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10.超えてゆく
オモテとウラ
1
「はぁッ、はぁッ、クソッ……!」
恭子は慣れないヒールによろめきながら、猛ダッシュで愛理のいるステージへ向かう。
(なんで気付かなかった!?私が千亜希の実力に気付いていれば……今の愛理にこんな無謀なマッチメークは……)
だが、後悔先に立たず。
試合はすでに始まり、愛理は早くも意識朦朧の大ピンチだ。
この試合に敗れれば、二連敗。
勝負は時の運、一度ならば破れる事もあるだろう。
だがそれも、連敗となると意味合いが変わってくる。
復活を懸けたこの一戦で、いまやスターとなってイベントを牽引する愛理が再びの惨敗となれば、その影響はEl Doradoの今後の運営だけではない。
何より、ようやく敗戦のショックから立ち直った愛理自身の精神は緻密なガラス細工のように粉々に砕け散って、もはや二度とは修復不可能なものになる。
だが今はもう、祈る事しかできない。
何度も何度も立ち上がり、奇跡を見せた愛理の〝執念〟に懸けるしかない。
(耐えろ、愛理ッ!)
「すいませッ……ちょッ……ちょっと通してくださいッ……!」
ステージ下に大挙として群がる観客をなんとか掻き分け、恭子は愛理の元を目指す。
群衆の中から恭子が抜け出すと、視界には未だ倒れたままの愛理がいた。
2
「愛理ぃッ!!立てぇッ!!」
恭子はステージ下から愛理へ向けて声を張り上げる。
「うん?」
その声に反応したのは愛理ではなく、対戦相手の千亜希だった。
憮然とした表情で、声のする恭子の方を横目でチラリと一瞥すると、倒れ込む愛理の髪を掴んで無理矢理に立たせようとする。
「愛理さん、主催の人が立てって言ってるよ」
「うぐッ……ぅ……?」
よろめきながらも立ち上がる愛理の目にも、何やら叫び続ける恭子の姿が映る。
(き、恭子……また心配かけちゃってるな……私)
乱れる呼吸に、朦朧とした意識、ジンジンと疼く陰核の余韻……。
身体を押されれば、たちまちその場に倒れ込んでしまいそうな程、下半身に力が入らない。
(しっかりしなきゃ……ここから私のペースに……ッ!)
ガシッ!
「はうッ!?」
愛理の背中に柔らかな、そして重厚な肉の圧力。
千亜希に背後から腕を回され、固く抱きつかれて動けない。
メリメリと骨が軋むような圧迫感。
(くッ……すごい力……ッ!)
「あの主催の人にも見せてあげようよ、愛理さんの気持ちイイ顔……❤︎」
「この……調子乗ってんじゃ……ッ!」
千亜希のクラッチをなんとか振り解こうと、愛理は目一杯に力を込める。
だが回復しきらない体力では到底及ばず、ただ千亜希の腕の中で喘ぐしかない。
「ぐァァッ!?は……離し……て……」
「ほら、逃げないとまた私が責めちゃまいますよ?」
3
(この乳女……おっぱいばっかりデカくって、腕なんか私の方が太いくらいなのにッ!一体どこにそんな力が……)
クイ……❤︎
「ひィッ!?❤︎やッ……❤︎」
一瞬の油断。
背後から股間に手が伸びる。
怯んだ愛理は咄嗟に前屈みになり内股を閉じるが、千亜希は愛理の股の間に自らの膝を捩じ込んで無理矢理にこじ開ける。
クチュッ❤︎クチュッ❤︎
「はァァァァッ❤︎あォォォォッ❤︎」
愛理は柔らかな〝肉の壁〟に埋もれながら、口を開けて淫らに叫ぶことしかできない。
手荒で拙い千亜希の性技だが、一度絶頂を迎えた愛理の陰核は痛いくらいに充血して脹れ、もはや吐息が掛かっても身悶えするような敏感さに熟してしまっている。
「やばッ❤︎またッ❤︎ダメッ❤︎イッ……❤︎」
膝がガクガクと震えて二度目の絶頂に昇ろうとした時、恭子の叫びが再び愛理の耳に入る。
「愛理ッ!!自分から責めろッ!!」
(責めッ……はッ!?)
ズルンッ!
刹那、愛理は自らその場にへたり込むようにして千亜希の腕から脱する。
「なッ……?」
「うくッ……ぬ、抜けたぁ……❤︎」
4
「よっしッ!!」
絶体絶命の危機を脱し、大きくガッツポーズする恭子。
「ほぉほぉ、巧いやん愛理ちゃん」
「ん?……ほぁッ!?いつの間に!?」
いつからか恭子の隣には、音もなく大阪の派遣員がいた。
「オメコいじられて前屈みになった分、千亜希ちゃんとの間に隙間が生まれたのが功を奏したなぁ」
「うん、千亜希ちゃんは責めることに夢中やし、捕まえとった腕が緩んだんやろな」
派遣員二人は互いにうんうんと頷きながら納得し合う。
「恭子ちゃん、ウチら置いてかんといてや?さみしいやんか、ここアウェーやし」
文句を言いながらも、ニカニカと小さな八重歯を見せながら笑う派遣員。
「え……あ、すいません」
(大阪の人ってやっぱちょっとノリが独特だな……)
「あ、ホレ恭子ちゃん見とき。今度は愛理ちゃんの反撃や」
指差すステージ側に恭子が振り向くと、愛理が座り込みながらも千亜希の右脚にしがみついていた。
「ふんッ!ぬゥゥゥッ!!」
「うッ……くッ!」
膝立ちの姿勢で脚を引っこ抜こうとする愛理に対し、千亜希は腰を落として耐える。
「はァッ、はァッ……!」
(重い……ビクともしない……!)
抱えた千亜希の右脚を激しく揺する愛理だが、千亜希の体勢はまったく崩れる気配がない。
単純な体格差もさることながら、千亜希は下半身の重心移動を巧みにこなし、体幹を常に肉体の中心から動かさない。
一見して愛理が攻勢をかけているようだが、その実コントロールしているのは千亜希の方だ。
愛理の頬に汗が伝い、細い顎へと滑り落ちてゆく。
(このままだと私のスタミナ切れが先……だったらいくしかない……!)
「ふんッ」
愛理は下からの姿勢のまま、千亜希の股間に右手を伸ばした。
5
クチュッ❤︎
「うあッ!?」
触れた途端、声をあげた千亜希の腰がガクリと落ちる。
(いけるッ!)
それを好機と見るや、愛理は掴んだ千亜希の右脚を思い切り引っこ抜く。
「ふんッ!!……ぐッ……!?」
だが、それでも千亜希は倒れない。
跪く愛理の上半身に密着し、逆にそのまま押し倒して伸し掛かった。
ズムッ……
「あぐッ……!」
(そんなッ!?)
あっけなく形成逆転、馬乗りになった千亜希の眼には当初のような戸惑いの色は一切無かった。
「うぅ……い、イヤッ……!!」
愛理は咄嗟に両手を伸ばして千亜希を押し除けようとするが、千亜希はまるで怯まない。
次第に愛理の脳内に「敗北」の二文字が浮かび上がる。
(だ、ダメッ!そんな弱気じゃ……何か方法を……)
ギュムッ❤︎
「んぶッ!?~~~~~~ッッ」
突如、愛理の視界が闇に覆われる。
真っ暗闇の中で感じるのは汗の匂いと心臓の鼓動、そして二つの脂肪の圧倒的な質量。
馬乗りになった千亜希は、その巨大な乳房を愛理の顔面に押し付けた。
「あはッ❤︎おっぱいに押し潰されちゃう気分はどうですか?愛理さん❤︎」
「ふッ……んむッ……!!」
(い、息が……)
愛理の顔面は千亜希の柔らかな乳房にみっちりとめり込み、その圧迫は愛理の鼻と口を完璧に塞いでいる。
覆い被さる千亜希の身体の下で、まるで駄々っ子のように手足をバタつかせる愛理。
「ん"~~~ッ!?ん"ぅ"~~~ッ!!」
(苦しいッ!!死ぬッ!?)
呼吸を奪われた事でパニックに陥り、一心不乱にもがき苦しむ。
その時、愛理の耳に恭子の声が飛び込んできた。
6
「愛理落ち着いてッ!無闇に動くとまた体力を消耗するッ!」
(き、恭子ッ)
その言葉で我に帰った愛理に、俄かに思考が甦る。
(そ、そう……千亜希の狙いはそれ……私の体力が尽きるのを待っている……!)
「むッ……んべッ……はッ、はッ……」
顔を真横に向け、大きく口を開けながら舌を目一杯出してなんとか酸素を取り込む。
舌を出しながら浅く短い呼吸をする様子はさながら犬のようで滑稽ではあるが、今は見てくれの美醜を気にしている余裕は無い。
「ほら、ギブアップしてもいいんですよ?ホントに窒息しちゃいますよ?」
千亜希は余裕綽々といった風に愛理を煽る。
爆乳に押し潰され、愛理の顔はひしゃげて歪むが、それでも瞳には闘志を燃やす輝きがある。
(冷静に……El Doradoは私の舞台……!)
「すぅー……はむッ!!❤︎」
深く長い深呼吸で肺を満たすと、愛理は大きな口で千亜希の乳輪にむしゃぶりついた。
ジュルッ!❤︎レルッ❤︎ジュロロロッ!!❤︎
「んひィッ!?❤︎イヤッ!❤︎ちょッ……!!❤︎」
不意を突かれた千亜希は思わず素っ頓狂な声で叫び、吸い付く愛理の顔を引き剥がそうと上体を反らす。
しかし愛理は千亜希の胴に腕を回して抱きついたまま、なおも口内で太い舌を縦横無尽に動かす。
ジュルッ❤︎ムチュッ❤︎レロッ❤︎
「くぅぅぅッ❤︎んひッ❤︎もう……もうッ!!❤︎」
再び襲い来る、愛理の強かな舌技。
乳首を襲う波状の快感に抵抗の意思も遮られ、もはや奥歯を噛んで耐え忍ぶ事しかできない。
「んふぅぅッ❤︎くッ……あゥゥッ❤︎」
愛理の上で、千亜希の身体が縮こまり、そのままゆっくりと横倒しになった。
7
ドサッ
「チュパッ❤︎……ハァッ!ハァッ!ハァッ!」
(な……なんとか脱げ出せた……)
絶体絶命のピンチを切り抜けた愛理が、今度は千亜希の上に跨がる。
一人は呼吸を遮られた苦しみで、もう一人は愛撫された快感と恥辱で、互いに顔を真っ赤に紅潮させている。
ヌチ……ッ❤︎
「はァうッ!?❤︎やッ……❤︎」
千亜希の陰裂に、今度は愛理の濡れた指が這い寄る。
愛理の小さな手、細くしなやかな指が、白蛇のようにスルスルと股間を掻き分けて、包皮の中で甘やかに勃起する実を探り当てた。
クリュッ❤︎クチュ……❤︎
「うァァァァッ!?❤︎クリッ❤︎だめェッ❤︎❤︎」
今宵、一番の絶叫。
愛理が陰核に触れた瞬間、電流に打たれたように身体を揺さぶりマットをのたうち回る千亜希。
「ハァッ、ハァッ、このッ……!」
凄まじい抵抗の力に、跨る愛理も振り落とされないように必死にしがみつく。
煽る余裕も、責めを愉しむ余裕も無い。
ただひたすらに、相手を絶頂に導くために責め続ける。
クチュクチュクチュクチュクチュッ❤︎❤︎
「ん"ォォォォォォォォッ!?!?❤︎❤︎ぎひィィィィィィィィィィッ!!!!❤︎❤︎」
五指を揃えて磨くように素早く陰核を擦ると、千亜希の絶叫はほとんど慟哭へと変貌してゆく。
両脚をバタバタと暴れさせて快感にもがく姿は、まるで生捕りにされた獣のようだ。
(イけッ!イけッ!!)
「イけッ!!イけぇッ!!!」
責める愛理も額や首にびっしょりと汗を掻きながら、声を荒げて絶頂を促がす。
決死の責めと、必死の抵抗。
矜持を抱く女同士、本気の攻防。
「ふゥゥゥゥんッ!!❤︎イッ❤︎ひぃぃッ!!❤︎」
「イけイけイけイけッ!!勃起クリシコられてイけッ!!」
やがて、千亜希の両脚から力が抜け始める。
「はぉぉぉッ……❤︎だめイクッ❤︎もうイクッ……イクッ❤︎❤︎」
目を固く閉じ、口をぽっかりと開けたまま天を仰いだ千亜希は、腰を浮かせると一気に快楽の頂を突き抜けた。
「イ"ッ……グゥッ!!!!❤︎❤︎❤︎」
プシッ!!!❤︎❤︎❤︎
「きゃッ!?」
仰向けの千亜希の身体が弓形に激しく仰け反り、柔らかで巨大な乳房がブルンッと重たげに上下すると、その弾みで愛理もマットに投げ出された。
天井にむかって高く掲げた千亜希の股間の陰裂から、先程の愛理と同じく透明な液体が弧を描いて飛び散ったのを見届けた観客は口々に響めく。
(はぁッ…はぁッ…こ……これで同点……まだまだ終わらないわよ……!!)
8
《愛理、1ポイントッ!!》
オォォォォォォ……!
「よしッ!!取り返したッ!!」
右手の拳を硬く握り、小さくガッツポーズを繰り出す恭子。
大阪のサークル派遣員たちも、驚いたように感嘆の声を挙げる。
「ほぉ~……土壇場からの起死回生、見事やね愛理ちゃん」
「千亜希ちゃんのやり方に付き合う義理無いて、あの状況で気付けたんはエラいなぁ……さすがやね」
愛理を評価する二人の会話に、恭子も内心鼻高々である。
(ふふ……伊達にEl Doradoのエース張ってないっつーの)
一目惚れの愛理をスカウトした日から今日に至るまで、その闘いを見届けてきた恭子にとっても、舞台の上で進化し続ける愛理という女の底知れない潜在能力には未だ驚かされる。
「!!」
(愛理ッ)
一瞬、闘いの最中にある愛理と目が合う。
その目は、俄かに笑っていたような気がした。
「愛理いけぇぇッ!!」
恭子の叫びが、観客の歓声が、ステージ上の愛理の背中を押す。
「うぉぉぉッ!!」
愛理は応えるように咆哮すると、未だ絶頂の余韻から覚めぬ千亜希を目掛けて飛びついた。
「はうッ!?❤︎」
驚いたように目を丸くする千亜希はすぐさま愛理の肩を掴んで制御を試みるが、愛理はそれをこじ開けて無理矢理に唇を重ねた。
ムチュッ❤︎ジュプッ❤︎チュパッ❤︎
「ん"~~~~~ッ!?❤︎❤︎」
「んふゥゥ❤︎ジュルッ❤︎んむッ❤︎」
千亜希の唇に舌を捩じ込み、ねっとりと女同士で愛してやると、千亜希の抵抗はすぐさま弱まり愛理の腰に強く抱きついてキスを応戦してくる。
(千亜希……わかってきたじゃない、El Doradoでの闘い方が……❤︎)
愛理は千亜希の反応を窺いながら、無防備に晒されている二つの巨乳の先端を指で摘んで引っ張った。
ギュウッ……❤︎
「んぶッ!?❤︎痛ッ❤︎ひぁぁぁッ❤︎そんな強くしちゃダメぇぇぇッ!!❤︎」
「あははッ❤︎いい反応ね❤︎どう?ホントは乱暴されるのも好きなんじゃない?千亜希❤︎」
愛理が乳首を引っ張り上げると、千亜希のJカップが突きたての餅のようにどこまでも伸びてゆく。
だが、刹那──。
ギュッ!!❤︎
「ほォォッ!?❤︎」
「くぅぅ……!!こンのォォ……!!❤︎」
引っ張り上げる事に気を取られた愛理の両脇の下から、千亜希が手を伸ばしてお返しとばかりに愛理の乳首を力一杯に抓り上げた。
奇しくも同じ責め。同じ弱点。同じ痛み。
目に涙を浮かべながら、千亜希が愛理を睨み付けて笑う。
「フーッ、フーッ……あ、愛理さんだって好きなんでしょ?……痛いコト❤︎」
激痛に思わず落涙、だが愛理もまた笑って応えた。
「ぁ❤︎……ぅ❤︎……え、ええ……大好きよ……❤︎くぅぅ……❤︎」
9
ギチギチギチ……❤︎
引っ張り上げる乳首と、引き下げる乳首。
女たちは歯を食いしばりながら、相手の責めを必死に耐える。
「痛ッ❤︎……ち、千亜希ッ❤︎顔が真っ赤よ?……無理しないで……ひぎッ!?❤︎」
「あうッ❤︎……あ、あいッ……ぎァァッ!?❤︎……あ、愛理さん……だって……マジ泣きじゃないですか……ぁッ❤︎」
互いに意地を張り、相手の降参を促す二人。
(ち、千切れるッ❤︎ホントに千切れるッ❤︎)
(痛い痛い痛い痛いッ❤︎無理無理無理無理ィィィッ❤︎)
今にも気が狂って泣き叫びたくなるような激痛と、その向こうにある倒錯の快楽。
だが、二人の女は絶対に責めることをやめない。
少なくとも、〝目の前の女〟より1秒でも長く耐えなければ……。
膠着する中で、愛理が千亜希に問い掛ける。
「グ……グラドルなら……おっぱいは商品でしょ?あッ❤︎……だったら……乳首伸びちゃったら……見せられないカラダになっちゃう….…わね……あうッ❤︎」
「それはッ……お互い様……いぎッ❤︎……それに……私……もうグラドルじゃ……ないしッ……おッ❤︎」
(もうグラドルじゃない……?)
千亜希の言葉に、愛理は重ねて問いただす。
「どォッ❤︎どういう意味……」
「El Doradoに参戦するのを……決めた時……ぃ❤︎……グラドルは……引退した……からッ……」
「なんで……そこまでして……くォッ❤︎」
愛理にとっては純粋な疑問だった。
写真集やイメージビデオまで販売しているグラビアアイドル。
その地位を捨ててまでEl Doradoの参戦を選んだ理由。
金のため?それとも事務所の指示?
「お金もッ、社長案件ってのもッ、確かにあるッ……ん"ぃッ!❤︎……けど……」
涙に潤む千亜希の瞳に、悲愴にも似た、しかし激しい闘志が宿る。
「全部捨てたわッ……それが私の……このステージに立つ覚悟……あぐッ!❤︎……過去を捨ててッ……女も捨ててッ……何も未練を残したくないッ!!」
ギリィッ!!❤︎
「いぎィィィッ!?!?❤︎❤︎」
一際強く、乳首を捩じ切らんばかりに引っ張り下げられた愛理。
乳頭を引き裂かれたような鋭い激痛にたじろぎ、愛理は意図せず千亜希の胸の中にうつ伏せに倒れ込んだ。
その機を逃さず、千亜希は巨大な両胸で愛理の顔面を挟み込んだ。
10
「ふんッ!!」
ギュムゥ……
「うぷッ!?……ッ!!」
すっぽりと肉の谷間に飲み込まれた愛理の頭。
汗にまみれた千亜希の谷間は愛理の顔面にピッタリと吸い付き、再び愛理を「酸欠地獄」へと誘う。
「はぁッ、はぁッ……今度は真正面からよ、絶対に逃げられないッ!」
自らの両腕を回すのも窮屈な程にたわわな乳房で愛理の顔を締め付ける千亜希は、「今度こそ仕留めた」という確信に食いしばった口元が僅かに綻ぶ。
「ふふ、もうギブアップもできないみたいね?気失っちゃった?」
強く、固く抱きしめた千亜希の腕の中で、愛理はピクリとも動かない。
「過去も未来も捨て去った私にッ!あなたは絶対に勝てないッ!」
ギュゥゥゥッ!!!
さらに一際強く締め付ける千亜希。
一切の抜かり無く、完全にとどめを刺しにくる。
闘いを見守る観衆からも、不穏な騒めきと悲鳴が挙がり始めた。
「まさか……」
「あー……落ちたんか?」
恭子はただ呆然と、ステージ上で絡み合う二人の女を見つめている。
(そんな……こんな終わり方……?)
視界がぼんやりと輪郭を失い、グルグルと回るような錯覚。
信じられない。いや、信じたくない。
「あ……愛理……愛理ッ!!」
呼び掛けた愛理の身体は、ほとんど千亜希の豊満な肉体に埋もれて、腕の中にすっぽりと隠れてしまっていた。
これで決着──?
予想だにしなかったその呆気ない幕切れにフロア中の誰もが言葉を失い静まり返った……。
が、次の瞬間。
「おッ!?ほォォォッ!?!?❤︎❤︎❤︎」
絶望の静寂を切り裂く、淫らで高らかな喘ぎ。
叫んだのは千亜希だった。
11
急襲──!!
思わず緩んだ千亜希の腕の間から、スルリと抜け出して愛理が顔を上げる。
「ぷはぁッ!!ハァッ、ハァッ……そう何度も同じ手を喰らわないわよッ!!」
ウワァァァァァァッ!!
フロアを揺らす観客の歓声。
今宵、最高潮の熱気と衝動。
愛理の右手は密着した身体の隙間から、千亜希の股間を遂に探り当てたのだ。
「いけッ!!愛理ッ!!」
起死回生の復活劇に、恭子が思わず声を張った。
その声に、愛理も目線で応える。
ズチュッ❤︎
「んお"ッ!?❤︎イヤッ!!❤︎挿入れッ……おォォッ!!❤︎❤︎」
愛理の中指が千亜希の陰裂を掻き分けて膣壁を刺激する。
熱い湿り気を指先に感じながら〝女の弱点〟をひたすらに責め立て、千亜希を絶頂の頂へと引っ張り上げてゆく。
《残り時間2分ッ!!》
(これがラストチャンス……絶対にこの機を逃さないッ!)
クチュクチュクチュクチュッ❤︎
愛理は右手で膣内のGスポットを責めながら、左手で肥大した陰核を激しく擦る。
「んひィィィッ!?❤︎イッ❤︎だめイクッ❤︎それイクッ❤︎」
千亜希の腰はヒクヒクと痙攣し、もはや絶頂は秒読みかと思われた。
だが、千亜希も最後の抵抗を見せる。
「くぁぁッ❤︎まッ❤︎まけな……ぃッ❤︎」
ガシッ!!
「なッ……」
迫り来る絶頂の大波に逆らいながら愛理の両脚を掴んだ千亜希は、そのまま後方へ転がすように愛理の身体をひっくり返した。
12
ブンッ!!
「あうッ!?」
土壇場の凄まじいパワーに、愛理の小さな身体が千亜希の上からもんどり打って転がり落ちる。
「ぐぅッ!!」
「私が……私が勝つッ!!」
素早く起き上がった千亜希は、ひっくり返る愛理の上に跨って腰を下ろした。
ヌチュゥゥッ❤︎❤︎
「「くゥゥゥんッ!!?❤︎❤︎」」
熱く火照り、淫らに湿った陰唇同士が、キスをするようにぴったりと吸い付き合う。
女同士のマングリ騎乗位。
千亜希が最後に仕掛けたのは、ピンピンに張り詰めた〝雌の竿〟同士を無防備に擦り合わる特攻の荒技。
ズチュッ❤︎クチュッ❤︎
「うォォッ!?❤︎クリッ❤︎こッ❤︎擦れッ❤︎」
千亜希が繰り出した捨て身の猛反撃に、虚を突かれた形の愛理は防戦一方になる。
「フーッ!❤︎フーッ!!❤︎ぉぉッ……くぅンッ❤︎イッ❤︎イけッ❤︎イけ愛理ッ❤︎」
グチュッ❤︎グチュッ❤︎グチュッ❤︎
天井に向く愛理の尻の上に大股で跨り、剥き出しの陰唇を無心に擦り付ける千亜希の顔は、快楽に抗う必死の形相だ。
だがその責めは、ここまで何とか絶頂に耐えてきた愛理の火照る肉体に再び火を着けた。
(こッ❤︎これヤバいッ❤︎マン肉にしごかれてッ❤︎クリ潰れてるッ❤︎)
「おッ❤︎おッ❤︎おゥッ❤︎おォォッ❤︎」
女の弱点同士をぶつけ合う、究極の我慢比べ。
泣き叫びたくなるような、甘く切なく激しい性的快感の波動。
蜜壷から溢れ出る愛液が飛沫をあげて擦れ合うたびに、ぷぅん…と鼻腔をくすぐる女の匂いと、互いに感じ合う相手の絶頂の予感。
愛理の身体は千亜希のプレスに押し潰されて身動きが取れず、されるがままにただ〝陰核〟を〝陰核〟で弾かれ続ける。
「ひッ❤︎ん"ォォッ❤︎マンコッ❤︎マンコ熱いッ❤︎」
千亜希が腰を振る度に、愛理の眼前で豊満な二つの乳房がブルンッと重たげに揺れ動く。
喘ぐ口元から滴る唾液が愛理の顔に垂れ落ちるが、愛理はそれを拭い取る余裕さえ無い。
「クチュクチュッ❤︎音やらしッ❤︎おほォォォォッ❤︎クリ勃起ヤバいぃぃッ❤︎」
愛理は腰を捻って快感を逃がそうと試みるが、完全に組み敷かれた体勢では脱出も叶わない。
(このままだとイクッ❤︎ホントにイクッ❤︎)
13
「あォッ❤︎おッ、女としての価値ッ❤︎私の方が上かしらッ?❤︎」
愛理の苦悶の表情から、千亜希は勝利を確信する。
「ハダカになってもッ❤︎衆目にセックス晒してもッ❤︎もう私には関係ないッ❤︎グラドルから落ちぶれた私の最後の悪あがきよッ!!❤︎」
「ほォッ❤︎ちッ❤︎ちがう……ッ❤︎」
「!?」
千亜希の吐き捨てる言葉に、愛理は小さく首を横に振った。
「El Doradoは……女同士が〝誇り〟を懸けて闘うステージ……おゥッ❤︎」
「なッ……」
愛理の返答に、千亜希の腰が止まる。
「だッ……だったらあなたはこんな見世物のセックスに誇りを懸けてるって言うつもりッ!?」
「と、当然よッ……ここが私の選んだ……〝自分の居場所〟なんだから……ッ!!」
激情を孕んだ愛理の咆哮に、千亜希は一瞬気圧される。
「だッ……だったら……!!」
グチュンッ!!❤︎ブチュンッ!!❤︎
「あぐッ!?❤︎ほォォォォッ!?❤︎❤︎」
「今ここで奪ってあげるわッ!!あなたの〝誇り〟もッ!!〝居場所〟もッ!!」
千亜希が再び腰を振り始める。
先程とは比べ物にならない、叩きつけるような激しい責め。
摩擦によって二人の陰唇は、まるで神経を剥き出しにされたようにジンジンと赤く熱を帯びて腫れ上がっている。
「愛理ッ!あなたは私に勝てないッ!!ちっぽけなプライドに縛られたあなたと、すべて捨て去った私じゃ……」
「ちがうッ!!千亜希!あなたは捨ててないッ!!」
グンッ!
「あッ!?」
応酬の最中、愛理が千亜希の右脚を掴んで身体を目一杯に捻った。
不意を突かれた千亜希は片膝を付き、責めの体位が前傾に崩れる。
ムチュゥゥゥッ❤︎❤︎
「んむゥゥッ!?❤︎」
瞬間、重なる唇と唇。
愛理は汗まみれの千亜希を強く抱きしめて、長い長いキスをする。
「んふッ……チュパッ❤︎んぅッ❤︎」
「んむッ❤︎うぅ……ジュルルッ❤︎」
絡め合う舌と吐息の熱さに、戦いの最中にある二人がそっと瞼を閉じる。
チュ……パッ❤︎
女たちの濡れた唇が解かれると、二人は無言のまま見つめ合い、どちらともなく再び陰唇を擦り合わせ始めた。
「くッ❤︎千亜希ッ……あなたが信じた夢、あなたを信じた人たちがいるように……私にも夢があって、それを信じてくれる人たちがいる……ッ❤︎」
「はッ❤︎はッ❤︎……でも私はッ……それに応えられなかった……はぅッ❤︎」
勝負の決着へ向け、互いの腰が自ずと加速する。
愛理は潤んだ瞳で千亜希を見つめ、僅かに微笑んだ。
「ううん、応えるのは〝最後〟でいいッ❤︎どんなに惨めでも、想い描いた未来とは違っても、あなたがあなたでいるだけで、信じてくれる人は沢山いるッ!!❤︎」
「ぁ……ッ!!❤︎❤︎」
愛理が下から腰を突き動かし、千亜希の膝が震え始める。
「おおッ❤︎……今だってッ!❤︎あなたを信じて待ってる人がいるッ!❤︎その人たちのためにもッ❤︎!!あなた自身がプライドを捨てちゃダメなのッ!!❤︎❤︎」
「おォォォッ❤︎❤︎イクッ❤︎❤︎イクイクイクッ❤︎❤︎❤︎」
裸の女二人は舞台の上で、信じた未来を脳裏に浮かべた。
たとえそれが目指した姿でなくとも、〝今〟ここで燃え尽きる事ができれば──。
「あッ❤︎あッ❤︎あッ❤︎だめイクイクイクッ❤︎ひッ❤︎~~~~~~イッックゥゥ!!!❤︎❤︎❤︎」
汗の滴る黒髪を振り乱して、千亜希は天を仰いだ。
14
ドサッ……!
仰け反って硬直した千亜希の身体が、一気に脱力して尻餅をつくようにマットに倒れた。
「ぁッ❤︎….…ぁッ❤︎……ぉぉぉ……❤︎」
大の字に倒れ込み、目を白黒とさせながら小さく喘ぐ千亜希に、愛理は四つん這いのままゆっくりとにじり寄る。
「ま、まだ……まだ終わらない……❤︎」
自重に任せて左右に溢れ落ちる千亜希の乳房を両手で鷲掴みにして、追い討ちをかけようと試みたところで銅鑼の音がフロアに響いた。
ゴォォォォォォォン……!
《そこまでッ!ただいまの試合、2対1で……勝者、愛理ッ!!》
ワァァァァァァァァァァッ!!
勝者の名乗りを挙げるアナウンスに、観客たちは拍手喝采を浴びせるが、当の〝勝者〟は暫し呆気に取られたように周りを見渡す。
(お……終わった……?私……勝ったの……?)
状況を理解した愛理はその場にへたり込むように座ると、大きく息を吐いて安堵の表情を浮かべた。
「はぁ……はぁ……よ……よかったァ……」
安堵したのは、ステージ下の恭子も同じだった。
復活の勝利を噛み締めるように、群衆の中で小さく拳を握ってみせる。
「やった……勝った……よかった……!」
「愛理ちゃん、見かけに似合わずド根性娘やねー」
「大阪でのイベント、文句なし愛理ちゃんでいかしてもらいます。こりゃ楽しみなってきたわ」
隣で見守る大阪からの派遣員二人も、満足そうに頷く。
フロアに響く万来の拍手の中、倒れたままの千亜希に愛理が手を差し伸べた。
「はぁ……はぁ……ほら千亜希、立てる?」
「あ……愛理……さん……ぐッ……」
愛理が抱きかかえるように千亜希の身体を支えてやると、ゆっくり、ゆっくりと二人で花道を引き下がってゆく。
「愛理ーッ!!おめでとーッ!!」
「千亜希ナイスファイトーッ!!」
鳴り止まない拍手と闘いを労う大歓声は、二人の背中が舞台袖に隠れても、いつまでも浴びせられる。
控え室まで引き下がる道中、愛理は千亜希に話しかける。
「……どう千亜希?これがEl Doradoに私が立つ理由……」
「……完敗です。覚悟も、女としても……だけど」
「ん?」
「私にもまだ〝プライド〟が残っていた事、愛理さんに教えられました……そのプライドで、いつか愛理さんにリベンジしたい……!」
「千亜希……」
思いがけない千亜希の言葉と、新たに生まれた女の決意に、愛理はにっこりと笑みで応えた。
「あはッ!いつでも望むところよ!……そのケは無いって話だけど、ひょっとして目覚めちゃったかしら?❤︎」
「あッ……い、いや別に……❤︎」
愛理の意地悪な指摘に、顔を紅潮させて俯く千亜希。
「ふふ、なら丁度よかったわ❤︎今から私の控え室来ない?いきなりリベンジのチャンスよ?」
「え……?」
「私のこと、心ゆくまでイカせてちょうだい?ずーっとガマンの連続でムラムラ疼きっぱなしなの……❤︎」
15
「El Dorado」の華やかな舞台が最高潮で幕を閉じた夜──。
その舞台を追われた女は、復讐の時を虎視眈々と待ち構えている。
「ARISAちゃんは当然受けて立つでしょうね……あの子、プライドだけは一丁前だからね❤︎」
「どうせならARISAも引き摺り出せばいい。客の目の前でどちらが上かをハッキリさせてやれば?」
「ふふふッ……私のEl Doradoがあの娘たちの懺悔の舞台……上出来なシナリオよね?」
けたたましい程のトランスミュージックが鳴り響くクラブの一角、ボックス席に陣取るグループ。
史織、紅花、夏樹の三人の姿がそこにはあった。
「私たちとARISAチーム、5対5の対抗戦……ARISAがこの話に乗ってきます……?」
夏樹が小声で訝しげに問いかけると、史織は一笑に付して答える。
「ハッ!逃げるだなんて言わせないわよ……あっちに正当性があるって言うなら、それこそこちらの挑戦に応えてもらわなきゃ❤︎」
史織のギラつく破顔は「喜び」と「怒り」が混じり合い、危険な遊びにスリルと興奮を覚えた不良少女のようである。
(全面戦争……か)
夏樹は憂うように溜め息を吐くと、テーブルのグラスの水滴を見つめた。
「ま、夏樹ちゃんが心配するのはそこじゃないわよ?アナタにも重大な任務があるんだから❤︎」
そう言いながら史織は、席を立ってふらふらと歩き出した。
「ちょっとお手洗い❤︎ふふッ、これから忙しくなるわね❤︎」
どうやらだいぶ酔っているらしく、踊るような軽い足取りで化粧室へと向かっていった。
「……浮かれてんな、あのババア」
紅花がクスクスと笑いを殺しながら、グラスを傾ける。
「まぁいいや、アタシはARISAが泣き喚きながら赦しを乞う姿が見たいだけ……それだけだから」
(……この女)
禍根の炎が燃え盛るサークルは、どのグループも決して一枚岩ではない。
誰が敵で、誰が味方なのか。
夏樹は未だ、「紅花」という女の素性を掴めていない。
16
(ARISA……もうすぐよ。あなたが私に跪く時が来る……!)
洗面台の鏡に向かい、史織が微笑む。
酒でぽうっと赤らんだ表情はどこまでも陽気で、それでいて瞳の奥は氷のように冷たく暗い。
屈辱、恥辱、汚辱……。
あらゆる言葉を用いても表現できない、あの女への憤怒と憎悪。
それをすべて返上する算段はできている。
あとはあの女が喰らいつくのを待つのみ……。
「ふふふ……」
蛇口から出る水流の冷たさが、ふと史織の酔いを覚ました。
ガチャン
史織の背後で、個室のドアが開く音がした。
そのまま洗面台へと近付く足音。
「用を足したら手を洗う」という、当然の流れ。
ただその時、史織は何か、えも言われぬ猛烈な違和感を感じて「その者」の顔を見ようとした。
(二人……?)
瞬間──。
ゴッ!!
「あぐッ!?!?」
鈍痛。
首筋から側頭部に掛けて、割れたような激しい痛みが奔る。
ゴッ!!ゴッ!!ゴッ!!!
続けざまに2発、3発。
勢いよく振りかぶられる右腕と、手に持たれた特殊警棒。
「いッ!?……ぐぁぁぁッ!?!?」
畳み掛ける攻撃に、史織は腰を砕いてその場に膝をついた。
グシャッ!!
「ぶ……ッ」
史織の顔面にめり込む、分厚いラバーソールの蹴り。
史織の顎が上がり、上体が壁に打ちつけられた。
ゴッ!!ゴッ!!ゴッ!!
ガッ!!ドスッ!!ゴスッ!!
殴る、蹴る。
蹴る、殴る。
しゃがみ込む史織を何度も執拗に襲う、左右からの容赦ない打撃。
「うぐ……ぅ………」
やがて史織は頭部を抱えたまま、意識を失いタイルに倒れ込んだ。
「……」
史織を襲った〝二人組〟は、倒れた史織の髪を掴むと、乱暴に引っ張って顔を覗き込んだ。
「こないだのお返し、次は殺す」
物騒な物言いに似合わぬ、高く涼やかな少女の声。
黒のパーカーと赤いギンガムチェックのミニスカート、そこから伸びた細い脚に、エナメルの厚底ラバーソールブーツ。
黒いマスクで口元を隠した彼女は、共犯者であるもう一人と目で合図すると、そのまま化粧室を後にした。
タイルに飛び散る鮮血の飛沫と、流れ続ける蛇口の水の音。
扉の向こうでは、クラブの喧騒が変わらず鳴り響いていた。
「はぁッ、はぁッ、クソッ……!」
恭子は慣れないヒールによろめきながら、猛ダッシュで愛理のいるステージへ向かう。
(なんで気付かなかった!?私が千亜希の実力に気付いていれば……今の愛理にこんな無謀なマッチメークは……)
だが、後悔先に立たず。
試合はすでに始まり、愛理は早くも意識朦朧の大ピンチだ。
この試合に敗れれば、二連敗。
勝負は時の運、一度ならば破れる事もあるだろう。
だがそれも、連敗となると意味合いが変わってくる。
復活を懸けたこの一戦で、いまやスターとなってイベントを牽引する愛理が再びの惨敗となれば、その影響はEl Doradoの今後の運営だけではない。
何より、ようやく敗戦のショックから立ち直った愛理自身の精神は緻密なガラス細工のように粉々に砕け散って、もはや二度とは修復不可能なものになる。
だが今はもう、祈る事しかできない。
何度も何度も立ち上がり、奇跡を見せた愛理の〝執念〟に懸けるしかない。
(耐えろ、愛理ッ!)
「すいませッ……ちょッ……ちょっと通してくださいッ……!」
ステージ下に大挙として群がる観客をなんとか掻き分け、恭子は愛理の元を目指す。
群衆の中から恭子が抜け出すと、視界には未だ倒れたままの愛理がいた。
2
「愛理ぃッ!!立てぇッ!!」
恭子はステージ下から愛理へ向けて声を張り上げる。
「うん?」
その声に反応したのは愛理ではなく、対戦相手の千亜希だった。
憮然とした表情で、声のする恭子の方を横目でチラリと一瞥すると、倒れ込む愛理の髪を掴んで無理矢理に立たせようとする。
「愛理さん、主催の人が立てって言ってるよ」
「うぐッ……ぅ……?」
よろめきながらも立ち上がる愛理の目にも、何やら叫び続ける恭子の姿が映る。
(き、恭子……また心配かけちゃってるな……私)
乱れる呼吸に、朦朧とした意識、ジンジンと疼く陰核の余韻……。
身体を押されれば、たちまちその場に倒れ込んでしまいそうな程、下半身に力が入らない。
(しっかりしなきゃ……ここから私のペースに……ッ!)
ガシッ!
「はうッ!?」
愛理の背中に柔らかな、そして重厚な肉の圧力。
千亜希に背後から腕を回され、固く抱きつかれて動けない。
メリメリと骨が軋むような圧迫感。
(くッ……すごい力……ッ!)
「あの主催の人にも見せてあげようよ、愛理さんの気持ちイイ顔……❤︎」
「この……調子乗ってんじゃ……ッ!」
千亜希のクラッチをなんとか振り解こうと、愛理は目一杯に力を込める。
だが回復しきらない体力では到底及ばず、ただ千亜希の腕の中で喘ぐしかない。
「ぐァァッ!?は……離し……て……」
「ほら、逃げないとまた私が責めちゃまいますよ?」
3
(この乳女……おっぱいばっかりデカくって、腕なんか私の方が太いくらいなのにッ!一体どこにそんな力が……)
クイ……❤︎
「ひィッ!?❤︎やッ……❤︎」
一瞬の油断。
背後から股間に手が伸びる。
怯んだ愛理は咄嗟に前屈みになり内股を閉じるが、千亜希は愛理の股の間に自らの膝を捩じ込んで無理矢理にこじ開ける。
クチュッ❤︎クチュッ❤︎
「はァァァァッ❤︎あォォォォッ❤︎」
愛理は柔らかな〝肉の壁〟に埋もれながら、口を開けて淫らに叫ぶことしかできない。
手荒で拙い千亜希の性技だが、一度絶頂を迎えた愛理の陰核は痛いくらいに充血して脹れ、もはや吐息が掛かっても身悶えするような敏感さに熟してしまっている。
「やばッ❤︎またッ❤︎ダメッ❤︎イッ……❤︎」
膝がガクガクと震えて二度目の絶頂に昇ろうとした時、恭子の叫びが再び愛理の耳に入る。
「愛理ッ!!自分から責めろッ!!」
(責めッ……はッ!?)
ズルンッ!
刹那、愛理は自らその場にへたり込むようにして千亜希の腕から脱する。
「なッ……?」
「うくッ……ぬ、抜けたぁ……❤︎」
4
「よっしッ!!」
絶体絶命の危機を脱し、大きくガッツポーズする恭子。
「ほぉほぉ、巧いやん愛理ちゃん」
「ん?……ほぁッ!?いつの間に!?」
いつからか恭子の隣には、音もなく大阪の派遣員がいた。
「オメコいじられて前屈みになった分、千亜希ちゃんとの間に隙間が生まれたのが功を奏したなぁ」
「うん、千亜希ちゃんは責めることに夢中やし、捕まえとった腕が緩んだんやろな」
派遣員二人は互いにうんうんと頷きながら納得し合う。
「恭子ちゃん、ウチら置いてかんといてや?さみしいやんか、ここアウェーやし」
文句を言いながらも、ニカニカと小さな八重歯を見せながら笑う派遣員。
「え……あ、すいません」
(大阪の人ってやっぱちょっとノリが独特だな……)
「あ、ホレ恭子ちゃん見とき。今度は愛理ちゃんの反撃や」
指差すステージ側に恭子が振り向くと、愛理が座り込みながらも千亜希の右脚にしがみついていた。
「ふんッ!ぬゥゥゥッ!!」
「うッ……くッ!」
膝立ちの姿勢で脚を引っこ抜こうとする愛理に対し、千亜希は腰を落として耐える。
「はァッ、はァッ……!」
(重い……ビクともしない……!)
抱えた千亜希の右脚を激しく揺する愛理だが、千亜希の体勢はまったく崩れる気配がない。
単純な体格差もさることながら、千亜希は下半身の重心移動を巧みにこなし、体幹を常に肉体の中心から動かさない。
一見して愛理が攻勢をかけているようだが、その実コントロールしているのは千亜希の方だ。
愛理の頬に汗が伝い、細い顎へと滑り落ちてゆく。
(このままだと私のスタミナ切れが先……だったらいくしかない……!)
「ふんッ」
愛理は下からの姿勢のまま、千亜希の股間に右手を伸ばした。
5
クチュッ❤︎
「うあッ!?」
触れた途端、声をあげた千亜希の腰がガクリと落ちる。
(いけるッ!)
それを好機と見るや、愛理は掴んだ千亜希の右脚を思い切り引っこ抜く。
「ふんッ!!……ぐッ……!?」
だが、それでも千亜希は倒れない。
跪く愛理の上半身に密着し、逆にそのまま押し倒して伸し掛かった。
ズムッ……
「あぐッ……!」
(そんなッ!?)
あっけなく形成逆転、馬乗りになった千亜希の眼には当初のような戸惑いの色は一切無かった。
「うぅ……い、イヤッ……!!」
愛理は咄嗟に両手を伸ばして千亜希を押し除けようとするが、千亜希はまるで怯まない。
次第に愛理の脳内に「敗北」の二文字が浮かび上がる。
(だ、ダメッ!そんな弱気じゃ……何か方法を……)
ギュムッ❤︎
「んぶッ!?~~~~~~ッッ」
突如、愛理の視界が闇に覆われる。
真っ暗闇の中で感じるのは汗の匂いと心臓の鼓動、そして二つの脂肪の圧倒的な質量。
馬乗りになった千亜希は、その巨大な乳房を愛理の顔面に押し付けた。
「あはッ❤︎おっぱいに押し潰されちゃう気分はどうですか?愛理さん❤︎」
「ふッ……んむッ……!!」
(い、息が……)
愛理の顔面は千亜希の柔らかな乳房にみっちりとめり込み、その圧迫は愛理の鼻と口を完璧に塞いでいる。
覆い被さる千亜希の身体の下で、まるで駄々っ子のように手足をバタつかせる愛理。
「ん"~~~ッ!?ん"ぅ"~~~ッ!!」
(苦しいッ!!死ぬッ!?)
呼吸を奪われた事でパニックに陥り、一心不乱にもがき苦しむ。
その時、愛理の耳に恭子の声が飛び込んできた。
6
「愛理落ち着いてッ!無闇に動くとまた体力を消耗するッ!」
(き、恭子ッ)
その言葉で我に帰った愛理に、俄かに思考が甦る。
(そ、そう……千亜希の狙いはそれ……私の体力が尽きるのを待っている……!)
「むッ……んべッ……はッ、はッ……」
顔を真横に向け、大きく口を開けながら舌を目一杯出してなんとか酸素を取り込む。
舌を出しながら浅く短い呼吸をする様子はさながら犬のようで滑稽ではあるが、今は見てくれの美醜を気にしている余裕は無い。
「ほら、ギブアップしてもいいんですよ?ホントに窒息しちゃいますよ?」
千亜希は余裕綽々といった風に愛理を煽る。
爆乳に押し潰され、愛理の顔はひしゃげて歪むが、それでも瞳には闘志を燃やす輝きがある。
(冷静に……El Doradoは私の舞台……!)
「すぅー……はむッ!!❤︎」
深く長い深呼吸で肺を満たすと、愛理は大きな口で千亜希の乳輪にむしゃぶりついた。
ジュルッ!❤︎レルッ❤︎ジュロロロッ!!❤︎
「んひィッ!?❤︎イヤッ!❤︎ちょッ……!!❤︎」
不意を突かれた千亜希は思わず素っ頓狂な声で叫び、吸い付く愛理の顔を引き剥がそうと上体を反らす。
しかし愛理は千亜希の胴に腕を回して抱きついたまま、なおも口内で太い舌を縦横無尽に動かす。
ジュルッ❤︎ムチュッ❤︎レロッ❤︎
「くぅぅぅッ❤︎んひッ❤︎もう……もうッ!!❤︎」
再び襲い来る、愛理の強かな舌技。
乳首を襲う波状の快感に抵抗の意思も遮られ、もはや奥歯を噛んで耐え忍ぶ事しかできない。
「んふぅぅッ❤︎くッ……あゥゥッ❤︎」
愛理の上で、千亜希の身体が縮こまり、そのままゆっくりと横倒しになった。
7
ドサッ
「チュパッ❤︎……ハァッ!ハァッ!ハァッ!」
(な……なんとか脱げ出せた……)
絶体絶命のピンチを切り抜けた愛理が、今度は千亜希の上に跨がる。
一人は呼吸を遮られた苦しみで、もう一人は愛撫された快感と恥辱で、互いに顔を真っ赤に紅潮させている。
ヌチ……ッ❤︎
「はァうッ!?❤︎やッ……❤︎」
千亜希の陰裂に、今度は愛理の濡れた指が這い寄る。
愛理の小さな手、細くしなやかな指が、白蛇のようにスルスルと股間を掻き分けて、包皮の中で甘やかに勃起する実を探り当てた。
クリュッ❤︎クチュ……❤︎
「うァァァァッ!?❤︎クリッ❤︎だめェッ❤︎❤︎」
今宵、一番の絶叫。
愛理が陰核に触れた瞬間、電流に打たれたように身体を揺さぶりマットをのたうち回る千亜希。
「ハァッ、ハァッ、このッ……!」
凄まじい抵抗の力に、跨る愛理も振り落とされないように必死にしがみつく。
煽る余裕も、責めを愉しむ余裕も無い。
ただひたすらに、相手を絶頂に導くために責め続ける。
クチュクチュクチュクチュクチュッ❤︎❤︎
「ん"ォォォォォォォォッ!?!?❤︎❤︎ぎひィィィィィィィィィィッ!!!!❤︎❤︎」
五指を揃えて磨くように素早く陰核を擦ると、千亜希の絶叫はほとんど慟哭へと変貌してゆく。
両脚をバタバタと暴れさせて快感にもがく姿は、まるで生捕りにされた獣のようだ。
(イけッ!イけッ!!)
「イけッ!!イけぇッ!!!」
責める愛理も額や首にびっしょりと汗を掻きながら、声を荒げて絶頂を促がす。
決死の責めと、必死の抵抗。
矜持を抱く女同士、本気の攻防。
「ふゥゥゥゥんッ!!❤︎イッ❤︎ひぃぃッ!!❤︎」
「イけイけイけイけッ!!勃起クリシコられてイけッ!!」
やがて、千亜希の両脚から力が抜け始める。
「はぉぉぉッ……❤︎だめイクッ❤︎もうイクッ……イクッ❤︎❤︎」
目を固く閉じ、口をぽっかりと開けたまま天を仰いだ千亜希は、腰を浮かせると一気に快楽の頂を突き抜けた。
「イ"ッ……グゥッ!!!!❤︎❤︎❤︎」
プシッ!!!❤︎❤︎❤︎
「きゃッ!?」
仰向けの千亜希の身体が弓形に激しく仰け反り、柔らかで巨大な乳房がブルンッと重たげに上下すると、その弾みで愛理もマットに投げ出された。
天井にむかって高く掲げた千亜希の股間の陰裂から、先程の愛理と同じく透明な液体が弧を描いて飛び散ったのを見届けた観客は口々に響めく。
(はぁッ…はぁッ…こ……これで同点……まだまだ終わらないわよ……!!)
8
《愛理、1ポイントッ!!》
オォォォォォォ……!
「よしッ!!取り返したッ!!」
右手の拳を硬く握り、小さくガッツポーズを繰り出す恭子。
大阪のサークル派遣員たちも、驚いたように感嘆の声を挙げる。
「ほぉ~……土壇場からの起死回生、見事やね愛理ちゃん」
「千亜希ちゃんのやり方に付き合う義理無いて、あの状況で気付けたんはエラいなぁ……さすがやね」
愛理を評価する二人の会話に、恭子も内心鼻高々である。
(ふふ……伊達にEl Doradoのエース張ってないっつーの)
一目惚れの愛理をスカウトした日から今日に至るまで、その闘いを見届けてきた恭子にとっても、舞台の上で進化し続ける愛理という女の底知れない潜在能力には未だ驚かされる。
「!!」
(愛理ッ)
一瞬、闘いの最中にある愛理と目が合う。
その目は、俄かに笑っていたような気がした。
「愛理いけぇぇッ!!」
恭子の叫びが、観客の歓声が、ステージ上の愛理の背中を押す。
「うぉぉぉッ!!」
愛理は応えるように咆哮すると、未だ絶頂の余韻から覚めぬ千亜希を目掛けて飛びついた。
「はうッ!?❤︎」
驚いたように目を丸くする千亜希はすぐさま愛理の肩を掴んで制御を試みるが、愛理はそれをこじ開けて無理矢理に唇を重ねた。
ムチュッ❤︎ジュプッ❤︎チュパッ❤︎
「ん"~~~~~ッ!?❤︎❤︎」
「んふゥゥ❤︎ジュルッ❤︎んむッ❤︎」
千亜希の唇に舌を捩じ込み、ねっとりと女同士で愛してやると、千亜希の抵抗はすぐさま弱まり愛理の腰に強く抱きついてキスを応戦してくる。
(千亜希……わかってきたじゃない、El Doradoでの闘い方が……❤︎)
愛理は千亜希の反応を窺いながら、無防備に晒されている二つの巨乳の先端を指で摘んで引っ張った。
ギュウッ……❤︎
「んぶッ!?❤︎痛ッ❤︎ひぁぁぁッ❤︎そんな強くしちゃダメぇぇぇッ!!❤︎」
「あははッ❤︎いい反応ね❤︎どう?ホントは乱暴されるのも好きなんじゃない?千亜希❤︎」
愛理が乳首を引っ張り上げると、千亜希のJカップが突きたての餅のようにどこまでも伸びてゆく。
だが、刹那──。
ギュッ!!❤︎
「ほォォッ!?❤︎」
「くぅぅ……!!こンのォォ……!!❤︎」
引っ張り上げる事に気を取られた愛理の両脇の下から、千亜希が手を伸ばしてお返しとばかりに愛理の乳首を力一杯に抓り上げた。
奇しくも同じ責め。同じ弱点。同じ痛み。
目に涙を浮かべながら、千亜希が愛理を睨み付けて笑う。
「フーッ、フーッ……あ、愛理さんだって好きなんでしょ?……痛いコト❤︎」
激痛に思わず落涙、だが愛理もまた笑って応えた。
「ぁ❤︎……ぅ❤︎……え、ええ……大好きよ……❤︎くぅぅ……❤︎」
9
ギチギチギチ……❤︎
引っ張り上げる乳首と、引き下げる乳首。
女たちは歯を食いしばりながら、相手の責めを必死に耐える。
「痛ッ❤︎……ち、千亜希ッ❤︎顔が真っ赤よ?……無理しないで……ひぎッ!?❤︎」
「あうッ❤︎……あ、あいッ……ぎァァッ!?❤︎……あ、愛理さん……だって……マジ泣きじゃないですか……ぁッ❤︎」
互いに意地を張り、相手の降参を促す二人。
(ち、千切れるッ❤︎ホントに千切れるッ❤︎)
(痛い痛い痛い痛いッ❤︎無理無理無理無理ィィィッ❤︎)
今にも気が狂って泣き叫びたくなるような激痛と、その向こうにある倒錯の快楽。
だが、二人の女は絶対に責めることをやめない。
少なくとも、〝目の前の女〟より1秒でも長く耐えなければ……。
膠着する中で、愛理が千亜希に問い掛ける。
「グ……グラドルなら……おっぱいは商品でしょ?あッ❤︎……だったら……乳首伸びちゃったら……見せられないカラダになっちゃう….…わね……あうッ❤︎」
「それはッ……お互い様……いぎッ❤︎……それに……私……もうグラドルじゃ……ないしッ……おッ❤︎」
(もうグラドルじゃない……?)
千亜希の言葉に、愛理は重ねて問いただす。
「どォッ❤︎どういう意味……」
「El Doradoに参戦するのを……決めた時……ぃ❤︎……グラドルは……引退した……からッ……」
「なんで……そこまでして……くォッ❤︎」
愛理にとっては純粋な疑問だった。
写真集やイメージビデオまで販売しているグラビアアイドル。
その地位を捨ててまでEl Doradoの参戦を選んだ理由。
金のため?それとも事務所の指示?
「お金もッ、社長案件ってのもッ、確かにあるッ……ん"ぃッ!❤︎……けど……」
涙に潤む千亜希の瞳に、悲愴にも似た、しかし激しい闘志が宿る。
「全部捨てたわッ……それが私の……このステージに立つ覚悟……あぐッ!❤︎……過去を捨ててッ……女も捨ててッ……何も未練を残したくないッ!!」
ギリィッ!!❤︎
「いぎィィィッ!?!?❤︎❤︎」
一際強く、乳首を捩じ切らんばかりに引っ張り下げられた愛理。
乳頭を引き裂かれたような鋭い激痛にたじろぎ、愛理は意図せず千亜希の胸の中にうつ伏せに倒れ込んだ。
その機を逃さず、千亜希は巨大な両胸で愛理の顔面を挟み込んだ。
10
「ふんッ!!」
ギュムゥ……
「うぷッ!?……ッ!!」
すっぽりと肉の谷間に飲み込まれた愛理の頭。
汗にまみれた千亜希の谷間は愛理の顔面にピッタリと吸い付き、再び愛理を「酸欠地獄」へと誘う。
「はぁッ、はぁッ……今度は真正面からよ、絶対に逃げられないッ!」
自らの両腕を回すのも窮屈な程にたわわな乳房で愛理の顔を締め付ける千亜希は、「今度こそ仕留めた」という確信に食いしばった口元が僅かに綻ぶ。
「ふふ、もうギブアップもできないみたいね?気失っちゃった?」
強く、固く抱きしめた千亜希の腕の中で、愛理はピクリとも動かない。
「過去も未来も捨て去った私にッ!あなたは絶対に勝てないッ!」
ギュゥゥゥッ!!!
さらに一際強く締め付ける千亜希。
一切の抜かり無く、完全にとどめを刺しにくる。
闘いを見守る観衆からも、不穏な騒めきと悲鳴が挙がり始めた。
「まさか……」
「あー……落ちたんか?」
恭子はただ呆然と、ステージ上で絡み合う二人の女を見つめている。
(そんな……こんな終わり方……?)
視界がぼんやりと輪郭を失い、グルグルと回るような錯覚。
信じられない。いや、信じたくない。
「あ……愛理……愛理ッ!!」
呼び掛けた愛理の身体は、ほとんど千亜希の豊満な肉体に埋もれて、腕の中にすっぽりと隠れてしまっていた。
これで決着──?
予想だにしなかったその呆気ない幕切れにフロア中の誰もが言葉を失い静まり返った……。
が、次の瞬間。
「おッ!?ほォォォッ!?!?❤︎❤︎❤︎」
絶望の静寂を切り裂く、淫らで高らかな喘ぎ。
叫んだのは千亜希だった。
11
急襲──!!
思わず緩んだ千亜希の腕の間から、スルリと抜け出して愛理が顔を上げる。
「ぷはぁッ!!ハァッ、ハァッ……そう何度も同じ手を喰らわないわよッ!!」
ウワァァァァァァッ!!
フロアを揺らす観客の歓声。
今宵、最高潮の熱気と衝動。
愛理の右手は密着した身体の隙間から、千亜希の股間を遂に探り当てたのだ。
「いけッ!!愛理ッ!!」
起死回生の復活劇に、恭子が思わず声を張った。
その声に、愛理も目線で応える。
ズチュッ❤︎
「んお"ッ!?❤︎イヤッ!!❤︎挿入れッ……おォォッ!!❤︎❤︎」
愛理の中指が千亜希の陰裂を掻き分けて膣壁を刺激する。
熱い湿り気を指先に感じながら〝女の弱点〟をひたすらに責め立て、千亜希を絶頂の頂へと引っ張り上げてゆく。
《残り時間2分ッ!!》
(これがラストチャンス……絶対にこの機を逃さないッ!)
クチュクチュクチュクチュッ❤︎
愛理は右手で膣内のGスポットを責めながら、左手で肥大した陰核を激しく擦る。
「んひィィィッ!?❤︎イッ❤︎だめイクッ❤︎それイクッ❤︎」
千亜希の腰はヒクヒクと痙攣し、もはや絶頂は秒読みかと思われた。
だが、千亜希も最後の抵抗を見せる。
「くぁぁッ❤︎まッ❤︎まけな……ぃッ❤︎」
ガシッ!!
「なッ……」
迫り来る絶頂の大波に逆らいながら愛理の両脚を掴んだ千亜希は、そのまま後方へ転がすように愛理の身体をひっくり返した。
12
ブンッ!!
「あうッ!?」
土壇場の凄まじいパワーに、愛理の小さな身体が千亜希の上からもんどり打って転がり落ちる。
「ぐぅッ!!」
「私が……私が勝つッ!!」
素早く起き上がった千亜希は、ひっくり返る愛理の上に跨って腰を下ろした。
ヌチュゥゥッ❤︎❤︎
「「くゥゥゥんッ!!?❤︎❤︎」」
熱く火照り、淫らに湿った陰唇同士が、キスをするようにぴったりと吸い付き合う。
女同士のマングリ騎乗位。
千亜希が最後に仕掛けたのは、ピンピンに張り詰めた〝雌の竿〟同士を無防備に擦り合わる特攻の荒技。
ズチュッ❤︎クチュッ❤︎
「うォォッ!?❤︎クリッ❤︎こッ❤︎擦れッ❤︎」
千亜希が繰り出した捨て身の猛反撃に、虚を突かれた形の愛理は防戦一方になる。
「フーッ!❤︎フーッ!!❤︎ぉぉッ……くぅンッ❤︎イッ❤︎イけッ❤︎イけ愛理ッ❤︎」
グチュッ❤︎グチュッ❤︎グチュッ❤︎
天井に向く愛理の尻の上に大股で跨り、剥き出しの陰唇を無心に擦り付ける千亜希の顔は、快楽に抗う必死の形相だ。
だがその責めは、ここまで何とか絶頂に耐えてきた愛理の火照る肉体に再び火を着けた。
(こッ❤︎これヤバいッ❤︎マン肉にしごかれてッ❤︎クリ潰れてるッ❤︎)
「おッ❤︎おッ❤︎おゥッ❤︎おォォッ❤︎」
女の弱点同士をぶつけ合う、究極の我慢比べ。
泣き叫びたくなるような、甘く切なく激しい性的快感の波動。
蜜壷から溢れ出る愛液が飛沫をあげて擦れ合うたびに、ぷぅん…と鼻腔をくすぐる女の匂いと、互いに感じ合う相手の絶頂の予感。
愛理の身体は千亜希のプレスに押し潰されて身動きが取れず、されるがままにただ〝陰核〟を〝陰核〟で弾かれ続ける。
「ひッ❤︎ん"ォォッ❤︎マンコッ❤︎マンコ熱いッ❤︎」
千亜希が腰を振る度に、愛理の眼前で豊満な二つの乳房がブルンッと重たげに揺れ動く。
喘ぐ口元から滴る唾液が愛理の顔に垂れ落ちるが、愛理はそれを拭い取る余裕さえ無い。
「クチュクチュッ❤︎音やらしッ❤︎おほォォォォッ❤︎クリ勃起ヤバいぃぃッ❤︎」
愛理は腰を捻って快感を逃がそうと試みるが、完全に組み敷かれた体勢では脱出も叶わない。
(このままだとイクッ❤︎ホントにイクッ❤︎)
13
「あォッ❤︎おッ、女としての価値ッ❤︎私の方が上かしらッ?❤︎」
愛理の苦悶の表情から、千亜希は勝利を確信する。
「ハダカになってもッ❤︎衆目にセックス晒してもッ❤︎もう私には関係ないッ❤︎グラドルから落ちぶれた私の最後の悪あがきよッ!!❤︎」
「ほォッ❤︎ちッ❤︎ちがう……ッ❤︎」
「!?」
千亜希の吐き捨てる言葉に、愛理は小さく首を横に振った。
「El Doradoは……女同士が〝誇り〟を懸けて闘うステージ……おゥッ❤︎」
「なッ……」
愛理の返答に、千亜希の腰が止まる。
「だッ……だったらあなたはこんな見世物のセックスに誇りを懸けてるって言うつもりッ!?」
「と、当然よッ……ここが私の選んだ……〝自分の居場所〟なんだから……ッ!!」
激情を孕んだ愛理の咆哮に、千亜希は一瞬気圧される。
「だッ……だったら……!!」
グチュンッ!!❤︎ブチュンッ!!❤︎
「あぐッ!?❤︎ほォォォォッ!?❤︎❤︎」
「今ここで奪ってあげるわッ!!あなたの〝誇り〟もッ!!〝居場所〟もッ!!」
千亜希が再び腰を振り始める。
先程とは比べ物にならない、叩きつけるような激しい責め。
摩擦によって二人の陰唇は、まるで神経を剥き出しにされたようにジンジンと赤く熱を帯びて腫れ上がっている。
「愛理ッ!あなたは私に勝てないッ!!ちっぽけなプライドに縛られたあなたと、すべて捨て去った私じゃ……」
「ちがうッ!!千亜希!あなたは捨ててないッ!!」
グンッ!
「あッ!?」
応酬の最中、愛理が千亜希の右脚を掴んで身体を目一杯に捻った。
不意を突かれた千亜希は片膝を付き、責めの体位が前傾に崩れる。
ムチュゥゥゥッ❤︎❤︎
「んむゥゥッ!?❤︎」
瞬間、重なる唇と唇。
愛理は汗まみれの千亜希を強く抱きしめて、長い長いキスをする。
「んふッ……チュパッ❤︎んぅッ❤︎」
「んむッ❤︎うぅ……ジュルルッ❤︎」
絡め合う舌と吐息の熱さに、戦いの最中にある二人がそっと瞼を閉じる。
チュ……パッ❤︎
女たちの濡れた唇が解かれると、二人は無言のまま見つめ合い、どちらともなく再び陰唇を擦り合わせ始めた。
「くッ❤︎千亜希ッ……あなたが信じた夢、あなたを信じた人たちがいるように……私にも夢があって、それを信じてくれる人たちがいる……ッ❤︎」
「はッ❤︎はッ❤︎……でも私はッ……それに応えられなかった……はぅッ❤︎」
勝負の決着へ向け、互いの腰が自ずと加速する。
愛理は潤んだ瞳で千亜希を見つめ、僅かに微笑んだ。
「ううん、応えるのは〝最後〟でいいッ❤︎どんなに惨めでも、想い描いた未来とは違っても、あなたがあなたでいるだけで、信じてくれる人は沢山いるッ!!❤︎」
「ぁ……ッ!!❤︎❤︎」
愛理が下から腰を突き動かし、千亜希の膝が震え始める。
「おおッ❤︎……今だってッ!❤︎あなたを信じて待ってる人がいるッ!❤︎その人たちのためにもッ❤︎!!あなた自身がプライドを捨てちゃダメなのッ!!❤︎❤︎」
「おォォォッ❤︎❤︎イクッ❤︎❤︎イクイクイクッ❤︎❤︎❤︎」
裸の女二人は舞台の上で、信じた未来を脳裏に浮かべた。
たとえそれが目指した姿でなくとも、〝今〟ここで燃え尽きる事ができれば──。
「あッ❤︎あッ❤︎あッ❤︎だめイクイクイクッ❤︎ひッ❤︎~~~~~~イッックゥゥ!!!❤︎❤︎❤︎」
汗の滴る黒髪を振り乱して、千亜希は天を仰いだ。
14
ドサッ……!
仰け反って硬直した千亜希の身体が、一気に脱力して尻餅をつくようにマットに倒れた。
「ぁッ❤︎….…ぁッ❤︎……ぉぉぉ……❤︎」
大の字に倒れ込み、目を白黒とさせながら小さく喘ぐ千亜希に、愛理は四つん這いのままゆっくりとにじり寄る。
「ま、まだ……まだ終わらない……❤︎」
自重に任せて左右に溢れ落ちる千亜希の乳房を両手で鷲掴みにして、追い討ちをかけようと試みたところで銅鑼の音がフロアに響いた。
ゴォォォォォォォン……!
《そこまでッ!ただいまの試合、2対1で……勝者、愛理ッ!!》
ワァァァァァァァァァァッ!!
勝者の名乗りを挙げるアナウンスに、観客たちは拍手喝采を浴びせるが、当の〝勝者〟は暫し呆気に取られたように周りを見渡す。
(お……終わった……?私……勝ったの……?)
状況を理解した愛理はその場にへたり込むように座ると、大きく息を吐いて安堵の表情を浮かべた。
「はぁ……はぁ……よ……よかったァ……」
安堵したのは、ステージ下の恭子も同じだった。
復活の勝利を噛み締めるように、群衆の中で小さく拳を握ってみせる。
「やった……勝った……よかった……!」
「愛理ちゃん、見かけに似合わずド根性娘やねー」
「大阪でのイベント、文句なし愛理ちゃんでいかしてもらいます。こりゃ楽しみなってきたわ」
隣で見守る大阪からの派遣員二人も、満足そうに頷く。
フロアに響く万来の拍手の中、倒れたままの千亜希に愛理が手を差し伸べた。
「はぁ……はぁ……ほら千亜希、立てる?」
「あ……愛理……さん……ぐッ……」
愛理が抱きかかえるように千亜希の身体を支えてやると、ゆっくり、ゆっくりと二人で花道を引き下がってゆく。
「愛理ーッ!!おめでとーッ!!」
「千亜希ナイスファイトーッ!!」
鳴り止まない拍手と闘いを労う大歓声は、二人の背中が舞台袖に隠れても、いつまでも浴びせられる。
控え室まで引き下がる道中、愛理は千亜希に話しかける。
「……どう千亜希?これがEl Doradoに私が立つ理由……」
「……完敗です。覚悟も、女としても……だけど」
「ん?」
「私にもまだ〝プライド〟が残っていた事、愛理さんに教えられました……そのプライドで、いつか愛理さんにリベンジしたい……!」
「千亜希……」
思いがけない千亜希の言葉と、新たに生まれた女の決意に、愛理はにっこりと笑みで応えた。
「あはッ!いつでも望むところよ!……そのケは無いって話だけど、ひょっとして目覚めちゃったかしら?❤︎」
「あッ……い、いや別に……❤︎」
愛理の意地悪な指摘に、顔を紅潮させて俯く千亜希。
「ふふ、なら丁度よかったわ❤︎今から私の控え室来ない?いきなりリベンジのチャンスよ?」
「え……?」
「私のこと、心ゆくまでイカせてちょうだい?ずーっとガマンの連続でムラムラ疼きっぱなしなの……❤︎」
15
「El Dorado」の華やかな舞台が最高潮で幕を閉じた夜──。
その舞台を追われた女は、復讐の時を虎視眈々と待ち構えている。
「ARISAちゃんは当然受けて立つでしょうね……あの子、プライドだけは一丁前だからね❤︎」
「どうせならARISAも引き摺り出せばいい。客の目の前でどちらが上かをハッキリさせてやれば?」
「ふふふッ……私のEl Doradoがあの娘たちの懺悔の舞台……上出来なシナリオよね?」
けたたましい程のトランスミュージックが鳴り響くクラブの一角、ボックス席に陣取るグループ。
史織、紅花、夏樹の三人の姿がそこにはあった。
「私たちとARISAチーム、5対5の対抗戦……ARISAがこの話に乗ってきます……?」
夏樹が小声で訝しげに問いかけると、史織は一笑に付して答える。
「ハッ!逃げるだなんて言わせないわよ……あっちに正当性があるって言うなら、それこそこちらの挑戦に応えてもらわなきゃ❤︎」
史織のギラつく破顔は「喜び」と「怒り」が混じり合い、危険な遊びにスリルと興奮を覚えた不良少女のようである。
(全面戦争……か)
夏樹は憂うように溜め息を吐くと、テーブルのグラスの水滴を見つめた。
「ま、夏樹ちゃんが心配するのはそこじゃないわよ?アナタにも重大な任務があるんだから❤︎」
そう言いながら史織は、席を立ってふらふらと歩き出した。
「ちょっとお手洗い❤︎ふふッ、これから忙しくなるわね❤︎」
どうやらだいぶ酔っているらしく、踊るような軽い足取りで化粧室へと向かっていった。
「……浮かれてんな、あのババア」
紅花がクスクスと笑いを殺しながら、グラスを傾ける。
「まぁいいや、アタシはARISAが泣き喚きながら赦しを乞う姿が見たいだけ……それだけだから」
(……この女)
禍根の炎が燃え盛るサークルは、どのグループも決して一枚岩ではない。
誰が敵で、誰が味方なのか。
夏樹は未だ、「紅花」という女の素性を掴めていない。
16
(ARISA……もうすぐよ。あなたが私に跪く時が来る……!)
洗面台の鏡に向かい、史織が微笑む。
酒でぽうっと赤らんだ表情はどこまでも陽気で、それでいて瞳の奥は氷のように冷たく暗い。
屈辱、恥辱、汚辱……。
あらゆる言葉を用いても表現できない、あの女への憤怒と憎悪。
それをすべて返上する算段はできている。
あとはあの女が喰らいつくのを待つのみ……。
「ふふふ……」
蛇口から出る水流の冷たさが、ふと史織の酔いを覚ました。
ガチャン
史織の背後で、個室のドアが開く音がした。
そのまま洗面台へと近付く足音。
「用を足したら手を洗う」という、当然の流れ。
ただその時、史織は何か、えも言われぬ猛烈な違和感を感じて「その者」の顔を見ようとした。
(二人……?)
瞬間──。
ゴッ!!
「あぐッ!?!?」
鈍痛。
首筋から側頭部に掛けて、割れたような激しい痛みが奔る。
ゴッ!!ゴッ!!ゴッ!!!
続けざまに2発、3発。
勢いよく振りかぶられる右腕と、手に持たれた特殊警棒。
「いッ!?……ぐぁぁぁッ!?!?」
畳み掛ける攻撃に、史織は腰を砕いてその場に膝をついた。
グシャッ!!
「ぶ……ッ」
史織の顔面にめり込む、分厚いラバーソールの蹴り。
史織の顎が上がり、上体が壁に打ちつけられた。
ゴッ!!ゴッ!!ゴッ!!
ガッ!!ドスッ!!ゴスッ!!
殴る、蹴る。
蹴る、殴る。
しゃがみ込む史織を何度も執拗に襲う、左右からの容赦ない打撃。
「うぐ……ぅ………」
やがて史織は頭部を抱えたまま、意識を失いタイルに倒れ込んだ。
「……」
史織を襲った〝二人組〟は、倒れた史織の髪を掴むと、乱暴に引っ張って顔を覗き込んだ。
「こないだのお返し、次は殺す」
物騒な物言いに似合わぬ、高く涼やかな少女の声。
黒のパーカーと赤いギンガムチェックのミニスカート、そこから伸びた細い脚に、エナメルの厚底ラバーソールブーツ。
黒いマスクで口元を隠した彼女は、共犯者であるもう一人と目で合図すると、そのまま化粧室を後にした。
タイルに飛び散る鮮血の飛沫と、流れ続ける蛇口の水の音。
扉の向こうでは、クラブの喧騒が変わらず鳴り響いていた。
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いつも本当にお待たせしてしまってスイマセン……。
ストーリーが大きく動く展開へと向かっていくので、自分の中で最適な答えを模索しながら書いております。
ちょっとずつですが執筆は続けておりますので(途中で断筆はしないので)、勝手ではありますが今しばらくお時間頂ければと思います!
更新楽しみにしてました。
千亜希の予想以上の強さに相当追い詰められていた愛理が何とか勝てて良かったです。
そして最後のまさか史織が襲われるなんて2人組みは何者か気になりますね。
いよいよARISAも表舞台に出るのか楽しみです。
次の更新はもう少し早くして欲しい!
いつも感想ありがとうございます!
vs千亜希戦は愛理の覚悟と、自らが歩んだ道を信じる力の差が明暗を分けた感じですね!
サークルを追われ復讐心に燃える史織サイドがARISAサイドとついに全面対決!…という矢先にまさかの襲撃でノックアウト!?
この「事件」がどのような因果を巻き起こすのか…乞うご期待ください。
次回、もう少し早く更新できるよう頑張ります!またお読み頂けたらと思います!
いつもお読み頂きありがとうございます!
今回の対戦相手、千亜希は今まで愛理が戦ったことのないタイプですので、どちらに勝負が転ぶか分からないですね……ただ、まだまだ愛理の反撃もあると思うので戦況を見守って頂ければと思います!
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