌を這わせると、ケイが甘い吐息を漏らす。
「んッ……あゥ……❤︎」
愛理はケイの反応を窺いながら、指先で乳房に触れる。
優しく、柔らかく、陶器を羽毛で撫で付けるように、肌の表面を微細な加減でなぞってゆく。
「あッ❤︎、あンッ……んァ……❤︎」
先程までとは別人のような、ケイの甘やかな嬌声。
冷淡さを秘めていた瞳は濡れ、真一文字に結ばれた口元は、だらしなくぽっかりと開かれた。
「ふふ……ケイ、素敵……可愛いわ……❤︎」
愛理が耳元で囁くと、ケイはピクッと首を竦めて反応する。
「今からじっくり、ケイの気持ちいいトコ見つけてあげる……❤︎」
「あぁ……❤︎」
ケイは抱かれた愛理の腕を強く握り直し、決意を伝える。
ジュルッ……❤︎
「おッ❤︎くぅッ❤︎」
愛理が乳房にしゃぶりつく。
愛理の肉厚な舌が、ケイの肉体の急所を探しながら這いずり回る。
小ぶりながらも張りと弾力を秘めた白い2つの膨らみ。
口周りを唾液にべっとりと濡らしながら一心不乱にそれを貪る愛理の姿は、まるで獲物の臓腑に食らいつく肉食動物のようであった。
ケイのペニスは筋を浮かせて極限までに勃起し、先端の鈴口からはカウパー液が水飴のように輝きながら下腹へと滴り落ちる。
〝イイ女の身体を、好きなように責める〟
一時の間、愛理は欲望のままに、ケイの肉体を愉しんでいた。
8
「あンッ❤︎カッチカチ……❤︎チンポが苦しそうね?咥えてほしい?」
愛理は悪戯な笑みを浮かべてケイに問い掛ける。
はち切れそうな程に硬化したペニスの裏筋を人差し指で甘く引っ掻いてやると、刺激に呼応するように重たげな亀頭がピクリと揺れ動く。
「言ったでしょ?好きに責めなさい、って。私の意思じゃない、愛理の判断で責めなさい?」
ケイは浅く呼吸しながら、言葉を返す。
「ふぅん、それなら……」
責められながらも余裕を感じる口調。愛理はそれが気に食わなかった。
「このご立派なチンポ、とことんまでイジメてあげる……❤︎」
愛理は横髪を掻き上げると、腹這いになってケイのペニスに顔を近づける。
(うッ……おっきぃ……❤︎)
力強く隆起するペニスは圧倒的な質量で愛理の眼前に聳え立ち、息苦しいほどの存在感で迫りくる。
(信じられない、これが……さっきまで膣内に……?)
改めて驚嘆する愛理だが、その胸中に恐怖の曇りは一切なかった。
あるのは期待と興奮、そして肉欲──。
愛理はペニスの根元を右手で握る。
硬く、太く、ゴリゴリと筋肉質な感触。
ベロォォ……
舌を目一杯に出して、握った根元から亀頭へと舐め上げる。
垂れ落ちるカウパー液を救い取るように、ゆっくりと、下から上へ、舌の表面を擦り付ける。
口内に広がるケイの味と、幾ばくか感じる愛理自身の味……。
「美味し……❤︎」
愛理は濡れた唇を指で拭うと、間髪入れずに再びペニスを舐め上げる。2度、3度、何度となくケイのペニスの味を堪能する。
舐めるたびにケイのペニスは握った愛理の手のひらの中でますます膨張し、強い生殖力を誇示するようにヒクヒクと脈打つ。
チュッ❤︎チュパッ❤︎
さらには吸い付くようなキスの連続を、ペニス全体、果ては陰嚢にまで浴びせてゆく。
愛おしげに唇を寄せ、恋人に捧げるような甘い接吻を、あろう事か〝他人のペニス〟に乱れ打つ。
「んちゅッ❤︎むゥッ❤︎んンッ❤︎」
鼻息荒く、ペニスへの愛撫を施す愛理。
上目遣いにケイの反応を窺いながら、時折激しくペニスを上下に扱く。
「ふゥンッ……❤︎」
一瞬、ケイが眉を顰めたのを、愛理は見逃さなかった。
ケイの陰嚢は窮屈そうに張り詰め、皮袋の中の睾丸は〝発射の号令〟を今か今かと待ち構えている事は明白だった。
(そろそろね……)
「んンンッ!❤︎」
ジュルッ❤︎グポッ❤︎グポッ❤︎
愛理は口を大きく開き、ケイのペニスを勢いよく音を立てて咥え込む。
硬く張り詰めた肉の棒は弾力の中央に確かな芯があり、精一杯の力を舌に込めて、押しつけるように舐りあげてゆく。
(小細工なんていらない、このまま射精に導く……!)
9
ジュルッ❤︎ゴプッ❤︎ガッポ❤︎ズルル……❤︎
「んむッ……ぷはァッ!❤︎……あはっ❤︎しゃぶり応えのあるチンポ❤︎今ラクにしてあげる❤︎」
唇、舌と頬、喉奥すべてを用いて繰り出す愛理の大蛇口淫は、自他共に認める〝必殺の大技〟だ。
出し惜しみできる相手ではない。ここでケイを射精に導く──!
亀頭の膨張、カウパー液の量、陰嚢の収縮……愛理は射精に対する確かな確信を持って勝負に出た。
だが、愛理の身体に異変が起こる。
「うんッ……!?❤︎」
股間に感じる圧迫感。先程までとは明らかに異なる、強い快感。
(なに?……ディルド……食い込んで……!?)
「あッ!?❤︎ふゥンッ❤︎あンッ……❤︎」
挿入されたディルドを膣がみっちりと咥え、柔らかな膣壁に硬い凹凸が食い込んで刺激する。
(なんで急に……ダメッ❤︎気持ちい……❤︎)
「くッ❤︎んぁぁ……ッ❤︎」
一方的に責めていた愛理は、突如として弱々しく喘ぎながら尻餅を着いてしまった。
一度意識してしまうと、もはやフェラチオどころではない。快感の波が、ますます大きくなってゆく。
「どうしたの?早く責めなさい。私を射精させるんでしょ?」
ケイはまるで何事もないように愛理を急かせる。
「ケイ、あなた……何を……!?」
愛理は震える声でケイに問う。
ディルドに何か細工をされたに違いない。愛理はそう解釈した。
ケイは愛理の意を汲み、答える。
「私は何もしていないわ。渡したディルドもただの張り型。愛理、あなたまだ分からないの?」
「へ……?」
「キツいのはディルドのせいじゃない。あなたの膣内が、ディルドの形状に変化したの」
10
「わ……私の……?」
ケイの説明に、愛理の理解は追いつかない。
「膣内はペニスを挿入されると、射精を促す為に緊縮するの。それは無意識に起こる生理反応で、個人差はあるのだけれど……」
「そんなのッ……あッ❤︎ダメッ❤︎あッ❤︎あッ❤︎あッ❤︎イッ……!……くゥゥッ❤︎❤︎❤︎」
ケイとの会話を遮るように嬌声を上げた愛理は、ピクンと肩を震わせて、ケイの腹の上に崩れ落ちてしまった。
「愛理?勝手にイッたわね?ルールすら守れない、節操ナシのカラダ……」
ピシャッ!ピシャッ!
「あうッ!?あぐッ!!❤︎」
ケイは愛理の尻を平手で強かに打つ。愛理は痛みに悶えるも、身体に力が入らずモゾモゾと動くだけだ。
「……ったく、早くどきなさい!マゾ女!」
「きゃっ!」
痺れを切らしたケイは力尽くで愛理を押し除けベッドの上に立ち上がると、愛理の履いている装具を無理やりに引き剥がそうとする。
「あァッ❤︎ダメッ❤︎引っ張っちゃダメぇぇぇ❤︎」
「このッ……うッ!?」
ベルトを外しディルドを膣内から引き抜こうとするも、膣肉がディルドをガッチリと咥え込んでビクともしない。
その驚異的な膣圧に、さすがのケイも驚きを隠せない。
「ふふ、愛理……あなたバケモノね!こんな凶暴な女陰、初めてよ!」
ケイが再び力を込めてディルドを引っ張ると、濡れた陰裂を押し拡げながら、シリコンの赤い突起が勢いよく顔を覗かせた。
チュポンッ!❤︎
「お"ォォォッ❤︎」
うつ伏せの愛理は野太く叫ぶと、腰を跳ね上げてまたもや絶頂に至る。
「この……!またイッて……!」
もはやケイの表情には、先程までの〝冷徹で無感情な女〟の影は無かった。
ケイは手に持った装具をベッド下に雑に放り投げると、倒れ込んだ愛理の後ろ髪を掴んで無理矢理に顔を上げさせる。
「いッ、痛いッ!!やめてッ!!」
痛がる愛理を気にする素振りすら見せず、ケイは正面から愛理の口元を鷲掴んで押さえ込む。
その尋常ではない気迫に、愛理も瞬時に黙り込んでしまう。
「ここまで我慢の効かないバカマンコだとは思わなかった……口で言って分からないなら、身体で分からせるしかないわね」
「ハァ……ハァ……待って……ゴメンなさい……今度は……ちゃんと……きゃあッ!?」
ケイは髪を掴んだまま、ベッドから愛理を降ろす。
「こっちへ来なさいッ」
「いやッ!離してッ!痛い!痛いッ!!」
部屋を引きずり回されながら愛理は痛みに泣き叫ぶが、ケイは愛理を連れたままそのままリビングへ向かうと、ベランダへの窓を開け放つ。
「さぁ、出なさいッ」
「なに!?何をする気!?」
及び腰の愛理の腕を掴んでベランダへと出た2人。
外気は冷たく、傾き始めた西日に照らされた2人の女の肌が白く光る。
「あなたにベッドなんて贅沢だったみたい。外で立ったまま、野良犬みたいなセックスで充分」
「なっ……!?」
怯える愛理。だがケイの目は本気だ。
「愛理、あなたが反省するまで部屋には入れさせない。ここがあなたの〝贖罪の檻〟よ……」
口を開いたまま絶句する愛理。
裸足に染みるコンクリートの冷たさが、残酷な現実を告げていた。
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